エンジンオイルの量にまつわるお話。車もバイクもどれくらい必要?車種別での一覧も!

エンジンオイルにまつわるエピソードのご紹介です。特にDIY派の人は必見です。多く入れすぎるとどうなのか、少ないとどうなのか、オイルの量にはどんな役目があるのかなど、知っておくことでちょっと詳しくなるはずです。

自分でオイル交換する?でもどれくらい必要なの?

DIYでオイル交換しようと思ったらオイルの種類やグレード、粘度と気をつけることはたくさんありますね。しかし! 量もとても重要となります。どれくらい用意するの? とりあえず一缶買ってみた…。でもそれって足りなくないですか…?

必要オイル量はある程度傾向がある

後述でご紹介しますが、排気量で必要なオイル量はある程度傾向はあります。追求していくと排気量に対して必要オイル量の計算式などがあるのかもわかりませんが、設計者でもエンジニアでもないので正直わかりません。まぁそこはエンジンを作る予定がない一生ないようなので良いとしますが…。
オイル量の傾向としては例えばトラックやバスなどのハードな使用用途の車種は多いとも言えます。これはエンジンオイルの使用量が多いと劣化を遅らせられるので、毎日ガンガン走るトラックやバスが頻繁にエンジンオイル交換をしなくても良いように設計されていると言えるでしょう。

それと量に関するエピソードではもう一つ、海外のメーカーでは日本車と比較して排気量の割に使用量が多い傾向もあります。一概に言えませんが、これはオイル交換についての概念の違い? とも言えるでしょう。日本車は頻繁に交換することでその度に点検もできますし、工賃なども回数が多い方が儲かります。あくまでも予想ですが、自動車に対する考え方の違いではないでしょうか?
自動車は世界各国からさらに多数のメーカーから製造、販売されています。エンジンオイル量で見ても国によっての違いがあるので、それはどうしてか? と考えたり調べてみたりするのも面白いですよ!

そもそもエンジンオイルってなにをしているの?

エンジンオイルがそのような役割をしているのか簡単に説明します。まず潤滑です。エンジンの構造を知っている人やCMなどでも新型エンジンの断面図のCGを見たことがあると思いますが、ピストンがシリンダー内を一生懸命に上下しています。この上下運動を上手くできるようにオイルがヌルヌルと滑らせてくれる訳です。
次に冷却も兼ねています。エンジン内をオイルが循環することで温度が上がらないように調整してくれているのです。夏の暑い日に運動部員が思わず頭から水を被っている、まさにその原理と同じと言えます。

そして今回のエンジンオイル量と深く関わっていることがあり、それは「洗浄」です。エンジン内部でガソリンが燃えているのでススなどが出ます。マフラーからの排気ガスを吸っても気分が悪くなったり咳き込みそうになったりすることがその裏付けと言えますが、エンジン内部も汚れでいっぱいです。
ススを放置していたらいずれ稼働部品や穴などが汚れで塞がれてしまうでしょう。その洗浄も担当しています。雑巾掛けを想像していただけるとわかりやすいと思いますが、バケツの中の水は始めは綺麗でも拭いては絞りを繰り返すうちに黒く汚れていくのと同じようにエンジンオイルも走行距離と共に汚れてしまうのです。
汚れが溜まってくると先ほど紹介した潤滑や冷却能力も失ってしまいます。トラックやバスに使用するオイル量が多いのはこれを遅らせる目的があると言えるでしょう。

車種別エンジンオイル量一覧【自動車編】

ここでは一般的な車種をチョイスしていますが、年式やグレードによって量が変わることがあります。詳しくは検索などでお調べください。エンジンオイル交換のみのときとオイルフィルター交換時のオイル量を記載しています。

車種名(オイル交換時L/オイルフィルター交換時L)

軽自動車

【三菱】EKワゴン(3.0/3.2) 【ダイハツ】エッセ(2.7/2.9) 【日産】オッティ(3.0/3.2) 【スズキ】カプチーノ(2.8/3.0) ワゴンR(2.7/2.9) キャリィ(2.8/3.0)

~1,000cc

【トヨタ】ヴィッツ1,000cc(2.9/3.1) パッソ1,000cc(2.9/3.1)【日産】マーチ1,000cc(2.8/3.2)

~2,000cc

【トヨタ】カローラアクシオ1,300cc(3.2/3.4  カローラフィールダー1,500cc(3.4/3.7) iQ1,300cc(3.5/3.5) ウイッシュ1,800cc・2,000cc(3.9/4.2) プリウス1,800cc(3.9/4.2)ヴォクシー・ノア2,000cc(3.9/4.2) アルファードハイブリッド・ヴェルファイアハイブリッド2,400cc(4.1/4.3)
【日産】ノート1,200cc(2.8/3.0)エクストレイル2,000cc(3.5/3.7) キューブ1,400cc(3.2/3.7)

~3,000cc

【トヨタ】エスティマ2,400cc(4.1/4.3) アルファード・ヴェルファイア3,500cc(5.7/6.1) クラウンハイブリッド3,500cc(5.9/6.3)
【日産】スカイライン2,500cc(4.6/4.9)フーガ2,500cc(4.6/4.9) エルグランド3,500cc(4.3/4.6) スカイラインクロスオーバー3,700cc(4.6/4.9)

~4,000cc

【トヨタ】FJクルーザー4,000cc(5.7/6.1) クラウンマジェスタ4,600cc(8.4/8.6)【日産】フェアレディZ3,500cc(4.4/4.7)

一覧にない車種は以下のリンクから検索できます

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車種別エンジンオイル量一覧【バイク編】

通勤用や趣味としてバイクに乗られている人も多いはずです。代表的な車種をピックアップします。車種によってはフィルターが未装着のエンジンやネット上に適正量の掲載がない場合があり、基本的にはレベルゲージを見てオイルを入れるようにしてください。
車種名(オイル交換時L/オイルフィルター交換時L)

【ホンダ】スーパーカブ50・モンキー・マグナ50(0.8) スマートDIO・スクーピー・ズーマー(0.6/0.7) スーパーカブ90(0.8)スーパーカブ110・プロ・クロスカブ(0.8/1.0) FORZA250(0.9/1.1)スティード400(2.1/2.25)
【ヤマハ】シグナスX・マジェスティ125(0.9) セロー225(1/1.1)セロー250(1.4)マジェスティ250(1.2)T-MAX(2.7/2.9)
【カワサキ】Ninja250(2/2.2)【スズキ】隼(3.1/3.3)【ハーレーダビットソン】スポーツスター883cc(2.8)

あれれ?オイルどう買えばいいの?

量販店などで売っているオイル缶。車用は4L、バイク用なら1L缶に入って売られていることが多いのですが、オイル量が4.1Lだったりと中途半端な車種ばかりですよね? 余った分は次回にと缶に入れて保存しておいても良いのですが、毎回同じメーカー、同じ種類を使うとは限りませんよね。そうなると余った分がもったいない! そんなときはどうするべき?

量り売りしてもらえるお店がある

特に珍しいことでもありませんが、意外と知らない人も多いのではないでしょうか? 実は量販店やディーラー、ガソリンスタンドなどで100cc単位で販売してくれることがあります。そのシステムを利用することで余すことなくオイルを使い切れるはずです。
エンジンオイル交換は頻繁にすることでもないので前回のオイルが余っていたことに気が付かずにまた買ってしまった。または保管状況が悪くて雨水やゴミなどが入ってしまったり、保管中に倒してしまってこぼれたなどはDIYあるあるとも言えるでしょう。
量り売りで常に新鮮なオイルを使うこともできるでおすすめとも言えます。近所のお店に問い合わせてみてはいかがでしょうか?

エンジンオイルって量が多いとダメなの?

量が多いとエンジンに良いんでしょ? 交換頻度も減るんでしょ? なら多め目に入れちゃおうよ! と考えがちですが、実はそうでもないのです。基本的にはオイルレベルゲージを見ながらハイとローの間程度に収めておきましょう。

多いとダメな理由

一般的にはオイルレベルゲージのH(ハイ、またはアッパー)ライン程度であれば問題はありませんが、多く入れるとエンジンの設計では想定外の状態になります。多く入れた方が良いように感じますが、不具合が訪れることでしょう。ではどのような現象が起こるかというと、オイルが回転抵抗となり加速や燃費の悪化に繋がります。
オイルの溜まるスペースという場所が設けられていますが多く入れるとそこを溢れてしまいうので、行き場を失ったオイルがエンジンの可動の邪魔をしてしまう、と言うことです。そのほか行き場を失ったオイルがエンジン内部のオイルが通ってはいけない場所を潜り抜けガソリンと一緒に燃焼されマフラーから白煙として排出されます。もしくはエンジンの構造上、エアクリーナーを汚してしまうこともありメリットがないことがお分かりいただけるはずです。

実際に著者も「試しに」容量の2倍以上のエンジンオイルを入れたことがあります。かなり極端な実験でしたが、どうなったかと言うと、エンジンが掛からない…。しかし、ここはどうしても始動したかったのでがんばってセルモーターを回しているとエンジンのガスケット(部品のつなぎ目部分)からドロドロとオイルが漏れてきました。
なるほどそうなのかと満足してエンジンがかかることなく実験は終了しましたが、まるで漫画のような光景が印象的です。その後適正量に調整すると何もなかったかのように元気なエンジンに戻りましたが、不慣れな人がもし間違えて同じようなことをしたら顔が青ざめるような現象だったでしょう。
実験した車種は小排気量の軽自動車だったのでエンジンがかからなかったのだと思いますが(またはオンボロ過ぎたため?)そこそこの排気量であれば気が付かずにそのまま走れたと仮定しています。そうなるとエンジンからオイルをピシャピシャと撒き散らしながら走行することになっていたでしょう。そう考えると恐ろしいですね…。

少ないとダメな理由

では逆に少ないとどうなるのか? これは単純に潤滑ができない、冷却できない、エンジンも汚れると言ったことが考えられます。寿命は一気に短くなるでしょう。ある程度減るとエンジンオイル警告ランプが点灯して知らせてくれるのですが、そのとき既にエンジンへのダメージが懸念されます。
これも実際に実験したことがあるのですが、全く抜いた状態ではなく警告ランプが点灯するまで減らしました。その状態で買い物へ行ったりしてみましたが、1ヵ月以上なかなかなにも起こらないので嫌気がさしていたとき信号待ちをしていると、突然白煙に包まれました。忍者に煙幕でも巻かれたのかと驚きましたが、バックミラーを見ると自分の車の後ろから煙突のようにモクモクと出ていることで気がついたのです!

ちょうど三車線の中央レーン、周りには十数台の車が信号待ちをしています。あろうことか乗っているのは自分だけ、とっても恥ずかしい想いをすることになってしまいました。とても煙たかったのでしょう、ジワジワと周りの車が自車を避け、青信号とともに私の周りには誰もいなくなりました…。
しかしエンジンはまだまだ存命だったのでそのまま当時の職場まで帰還できましたが、なぜ白煙だらけになったのかを考えたところ、オイルが減って冷却できない→少ないオイルが沸騰しマフラーへ→排気ガスに煙となり排出されたのだと思います。
その車はその後しばらく乗っていましたが、寿命が縮んだのは明らかでしょう。YouTubeなどでも海外の人がオイルを抜いた状態で走行したりするおバカ実験をしていますが、意外と長距離走れるようです。しかし熱が上がり最悪は火災の危険もあるのでオイル量はしっかり確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか? 基本的にオイルを入れるときは少なめに入れてレベルゲージで確認しながら足していくようにしましょう。多すぎると抜くことになりますし、そのオイルがムダになるので少しリスクがあります。メーカー公表のオイル量は必ずその量が入るとうわけではありません。なぜなら抜くときに全て抜けきっていなかったり(多少は残ります)、作業場が少しでも傾いているとやはりこれも抜ききることが難しくなります。
多少の差(100~300cc程度)が生じますのでそれも計算しながらオイル交換に挑みましょう! 最後までご覧くださいましてありがとうございました!