【アウディ オールロードクワトロ】他とはちょっと変わったSUV!燃費情報や中古車情報、故障に関しても!

ドイツの自動車メーカー アウディが製造販売するオールロードクワトロという車を知っていますか? 他のステーションワゴンとも、SUVとも似ていない、ちょっと変わった車です。中古車情報も含めてご紹介します。

「全ての道」という名の車

アウディ オールロードクワトロとは、ドイツのアウディ社が製造販売していたクロスオーバーSUVの名称で、現在は「A4オールロードクワトロ」、「A6オールロードクワトロ」というグレード名として引き継がれています。初代のオールロードクワトロは、同社のEセグメントワゴン、2代目A6アバントをベースに開発され、日本では2001年にデビューしました。ベースとなったA6アバントとの外観上の違いとしては、樹脂製のボディプロテクターとオーバーフェンダーが張り巡らされ、専用の前後バンパーやステンレス製のエンジンアンダーガードを身に纏ったボディと、いかにも走破性が良さそうな大径ホイールを履いた足元等が挙げられます。当時、同じ様なコンセプトを持った車種はスバルのレガシィワゴンをベースに悪路走破性を向上させたレガシィ・グランドワゴン(後のランカスター、アウトバック)や、ボルボのV70XC(後のXC70)などがありました。しかし、それらの車種にはなくオールロードクワトロにだけあった特徴があります。それはエアサスペンションによる車高調整機能です。最低地上高が142mmのローレベルから208mmのハイレベル2まで、4段階の高さに室内からボタン一つで調整することが出来ました。また時速80km/hを超えると自動的にローレベルに切り替えられるという機能も付いていました。日本に輸入されたグレードは2.7L・V型6気筒30バルブDOHCインタークーラーツインターボエンジンを積む”2.7T”と、2.7Tの内外装を簡素化した”2.7T SV”、4.2L・V型8気筒40バルブDOHCを積む最高級グレード”4.2”の3種類でした。もちろん全車アウディ独自の4WDシステム、クワトロシステムを搭載しています。

初代オールロードクワトロのスペック

アウディ オールロードクワトロ2.7T
寸法
全長:4,815mm
全幅:1,850mm
全高:1,530mm
ホールベース:2,760mm
車重:1,860kg

エンジン
2.7L・V6DOHC30バルブ・インタークーラーターボ
250ps/5,800rpm
35.7kg・m/1,800~4,500rpm

駆動方式:4WD
ミッション:5速AT(ティプトロニック)
カタログ燃費:7.4km/L

新車販売価格:687.0万円

初代オールロードクワトロの各グレードによる違い

”2.7T SV”は2002年に追加されたベーシックグレードで、”2.7T”よりも約100万円近くディスカウントされた599万円。シートヒーター付きの本革シート、BOSE製のオーディオ、ウッドパネル、アルミモール、全方位型ののソナーである「APS」等が省かれています。エンジンを含めた基本的な部分では”2.7T”と比べてなんら遜色はないので、より気軽に乗りたいという人には最適なグレードかも知れません。
一方、より上位グレードの”4.2”と”2.7T”の違いは、まずエンジンが250ps/35.7kg・mの2.7LツインターボエンジンからS4に積まれていたものをタイミングチェーン仕様にした、300ps/38.8kg・mの4.2L・V8DOHC40バルブエンジンになるところです。これにより、ツインターボでは味わえない大排気量NAエンジンらしい、どこから踏んでも加速することが出来る力強さを手に入れました。内装に目を移すと”4.2”にはレカロ製の本革シートが奢られ(2.7Tではオプション)、アウディのスポーツグレードであるSシリーズを放沸とさせます。新車当時の販売価格は最上級グレードということもあり、2.7Tよりも174万円高の861.0万円と、少々お高くなっています。

2代目になったオールロードクワトロ

2006年にオールロードクワトロは”A6オールロードクワトロ”と名前を変え2代目へと進化しました。2年前にフルモデルチェンジしたA6アバントをベースにし、より高級感のある外観を手に入れつつも、オールロードクワトロとしてはキープコンセプトの正常進化系とも言えるモデルチェンジです。初代との大きな違いは、搭載されるエンジンが2.7Lツインターボから3.2LFSIと呼ばれる直噴エンジンに変わったこと、4.2Lエンジンが排気量は同じながら、こちらも直噴エンジンに変わったこと。他には4段階だったエアサスペンションが5段階に変更されたこと等が挙げられます。基本的にはA6をベースとしているので、どちらかと言えば「A6の進化プラスアルファ」という感じになってしまうのは否めません。ベースとなるA6アバントもボディサイズが一回り大きくなり、内外装共に豪華になりましたが、新車時の価格が100万円以上高価になるなど、アウディというブランドそのものが、それまでと比べて1段階高級なイメージになった頃に作られた車なのである意味では仕方がない部分なのかもしれませんが、一般消費者としては手の届きにくい高嶺の花になってしまいました。

2代目オールロードクワトロのスペック

アウディ A6オールロードクワトロ3.2FSI

寸法
全長:4,934mm
全幅:1,862mm
全高:1,519mm
ホイールベース:2,833mm
車重:1,800kg

エンジン
3.2L・V6DOHC24バルブ
256ps/6,500rpm
33.7kg・m/3,250rpm

駆動方式:4WD
ミッション:6速AT(ティプトロニック)
カタログ燃費:8.3km/L

新車販売価格:790.0万円

ついにカタログから外れた3代目オールロードクワトロ

一回り小さなA4オールロードクワトロ

2010年にA6アバントよりも一回り小さなボディを持つ、A4アバントベースの”A4オールロードクワトロ”が発売されました。このモデルは250台の限定となり、外装はそれまでのオールロードクワトロのイメージ通り、ベースとなったアバントよりも40mm高い車高と専用バンパー、ステンレス製のアンダーガード等を纏っていました。しかし、A6アバントベースのオールロードクワトロと違い、車高調整式のエアサスペンションは搭載されていませんでした。エンジンは211ps/4,300~6,000rpm、35.7kg・m/1,500~4,200rpmの2.0TFSIを採用し、価格は585.0万円。

A6オールロードクワトロもカタログから外れてしまった

2012年に新型へと移行したA6アバントから遅れること半年、日本に導入された新型A6オールロードクワトロはついに300台の限定モデルとなってしまいました。世界的に流行の背の高いSUVブームに押され、アウディでもQシリーズ等が導入された結果、ニッチな車種になってしまったことが要因の一つと言えるでしょう。搭載されるエンジンも、3.0L・V6DOHC直噴スーパーチャージャーエンジンの”3.0TFSI”一種類のみとなり、オールロードクワトロの特徴でもあった車高調整式エアサスペンションは-15mm、標準、+35mmの3段階のみとなりました。2013年にも同じく限定モデルとして販売されましたが、限定モデルということと、モデルを追うごとにほぼ100万円ずつ高くなっていくという価格に関しても、非常に買い辛い車になってしまった感は拭えません。
2014年にはカタログモデルとして復活を果たしますが、価格は更に50万円アップの940.0万円となってしまいました。

3代目オールロードクワトロのスペック

アウディ A6オールロードクワトロ

寸法
全長:4,940mm
全幅:1,900mm
全高:1,500mm
ホイールベース:2,905mm
車重:1,960kg

エンジン
3.0L・V6DOHC24バルブ・スーパーチャージャー
310ps/5,500~6,500rpm
44.9kg・m/2,900~4,500rpm

駆動方式:4WD
ミッション:7速デュアルクラッチ(Sトロニック)
カタログ燃費:10.2km/L

新車販売価格:889万円

中古車で買うオールロードクワトロ ※カーセンサー調べ

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非常に厳しい! ~現行モデルの場合~

さて、ここまでアウディ オールロードクワトロの歴史を簡単に説明してきましたが、いかがでしたでしょうか? 乗ってみたくなってしまった人はどうしたら良いんでしょうか? 正直なところ、最新のオールロードクワトロは間違いなく良い車だと思います。普通のA6アバントよりも更に高級なのに、A6では入っていけないような悪路だって走れちゃうわけですから。
しかし、いかんせん高価過ぎます。現行モデルである2012年以降のモデルに関しては、中古で買うにしても、元々の台数が少ない上に新車価格は1000万円近くする車なので、5万km走った車の車両本体価格でも400万円近くしています。これではさすがに手が出ません。と言うより、手が出るにしても、もっと新しい他の車が買えます。

意外といけそうな予感~初代、2代目~

じゃあ、もう一世代前の2代目オールロードクワトロだとどうでしょう?
走行距離が同じくらいでも、お値段グンと下がります。車両本体で150万円程度から。
急激に近付いてきた感じがしますよね? では思い切って初代モデルならどうでしょう。
結果は、最安物件の8万km代の2003年車、2.7Tが32.8万円から、7万km近い2.7T(オプションのレカロシート付き)が158万円まで。
もちろん中古車なので、内外装のやれやへたり具合など、実物を見てみないと分からない部分、どうしても気になってしまう部分はあるでしょう。しかし、新車登録時から10年以上経過した「元高級車」を道具と割り切ってガンガン使用するというのも、ある意味中古車でしか出来ない贅沢かも知れませんよ。

中古外車は怖いと思っている皆様へ

世間様からよく聞く声として「中古の外車って怖くて乗れない」というのがありますが、本当のところどうなのでしょう?
今まで私は国産車も外車もそれなりに乗り継いできました。
国産車なら軽自動車のNA、ターボから、1.6Lスーパーチャージャーに1.8LのNAと2.0LのNA、ターボ、2.0Lディーゼルにも乗っていた時期があります。外車なら今現在も含めて1.8L、2.8L、5.7LのNA等でしょうか。
で、その経験上言わせてもらいますと、壊れる車は壊れます。これは国産、外車問わずです。納車されて間もない新車で買った国産車のドアロックが効かない事に気が付いてディーラーに行ったこともあります。乗り始めて間もない中古のATが滑った結果、町工場で見てもらったら余計に酷くなったこともあります。
確かに国産車と比べれば、外車は部品自体が高かったり、国内に在庫がなく納期が長く掛かったりすることはあります。また、部品単位での信頼性が低いものもあると言えばあるんでしょうけど、そうなってくると新車だろうと中古だろうと、あまり違いがないと言えるでしょう。その車が好きで、どの程度メンテナンスに気を使えるかが問題なのであって、国産か外車かっていうところはそんなに大きな違いじゃないと言えるのではないでしょうか。

まとめ

新車で買うと高級車と言われる車でも、中古となるとお安く買える、と言うのは当たり前のことですが、せっかくお金を出して買うのなら、普通にその辺を見回してもありきたりな車種ではつまらないと思いませんか? 今回紹介したアウディ オールロードクワトロは、はっきり言って普通の車じゃありません。パッと見はA6アバントとそっくりな車ですが、並べてみると醸し出す迫力が違います。かと言って、最新のQシリーズやSUVと聞いて思い浮かべるどの車種とも似ていません。その名前が指し示す通り「全ての道」を走破する「クワトロ」なのです。この「全ての道」というのが味噌で、道とは言えないようなところの走破性はQシリーズに任せておけばよいのです。現代の日本では、普通の一般市民が「常に道なき道を走る」というよりは、せいぜい「高速道路も使いつつ、たまには砂利道も走ります。」という使い方の方がしっくりきます。大きく重たいフルサイズSUVよりも、重心が低くて高速移動も楽ちんなオールロードクワトロは、私が知る限りでは最もおすすめなSUVの一台です。