【ヒュンダイ ジェネシス】ラグジュアリーなフルサイズセダンと日本でも人気を誇るスポーツクーペの2ラインナップ!

今、力を伸ばしているヒュンダイのプレミアムモデルとして用意されたジェネシス。セダンとクーペの2タイプが存在し、どちらも品質、パフォーマンス共に高い完成度を誇るにも関わらず、値段は驚かされるほどにリーズナブル。今回はそんなジェネシスに迫ってみました。

ヒュンダイ ジェネシスとは?

ヒュンダイが本気で展開するプレミアム部門!

ジェネシスはヒュンダイが開発・製造する高級車です。セダンタイプとクーペタイプを擁して2008年よりデビューし、現在は第2世代が登場しています。ジェネシスはヒュンダイにとって初めて開発するラグジュアリー性をもつクルマであると同時にスポーツ性も求めたプレミアムカーとなりました。ヒュンダイ自体がそういった部門のノウハウを持っていたマニュファクチャーではなかったので完成に至るまで紆余曲折はありましたが、同じ方向性を持った既存のクルマを徹底的に研究したり、スポーツカー作り専門メーカーのロータスのエンジニアを引き抜いたりなど、ジェネシス開発に惜しみない努力を重ねました。そして2015年、ヒュンダイはジェネシスという名を自社の高級車部門として採用することを決定しました。さて、それでは現行型ジェネシスを見ていきましょう。

ラグジュアリーセダン、ジェネシスとは

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis/gallery.aspx

ヒュンダイ初のラグジュアリーモデル

ジェネシスは5人乗りのフルサイズ後輪駆動式セダンで、2007年ニューヨークモーターショーにてコンセプトカーが発表され、その翌年2008年に市販化されました。開発費用に実に533億円、期間にして23ヵ月を費やしたヒュンダイの大作はワールドワイドモデルとして世界各国で”ラグジュアリースポーツセダン”として販売が開始されました。日本ではヒュンダイ自体の人気が低いため市場的に受け入れられず正規輸入はされていません。公式発表によると、ベンチマークテストでシャシーはBMW 5シリーズの剛性を14%上回り、安全性でも評価は高く、アメリカのIIHSが行うクラッシュテストでは全部門で満点を獲得しました。それにも関わらず、アメリカではジェネシスのマーケティングのリスクの高さが指摘されました。というのも、これまでのアメリカ市場内でのヒュンダイは自他共に認める「安価が売りの普段使いのクルマ」というあくまで足車であったわけです。ましてや、アメリカでは実用的な普段使いのクルマは日本車のメインマーケットとなっていたため、その2番手という印象が強く残るヒュンダイが繰り出す高級車にどれほどの需要があるのか懐疑的になるのが当然です。ところが、ジェネシスはヒュンダイの特徴である低価格もしっかり引き継いだクルマに仕上がり、ライバル車たちと比べてリーズナブルであるためなかなかのセールスを記録することに成功しました。

ジェネシスのエクステリア、インテリア、走りは?

美しい高級感を漂わせるエクステリアデザイン!

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis/gallery.aspx

ジェネシスのエクステリアは美しくも迫力のある絶妙なデザインをしています。フロントマスクには大きなグリルを構え、ヘッドライトは大型でメルセデスにも通ずるようなエレガントセダンを代表するようなデザインをしています。ボンネットからボディ中央部にかけて急な、後部にかけては緩やかな曲線を描く独特なフォルムはエアロダイナミクスに優れたデザインを意識したとのこと。また、ボディ・シャシーは高強度のスチールを用いて製造されており、安全性の確保と軽量化を図っています。ホイールベースは3mを越えるロングホイールベース仕様なため、見た目も大きく、ダイナミズム溢れるセダンとなっています。

内装はなかなかの仕様だけど改善点もアリ?

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis/gallery.aspx

フルサイズセダン+ロングホイールベースということもあり、居住空間は文句なしの広さで実に快適な車内となっています。5人がフルで乗っても足元は1人1人のスペースに余裕がありのびのびと過ごすことができます。プレミアムレザーシートの座り心地も素晴らしく、身体を包み込むように体重を預かってくれます。運転席側は16ウェイのリクライニング式で極上のドライビングポジションを取ることが可能です。それだけでなく、好みのドライビングポジションをメモリーさせ、ボタン1つで呼び出すこともできます。シート内蔵ヒート/クーラー機能も装備しているため、室内の気温と合わせてドライバーや乗員に心地のいいドライブ空間を提供してくれます。また、エアコンには世界初の安全装備として、運転者の眠気を誘う二酸化炭素の濃度を検知するセンサーが完備され、自動的に換気システムを作動させる仕組みとなっています。インパネには720pHDタッチ機能式スクリーンを搭載し、車内に17個も備えられたスピーカーが生む極上サラウンドシステムの操作が可能となっています。ただ、インパネに設置されているボタンは数が多い上に使いづらいといった印象があるほか、プレミアムレザーシートや車内の雰囲気はエレガントですが、インパネやダッシュボード周りは少し安っぽさが見えてしまっているのでこの部分は課題となりそうです。

動力性能に光るものがあるジェネシスだが、燃費性能は街乗りには厳しいか

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis/gallery.aspx

搭載エンジンとして3.8LV型8気筒エンジンが採用されましたが、最高出力は311hpものパワーを発揮するので素晴らしくパワフルな性能を誇るジェネシス。0-100km/hをわずか6.4秒でこなしてしまうほどの加速力を持ちますが、トルクはそこまで感じません。最高速度は250km/hを超え、セダンとして高い動力性能を誇ります。シャシーの剛性がいいためコーナリング性能には大きなポテンシャルがあります。ところが、サスペンションは中途半端に乗り心地を優先したような”緩い”セッティングとなっているため、シャシーの性能を活かしきれていない感が否めません。ジェネシスはスポーツセダンとしていい素材を持っているのですが、あと1歩及ばないところがあります。また、この手のセダンは街乗りを主とした日常使いの役割を果たすことが多いクルマだと思いますが、そこで重要になってくるのが燃費性能。ジェネシスの燃費消費率は下道で7.7km/L、ハイウェイで12.3km/Lとなっていて、エンジンのスペックを考慮すれば当然かもしれませんが、普段使いを考慮すれば決して財布に優しい数字ではありません。ジェネシスは確かにラグジュアリースポーツセダンではありますが、安価な価格であることもセールスポイントの1つなので、”経済的なセダン”という路線で仕上げて欲しかった感じもします。

ジェネシス 価格とスペックは?

価格

「3.8 アルティメットパッケージ」
メーカー希望小売価格:$35,000(3,800,000円ほど)

「3.8 テクパッケージ」
メーカー希望小売価格:$35,000(3,800,000円ほど)

「3.8 シグネーチャーパッケージ」
メーカー希望小売価格:$39,000(4,250,000円ほど)

寸法

全長:4,990mm
全幅:1,890mm
全高:1,480mm
ホイールベース:3,010mm
車両重量:1,880-2,060kg

ドライブトレイン

駆動方式:FR、AWD(オプション)
エンジン:V型6気筒エンジン
排気量:3,778cc
最高出力:311hp@6,000rpm
最大トルク:397Nm@5,000rpm
トランスミッション:8速オートマティック

ジェネシス クーペ

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis-coupe/gallery.aspx

スポーツ仕様に特化したジェネシスクーペモデル

ジェネシス クーペはジェネシスとプラットフォームをシェアするも、クーペタイプとしてスポーツ色を強調したモデルです。ヒュンダイとしては初めてとなる後輪駆動式スポーツクーペとなりました。インフィニティ G37のようなドライビングを体感できることを目標に作られました。なお、ヒュンダイ クーペとはサイズは似ているものの関連性はなく、ヒュンダイ クーペの後継車としてジェネシス クーペが誕生したわけではないことがリリースされています。ヒュンダイはこのクルマをラグジュアリースポーツと位置づけマーケットに参入。

ジェネシス クーペのエクステリア、インテリア、走りは?

プレミアムスポーツカーに相応しいエクステリア

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis-coupe/gallery.aspx

ジェネシス クーペのエクステリアは現代のプレミアムスポーツカーを象徴するかのようなデザインをしており、全体的にゆるやかに流れるようなフォルムが空力に優れたボディを作り出しています。フロントマスクは大きく開いた形が特徴的なグリルは黒く仕上げられており、一層スポーティさを際立てています。ボンネットには大型のインテークが設けられていて、エンジンの冷却を助けると同時に見た目にもアグレッシブでクールなデザインとなっています。鋭いシェイプのヘッドライトにはLEDデイタイムランニングライトも装備されていて、安全性も万全です。

上質なインテリアとコクピット

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis-coupe/gallery.aspx

インテリアは基本的にジェネシスのコンセプトを基にそれをよりアグレッシブにスポーツ仕様としてリデザインしたという感じです。ラグジュアリーな高級セダンとしてジェネシスのインテリアを見た場合はプラスチックの素材やボタンの多さが品質を妨げている印象がありましたが、ジェネシス クーペでは逆にこれくらいの仕様のほうが高級スポーツカーらしさが上手く出ていて、よくマッチングしていると思います。乗車人数は4人となっていて、スポーツカーとしては乗員のためのスペースは十分に確保されています。インパネにはジェネシス同様に7型のタッチパネルディスプレイが装備され、多数のシステムやインフォメーションを操作することが可能となっています。

走行ではかなりの高パフォーマンスを発揮!

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis-coupe/gallery.aspx

プレミアムでもラグジュアリーでも、スポーツカーとして売り出しているのであれば重要とされるのはやはりその走りとパフォーマンス。乗り手がいかに楽しく遊べるクルマかということもスポーツカーの1つの醍醐味なので大切になってきます。その点、ジェネシス クーペはどうでしょうか? 搭載されているエンジンはジェネシスと同じ3.8LV型6気筒エンジンとなっていますが、出力は40hp近くも向上した348hpとなっていてパワー的にはスポーツカーとしてパワフルな部類に入ります。トランスミッションにはパドルシフト付き8速オートマティックと6速マニュアルを採用しています。8速オートマティックではスポーツ走行に欠かせない鋭い加速も、スムースで素早い加速も実現させていて、シフトダウンもシステムがエンジンブレーキを最大限活かせる最適なタイミングで行ってくれるスポーツ性抜群のオートマティックトランスミッションとなっています。6速マニュアルはクロスレシオに設定されていて、パワフルな加速が魅力です。また、ジェネシス クーペの車体は「ウルトラリジッドユニボディ」と呼ばれるシャシー設計がされていて、高い剛性を生むことに成功しています。そのシャシーに加え、サスペンションにはデュアルリンク式のパフォーマンス型サスペンションを搭載しているため、高い次元のコーナリング性能を発揮します。さらにスポーツドライブのみならず、サーキット走行でも圧倒的な制動力を確保するため、ブレーキにはF1でも使用されているブレンボ社のブレーキシステムを搭載。加速力、コーナリング性能、制動力をきっちりまとめあげてきました。

ジェネシス クーペの価格とスペックは?

価格

「3.8」
メーカー希望小売価格:$28,150(3,000,000円ほど)(8速オートマティック)、$26,950(3,850,000円ほど)(6速マニュアル)

「3.8 Rスペック」
メーカー希望小売価格:$29,900(3,200,000円ほど)(6速マニュアルのみ)

「3.8 アルティメット」
メーカー希望小売価格:$34,950(3,600,000円ほど)(8速オートマティック)、$33,750(3,500,000円ほど)(6速マニュアル)

寸法

全長:4,630mm
全幅:1,865mm
全高:1,385mm
ホイールベース:2,820mm
車両重量:1,594–1,647kg

ドライブトレイン

駆動方式:FR
エンジン:V型6気筒エンジン
排気量:3,778cc
最高出力:348hp@6,400rpm
最大トルク:400Nm@5,100rpm
トランスミッション:8速オートマティック、6速マニュアル

日本でのジェネシス中古車情報

クーペの需要が高い日本

出典:https://www.hyundaiusa.com/genesis-coupe/gallery.aspx

前述したようにヒュンダイは日本市場から撤退したためジェネシスも日本には輸入されておらず、中古車も見つかりませんでした。しかし、ジェネシス クーペは完成度の高さから、スポーツ走行を目的としたクルマとして日本のスポーツカー愛好家たちの間でも人気があるためジェネシスジャパンより輸入され、中古車も販売されています。ジェネシスジャパンの取り扱うモデルは最新ではありませんが、2.0直列4気筒ターボエンジン搭載モデルや3.8LV型6気筒エンジン搭載モデルなど、ラインナップは多いので顧客満足度も高くなっています。

ジェネシス クーペの販売はこちら

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ヒュンダイはブランド力こそないものの、ヒュンダイが初めて本気で手掛けたラグジュアリースポーツなジェネシスはヒュンダイ車であることを差し引いても、価格といい性能といいクルマとしての完成度はなかなかのものです。ヒュンダイの高級車部門となり、さらなる飛躍が期待されるジェネシス。今後の展開も楽しみです。