オープンカーを楽しもう!知っておきたいオープンカーの基本知識!

きっと誰でも一度は乗ってみたいと思ったことがありそうなのがオープンカー。今回はオープンカーの色々な基本知識をまとめます。これを読めばオープンカーに詳しくなって、オープンカー購入に一歩近づける…かもしれませんよ!?

オープンカーの歴史とは?

今となっては特別な存在のオープンカーですが、世界最初の自動車はオープンカーでした。ちなみに世界最初の自動車といえば、ベンツの3輪車やダイムラーの4輪車を連想される方も多いかもしれませんが、実はそれよりも前に、ユダヤ系のオーストリア人、ジークフリート・マルクスというエンジニアが自動車の開発を行っていたことは、あまり知られていません。マルクスはあまり自動車で商売をするつもりはなく、またユダヤ系ということから第二次世界大戦を機に歴史の表舞台から名前が消えてしまったのですが、ともかくも世界最初の自動車はオープンカーだったのです。そして、その頃の自動車は誰が作っても大半がオープンカーでした。

当時の自動車がオープンカーだった理由としては、エンジンが非力で屋根を付けると重くて走れないという事情がWikipedia日本語版などでは解説されています。また、そもそも自動車が登場するまで主流だった馬車の御者席というのは大なり小なり雨風にさらされる構造だったので、運転手を御者とみなせば、オープンであることも当時の感覚では自然だったのかもしれません。

とはいえその後、自動車は普及するにつれて、天候を選ばないで済むように屋根があることが一般的になりました。一方で屋根付きの自動車が普及して以降もオープンカーは、贅沢品として生き残り、21世紀になった今も、自動車の1ジャンルとして生産されているのです。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9

世界最初の自動車、マルクスカー

オープンカーの種類について

オープンカーの名前と種類

オープンカーはキャンピングカー同様に和製英語で、海外では異なる呼ばれ方をしています。例えば英語圏ではコンバーチブルやロードスター、ドロップヘッドクーペ、ドイツ語やフランス語圏ではカブリオレ、イタリア語圏ではスパイダーやバルケッタという呼ばれ方をされることが多く、言葉の由来は馬車の様式だったり、屋根の開け閉めができることを示唆したり、車体の形状を小舟に見立てたりとさまざまです。ただし、これらは最近は厳密な使い分けはなく、自動車会社の販売戦略や、製品のキャラクターに応じて命名されることが多いようです。

2016年現在のオープンカーは、屋根を閉じた状態でも積極的に乗るような、全天候型のモデルにはコンバーチブルやカブリオレが、どちらかというと積極的に屋根を開けてスポーティーに乗るようなモデルには、ロードスターやスパイダーという名前が用いられている傾向があります。特にロードスターについては、マツダが一般名詞を自らの商品の製品名として採用したこともあり、日本では多くの人にその名前は浸透しています。

オープンカーの歴史と種類

登場初期のオープンカーは、屋根が全くありませんでした。雨が降ったら濡れてしまう構造だったのです。しかしこれでは不便だということで、ほどなく幌を使った屋根が登場して、必要に応じて雨や雪をしのげるタイプが登場しました。また時代の流れと共に、幌は強くて丈夫なものも増えてきました。このタイプのオープンカーが現在でも主流であり、特に上で書いたような名前で販売されているのですが、長い自動車の歴史の中では亜種ともいうべき個性的なオープンカーが登場していることも触れておきましょう。

例えば1960年代にはポルシェからタルガトップと呼ばれる、簡易的なオープンカーが登場しています。タルガトップはリアガラスや、その周りの骨格は残り、真上の天井だけが外れる簡易的なオープンカーでしたが、アメリカ市場で大人気を博し、以来オープンカーの1ジャンルとして確立しました。元々タルガはイタリアの地名だったので、本当ならポルシェのただのグレード名だったのですが、現在では「セスナ機」のように、タルガトップという呼び方が一般名詞として定着しています。例えば最近ではルノー・ウインドやホンダ・S660がタルガトップのオープンカーだと言えるでしょう。

ちなみにタルガトップの外れる屋根の部分は、鉄だったりガラスだったり、樹脂だったり幌だったりとさまざまですが、タルガトップの派生版として、屋根の左右が分割され、屋根の中央に1本骨格が残るタイプも考案されました。このタイプは日産がフェアレディZで採用したことがよく知られておりTバールーフという商品名で親しまれました。

またオープンカーでは「クーペカブリオレ」と呼ばれる、幌のかわりに鉄や樹脂、ガラスなどの硬い素材を使ったタイプも普及しはじめています。元々このタイプは1930年代から1950年代に色々と考案され、主に少量生産車で採用されていたのですが、当時の技術では限界があり、一旦歴史が途絶えていました。しかし1990年代にホンダや三菱、メルセデス・ベンツが製品化、特にメルセデス・ベンツはこれを「バリオルーフ」と呼び、世界中にインパクトを与えました。

特に耐候性に優れた「クーペカブリオレ」ですが、従来の幌のオープンカーの優美なスタイルも人気があり、高級車ではあえて幌の屋根を使う例も見られます。

オープンカー関連用語集

ここからはオープンカーについて知っておく上で抑えておきたい用語についてまとめます。オープンカーならではの構造や、一般名詞ながらオープンカーで特によく言及される用語についても触れておきます。

ソフトトップ

幌の屋根はソフトトップと呼ばれています。柔らかい素材なので、ソフトトップというわけですね。幌の素材はビニールだったり、布だったりとさまざまです。ビニール系の方が軽量になる場合が多いものの、基本的には遮音性や耐久性に優れる布張りの方が高級だとされており、近年はスポーツカーなどを含む多くのモデルで、布張りの幌が採用されています。また、幌の布の間にアルミパネルを入れて強度を高めたものが登場するなど、構造には各社が工夫を凝らしています。

リアスクリーン

ソフトトップの一番後ろの窓は、リアスクリーンと呼ばれることが多いです。古くはこの部分にはビニール系の素材が多く使われており、ガラスとは限らなかったことから、スクリーンという言葉が定着したようです。しかしビニール系の素材は経年劣化で白くなってしまうなどの問題があり、こちらも軽量化が大切なオープンタイプのスポーツカーを含めて、殆どの場合はガラス製が使われるようになりました。

ちなみに白くなってしまったリアスクリーンは後方視界を損なってしまい、大変危険なので交換する必要があります。ただし研磨剤などを使って透明度を復活させることができたという事例も散見されますから、交換に時間がかかる場合は、応急処置として試してみても良いかもしれません。

ハードトップ(デタッチャブル・ハードトップ)

ソフトトップに対して、硬い屋根がハードトップです。内蔵された幌を使わずに、脱着式の屋根を用いるスタイルで、素材は樹脂やアルミ、鉄が使われています。軽いものならば大人が抱えて取り外しすることもできますが、重いものの場合は、大人2人がかりでやっとという場合や、ガレージにリフトを取り付けて吊り下げる必要があるような場合もあります。ハードトップは、特にソフトトップにとって問題となる、雪の降る時期に取り付けられる場合が多く見られます。また日本の場合、梅雨のシーズンもハードトップで乗り切るオープンカー乗りは多いようです。

ちなみにこのハードトップ、オープンカーの装備品の名前をこえて、Bピラーを持たない自動車全般を(ハードトップをかぶせたようなオープンカーを思わせるスタイルということから)呼ぶ、一般名詞ともなっています。そのため、取り外し可能ということから、また後述するリトラクタブル・ハードトップとの区別のために、着脱式のハードトップは、デタッチャブル・ハードトップ(DHT)と呼ばれることもあります。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97

リトラクタブル・ハードトップ

着脱式のハードトップに対して、幌のように格納できるのがリトラクタブル・ハードトップです。前述したようなクーペカブリオレで採用されている構造で、構造部についてを呼ぶことも、もしくはこの構造を持つオープンカーそのものをリトラクタブル・ハードトップだと呼ぶ場合も見られます。アルファベットで省略する場合、デタッチャブル・ハードトップのDHTに対して、こちらはRHTとなります。

リトラクタブル・ハードトップは重く複雑な動きを見せるので、これまでに登場した殆どのものが電動式となっています。また初期のものはトランクの容量を圧迫するものが多く、また少なからずリアデザインに無理が生じていましたが、近年はトランクの内容量に影響を与えず、デザインを重視したものも増え始めています。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%9A%E3%82%AB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%AC

ロールバー

オープンカーは屋根を開けて走っていたら、頭上を守るものがなくなりますし、屋根を閉めて走っていても、普通の自動車に比べると屋根の強度は十分とは言い切れない部分があります。これらは特に、横転したときに問題になります。

そこで近年の多くのオープンカーは、横転時の安全性を確保するためにロールバーを採用しています。ロールバーはあらかじめ固定されたものから、普段は格納されているものが非常時に飛び出してくるものなどがあります。後者はオープン時の美観を損ねませんが、システムが複雑で高価かつ重くなるので、主に高級車で採用される傾向があります。

出典:http://en.wheelsage.org/volkswagen/golf/i/pictures/ynrso3/

ロールケージ

オープンカーに限らない一般名詞ですが、運転席や助手席の周りを金属のパイプで鳥かご状に囲い、車体の強度を上げるための構造がロールケージです。特にオープンカーの場合はロールケージによって、サーキットでの高速走行時の事故生存率などを大きく上げることが可能です。そのため一部のレースでは、参加するオープンカーに対してロールケージの装着を義務付けている場合もあります。安全性には大きく貢献するロールケージですが、オープン時の開放感は悪化し、また乗り降りがしづらくなるなどの欠点もあります。車体への大きな加工が必要になる場合もあります。

ウィンドディフレクター

オープンカーで高速走行していると、風の巻き込みが気になってきます。サイドウィンドウを上げることである程度は対策できますが、より徹底した巻き込み防止策として用意されているのが、ウィンドディフレクターです。ウィンドディフレクターは運転席や助手席の直後にネット素材や樹脂板、ガラススクリーンを立てることで、風の巻き込みを大きく抑えられる構造です。スポーツカーなどでは着脱式や折りたたみ式の軽量な樹脂素材のものが、高級なGTなどでは電動で上下するガラススクリーンが採用される傾向があります。またウィンドディフレクターは、ロールケージと組み合わせて装着される場合もあります。

2シーターならば問題ないウィンドディフレクターですが、4シーターのオープンカーの場合、ウィンドディフレクターが後席に人が座らない前提で作られている場合もあるので、注意が必要です。

トノカバー

一般名詞で、目隠しに使うカバーのことを指します。例えばステーションワゴンやハッチバック車で、荷室の上にセットして外から見えないようにするカバーは、トノカバーと呼ばれています。

オープンカーのトノカバーは荷室の目隠し目的ではなく、たたんだ幌の骨格を隠すためのトノカバーや、幌がない状態で、運転席や助手席の上を覆うためのトノカバーなどがあります。特に座席の上を覆うトノカバーは、駐車中の内装保護はもちろん、ドライバーが1人で乗るときに、助手席側に蓋をしていることで、ヒーターの効きを良くするなどの目的でも用いられます。あまり普及はしていませんが、トノカバーをつけて運転していると、頭寒足熱で、冬場でも大変快適にドライブができると、一部のドライバーからは人気がある存在です。

出典:http://blog.e-nagao.com/archives/201312-1.html

まとめ

さて、オープンカーの基本的な知識についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか? 自動車の長い歴史の中でも原点といえるオープンカー、その全容について抑えることは難しいのですが、今回はカタログや解説などで触れられることが多い、要点についてまとめてきました。このまとめを通して、なんとなくオープンカーへの興味を深めていただければ幸いです。。

また、には、オープンカーの色々な車種について特集したまとめ記事も掲載されています。是非そちらもチェックされてみてください。