カーフィルムの剥がし方解説!失敗しないカーフィルムの剥がし方とは?

愛車にカーフィルムを貼ったり、色褪せたカーフィルムを貼り替えようと考えている方は必見! 愛車にすでに貼ってるカーフィルムを剥がしたい場合、コツを知らないと大変苦労することになります。カーフィルム施工業者に勤めていた筆者が、自分自身の経験やほかの業者さんの話を聞いたうえでカーフィルムの剥がし方についてまとめました。DIYで挑戦する前にぜひご一読いただき、失敗しない剥がし方を知ってください!

そもそもカーフィルムとは?

スモークフィルム、ウインドウフィルムなどとも呼ばれ、無色透明に近いものから濃い色(黒系や茶系など)まで様々なカラーがあり、紫外線カットや断熱、プライバシー保護やドレスアップ目的で車の窓ガラスに貼られるフィルムを総称してカーフィルムと呼びます。色付きの「プライバシーガラス」および「UVカットガラス」の普及によって、最近の車ではカーフィルムの必要性をあまり感じない場合も多いかもしれませんが、断熱効果の高いカーフィルム施工前後では、夏場の車内温度の上昇がかなり抑えられるなど、すぐに効果を感じることができます。
商用車や乗用車のベースグレード、一部の輸入車メーカーなどはプライバシーガラスが採用されていない車種がまだまだたくさんあります。また、色付きのプライバシーガラスの上(中)からさらにカーフィルムを貼って車内がまったく見えないようにするケースもあります。あまり濃い色にすると夜間の視認性が極端に落ちますので、個人的にはあまりおすすめできませんが、ドレスアップ目的で施工する方が多いようです。

実は業者も苦労するカーフィルム剥がし

筆者がカーフィルム施工の仕事に従事していたのは十数年前になりますが、カーフィルム剥がしの依頼は何件もありました。今だから言えますが、カーフィルムは貼るより剥がす方が何倍も大変です。仕事としてやっていたので当然お金をいただいていたわけですが、できればお断りしたいくらい割に合わない仕事でした。
もちろん、あっけないほど簡単かつきれいに剥がせるフィルムもありましたが、経年劣化で色がほとんど抜けて薄い紫になったようなフィルムは、もともと安価な質の悪いものが多く、そういったフィルムは剥がすとベッタリとのりが残ってしまったものでした。古いフィルムを剥がして新しい物に貼り替える場合は、この残ったのりを徹底的に取り除かなければなりません。特に熱線の入ったリアガラスでのりが残った場合は気が遠くなるような作業でした。

剥がすのが難しいカーフィルム

剥がすと少しでものりが残るとその後の作業が大変なのはどんなカーフィルムでも同じですが、フィルムを剥がす段階でなかなか剥がれないものがあります。のりが強すぎるフィルムです。このような場合、カッターでフィルムに切れ目を入れて少しずつ剥がしていくのですが、それでも相当な力が必要です。また、途中でフィルムが切れたり、部分的に残る場合も大変でした。見ただけで判断できればまだ良いのですが、実際に剥がしてみないと分からないのが曲者なのです。

カーフィルムを剥がす前に知って欲しい裏技

前述のとおり、実際には剥がしてみないと簡単に剥がせるか判別できないのがカーフィルム。見るからに色が抜けてしまい、施工からかなりの年数が経過していると分かるものは別ですが、高品質なフィルムの場合や使用条件によっては色の変化も少ないため、色が濃いから新しいとも言い切れません。いったん剥がし始めたら最後までやりきらなければ見た目が悪くなってしまいますから、剥がす前に知っておいていただきたいことをいくつかお伝えします。

古いフィルムの上から新しいフィルムを貼ってしまう

気泡が入っていたり、端が浮いてしまっているなど見た目が良くない場合は別ですが、色褪せたりほとんど透明になってもきれいに貼られているフィルムなら、古いフィルムを剥がさずにその上から新しいフィルムを重ね貼りしてしまうのもひとつの方法です。注意点としては、フロントのサイドウインドウ(運転席・助手席側)にフィルムが貼ってあり、その上から新しいフィルムを貼る場合は透過率が思った以上に低くなってしまう恐れがあることです。車検に通らないばかりか整備不良で違反となってしまいます。透過率は測定器がないと正確に分かりませんので、フロントサイドの重ね貼りは慎重に行ってくださいね!

裏技ではないけれど、プロにお任せする

ここまでこの記事を読んで下さった方の中には、「カーフィルムを剥がすのはかなり大変そうだな」と感じる方も多くいらっしゃることでしょう。そして、その判断は正解と言えます。DIYで剥がす場合のできるだけ効率の良い剥がし方は後述しますが、相当な時間と根気、体力、少しばかりの道具が必要であることは先に申し添えておきます。
場合によってはウインドウガラスを取り外して作業しなければなりません。そうなると、それなりのスペースと専門的な道具も必要となってきます。自分で剥がすことに抵抗を感じたら、プロの業者さんにそれなりのお金を払って全部お任せしてしまう方がベターです。ただし、リアガラスに熱線が入っている場合、ほぼすべての業者さんは熱線の断線については保証できないことを事前にご承知おきください。

カーフィルムを剥がす料金は?

カーフィルム剥がしを業者に依頼する場合にかかる料金ですが、フィルムの種類(剥がしやすさ)、車の形状(ワンボックス、セダンなどの違い)、そして剥がした後に新たなフィルム施工を依頼するかで変わってきます。下記におおよその目安を記載しますが、あくまで参考程度にとどめ、実際の料金は見積もりを取るなどしてください。

リアガラス1面(ワンボックス・SUVなどリアの作業スペースが広い車種)…8,000円~10,000円

リアガラス1面(セダン・クーペなどリアの作業スペースが狭い車種)…9,000円~15,000円

フロントガラス1面…9,000円~15,000円

サイドガラス1枚(三角窓などは含まず)…2,000円~3,000円

三角窓・小窓1枚…500円前後

例えばアルファードのようなワンボックスタイプの車の場合、フロントを除くリア5面すべてのカーフィルム剥がしを業者に依頼すると、15,000円~20,000円程度かかります。クラウンのようなセダンタイプの場合、同じくリア3面を依頼した場合13,000円~20,000円程度となるでしょう(いずれも税別)。なんと言ってもフィルムが細かくちぎれてしまい、のりが全面に残るようなフィルムが厄介です。このようなフィルムを剥がす場合には、規定の料金ではなくかかった時間工賃を請求される場合があります。時間工賃の目安は半日(4時間)で1人につき2万円前後です。2人がかりで丸1日かかってしまうと8万円もかかる計算になりますので、事前に業者さんと詳細な打ち合わせ、見積もりを取るように気をつけてくださいね!

カーフィルムの剥がし方解説

それでも自分で剥がしたい! 時間と根気は十分にある! という方のために、カーフィルム剥がしの苦労を少しでも軽減するための方法を解説していきます。ただ、再三申し上げますが、カーフィルム剥がしはかなり大変だと覚悟してください。何件も剥がした経験のある私だから断言できます。退色したり、時間の経過と共に気泡が生じて浮いてしまっているようなフィルムは特に気合が必要です。本当に稀ですが、施工からあまり時間が経過していない高品質なフィルムだとあっけなく「ぺろん」と剥がせますが、そのようなフィルムだったら「ラッキー!」と大喜びして良いレベルです。一度剥がし始めたら最後までやり遂げる必要がありますので、時間があまりない場合はとりあえずサイドガラスから挑戦してみてください!

まずは下準備から

比較的気温の高い日を選び、朝から作業に取りかかる

カーフィルムをガラス面を接着しているのりは、温度が低いと固まって余計に剥がしづらい状態になっています。屋内の広い作業スペースがあって温度が調節できる場合は別ですが、真冬は避けた方が無難です。また、気温が高いからと言って真夏の炎天下も避けましょう。フィルム剥がしは無理な態勢で長時間作業し、力も必要なことから体力を消耗します。車内に閉じこもって作業することがほとんどなので、かなり汗もかきます。熱中症の恐れもありますので、真夏でなくても水分補給をこまめに行いながら作業してください。

車の前後左右に十分なスペースのある場所を確保する

セダンの場合は後席のサイドガラスはドアを開け放って作業する方が楽です。ドアを閉めて作業するワンボックスタイプの場合でも、車からの出入りは頻繁に行います。普通の駐車場のような隣の車とのスペースが狭い場所では効率が悪く危険でもありますので、広めの作業スペースを確保しましょう。

フィールドカート

¥1,280

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このような作業用のイスがあるとセダンタイプのサイドガラスの作業は格段に楽になります。上記のようなものでなくても、座っても壊れず丁度良い高さのものでしたら木箱でもなんでもOKです。

外せるものはなるべく外す

E-Value 1/4 ソケットレンチセット ESR-2038M

¥1,925

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セダンやクーペタイプの後席、ワンボックスのシートベルト、リアガラス横の内張りなど、外せるものは可能な限り外しましょう。「後席なんて外せるの!?」と思うかもしれませんが、サイズの合うラチェットレントとソケットさえあればだれでも外せます。もし持っていない場合は、ご自分の車に使われているボルト・ナットのサイズを確認して、よく使うサイズのラチェットセットをひとつ持っておけば便利です。高価な工具でなくても構いませんが、あまりに安すぎるものはすぐに壊れたり、もっとひどい場合はケガにつながってしまいますのでお気をつけください。

エーモン 1425 内張りはがし(S)

¥410

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トリムなどを外す際にあると便利なのが「内張りはがし」。基本的に内装のトリム類はプラスチックの留め具で留められています。テコの原理で外す内張りはがしが1つあると、作業が驚くほど早く進みます。

車の内装を保護する

ハンディ・クラウン 布コロナマスカー 幅1100mm×長25m

¥228

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残ったのりを剥がす際、中性洗剤を数滴垂らした水を霧吹きなどでスプレーし、スクレイパーで削っていく方法が一般的です。水を使うので、内装を保護するためのシートなどがあると便利です。上記の商品は、緑の部分がテープになっており、目的の場所に貼っていくと折りたたまれた透明部分が幅110cmに広がってテープから下を保護してくれる便利なグッズです。水をスプレーする霧吹きは100円ショップなどで売っているもので十分です。また、中性洗剤は家庭用の食器洗い洗剤を使います。

カーフィルムを剥がしていく作業を解説!

のりを温めながらゆっくりと剥がしていく

1800Wホットガン・ヒートガン・アタッチメント付/熱処理

¥2,480

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カーフィルムを剥がすときに最も気をつけたいのが、ガラスにのりを残さないように剥がすことです。全くのりを残さずに剥がせれば、その後の作業はガラスをガラスクリーナーなどでふき取るだけで済みますので非常に楽です。のりは温度が低いと固まって剥がしづらいので、温めながら剥がすと多少なりとも剥がしやすくなります。ご家庭のドライヤーでも構いませんが、ヒートガンがあると比較的広い範囲を素早く温めることができます。

フィルムを剥がすときに力を入れる方向

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上の動画を見ていただければ分かりやすいですが、カーフィルムを剥がすときに力を入れる方向は、ガラスと並行方向ではなく、斜め上方向です。ここで焦って急ぎすぎたり、角度が悪いとフィルムがちぎれる・のりが残るという散々な結果になってしまいます。ちなみに、動画のフィルムは非常に剥がしやすい部類に入ります。この程度のフィルム剥がしならご自分でやってもそれほど苦労はありません。

残ってしまったのりをスクレイパーで削り取る

(STRAIGHT/ストレート) スクレイパー 19-1116

¥230

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(STRAIGHT/ストレート) スペアブレード (スクレイパー用) 10ピース 19-11191

¥140

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のりを削り取るスクレイパーは、あまり刃の幅が広くないものがおすすめです。車のガラスは平坦に見えるサイドガラスでも意外と湾曲しているもの。刃の幅が広すぎるとうまくガラス面に当たりません。上記でご紹介しているスクレイパーは刃幅が4cm。欲を言えば、刃幅2cmのもの、刃幅10cmのものと3種類くらい揃えたいところですが、1つだけ買うならこれくらいのものがベストです。

熱線プリントのリアガラスにはカーボンスクレイパー

SK11 カーボンスクレーパー 40mm

¥150

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熱線がプリントされているリアガラスは、鉄の刃でガシガシ削るわけにはいきません。プラスチックにカーボンを混ぜた素材のスクレイパーなら、傷をつける心配が少なくなります。ただし、完全に熱線の断線を防げるわけではありませんのでその点はご了承のうえ作業を行ってください。

スクレイパーでもなかなか取れないのりは?

エーゼット(AZ) 超強力ラベルはがし「雷神」420ml#951

¥550

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プロが使う溶剤は一般の方ではなかなか手に入らないものです。そこで手に入りやすいものの中で一番強力だと思われる商品をご紹介しておきます。車1台すべてのガラスに使用するとしたら、3本以上必要かもしれません。また、臭いがきついのと、吸い込むと人体に有害な成分も含まれますので、スプレー後すぐに作業せず、しばら換気を行ってください。また作業を再開する場合も、閉め切った車内で作業しないよう注意が必要です。

業務用! カーフィルム剥がしにぴったりの商品を見つけました

【カーピカル 業務用 糊剥しリムーバー 1L】 カーフィルムを剥がした後の糊取りや切文字看板シールやカッティングシールの剥がし後のりに!

¥3,229

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カーフィルムを剥がした後に、べったりと残ってしまったのりを簡単に除去できる状態にする業務用リムーバーを見つけました。有毒な有機系溶剤などを一切使用していないため、安心して作業できるそうです。残ったのりに直接スプレーするなどしてしばらく放置し、のりが白くふやけた状態になったらスクレイパーなどで簡単に削り取れる商品です。業務用なので必ず取扱説明書をよく読んでお使いくださいね!

まとめ:費用対効果で決めましょう

カーフィルムの剥がし方について筆者の実体験を元に解説してきましたがいかがでしたでしょうか? ご自分で剥がす場合でも、道具を多少なりとも揃えなければならないので、数千円は必要になってきます。一方で業者に依頼すると1万円~数万円かかる場合もあるので、費用だけをみればDIYの圧勝です。ただし、特にはじめてフィルム剥がしにチャレンジする場合は、1日がかりの時間と根気が必要になることと思います。このような作業を楽しんでできる方なら問題ありませんが、そうでない場合、無理にご自分で作業せず素直にプロに依頼する方がかえって良い場合もあります。費用対効果を考えて、DIYかプロに任せるか検討してみてくださいね!

プライバシー保護やUVカット、直射日光対策などさまざまな目的で利用されるカーフィルム。しかし扱いはなかなかシビアなもの。一歩間違えると整備不良になりかねないので決まりは知っておきましょう。今回はDIYでのフィルムの貼り方をレクチャーします!