【ハドソン ホーネット】50年代ストックカーレースの主役だったクルマ!中古は存在するのか?

アメリカのクルマはお好きですか? 1950年代、アメリカでもイギリスでも“ストックカーレース”がさかんに行われました。まだ未舗装の道で、テールをスライドさせながらコーナーをクリアしていくんです。“ストックカー”というくらいですから、本来は“在庫車”を指す言葉です。転じて“工場から出荷されたまま”という意味で使われています。そんなストックカーレースで連戦連勝を果たしたのがハドソン ホーネットです。

ハドソン ホーネットというクルマ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

ハドソン ホーネット(Hudson Hornet)は、ミシガン州デトロイトにあった“ハドソン・モーター・カー・カンパニー(Hudson Motor Car Company)”が、1951年から1954年にかけて製造していた乗用車です。1954年に“ナッシュ=ケルビネーター・コーポレーション”とハドソン・モーター・カー・カンパニーが合併して発足した“アメリカン・モーターズ・コーポレーション(AMC)”でも、1955年から1957年までハドソンブランドを継続してホーネットを製造していました。第一世代のハドソン・ホーネットは、機能的な“ステップダウン(step-down)”デザインの車体構造が特徴でした。これはフロアパンをフレームよりも低い位置に設置したもので、当時の他の車両と比べ低重心なシャシー構成でハンドリングに優れ、レース用のベース車両としても好まれました。ホーネットの低く構えた外観は独特の流線型(ストリームライン)スタイリングのため、レースカーとしての雰囲気がより強調されました。ホーネットはこの独特な低い外観と滑らかなハンドリングによって、購入者の多くから個性的な自動車として認められていたのです。ですが、大手メーカーの攻勢に押された結果、第二世代のハドソン・ホーネットは名前だけで、実質ナッシュのバッジエンジニアリング車になっていました。

第一世代のハドソン ホーネット

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

1951年式ホーネットは、既にハドソンが1948年式コモドールで採用した“ステップダウン”デザインを踏襲していました。この構造は、ボディとフレームを一体構造とした一種のビルドインフレーム型のユニットコンストラクション方式で、フレーム上にフロアパンを載せるのではなく、フレームレール間にフロアパンを沈み込ませています。言葉ではわかりにくいかも知れませんが、このタイプの構造を持つ車両の乗車時に、一歩階段を下りる(ステップダウン)ように乗りこんだのが命名の由来だと言われています。ステップダウンシャシーの低重心構造は機能的かつスタイリッシュでもありました。ハンドリング性能が向上しただけでなく、乗員6人が低い着座位置でゆとりのある贅沢な乗り心地を味わうことができました。後輪ホイルアーチがなく、後輪はボディ外板で覆われて低く構えた外観を強調していました。ホーネットには2ドアクーペ、4ドアセダン、コンバーチブル、ハードトップクーペのバリエーションがありました。

シャシとエンジンのミスマッチ

ホーネットには、すべてハドソンの高圧縮ストレートシックス“H-145”エンジンを搭載していました。Lヘッド(サイドバルブ・フラットヘッドとも)デザインの排気量308キュービックインチ(およそ5L)は、当時乗用車用としては“世界最大排気量の6気筒エンジン”でした。ビッグスリーに代表される他のメーカーから、より高回転向けのV型8気筒エンジン搭載の新型車が次々と登場していた当時、シャーシ性能に優れていたとは言え、エンジン開発余力の乏しさゆえに旧弊なサイドバルブ6気筒の大排気量に頼らねばならなかったのは量産規模が限られたハドソンの弱みでした。それでも手持ちエンジンを強化する最大限の努力がなされていました。

NASCARでは無敵の存在

その当初は、ツーバレルキャブレターで145hp(108kW)/3,800rpmでした。エンジンは適切なチューニングをすればさらに出力は上げられました。当時ハドソンのレースドライバーだったマーシャル・ティーグは、AAAやNASCARの検査を合格したストックカー仕様のホーネットで112マイル/h(180.2km/h)を得たと主張しました(見せかけのレース部品“severe usage”オプションを開発したハドソン技術者も同様にコメントしています)。ハドソンエンジンとホーネットの走行性能の組み合わせにさらにチューンが施され、ダートばかりで舗装部分が極端に少なかった1950年代のレースでは、パワーと低重心シャーシの効果で無敵の強さを見せたのです。1952年の"Twin-H"バージョンでは、デュアル・シングルバレル・キャブレターをデュアルインテークマニホールド上に置き、172ps(127kW)をたたき出しました。ボンネットには機能的なスクープ(scoop)を付けて外気をキャブレターに送っていました。1954年時点では、ラムエア(Ram Air)以上の“ベンチレーション”と言えます。ハドソンが後に提供した"7-X"モディフィケーションを装備すれば、エンジンは213ps(157kW)を絞り出します。1952年から1953年にかけてホーネットは小規模な化粧替えを行いましたが、まだ1948年式コモドールの面影を強く残したままでした。

衰退の一途をたどる

出典:http://www.spudsgarage.com/archives/54HudsonNV/

1954モデルのハドソン ホーネット

ストックカーレースでは、ホーネットはほぼ無敵でしたが、レースでの活躍にもかかわらず販売が下降を始めます。ハドソンのライバル企業は、セミモノコック構造の部分導入はあっても基本はボディオンフレームの独立シャーシだったため、高コストとなるシャーシ設計の変更をせずにボディのみの手直しで、毎年小変更を加えた新型モデルを発表することができました。ところがホーネットは、モダンで洗練されたユニボディ構造がかえって仇となり、スタイリング変更には多くのコストがかかったのです。ホーネットの本質は変わらないままでしたが、ビッグスリーの計画的なモデルチェンジ構成の犠牲にならざるを得ませんでした。最終的に1954年式では主流のスクエア(四角)デザインに変更されました。室内を取り囲んでいたステップダウンフレームなどに大きな変更が必要で、工作機械ツール類の一新などが生産コストに跳ね返ることになってしまいました。フロントはシンプルなグリルとなり、フードスクープが装備され、曲面で一体形成されたフロントガラスや当時流行ったフェンダーのクローム飾りがボディサイドについていました。以前はスロープ状のセミ・ファストバックだったリアエンドは、スクエアなノッチバックになっています。新しくなったダッシュボードとインストルメントクラスターは、ずいぶん現代風になりました。やはりV8エンジンはなく、308キュービックインチ(約5.0L) 6気筒シリーズのホーネットでは162ps(119kW)を出力しました。レース用の172ps(127kW) “Twin-H-Power(7-X)”が工場オプションでした。このデザイン見直しはルックスとスタイルの点では満点でしたが、販売増に貢献するには時期が遅すぎたと言えます。

ホーネットの年式別生産台数
1951:43,656台
1952:35,921台
1953:27,208台
1954:24,833台 (最終年式ハドソンがナッシュ=ケルビネーターと合併する以前)

NASCARでの名声

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

ハドソンはスポーツカーレースに参戦した初の自動車メーカーなんです。ホーネットは、ストックカーのボディ外見だけを市販モデル風に取り繕ってレーシングシャーシに載せた代物でなく、真の“在庫(ストック)の市販車”だった純粋な時代の1950年代初期に、ストックカーレースで主役を張りました。ハドソンならではの低重心で流麗なボディは、レースフィールドでその優位性を存分に発揮したのです。1952年にはマーシャル・ティーグがAAAシーズンに13戦12勝で2位に1,000ポイントの差をつけてフィニッシュを飾ったのです。NASCARエースのハドソンチームのハーブ・トーマス、ディック・ロスマン、アル・ケラー、フランク・マンドヤンド、ティム・フロックがハンドルを握り、ホーネットは27勝をあげました。AAAレースでは、ティーグがストック仕様ホーネット“ファビュラス・ハドソン・ホーネット”でシーズン14勝をあげています。48戦40勝、勝率83%でホーネットのシーズン記録となりました。1952年NASCARグランドナショナルで34戦27勝、1953年37戦22勝、1954年37戦17勝と、一般ラグジュアリー仕様の自動車としてはすばらしい結果を残したのです。ファビュラス・ハドソン・ホーネットは、イプシランティ自動車歴史博物館で実車を見ることができます。

第二世代のハドソン ホーネット

ホーネットの最後の3年間は、ナッシュ=ケルビネーター・コーポレーションとハドソンの合併によりアメリカンモーターズコーポレーション(AMC)の製品として販売されました。1954年以降ハドソンのデトロイト製造施設は閉鎖され、ハドソンモデルの製造はナッシュのウィスコンシン工場に移されました。製造合理化が図られ、ハドソンはすべてナッシュの上級モデルをベースにハドソン独自の外装を与えたものになったのです。1950年代中期近くになると、ノッチバック型の3ボックススタイルが市場の主流を占めるようになり、AMCもまたそのトレンドに従わざるを得なくなりました。1955年にはハドソンは保守的なスタイルの自動車となっていました。クーペ、セダン、ハードトップが作られ、コンバーチブルはなくなりました。特筆すべきは、初めてホーネットにV8エンジンが搭載されたことですが、この時代のアメリカ製中級車でのV8エンジン普及状況を考えれば“時すでに遅し”という他ありません。

マイナーチェンジ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%89%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

1956年式ではホーネットにより特徴づけが図られて、デザイナーのリチャード・アービブ(Richard Arbib)にそのリデザインが託されました。ホーネットとワスプは1950年代を特徴づけるデザインともいえるVラインスタイリングを作り出しました。ハドソンの伝統的な三角をモチーフとして、V字型を車外車内のいたるところに使っています。当時トレンドだったツートーンカラーを更に発展させた三色配色と組み合わせされて、ハドソン車はその独特の外観で注目を集めました。しかし販売は伸びず、1956年の実績は前年の13,130台から8,152台へと下落したのでした。1957年では、歴史あるハドソンの車名はホーネットのスーパー(Super)とカスタム(Custom)のみになってしまいました。4ドアセダンと2ドアの“ハリウッド”ハードトップがありました。2年目のVラインスタイリングは横に大きく広がった格子状グリル“エッグクレートグリル”になり、折り目状のクロームストライプがボディサイドに設けられています。カスタムモデルには5種類の三色配色が用意されました。丸みを帯びたリアクオーターパネル上のフェンダーや、フロントフェンダーの上につけられた風変わりなツインフィンはその代表的なもののひとつです。車両価格は安くなり、エンジンの出力は向上しました。AMCの新型327キュービックインチ(およそ5.4L)で、4バレルキャブレターとデュアルエグゾーストを採用して228ps(190kW)を発揮します。残念ながら、販売台数は3,108台にとどまりました。1957年7月25日をもってホーネットの生産は終了しました。同時にハドソンブランドは終了し、これ以降AMCはランブラーだけを生産したのです。

中古車は存在するのか?

もちろん、GooWorldやCarセンサーにはありません。この手のクルマは専門店に頼るのが懸命でしょう。ということで...

2015年11月に赤色が売れてしまったようですね。でも、さすがですね。商品車を持っていたということです。
海外で探せばまだまだありそうです。

Displaying 5 total results for classic Hudson Hornet Vehicles for Sale.

There are 6 classic Hudson Hornet vehicles for sale today on ClassicCars.com.

ディズニーアニメに登場

ピクサーアニメーションスタジオが制作した“カーズ”をご存じですか。なんでも自分の力で手に入れてきたと勘違いしている成り上がりのレーサー“ライトニング・マックィーン”が、失敗と挫折を繰り返しながら“仲間の大切さ”を学び、真の王者へと上り詰める作品です。このアニメストーリーの中に、憎まれ口を叩かれながらもライトニング・マックィーンを育てる元レーサー“ドック・ハドソン”というキャラクターが登場します。このドックこそがハドソン ホーネットなんです。

カーズ MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

¥3,127

販売サイトへ

ミニカーもたくさん

1/25 1952 ファビュラス ハドソンホーネット マーシャル・ティーグ (プラスチックモデル)

¥5,728

販売サイトへ

1/25 1953 ハドソンホーネット MOE1200

¥4,666

販売サイトへ

トミカ カーズ ドック・ハドソン (ピストンカップレーサータイプ)

¥1,338

販売サイトへ

[マテル] MATTEL Cars カーズ ディズニー ピクサー ファビュラス ハドソン ホーネット ルック!マイアイズ チェンジ! 赤ホイール

販売サイトへ

トミカもあります!

◎カーズ 非売品 ★ ドック ハドソン ♪(ディズニーハドソン・ホーネットタイプ!)カーズ トミカ

¥1,900

販売サイトへ

最後にまとめ

いかがでしたか。ハドソン ホーネット。実は私はアメリカ車に疎くて、カーズを見てハドソン ホーネットを知りました。このカーズという作品、登場するクルマたちが実によく特徴を掴んで描かれています。ライトニング・マックィーンこそ“架空のクルマ”とされていますが、登場するキャラクターたちは各国を代表するクルマたちが描かれています。そういう目線で見ると大人でも楽しめる作品ですから、機会があればぜひご覧下さい。