【BMW 6シリーズ】本物の上級クーペを体現したクルマの系譜と最新モデル!グランクーペや中古車情報から維持費まで!

BMWから、6シリーズが初登場したのは1976年のことです。その頃の日本では、自動車に詳しい顧客層があえて好むのが、この特別なブランドだったろうと思います。そして今、2ドアや3ドアの車がほぼ壊滅した日本の社会へ遊びを感じさせるスタイリッシュなモデルを供給し続けてくれている主力も、このBMWをはじめとした外国メーカーです。そんな同社が、かなり上級なセグメントに展開する車種、6シリーズをご紹介します。

大人にこそ必要な遊びを与える6シリーズ

世界の産業界全体を見渡したとしても、BMWは間違いなくセルフブランディングで最も成功した企業の1つと言えるでしょう。時代やモデルにより微妙な違いがありながら、そのデザインコンセプトが感じさせる一貫性は実に見事と言っても良いくらいです。
アメリカ映画の中などでは、ともすれば金に困らない小生意気なヤッピーが転がしていそうなBMWですが、最近では車体本体で300万円を切る価格から購入できるコンパクトも用意されています。そして、そのラインアップを貫いているのが、BMW主義とも言えそうな自動車作りに関する一つのイデオロギーでしょう。
このBMW 6シリーズは、同社の製品群の中でもかなり上位に設定されたクルマであり、従って、彼らが主張したい車作りのほぼ全てが、具現化した一台であるはずです。

6シリーズの系譜

初代BMW6(E24)

1960年代に設計された車両がベースのBMW CSクーペを、根本的に代替するために1976年に発売されたのが、BMW 6シリーズの元祖である630CSおよび633CSiです。この時のモデルの入れ替えは、米国の安全基準をクリアする目的がありました。また、主だったコンポーネンツを先行発売していた5シリーズから流用して作られたのが、E24という型式のこの初代6シリーズです。

発売当初のボディータイプは2ドアのクーペのみ、エンジンは、当然全機が直列6気筒です。比較的に全長が長いこのエンジンを搭載するため、車体のノーズセクションにもそれなりな容積を与えつつ、ボディー全体では流れるシェイプを実現していて、このルックスは今でも多くのマニアに愛されているそうです。

初期に用意されたエンジンは2種類のSOHC型です。まず630CSに搭載されたのは、2,986ccでソレックスキャブレーター仕様から136kW(185ps)&260Nm(26.5kgm)の出力とトルクを発生するタイプ。一方、Bosch製L-Jetronicインジェクションを装備した3,210ccエンジンが633CSiに搭載され、その出力とトルクは147kW(200ps)&290Nm(29.6kgm)を発揮していました。これらのパワーを背後の駆動輪へ伝える変速機は、4速のマニュアルミッションか4速のオートマチックトランスミッションです。またサスペンションは、定番とも言える前マクファーソンストラット式&後セミトレーリングアーム式となっています。この633CSiについて、現在残っているパフォーマンスデータを見ると、時速0kmから100kmまでの加速が7.9秒、ゼロ発進の400m通過に14.9秒などとなっています。

1978年になると、ハイパワーバージョンとして635CSiが登場しました。このモデルには同じSOHCながら排気量を3,453 ccにアップして160kW (218ps)としたエンジンが与えられました。そのおかげで、最高速度は時速222km、停止状態から時速100㎞までの加速は7.4秒に向上しています。もう1つのパフォーマンス追及版としては、後の1984年にBMW M1が積んでいるエンジンを換装された、M635CSi(M6)が登場しています。このエンジンは、同じ3,453ccの排気量ながら動弁機構をDOHC24バルブとして、210kW(286ps)までパワーアップしたものでした。このM6は、最高時速255kmに到達、サスペンションなどにもふさわしい改良が加えられたモデルです。

オールドファンにとっては、これぞBMWと言いたくなる丸目4灯の逆スラントノーズの初代6シリーズ。多くはないでしょうが、今現在でもきれいなコンディションに保たれ、大切にされている車体もあるようで、中古車市場でも見つからないことはないようです。この型式の6シリーズで特に世界的に人気があるのは、1987年に衝撃吸収バンパーが全面採用される以前の、メタル製バンパーを持ったタイプだそうです。

このE24型のBMW 6シリーズは、1989年まで生産されて一度ラインアップから消滅します。

2代目BMW 6シリーズ

BMW 6の歴史上の時間軸が、ここで一気に11年ワープします。E24が終了して以来、このクラスの車を上位の8シリーズに任せていた同社が、ふたたび6シリーズへ回帰したのです。この時リリースされたモデル645Ciには2ドア(E63)と、ソフトトップのオープンカーながら4座席を確保したカブリオレ(E64)の、2種類の車体が与えられていました。いわば古典的魅力がアピールポイントであった初代から、この2代目モデルではサイズを大型化すると同時に、時代にあった曲面でボディを構成し、高品質とスタイリングがうまく融合したクルマに進化しています。

当初このモデルに用意されたエンジンは、伝統の直列6気筒ではなく、90度V型8気筒DOHC32で排気量4,398ccのタイプでした。その出力は 245kW(333ps)、トルクは450Nm(45.9kgm)を発揮するものです。これに加えて2004年になると、2,996ccで直列6気筒DOHC24バルブの630Ciも登場し、そのエンジン出力は189kW(258ps)でトルクは300Nm(30.6kgm)というスペックです。また、吸気バルブのリフト量を無段階に制御し燃料効率を高める、『バルブトロニック』という新しい機構も取り入れられ、性能と経済性の両立を追求しています。そのパワーを伝達するトランスミッションは、それぞれ6速のマニュアルとオートマチックとの組み合わせでした。

この代になると、サスペンションにもより近代的な形式がとりいれられています。細かい改良はともかく、そのフロントには依然としてストラット式が採用されましたが、リアは分割したアッパーアームを持つマルチリンク式へと大きく変更されました。この方式は、インテグラルアームと呼ばれる独特のリンクで、サスペンションのトーやキャンバー角の変化を抑制する構造です。また、旧来のセミトレーリングアーム式にある加減速時の車体姿勢が前後方向に大きく変動する性質を、大幅に改善したと言うことです。

そして2005年になると、BMWのスポーツイメージを支えるMシリーズが、このE63系の6シリーズにもいよいよ追加されます。その時搭載されたエンジンは、排気量が4,999ccのV型10気筒DOHC40バルブのもので373kw(507ps)の出力に520Nm(53kgm)のトルクを発揮する、『Mの称号』にふさわしいハイパフォーマンスのものでした。2006年中には、このM6にもカブリオレモデルが追加されてもいます。

最新型 6シリーズの中身

2010年のパリモーターショーで初披露され、翌2011年に市場投入されたのが、現行のBMW 6シリーズです。ボディータイプは、2ドアオープンカーで4人乗りのカブリオレ(型式F12)が先行で発売され、それを追ってクローズドボディの2ドアクーペ(F13)も登場しました。現在ではその2車種に加えて、4ドアのスペシャルティカーであるグランクーペ(F06)もラインアップされています。
上記の3タイプには、それぞれ『640i』と『650i』の基本グレードがあり、加えてそれぞれに『M Sport』と言う名のスポーツパッケージも用意されています。

M6を除く、現行のBMW 6シリーズ全車には、共通のツインパワー・ターボ・エンジン(2機種)の設定がなされています。その標準的なパッケージが、640i系に搭載される排気量2,979ccの直列6気筒DOHC24バルブで、出力235kw(320ps)にトルク450Nm(45.9kgm)の性能を発揮します。また、アッパーグレードの650iが採用したのが、排気量4,394ccのV型8気筒DOHC32バルブで、出力は330kw(450ps)にトルクが650Nm(66.3kgm)という動力源になっています。
これらのエンジンには、エキゾーストからつながる管路を2通りに分割し広いエンジン回転域で過給効率を維持する、ツイン・スクロール・ターボチャージャーが使われています。また、エンジン自体の吸排気バルブ動作タイミングを可変する『ダブルVANOS』に、気筒内燃料直接噴射も備えています。これらのエンジンは、全て同社が提唱する『BMW EfficientDynamics』という設計思想の主要な要素となっています。

新型BMW 6シリーズは、『ドライビング・パフォーマンス・コントロール』という走行性能設定機能があります。これは、『コンフォート/スポーツ/スポーツ・プラス/ECO PRO』という4種類のモードをスイッチにより選択するものです。面白いのは、このモードの設定に応じて排気管内のバルブを動作させて音質を調整する、『スポーツ・エキゾースト・システム』と連動しているということでしょう。
また、ECO PROを選択すると、エンジンレスポンスとトランスミッションの変速タイミングが、エネルギー効率重視の動作に切り替わります。同時に、時速50kmから160kmの範囲でドライバーがアクセルオフすると、一時的にトランスミッションとエンジンを切り離し、惰性走行(コースティング)させる機能も装備されます。このECO PRO設定では、オートマチック・エア・コンディショナーの動作までもが最適化され、最大で燃料消費を20パーセント削減できるそうです。

他の燃費改善機構として、制動をかけて車体が停止するとエンジンも止める『エンジン・オート・スタート/ストップ機能』や、減速時だけ発電を行うようにする『ブレーキ・エネルギー回生システム』も含めてエネルギー効率を高めているのが現行の6シリーズ。それにより達成された燃費は、グランクーペのJC08モードで12.4㎞/Lとなっています。

なんといっても主役はクーペ

ベーシックな3.0Lモデルで10,230,000円、都心にマンションを購入する頭金かとも思える、その価格を払う人が乗る2ドアクーペ。それがBMW 6シリーズのクーペでしょう。上級なオーナーが求める多くの装備とオプションを備えるだけでなく、自動車としての特別な存在感があるのがBMWの作り出す車です。
そのデザインは、先代のE63から無用な飛躍をしない正常進化と呼べるものです。先代の6シリーズで、ヘッドライトに独特の造形が与えられていたフロント部分ですが、今回のモデルはよりシンプルな形を採用したなかに、率直にBMWのアイデンティティーを表現しています。また、真横から見たときのボディシェイプも、まさにFRラグジュアリークーペの王道、とも言えそうな形です。

BMW 6シリーズの640iと650iに(全ボディータイプで)共通のトランスミッションが、ティプトロニック付きの8速オートマチックですが、その変速機に与えられた機能の1つに『ローンチ・コントロール』というものがあります。これは、DSCボタンを短くおしてセレクトレバーを『S』に入れ、ブレーキと共にアクセルを踏むことで起動します。この状態でブレーキを解除すれば、車体は最適な発進加速を自動的にやってくれるという、レーシングカーのスタンディングスタートを体験できるような装備です。

【基本情報】
名称:640i クーペ
型式:DBA-LW30C
エンジン排気量:2,979cc
エンジン出力:235kw(320ps)/5,800rpm
エンジントルク:450Nm(45.9kgm)/1,300-4,500rpm
全長:4,895mm
全幅:1,895mm
全高:1,370mm
ホールベース:2,855mm
サスペンション:ストラット式(前)/ マルチリンク式(後)

上級な遊び心を提供するカブリオレ

ある意味で、自動車のデザイン性と製造品質が試されるのは、ひょっとしたらオープントップの仕様かもしれません。現行のBMW 6シリーズにおけるカブリオレ仕様も、ルーフの無い開放感という付加価値を与えつつ、クーペと比べてもそん色ないスタイリングを表現しています。その上、4人分の座席を確保しているので、高品質な遊びクルマを求めるユーザー層を十分満足させるでしょう。
スイッチ一つで自動的に開放するという「フル・オートマチック・ソフトトップ」は、時速40km以下であれば走行中でも使用可能。簡単な操作でルーフをトランク・ルーム内のボックスへと収納できます。そんなカブリオレの車体価格は11,210,000円(640i)から、となっています。

【基本情報】
名称:650i カブリオレ
型式:CBA-YP44
エンジン排気量:4,394cc
エンジン出力:330kw(450ps)/5,500rpm
エンジントルク:650Nm(66.3kgm)/2,000-4,500rpm
全長:4,895mm
全幅:1,895mm
全高:1,365mm
ホールベース:2,855mm
サスペンション:ストラット式(前)/ マルチリンク式(後)

ハイクラスな大人の要求を全て満たすグランクーペ

そして、BMWのラインアップ上でも高級車にあたるだろう6シリーズに、やはり必要なのが4ドアのサルーンです。現行のBMWでは、このスペシャルティなスタイリングを実現したサルーンを、グランクーペと呼称しています。ホイールベースを2ドア系から115mm延長したこのグランクーペは、スポーティ感よりゴージャス感が増されたなかにも、依然として流麗なシルエットを実現したモデルになっています。
このモデルでも、主眼においたのは4人乗車ですが、4ドアと言うことで後席の中央になんとか一人座れる面積が確保されています。そんな車室内は『バング& オルフセン・ハイ・エンド・サラウンド・サウンド・システム』の16個のスピーカーシステムが配置され、極上のオーディオ体験を提供します。
上質なラグジュアリーを人目を惹くスタイルで包んだグランクーペ、価格は3.0Lモデルの640iで10,570,000円からです。

【基本情報】
名称:640i グランクーペ
型式:DBA-6A30
エンジン排気量:2,979cc
エンジン出力:235kw(320ps)/5,800rpm
エンジントルク:450Nm(45.9kgm)/1,300-4,500rpm
全長:5,010mm
全幅:1,895mm
全高:1,390mm
ホールベース:2,970mm
サスペンション:ストラット式(前)/ マルチリンク式(後)

ドレスアップ仕様のM Sport

640iと650iともにオプションとして選べるのが、「フロント・エプロン/サイド・スカート/リヤ・スカート/リヤ・ディフューザー」など複数のアイテムで空力性能を高めた、この『M Sport』のパッケージです。この仕様では標準で19インチホイールが、オプションを追加することで20インチホイールが装着されます。
デュアル・エキゾースト・テールパイプはダーク・クローム仕上げとなり、ボディ両サイドには特別仕様の『M エクステリア・バッジ』が貼り付けられることになります。そのボディーカラーにはカーボン調のブラック仕様も用意され、ただの6シリーズではないBMWのカスタム感を醸し出します。

手元で各種の操作が行える『M スポーツ・レザー・ステアリング・ホイール』や、完璧なサイドサポートを提供する前2つのスポーツシートなど特別なインテリアも含まれるこのM Sportの価格は、640iクーペの場合810,000円増しで手に入れることができます。

さらに、自分だけのカスタムBMW 6を作りたい方には、『ACシュニッツァー』や『HAMANN』などといったパーツメーカーが存在します。エクステリアやインテリアだけでなく、灯火関係やエンジン&ブレーキ系なども、広い範囲の商品が開発されているようです。

東京都目黒区のBMW専門のカスタムショップ、アクセス・エボリューション目黒店

やはり憧れるのはM6

今も昔も、その車名にMの一文字が加わったBMWは、周囲の一般ドライバーからは畏怖の念をまじえた視線を集めます。そして、同社のモデルの中でも大柄な方にあたる6シリーズでその称号を持つクルマは、そのモデルラインの中でも極致にあるといっても良いでしょう。
長く分厚い歴史と伝統が後ろ盾となっていて、その走りの性能は折り紙つきなBMW M6ですが、外観のデザインを見る限りベースモデルとからの飛躍はあまりなさそうです。そしてやはり、このクルマの存在の中心は、特別に与えられたハイパワーエンジンなのだと思います。2ドアと4ドア両方のボディータイプがある現行のM6ですが、基本的に使用するエンジン形式は同じで、排気量4,394ccのV型8気筒DOHC32バルブです。そのエンジンは、基本的なチューンで出力412kw(560ps)&トルク680Nm(69.3kgm)というハイパフォーマンスを発揮。さらに『コンペティション・パッケージ』というオプションを追加すると、なんと出力は441kw(600ps)でトルクは700Nm(71.4kgm)という恐ろしいレベルに達します。M ツインパワー・ターボに高精度ダイレクト・インジェクション・システム、そしてバルブトロニックといったハイテクで装備して達成したこのパワー、それが正規モデルの純正スペックとして手に入るのですから凄いとしか言いようがありません。

ベースモデルの6シリーズが、トルクコンバーター付きのオートマチックトランスミッションを使用するのにたいし、M6には『7速 M DCT Drivelogic』というデュアルクラッチ式のセミオートマが装備されます。デュアルクラッチ式ミッションは、奇数ギアと偶数ギアそれぞれに電子制御のクラッチを備えて、変速に必要なシンクロ動作を並行して行うものです。これにより、シフトチェンジに必要な時間を極わずかなものへ短縮します。もちろんこのトランスミッションでも、オートマチックによる自動変速に加えて、シフトレバーもしくはステアリングのパドルスイッチによる変速が可能となっています。

現行モデルBMW M6の走りを支えるもう一つの大きな要素が、『アクティブ M ディファレンシャル』と呼ばれるリア車軸上に置かれた差動機構です。これは、滑りやすい路面を走る場合や激しいスポーツ走行時など、駆動輪のどちらかが空転しないようにする装備。左右どちらかのタイヤが空転すると、ディファレンシャルギアによって全トルクがそちらに逃げてしまうという現象を防ぎ、つねに有効なトラクションを発生させます。

BMW M6の車体価格は、2ドアクーペモデルで17,660,000円、4ドアのグランクーペでは18,020,000円となっています。元来が高級車である6シリーズの中でみると、この価格にもさほどの飛躍は感じないと言えそうで、それもM6の魅力の一つかもしれません。

スポーツでの勝利はM6の宿命

『M』の文字が与えられたBMWには、モータースポーツでの活躍という使命も同時に与えられます。そして、この6シリーズにあってもそれは同じ。最近では、自動車メーカー自身の手で製品である車をコンペティション車両へ改造し、一般販売することが流行っています。BMWも、6シリーズにレースバージョンを用意しました。
日本では、2016年のSUPER GTシリーズに、『BMW M6 GT3』というメーカー製レースカーが2台参戦します。エンジンも大きければ車体も大きく、さらにその存在感は抜群に大きいと言えるM6 GT3、サーキットでどのような動きを見せてくれるのか楽しみなところです。

実際に乗ってこそ分かる「駆けぬける歓び」

BMWの公式サイトでは、日本各地のディーラーや販売店にある試乗車を検索し、気になるモデルの試乗をそこから予約できるようになっています。地域などによって、必ずしも望みの車が置いてある訳でもないようですが、簡単に検索してみると東京23区内であれば、全部で20台程度の6シリーズが見つかりますから、意外とテストドライブのチャンスはありそうですね。この検索機能では、モデル名からだけでなくシリーズやボディタイプからも探せるようになっています。

購入から維持費用まで

税金

いろいろ見てくると、あのBMWの中でも上流に位置する6シリーズに対するあこがれは募るばかりですが、想いだけではどうにもならないのがお金の問題ですね。いわゆる高級外車ですから、直接の購入価格もそれなりですし、それに絡む税金も発生しますからそれも気にしておくべきところです。

自動車本体を取得する時には、製品の基準価格(本体価格の9割)に対して自動車取得税が、重量の区分によって自動車重量税がかかります。ただ、BMW 640iに関してはちょっとした朗報がありまして、それは平成27年度燃費基準5%向上達成という性能からの恩恵です。下のリンクにある国土交通省からの一覧表によれば、BMW 640i系の重量税は25パーセントの軽減、自動車取得税は5万円の控除となっています。
本来でゆくと車体重量が1.7トン余りですので、まったく低減がない場合の重量税は49,200円、平成27年5月1日から平成29年4月30日までの間に新車新規登録を行う場合の特例的税額でも30,000円となります。しかしBMWの技術が640i系の燃料消費を抑えてくれたおかげで、新規登録時の重量税額は22,500円、初回の車検時は20,000円と低減される訳です。
自動車取得税は、消費税抜きの車体本体価格9,472,222円を基準に算出しますと、低減なしの税額は255、000円(1000円未満切り捨て)となります。これから、エコカー減税分を引いた金額が税額ということになります。
残念ながら640iの燃費性能では、自動車税低減の範囲に入らないようなので、3.0Lまでの標準額である年額51,000円の納税義務が発生します。

現状、650i系ではエコカー減税はまったく適用されないため、新規登録時の重量税は49,200円、初回車検時には32,800円。また自動車税は排気量4.5Lまでの区分で年額76,500円ということになります。

上記はあくまでも試算ですので、詳しくは販売店などで見積りを取ってください。

国土交通省が発行の、自動車取得関連税減免対象になる自動車が一覧できる表です

国土交通省が発行の、購入時にかかる自動車重量税額が一覧できる表です。

保険と修理と燃費

自動車の任意保険料は、そのクルマの価値ごとにランクがあって、それに基づき決定されるそうです。ちなみに、某S損保の公式ページで保険見積もりを作ってみると、BMWの場合(それ以上細分化したモデル設定はありませんでした。)は、車両保険なしで41,970円が中心価格でした。ご参考にどうぞ。

まぁ、事故は起こさなくとも日常の走行をするだけで、自動車は消耗してゆく宿命があります。現行のBMW 6シリーズが、どのくらいメンテを必要とするかも気になるところ。一応ちまたの話を調べると、(経年的な消耗による故障ではありませんが)この代の6シリーズ初期にはエンジンのバルブ駆動機構に不具合があって、リコール処理されているという話がまず出てきました。現時点で新車購入の場合は無関係ですが、中古を探す場合は一応確認が必要でしょう。

あとは、どこかが偏って故障しやすいという話は、さほど多くはない様に感じられます。とは言え6シリーズ程のグレードのクルマであれば、やはり正規ディーラーかそれに匹敵するノウハウのあるファクトリーで、必要な定期点検を怠らずに受けるのがオーナーシップというものでしょう。

BMW 6ほどのクルマのオーナーさんは、ガス代がどうしたなどとせこいことは言わない、のかもしれません。しかしながら、地球環境のことを考えれば、自分が気にしないから良いのだとも言っていられないところです。その実燃費ですが、現行の640iグランクーペを箱根などで市場インプレッションした時、おおむね10km/Lを切るくらいというレポートもあるようです。また、パワーの大きな650i系でも、平均で7.5km/Lというデータも見られます。どちらも最近のクルマとしては当然で、劇的に実燃費が落ちるということはなさそう。車のサイズなどを考え合わせれば、妥当な数値ではないでしょうか。

中古車を探す

現行BMW 6シリーズは、2011年に発売ということで、この数年の間に日本の市場にもそれなりな数が出回っていると思われます。上記のリコールなど初期不具合の問題を考慮すると、なるべく新しい車体が良く思えるところですが、これは輸入車も国産車も同じ条件でしょう。

簡単に検索しますと、2012年登録で走行距離が1.3万kmの640iクーペが5,980,000円とか、2013年登録で走行が2.5万Kmの650iクーペが6、580、000円というのが出てきました。
また、試しにと思って伝説の初代BMW 635CSiを調べると、1989年型で走行距離14,3万kmの車体が1,480,000円というのもあります。ちゃんとメンテナンスができる環境をお持ちの方は、むしろこちらに乗ってみるのも面白いかもしれませんね。E24のBMW 6は、想像したより球数が多い印象です。

まとめ

「BMW」の3文字は、車に興味を持つ人であればその趣味を問わず、かならず視野の片隅に入っているものだと思います。価格が高過ぎるのがたまにキズかもしれませんが、最新型のBMW 6シリーズはそのスタイリングからも技術的にも、同社のアイデンティティーを見事に代表し具現化している一台だと言えそうです。いや、むしろ本当に6シリーズに関心のある人は、もう価格なんて見もしないのかもしれません。
これからは、モータースポーツの世界でBMW 6 GT3も活躍してくれるはず。そんな機会、あるいは街角で出会うこのクーペの走りに追いつけない我々は、ただうっとり眺めることにいたしましょう。

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