カロッツェリア(パイオニア)の主力ナビ、サイバーナビ/楽ナビ2015年最新モデルまとめ

パイオニアのカーステレオブランドであるカロッツェリアが展開するカーナビゲーションシステムは、1991年から販売されてきた長い歴史を持ち、現在でもナビで人気のブランドのひとつです。今回はカロッツェリアのナビの主力モデルである据え置き型ナビの、サイバーナビと楽ナビについてまとめました。

カロッツェリアのナビの特徴

パイオニアはカーナビゲーションシステムの開発に、比較的早い時期から取り組んできました。メーカー純正品として自動車と一体で開発されていたホンダ(1981年発売)やトヨタ(デンソーが開発、1987年発売)に比べると遅れはとったものの、1990年には市販のGPSナビとしては世界初となるAVIC-1を発売します。AVIC-1のナビの性能は当時フルシステムで50万円程度と高価で、更に2000年代の水準からすると到底実用に足るものではなかったものの、「ロンサムボーイ」から「カロッツェリア」にブランドを変更して、新たなスタートを切ったパイオニアを象徴する商品のひとつとなりました。

「道は星に聞け」と謳ったAVIC-1の解説記事

以来、カロッツェリアは野心的にカーナビゲーションシステムの新製品の展開を行いました。

1997年には当時普及し始めたばかりだった大容量記憶媒体のDVDに地図を収録したDVDナビを世界で初めて発売し、現在に続く高性能モデルの「サイバーナビ」と「楽ナビ」の2つのシリーズでのラインアップ展開を行います。

2001年にはDVDを超える大容量記憶媒体としてハードディスクドライブを採用、自動車好きから大きな注目を浴びました。それ以降も通信機能による渋滞情報の提供や、小型カメラで前車の認識を行う運転支援機能、ヘッドアップディスプレイの採用、音楽ストリーミングサービスへの対応など、次々と野心的な取り組みを行っています。

各社がいろいろなナビを発売する中で、カロッツェリアは先進性という個性を確立して、商品展開を行っているのです。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/H4nsqPjCsYo" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

サイバーナビの特徴 - 日本のカーナビの最高峰のひとつ

サイバーナビは上述のとおり、1997年のDVDナビ発売時に2つのラインアップに分けられたカロッツェリアのナビブランドのうち、上位のモデルとして設定されています。

サイバーナビは高価ながら、非常に高性能なカーナビゲーションシステムとして支持されており、その性能の高さは、メーカー純正で装着されているカーナビゲーションシステムを外して、敢えてサイバーナビに取り替える人がいるほどです。

一方、2011年ごろからはラインアップの再編に伴い、下位モデルであった楽ナビの上位機種が新たにサイバーナビ側に編入され、それ以前よりも安価にサイバーナビを楽しめるようになりました。

それでは2015年現在のサイバーナビで特徴的な部分を以下でご紹介します。

記憶媒体にハードディスクドライブを利用している2015年現在唯一のナビ

ハードディスクドライブ(HDD)の大容量に注目したカロッツェリアが、DVDに代わる新たな記憶媒体としてサイバーナビにそれを採用したのは2001年のことでした。以来HDDはカーナビのスタンダードとなり、競合他社も次々にHDDを採用、2000年代中頃には、HDDナビは上級ナビで当たり前となりました。

しかし初期のHDDと大きく変わらない容量を持つSDカードが登場すると状況が変わります。詳細な日本地図を収録するには16GB程度の容量があれば十分で、他社はHDDを廃止し、SDカード方式への転換を進めました。そもそも磁気ディスクを内部に持つHDDは、自動車のように振動が多い環境では、それほど適した記憶媒体ではなかったのです。これはAppleのiPodがHDDを廃して、フラッシュメモリに切り替わっていった歴史と似ています。

ところがサイバーナビは一貫してHDDを記憶媒体として採用し続けています。その圧倒的な容量は、CDの音楽を取り込めるミュージックサーバーとしての利用のみならず、多彩な機能の実現を支えているのです。

ARスカウターモード

ARスカウター機能は、2015年現在のサイバーナビの先進性を象徴する機能のひとつで、小型のカラーカメラにより取り込んだ前方の景色に、道案内のための表示を重ねあわせ、仮想現実の風景を使って道案内を行うというものです。他社カーナビでも政令指定都市などの交差点では、実際の建物をイラストに起こした簡単な風景画を交差点で表示する機能を持っているケースがありますが、サイバーナビのARスカウターモードならば、そのような風景画が収録されていない交差点でも、同じような道案内を利用できるのが特徴です。

AR HUDビュー

AR HUDビューは、ARスカウターモードを拡張する機能です。実際の風景に道案内を重ねあわせたARスカウターモードは、風景画と違って直感性には劣るという欠点がありました。

そこでカロッツェリアは拡張システムとしてHUD(ヘッドアップディスプレイ)を設定、ドライバーの眼前に道案内を投影出来るユニットを販売しています。HUDは1990年代から自動車メーカーがダッシュボードに搭載して、速度をフロントガラスに投影する方法などとして採用、近年はヨーロッパ車でナビの道案内のための矢印を表示するような機能をオプション設定するケースが増えていましたが、カロッツェリアのHUDのように天井から吊るすタイプは過去に例がないものでした。

更にカロッツェリアのHUDは湾曲したハーフミラーにレーザーで映像を投影することにより、ドライバーにとっては、自車の先、数メートルに情報が浮かび上がっているように見えるという点に特徴があります。ドライバーは表示内容を視認するのに目のピントをズラす必要がありません。

元々「遠くに映す」というのは、航空機を中心に普及したHUDの本来の設計思想だったのですが、自動車ではカロッツェリア以前に採用例がなく、またそれ以降も、同じ設計思想のHUDはジャガーの純正品くらいしか例がありません。コストなどが原因になっていると考えられますが、サイバーナビの先進性を裏付ける象徴的な装備です。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/xyJA8Ff-nWw" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

スマートループ70万キロとスマートループアイ

カロッツェリアのナビが誇るのが、実車の走行情報を蓄積したビッグデータを用いたリアルタイムの渋滞情報です。このビッグデータをカロッツェリアではスマートループと呼んでいますが、スマートループ搭載ナビはタクシーでの採用例が多く、更にホンダと日産のメーカー装着ナビ、ケンウッド、三菱電機の市販ナビと、ビッグデータの情報共有を行っているので、この手のビッグデータの中でも圧倒的な情報量の多さと、特に市街地での精度の高さが特徴です。

加えてサイバーナビでは、生活道路を除く日本の殆どの道路を網羅した、スマートループの70万キロ分の情報を反映し、処理することが出来ます。これは行政サービスとして提供されるVICSが網羅する7万キロの、実に10倍もの距離となります。

更にARスカウターに対応したサイバーナビからリアルタイムの渋滞の風景を吸い上げてビッグデータで共有する、スマートループアイも採用されています。対応するナビを装着している自動車が未だ少ないものの、今後の発展が期待される機能です。

地図3年間無料更新

カロッツェリアではカーナビゲーションの地図に関して、端末の発売から3年間に渡って、地図の回数無制限での無料更新を可能としています。これは各社のナビの中でも、最も充実した更新サービスのひとつです。

またカロッツェリアのカーナビの地図の更新頻度は高く、その更新も本体の通信機能などを経由して行えるなど、更新の手間暇を意識せずに行うことが出来ます。

カロッツェリアXでの経験を活かした高音質

カロッツェリアは1993年から、オーディオシステムの最高峰としてカロッツェリアXシリーズを展開、カセットテープからCDに移行した、デジタル時代の高音質ヘッドユニットを代表するシリーズのひとつとなり、アルパインやソニー、ナカミチ、デノンなどと名声を争い、そしてライバルに競り勝ちました。

サイバーナビは、そのカロッツェリアXで積み上げられた高音質カーステレオのノウハウが活かされており、長らく音質でナビを選ぶ場合の代名詞的存在でした。2010年代より三菱電機がダイヤトーンブランドで音質を重視したカーナビを発売、ケンウッドがハイレゾ音源に対応したカーナビを発売し、サイバーナビの圧倒的な音質の優位性は現在では薄れていますが、それでも依然として音質の良いナビのひとつであることに変わりはありません。

Pioneer CD/USB/チューナー・WMA/MP3/AAC/WAV対応.・1Dメインユニット DEH-P01

¥69,900

販売サイトへ

ミュージックサーバー機能

HDDを積んだサイバーナビの訴求点のひとつが、ミュージックサーバー機能でした。

例えば手持ちのCD、あるいはレンタルCDを自動車の中で再生した際に、ナビの中にそれを取り込んでしまい、次からCDを車内に持ち込まなくても再生できるというコンセプトは、まだパソコンでの音楽再生やデジタルオーディオプレイヤーが一般的ではなく、MD全盛期だった2001年当時としては、非常に先進的な発想であり、他のメーカーが一斉に追従しました。

2000年代後半から、手持ちの音楽の管理をパソコンに一元化して、外に持ち出す場合はデジタルオーディオプレイヤーと同期させる人が増える中で、ミュージックサーバー機能はやや色褪せた存在になりましたが、それでも依然として、サイバーナビを象徴する機能のひとつとなっています。

ブレインユニット廃止

以前のサイバーナビでは、HDDを含むユニットを取り外してリビングで操作や詳細な設定、カスタマイズを行うことが可能で、この一体のユニットは「ブレインユニット」と呼ばれており、コアなサイバーナビのファンから熱烈な支持を受けていました。しかしブレインユニットは、盗難のリスクや、SDカードの容量アップによるデータ更新の簡便化、通信機能の充実などを理由に、2010年頃を最後に廃止されてしまいました。

ブレインユニット廃止を惜しむ声は今でも多くありますが、ブレインユニットの操作のために登場したパソコン用のソフトウェアである「ナビスタジオ」によるSDカードへの書き込みを介して、依然としてサイバーナビのカスタムや詳細設定は可能となっています。またリアルタイムの通信を行うことで、詳細設定なしでの最適なルートの確保や、PCを介さない頻繁な地図更新の反映が出来るようになるなど、ブレインユニットが担っていた役割は終えたとパイオニアは判断したのでしょう。

現在唯一の1DIN+1DINのインダッシュナビを展開

サイバーナビの特徴として、2015年現在、サイバーナビは日本で唯一、1DINのインダッシュモニターを使ったナビが設定されています。

通常のヘッドユニットとして一般的な1DINのサイズに、電動格納式のディスプレイを備えたカーナビは、昔は多くのメーカーから発売されていましたが、自動車側での2DINが増えた結果、1DINの需要は減ってしまいました。サイバーナビが設定している1DINのナビは、ディスプレイ部以外にもうひとつ1DINの本体が必要なセパレートタイプで、昔イクリプスなどが展開していた全て1DINで完結するタイプではありませんが、別体部分を助手席下やトランクに設置することで、1DINしかスペースがない古い自動車や、規格が特殊な輸入車のオーナーの需要を満たしています。

また、2DINのサイズがある場合も、設計が古く、2DINの位置が低くて通常の2DINナビでは視認性を大幅に損ねるような車種の場合も、格納式ディスプレイが歓迎されています。

相応に高価ですが、高付加価値のサイバーナビだからこそ可能なコンセプトだと言えるでしょう。

サイバーナビの2015年モデルの紹介

0999系

フラッグシップとしてのサイバーナビの本流を継承するモデルです。

0999系共通の特徴として、レコチョクが展開する有償の音楽ストリーミングサービス「ミュージッククルーズチャンネル」に対応していて、最初の1年は無料で楽しめます。但し本体の通信モジュールはストリーミングの受信には使えず、別途対応するスマートフォンと、その回線を利用する必要があります。

その他、スピーカーのツイーターとウーファーを別々に駆動するバイアンプ機能に対応しました。かつてない音楽再生への力の入れ方は、三菱電機やケンウッドへの対抗の意図も伺えます。

尚、0999系は型番末尾にSが付いているモデルの場合、ARスカウターモードの利用に必要なスカウターユニットと、通信モジュールが同梱されていますが、機能に違いはありません。スカウターユニットは単品購入が可能です。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/JAjXscfgIzM" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

きゃりーぱみゅぱみゅが、ドライブで行きたい場所、おすすめの曲、ファッションなどに­触れながら
ミュージッククルーズチャンネルに対応した最新のサイバーナビを使って、東京をドライ­ブ。

Pioneer 8V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ スカウターユニットセット AVIC-ZH0999LS

¥183,284

販売サイトへ

Pioneer 8V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ AVIC-ZH0999L

¥133,198

販売サイトへ

AVIC-ZH0999LS/Lは、急速に普及するラージサイズの設置箇所に対応したユニットで、そのサイズを目一杯活かした8Vサイズのディスプレイとなります。ラージサイズは車種によって生産時から標準で対応している場合と、非対応車種でもカロッツェリアが発売するキットで対応可能になる場合があるので、購入の際は確認が必要です。

ラージサイズ(LS)メインユニット取付キット一覧表をご覧いただけます。

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ スカウターユニットセット AVIC-ZH0999WS

¥179,704

販売サイトへ

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ AVIC-ZH0999W

¥116,977

販売サイトへ

AVIC-ZH0999WS/Wは、多くの日本車で普及している通常の2DINよりも幅の大きい200mm幅(ワイド2DIN)に対応したモデルです。但し画面サイズは7V型で据え置きとなっており、広くなった幅は使い勝手を向上させる大型のボタンの設置スペースとして割り当てられています。

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ スカウターユニットセット AVIC-ZH0999S

¥157,352

販売サイトへ

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ AVIC-ZH0999

¥110,677

販売サイトへ

AVIC-ZH0999S/ZH0999は、最もオーソドックスな180mm幅の2DINに最適化されたモデルです。200mm幅と画面の大きさは変わらない7V型で、各種操作ボタンは一般的な画面下に配置されています。価格は最も安いものの、200mm幅の車種に取り付ける場合などは、別途隙間を埋めるパネルの購入などが必要なので、注意が必要です。

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビ スカウターユニットセット AVIC-VH0999S

¥194,910

販売サイトへ

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/USB/SD/チューナー・5.1ch対応・DSP AV一体型HDDナビゲーション AVIC-VH0999

¥125,620

販売サイトへ

AVIC-VH0999S/VS0999は、1DINのディスプレイと1DINのユニットの2つからなる別体型です。特徴の欄に書いたとおり、根強い需要に応えるモデルです。

0777系

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型HDDナビ AVIC-ZH0777W

¥112,560

販売サイトへ

Pioneer7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型HDDナビ AVIC-ZH0777

¥112,865

販売サイトへ

0777系は楽ナビのHDDモデルにルーツを持つ、サイバーナビの普及モデルの最新機種です。0999系と比べて、バイアンプ、ミュージッククルーズチャンネル、クルーズスカウターユニットに非対応ですが、AR HUDユニットと通信モジュールには対応しています。(別売)

AVIC-ZH0777Wは200mmのワイド2DIN対応タイプ、AVIC-ZH0777は標準的な180mmの2DIN対応タイプです。スイッチの場所と形状以外に違いはありません。

サイバーナビ専用のオプション紹介

ここではサイバーナビ用の代表的なオプションを紹介します。

AR HUDユニット ND-HUD3

パイオニア AR HUDユニット ND-HUD3 ND-HUD3

¥56,705

販売サイトへ

サイバーナビに専用設計されたAR HUDユニットはレーザー投影型の本格タイプ。表示内容を昼間でも鮮明に視認することが出来ます。

高画質カメラ ND-BFC200

パイオニア CYBER NAVI バック/フロントカメラユニット ND-BFC200 ND-BFC200

¥13,700

販売サイトへ

サイバーナビ専用に設計された高画質・高繊細カメラは約31万画素。水平190度、垂直158度の広角が特徴です。

楽ナビの特徴 - 手頃な価格でカロッツェリアのナビを

楽ナビは1997年のカロッツェリアによるDVDナビの発売当時、サイバーナビほどの性能を求めないユーザーに向けての普及価格帯モデルとして発売されたラインアップです。

普及価格帯とはいえ、楽ナビの性能は、他社の上位モデルと比肩する部分も多く、また、サイバーナビで実現された高機能の一部は、楽ナビでも採用されてきました。例えば2008年にはビッグデータのスマートループに対応、これは2007年のサイバーナビでのスマートループ採用から、僅か1年遅れに留まっています。一方で、機能を反映してか、楽ナビの価格自体も、他社エントリーモデルと比べれば決して安いものではありませんでした。

2008年には機能を大きく削った楽ナビLiteが発売されますが、2012年にはエアーナビ(後述)と合わせてシリーズ統合され、「楽NAVI」という新しいロゴも採用され、シリーズ統合されました。一方で2010年まで設定のあった、HDDを記憶媒体に持つ楽ナビの上位機種はサイバーナビに編入され、楽ナビはSDメモリーカード方式に統一されています。

ここでは楽ナビのうち、車体に据え置くタイプ(カロッツェリアは公式サイトで「メインユニット」と紹介しています)についてまとめます。

スマートループ70万キロ対応

例えば渋滞情報のビッグデータ、スマートループに関してはサイバーナビと遜色ない70万キロに対応しています。サイバーナビのような、撮影された実際の画像の共有が必要なければ、これは十分な機能です。

AR HUDユニット対応

サイバーナビ同様にHUDに対応しています。サイバーナビ用のHUDとの相違点は、自動車標準のサンバイザーを利用して取り付けることにより、大きな作業なしで取り付けられるほか、日差しが強いときやナビを使っていないときに、標準のバイザーを使えることも長所です。

但し、欠点としてHUDの振動によりブレが大きくなるという点があり、また投影にはレーザーではなくLEDを使っているため、明るいところでの視認性は劣ります。

EVモードにも対応

電気自動車の普及に合わせてカロッツェリアは2011年からEV(電気自動車)用のナビを発売してきました。このEV用ナビは、EVの電力消費をなるべく抑えるルート設定や、電池残量に合わせて現在行けるエリアを地図上に色付けする機能が付いていましたが、最新の楽ナビには標準でこのモードが搭載されました。そのため、今後専用のEV用ナビはフェードアウトする可能性が考えられます。

楽ナビの2015年モデルの紹介

99系

Pioneer 8V型VGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RL99

¥112,709

販売サイトへ

Pioneer 7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RW99

¥89,548

販売サイトへ

Pioneer 7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RZ99

¥88,738

販売サイトへ

99系は楽ナビの最上位モデルとしてラインアップされていて、2014年モデルだった09系のマイナーチェンジモデルです。

この系統の楽ナビは、基本的に不足を感じる部分は一切ありません。サイバーナビの0777系にかなり性能が近付いており、また99系では以前サイバーナビとの間で行われていたような差別化も殆どなくなっているなど、SDカード版のサイバーナビと呼んで差し支えない内容に仕上がっています。

パイオニア株式会社のお客様サポートページです。商品についてのよくあるお問い合わせ(FAQ)を掲載しています。

またブラインドタッチに配慮した、スマートコマンダーと呼ばれるリモコンが付属しています。このリモコンはサイドブレーキレバー横などへの装着を想定しており、BMWやメルセデス・ベンツ、アウディ、マツダなどが採用している、メーカー純正ナビのコマンドダイヤルに近い操作性を実現しています。

型番のRL、RW、RZはそれぞれ、ラージサイズ、200mm幅ワイド2DIN、180mm幅標準2DINに対応していますが、画面サイズはRLのみ8V型、RWとRZはボタンの配置が違う以外で画面は同じ7V型です。

77系

Pioneer 7V型ワイドVGA地上デジタルTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RZ77

¥78,990

販売サイトへ

77系は、99系に比べてスマートコマンダーが同梱されず別売となるほか、音声検索機能、SDカードへの録音機能、HDMI入力機能、VICS光ビーコン接続機能が省略されたモデルです。

但し、VICS光ビーコンについては、今後対応したETC端末を利用するITSスポットに切り替わっていくことが決まっており、こちらには対応しています。SDカードについてもPCで予め取り込んだ音楽データの再生は可能となっており、基本的にはレガシーなスペックを廃して、要点を抑えたモデルだと言えるでしょう。

本体は180mm幅の標準2DINに対応したタイプに限られており、99系の様なバリエーションはありません。

パイオニア株式会社のお客様サポートページです。商品についてのよくあるお問い合わせ(FAQ)を掲載しています。

55系

Pioneer 7V型ワイドVGAワンセグTV/DVD-V/CD/Bluetooth/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RZ55

¥59,729

販売サイトへ

55系は、77系に比べてテレビチューナーがワンセグ専用となるほか、地図の3年間無料更新機能が省略されたモデルです。従って地図は有償での更新となります。テレビを車内でよく見る人にとってはワンセグまでの対応はNGとなると思いますが、テレビ機能を重視しない人には、地図更新をするか否かが問題になります。

仮に有償で地図を更新した場合、その価格は過去の例から、恐らく16,000円から18,000円程度となると予想されています。これはそれなりに高価で、77系との価格差を相殺してしまいますが、MapFanのプレミアム会員(有償登録)の場合、割引措置が受けられるので、MapFanのプレミアム会員ならば、一応は比較的安く更新が可能です。

基本的にはイニシャルコストを抑えたいニーズに応えるモデルです。またバリエーションも77系同様に、180mm幅の標準2DINのみの展開です。

33系

Pioneer 7V型ワイドVGAワンセグTV/DVD-V/CD/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RW33

¥50,800

販売サイトへ

Pioneer 7V型ワイドVGAワンセグTV/DVD-V/CD/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RZ33

¥52,410

販売サイトへ

33系は55系からBluetooth通信機能を省略したモデルです。

楽ナビの場合、Bluetoothでの通信はハンズフリー通話、オーディオ再生、そして渋滞情報取得のためのデータ通信(スマートフォン側がDUN接続に対応している必要があります)に利用するので、このモデルより下位の場合、スマートループの渋滞情報を利用するには別売りの専用モジュールが必須となります。ただ現実にこのモデルで通信モジュールを購入するケースは少なく、渋滞情報の反映等は特に重視しないニーズに応えるモデルだと言えるでしょう。

また、このモデルには、上位となる77系や55系と異なり、200mmのワイド2DINに対応した規格のモデルも設定されています。200mm幅のエントリーモデルとも言えるモデルです。

22系

Pioneer 7V型ワイドVGAワンセグTV/CD/SD/チューナー・DSP AV一体型メモリーナビゲーション AVIC-RZ22

¥53,800

販売サイトへ

22系はカロッツェリアの2DINのナビの中ではエントリーモデルとして設定されています。

22系は33系に比べてDVDの再生機能が省略されています。車内でDVDを観る機会がなければ、機能的にはこれで十分かもしれません。但しあまり数が出るモデルではないためか、ネット上の実売価格については、それほど差異がありません。

22系は180mm幅の標準2DIN向けの1種類のみの展開となっています。

楽ナビ専用のオプション紹介

ここでは楽ナビ用のオプションの代表的なものを紹介します。

AR-HUDユニット ND-HUD10

パイオニア カロッツェリア AR HUDユニット ND-HUD10

¥40,480

販売サイトへ

楽ナビ用のHUDで、サンバイザー取り付けタイプです。サイバーナビ用のレーザー投影方式と異なり、こちらはLED投影式となっています。

スマートコマンダー

Pioneer スマートコマンダー CD-SC01 CD-SC01

¥5,127

販売サイトへ

99系以外の楽ナビも、スマートコマンダーに対応しています。ダイレクトメニューの利用も出来る様になります。

サイバーナビ・楽ナビ共通オプション

バックカメラ ND-BC8

Pioneer(パイオニア) カロッツェリア バックカメラユニットND-BC8

¥8,840

販売サイトへ

31万画素で高画質な汎用バックカメラです。サイバーナビ専用のND-BFC200と比べると、やや視野角が狭いのが違いとなっています。

データ通信専用通信モジュール ND-DC2

パイオニア データ通信専用通信モジュール ND-DC2 ND-DC2

¥17,580

販売サイトへ

高品質なdocomoの回線を利用する通信モジュールは、地図更新情報や渋滞情報を取得できます。また購入価格には通信費3年分が含まれます。

2015年モデルのサイバーナビ・楽ナビのおすすめ機種は、楽ナビ99系!

カロッツェリアのナビは高機能と先進性が特徴です。低価格帯からもラインアップが充実しているカロッツェリアのナビですが、同価格帯の他社製品と比べて圧倒的な性能があるかというと微妙なところなので、敢えてカロッツェリアのナビを選ぶ意味を見出し辛くなってきます。

そこで、この記事では楽ナビの99系をおすすめとして挙げてみます。近い価格帯にサイバーナビの0777系の設定がありますが、近年はHDDのサイバーナビよりもSDの楽ナビの方が動作が軽いと感じる方が多く、0777系にどうしても必要な機能がないならば、99系を選んだ方が良いかと思います。

また、スマートループも是非活用して欲しいと思います。スマートループを使ってこそのカロッツェリアのナビではないでしょうか。

まとめ

カロッツェリアの据え置き型ナビについてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?

スマホのナビやポータブルナビの性能が上がる昨今ですが、カロッツェリアは、渋滞情報の精度の高さや最先端機能で、据え置き型の優位性を主張しているブランドだと言えるでしょう。一方で据え置き型という範囲内で機種を比較すると、価格帯による差別化に苦慮している部分も伝わってきます。

このまとめが、皆様のカーナビ選びの一助となればと思います。

今やクルマになくてはならない装備となったカーナビ。渋滞回避やルート案内の正確さはもちろんのこと、さまざまなエンターテイメント性や付加価値を持たせ進化することによって、メーカー各社によってそれぞれの「色」が出はじめています。そんな2015年最新カーナビ事情をお届けします。