F1 2016 シーズンのレギュレーション事情

2016年シーズンの開幕直前まで不確定だったUS(アメリカ)GP、日程は決勝10月23日でテキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での開催が決まりました。これで2016年シーズンは全21戦となり各チームが年間を通して使えるパワーユニット数が5基に決まりました。レギュレーションでは年間20戦の場合は4基だったのでこの影響が今シーズンにどう影響するのでしょうか。

2016年シーズンが混乱の中で開幕

今年は開幕直前まで予選方式、年間レース数が決まらずに各チームとも不確定要素への対応に苦慮していた様子です。特にPUの使用数制限に影響を与える年間レース数は年間5基か4基かによって後半戦のチャンピオンシップに大きな影響を及ぼすので気になっていました。1レースで1台のF1マシンが走るマイレージは600〜700km前後と言われています。年間21戦で5基だと1基当たり約3,000kmになりますが、全20戦だと3,500kmになってしまいます。この信頼性と耐久性について開幕前のプレシーズンテストで実地検証出来ているのはメスセデスPUのみです。1基のエンジンで4~5レースを消化しなければならないのでチームからドライバーに要求するフリープラクティスから決勝まで走行距離やエンジンへの負担を考慮した走り方に影響が出ます。

2016年のレギュレーションについて

タイヤに関するレギュレーション

今年は各レースでピレリが準備した3種類のタイヤからグランプリウィーク全体で1人のドライバーが13セット使えます。3種類の数量内訳は各ドライバーがチーム戦略に合わせて選べるシステムになっています。しかし輸送の関係で各ドライバーはレース開催の8週間前にはピレリサイドにその内訳を申請しなければなりません。このルールに合わせて公表は各レース前ですが各チームとも第5戦のスペインGPまではすでに使用するタイヤが決まっています。

予選に関するレギュレーション

今年は予選方式も見直されましたが、開幕戦を終えて評判の悪かった新方式をシーズン中に改正する方向で動いています。タイヤの選択をしてしまった後での予選方式の変更によって各チームともに戦略を見直さざるを得ない状況になっています。PUのマイレージと共にどの様にタイヤと予選方式、年間を通したマイレージ戦略(新しいPUの採用するレース)などを組み立てていくかチーム力が試されると共に序盤戦での混乱が予想されます。

2016年シーズンの参加チーム

2016年のF1は全11チーム22台が参戦。ハースの新規参戦、ルノーのワークス復帰でグリッドの顔ぶれが2015年から変わりました。フェラーリのバックアップを受けているハース、メルセデスのバックアップを受けているマノー、ロータスからワークス体制になったルノーは昨年より競争力がアップしているのは確実です。中団グループの差が縮まりマクラーレン・ホンダも現在の状況ではトップグループに追いつく前に下位グループに飲み込まれていく恐れさえあります。今年は若手ドライバーの活躍を含め中団グループの争いにも注目です。

メルセデス
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team
#44 ルイス・ハミルトン
#6 ニコ・ロズベルグ

フェラーリ
Scuderea Ferrari
#5 セバスチャン・ベッテル
#7 キミ・ライコネン

ウィリアムズ
Williams Martini Racing
#19 フェリペ・マッサ
#77 バルテリ・ボッタス

レッドブル
Red Bull Racing
#3 ダニエル・リカルド
#26 ダニール・クビアト

フォース・インディア
Sahara Force India Formula One Team
#27 ニコ・ヒュルケンベルグ
#11 セルジオ・ペレス

トロ・ロッソ
Scuderia Toro Rosso
#33 マックス・フェルスタッペエン
#55 カルロス・サインツ

ルノー
Renault Sport Formula One Team
#30 ジョリオン・パーマー
#20 ケビン・マグヌッセン

ザウバー
Sauber F1 Team
#12 フェリペ・ナスル
#9 マーカス・エリクソン

マクラーレン・ホンダ
Mclaren Honda
#14 フェルナンド・アロンソ
#22 ジェンソン・バトン

マノー
Manor Racing
#98 パスカル・ウェーレイン
#88 リオ・ハリアント

ハース
Haas F1 Team
#8 ロマン・グロージャン
#21 エステバン・グティエレス

全21戦 開催日程及びサーキット

開幕戦 F1 オーストラリアGP オーストラリアGP 3月18日~20日 アルバートパーク・サーキット
第2戦 F1 バーレーンGP バーレーンGP 4月1日~3日 バーレーン・インターナショナル・サーキット
第3戦 F1 中国GP 中国GP 4月15日~17日 上海国際サーキット
第4戦 F1 ロシアGP ロシアGP 4月29日~5月1日  ソチ・オリンピックパーク・サーキット
第5戦 F1 スペインGP スペインGP 5月13日~15日  カタロニア・サーキット
第6戦 F1 モナコGP モナコGP 5月26日~29日 モンテカルロ市街地コース
第7戦 F1 カナダGP カナダGP 6月10日~12日 サーキット・ジル・ビルヌーブ
第8戦 F1 ヨーロッパGP ヨーロッパGP 6月17日~19日 バクー・シティ・サーキット
第9戦 F1 オーストリアGP オーストリアGP 7月1日~3日 レッドブル・リンク
第10戦 F1 イギリスGP イギリスGP 7月8日~10日 シルバーストン・サーキット
第11戦 F1 ハンガリーGP ハンガリーGP 7月22日~24日 ハンガロリンク
第12戦 F1 ドイツGP ドイツGP 7月29日~31日 ホッケンハイム
第13戦 F1 ベルギーGP ベルギーGP 8月26日~28日 サーキット・ド・スパ-フランコルシャン
第14戦 F1 イタリアGP イタリアGP 9月4日~6日 アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ
第15戦 F1 シンガポールGP シンガポールGP 9月16日~18日 マリーナ・ベイ市街地コース
第16戦 F1 マレーシアGP マレーシアGP 9月30日~10月2日 セパン・インターナショナル・サーキット
第17戦 F1 日本GP 日本GP 10月7日~9日 鈴鹿サーキット
第18戦 F1 アメリカGP アメリカGP 10月21日~23日 サーキット・オブ・ジ・アメリカ
第19戦 F1 メキシコGP メキシコGP 10月27日~30日 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
第20戦 F1 ブラジルGP ブラジルGP 11月11日~13日 インテルラゴス・サーキット
最終戦 F1 アブダビGP アブダビGP 11月25日~27日 ヤス・マリーナ・サーキット

まとめ

2014年パワーユニット改正、2015年トークンシステム改正、2016年タイヤと予選ルール改正、そして来年は2017年にはバディワーク(空力)改正とここ数年の目紛しく変わるルールを理解するのが大変な状況です。今年も2戦が終わりましたが予選ルールが次戦にどうなるかわからない状況です。2016年シーズンの波乱(混乱?)はまだ続きそうで、チャンピオンシップの行方から目が離せそうにありません。