【ホンダ リッジライン】今年新型発売のホンダが誇るスポーツユーティリティートラック!

リッジラインは北米で展開されるホンダが誇るピックアップトラック。ホンダが本気で作り上げたこのピックアップは、ホンダならではのらしさやカッコよさを生み出していて、北米ホンダを支えるクルマとなっています。そして今年、北米ホンダは待望の新型リッジラインを発表しました。

ホンダ リッジラインとは?

ホンダならではのピックアップトラック!

リッジラインはホンダが北米を中心に製造・販売するミドルサイズのピックアップトラックです。ピックアップとしてはスポーツ色の強いクルマでスポーツユーティリティートラック(SUT)と呼ばれています。リッジラインの最大の特徴は1ピースのフレームで構成された「ユニボディ」と呼ばれるストラクチャーアプローチで、まるでSUVの後部ルーフだけを切り取ったかのようなデザインはほかのピックアップトラックとの差別化を図っています。ユーザーや自動車業界からの全体的評価は高く、人気もあったリッジラインですが、価格がこのタイプのピックアップとしてはかなり高価な部類だったためセールスは好調ではありませんでした。それにも関わらず、ホンダにとっては利益を多く産んでくれたクルマの1台で、リッジラインは北米ホンダにとって主戦力です。2005年より市販車として販売が開始されたリッジラインは2014年半ばをもって一時製造が止められました。そして今年、待望の新型リッジラインとして第2世代が発表されました。

エクステリアやインテリアは?

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Honda_Ridgeline

リッジラインならではの一体型ボディ!

リッジラインの独特の外観を作り出していると同時に最大の特徴でもあるのが「ユニボディ」。普通、ピックアップは車体と荷台の2パートに別れているのが基本的なストラクチャーとなっているのでこのリッジラインのボディスタイルは異例と言えますが、唯一無二のデザインでもあるため個性あるピックアップに仕上がっています。サイズ的にはクロスオーバーSUVのような中型のクルマと大差はなく、ピックアップとしては手軽に扱えるサイズになっていると思います。ピックアップというとドデカくて超ヘビー級のクルマを想像する人も多いと思いますが、そこがこれからピックアップを購入しようかと考えているカスタマーたちが懸念するところであったり、日常用のクルマとして使うのにも少し敷居が高いと思われているところでもあります。その点リッジラインであれば乗用車から乗り換えても慣れるまでも早いだろうし、普段使いにも抵抗は少ないでしょう。リッジラインのエクステリアデザインはピックアップならではとも言える重厚感と力強さのあるフロントマスクを実現しつつも、ホンダらしさのあるヘッドライトやボディシェイプもしっかり主張しており、そのイメージはピックアップでありながらもスポーティな印象の強いモデルであることを誇示しています。まさに「ホンダのピックアップトラック」であることを見事に表しているデザインです。このデザインはホンダR&Dアメリカズにより手掛けられ、開発には250億円もの費用が掛けられました。

アウトドアなインテリア

インテリアはアウトドアスポーツなデザインをしていて、簡潔にまとめあげられています。内装は基本的にハードプラスチックを多用しており、これは販売当初の2006年から2014年までほとんど変化が見られません。室内装備もモダンなクルマとは言い難く、ディスプレイもエアコンも実にアナログでレトロなインプレッションを受けます。コラムシフトが採用されているため運転席と助手席の間は余裕のある空間と大きなセンターコンソールを完備することによって限られた車内空間を上手く利用しています。キャビンは一応5人まで乗車可能となっていますが、後部座席は荷台とコクピットに挟まれた感じになっているため、そこまでゆったりとしたスペースはありません。後部座席でのロングライドは少しハードなものになりそうです。なお、このリアシートは6:4分割可倒式シートとなっています。

リッジラインのトラックとしての実力は?

リッジラインはピックアップトラックとして初めて「デュアルアクションテールゲート」を採用したピックアップで、リッジラインの大きな特徴の1つでもあります。この「デュアルアクションテールゲート」とは荷台のドアを2通りの方法で開け閉めできる機構のことです。1つ目の方法はごく普遍的な下開きです。そしてもう1つの方法が横開き。クロスオーバーSUVにもよく見られる開閉機構です。荷台自体のキャパシティーは最大積載量が500kg、長さが1.52m、横幅1.2mとなっており、トラックとしてサイズ通りミドル級の積載性能となっています。また、荷台のホイールハウスは可能な限り小さくされ、荷台をできるだけフラットにすることでスペースを有効に使えるよう配慮がされています。荷台のマテリアルには鋼鉄強化複合材が用いられていて傷や腐食に強く、さらに3本の高張力鋼クロスメンバーで補強されています。また、荷台後部のフロア下には「インベッドトランク」と呼ばれるエクストラカーゴが装備されています。これは普通のトランクのように鍵で開閉可能で240Lの容量があるほか、耐水性もあり底部に排水栓が設備されているため、トランク内に氷を入れてクーラーボックスのように使用できます。

走行性や燃費性能などの基本情報!

ジェントルな走りを提供するリッジライン

リッジラインは非常に乗り心地のいいピックアップとして定評のあるクルマで、ピックアップにありがちなドライブ中のバッキングもありません。悪路やオフロードでも実力を発揮しますが、リッジラインの真価が見られるのはオンロードを走行するときです。パワートレインは3.5LV型6気筒エンジンで250hpを発揮するエンジンに5速オートマティックトランスミッションの組み合わせとなっています。近年、SUVやピックアップは300hpを優に越えるエンジンを搭載し、トランスミッションも6速~9速というのが常識化してきている中で、リッジラインのスペックや搭載パワートレインを見ると時代遅れな仕様と感じるかもしれません。しかし、走りや立ち上がりの加速は思いのほかスムースで、トルクがあってパワフルなエンジンではありませんがリーズナブルで優しいトルクを感じることができるのがリッジラインの特色であり、乗り心地でもあるのです。それでも牽引能力には問題はなく、リッジラインユーザーの84%が2,250kg程度のトレーラーを牽引した経験があり十分な牽引能力があることがホンダの調査によって明らかになっています。ハンドリングはピックアップのそれとは全く別物となっています。もともとリッジラインのコンセプトがミドル級SUVのピックアップ化であったため、そのドライビングフィールはSUVやミニバンに近く、ステアリング応答性に長けています。

「VTM-4」システムとは?

リッジラインには特徴的な駆動システム「VTM-4」が採用されています。このシステムは1速、2速、リバースギアを使用しているときにダッシュボードの「VTM-4ボタン」を押すと、時速8km/h以下のときにリアのディファレンシャルをロック、トルク全体の70%がリアに送られ、スピードが上がるごとにトルク配分はイーブンになり時速29km/hを超えるとロックを解除、通常のAWDモードとなります。これにより悪路や斜面などでも確かな駆動力の確保が期待できます。少し注意しなければならないのは、リッジラインは基本的にはオフロードを得意としたピックアップではないということ。この「VTM-4」システムのおかげで砂利道や泥道などの悪路走行は問題としませんが、荒野のような地形を走ることは依然として困難です。全天候に優れたクルマであって、オフロードに優れたクルマではないのです。

燃費性能は今後の改善に期待?

ホンダはリッジラインが燃費性能に関してほかのピックアップよりもアドバンテージを持っているとしていましたが、実際のところはどうなのでしょうか? リッジラインの燃費消費率は、下道6.4km/L、ハイウェイ8.9km/L、実燃費7.3km/Lとなっています。ライバル車である、ダッジ ラムは6.8km/L、9.8km/L、8.1km/L。シボレー シルバラードは7.3km/L、9.4km/L、8.1km/L。さらにフォード F-150でさえもリッジラインと同じ燃費消費率を実現しています。つまり、リッジラインはミドルサイズSUTでありながらも、それよりも大きくハイパワーなエンジンを搭載するフルサイズピックアップに燃費性能で同等か劣っているというのが現実なので、新型リッジラインでは大きな改善を期待する部分です。

スペック詳細

寸法

全長:5,250~5,255mm
全幅:1,980mm
全高:1,790mm
ホイールベース:3,100mm
車両重量:2,037~2,075kg

ドライブトレイン

駆動方式:AWD(VTM-4)
エンジン: J35A型 V型6気筒エンジン SOHC VTEC
排気量:3,471cc
最高出力:253ps/5,700rpm
最大トルク:335Nm/4,300rpm
トランスミッション:5速オートマティック

日本での中古車情報や維持費は?

出典:http://kakaku.com/kuruma/used/item/10941064/

中古車は高価格も、1ナンバー登録可能

リッジラインは北米を主なマーケットとしたピックアップですが、日本へも正規ではありませんが逆輸入されていたため購入は可能となっていました。現在は生産が一時休止しているリッジラインですが日本での中古車情報を見てみたところ、ピックアップ専門販売店で取り扱っている店も多く、中古車相場は250万円~420万円となっていました。このサイズのピックアップですと、コンパクトではありませんが日本でも扱いやすい大型車の部類に入ると思います。また、リッジラインは1ナンバー登録できるので年間にかかる自動車税は1万6,000円程度。車検は少し乗用車より高くなりますが、自動車税が圧倒的に安いので問題ではないでしょう。問題なのは任意保険です。1ナンバーの場合、きちんとした任意保険に入るとかなり割高となります。なので維持費的には普通の乗用車より少しお得といったところでしょう。

2016年、新型リッジラインが登場!

ホンダがパワーアップして帰ってきたリッジラインを発表!

そして今年1月、ホンダはデトロイトモーターショーにて第2世代となる新型リッジラインを世界初公開。間もなく市販化されるというアナウンスがありました。詳しい情報はまだ公開されてないものの、大きく進化したことは外観からでも判断できます。キーポイントとなる「ユニボディ」のストラクチャーは前世代から引き継がれ、車体はホンダ パイロットと共有パーツが多くなったため、エクステリアはよりスポーティで洗練されたデザインとなりました。ルックス的にも位置づけてきにもパイロットのピックアップ仕様という見方も出来ると思います。前世代よりも荷台は延長され、フラットに設計されているためさらにユーザーフレンドリーなピックアップとなっています。リッジライン特有の「デュアルアクションテールゲート」の採用も継続されています。牽引能力もさらに向上し、旧型では2,250kgまでの牽引が可能でしたが新型では3,150kgまで可能となっています。ドライブトレインに関してもまだ正式な発表はありませんが、ベースとなるパイロットが280hpを生み出す3.5LV型6気筒エンジンi-VTECを搭載していることから、新型リッジラインもこれと同型のエンジンを採用し、最高出力は300hp近くまで達するのではないかと推測されています。また、前世代モデルから定評のあった乗り心地やハンドリングは、新型では前後サスペンションを独立させることでさらなる改善を目指しているようです。気になる販売価格と時期ですが、未だにホンダからの発表はありません。予想では販売価格は$32,500~(3,350,000円~)、発売日は今秋ではないかと予測されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ホンダのカーラインナップの中で唯一スポーツユーティリティートラックとしてラインナップに並ぶリッジライン。スタイリッシュで斬新なデザインのエクステリアに、抜群の乗り心地と運転性を誇るホンダならではのドライブ感覚を味わえるこのトラックは、確かに完全なるピックアップとして見た場合にはライバル車たちと比べて見劣りする部分があるかもしれません。ですが、ホンダがこのクルマで勝負しているのはそこではなく、ホンダの良さやらしさをこのクルマの中に出すことが重要だったのです。そして、今年待望の新型も発売予定のリッジライン。どんなクルマに仕上がってくるのか、今から楽しみですね。