【トヨタ ヴァンガード】燃費や中古車情報から評判までまとめました!

まるでけれんみなく散っていった「さくら」の花のように1代限りのライフサイクルだった車が「ヴァンガード」、「さくら」の花に負けず劣らずの人気が中古市場で沸騰しています。かつてはSUVでナンバーワンの支持を受けた評判の車でした。人気も評価も高かったヴァンガードの新車がなくなってしまったのには当然訳があるのです。

トヨタが作り出した世界観、歴史を誇れる評判のヴァンガード

さくらの花なら潔く散るのがさだめ。花開いた時にはどれほどもてはやされてもすぐにライフが尽きるのも致し方がありません。そんなさくらの花とは違い車は耐久消費財、それなのにさくらの花のような宿命だったのがヴァンガードだといったらどのように思われますか。ネーミングの響きも力強く、印象的なCMもありました。間違いなく人気があって魅力が花開いたことを覚えていらっしゃる方も多いハズ。

ところがいま、ヴァンガードを新車で手に入れることはできません。ヴァンガードはトヨタが作り出した世界観を受け継いだ車です。トヨタが新しいSUVの価値観を作りだしたことがあったのですが、その歴史を継承していることを誇れる車なのがヴァンガードです。

世界中でトヨタが評価されるのは革新というよりも改善によってだというイメージがあります。特に改善に改善を重ねた結果の信頼性の高さは評判が高いです。ヴァンガードはそれに加えた特別な価値感を引き継いでいました。中古車の人気が高いことは偶然ではありません。1代限りに終わってしまったことがなんとも理解しがたいヴァンガードの秘密に迫ってみましょう。

トヨタが描いたSUVの世界とは

画期的だったSUVに対するトヨタの提言

人に先駆けたアイディアを創造することはあまりなくても、よいアイディアで生み出されたものをさらによいものに改善して、もとからあるものをしのいでしまう。世界中で抱かれてきた日本車のイメージは下手をするとトヨタのイメージそのものなのかもしれません。いうまでもなく日本の自動車産業を代表して支えているのがトヨタ自動車です。

トヨタが示してきた「改善する」力とは別に独自に作り上げたのはSUVという世界観でした。どこでも走れる車、いろいろな目的に広く使いやすい車、ゆったりとしかも楽に乗れる車、RV(レクレーショナルビークル)がロードカーと区別されがちだった頃、単なるオフロード車ではなく、いいところ取りの新たな価値観を描き出しました。それが「ハリアー」と「RAV4」という車になります。ハリアーは「高級」というジャンルで、RAV4は「カジュアル」というジャンルでそれぞれ、こんなものがあったらいいでしょと提言されて支持されました。

イージードライブや快適なことを大切にして

ハリアーやRAV4がマーケットに提案したのはなにかといえばイージードライブや快適性へのこだわりです。足が柔らかければ一貫したドライバーズインフォメーションには欠けるかもしれません。背が高ければ重心も高くなり、空気抵抗なども増えて横風などに弱くなるかもしれません。ジープなどに代表されるラダーフレームという堅牢な梯子型の構造体がボディの基本になっていなければ本格的な悪路は走破できないかもしれません。それぞれ究極を目指すならばこうあるべきという概念にことごとく妥協してみせたのがトヨタの提案するSUVだったのです。

そしてこの提案以降はSUVとはいわゆるオフローダーとは区別されてトヨタの提案したとおりのことをあらわすようになったのです。ほど良く走れて、ほど良く安定感があって、多少の悪路でも走れないこともなく、その代わり見下ろすような視点からのイージードライブや快適性はとても高い、いろいろな目的をひとつで果たせて余暇の時間を充実させられる車。

その中で高級感も大事にしてドライブの快適性を求めたハリアーと、カジュアルに遊べる道具感やおしゃれさを重視したRAV4、それぞれ少し差別化して登場していました。

ヴァンガードとは追随されて変わっていった末のRAV4

こうしてトヨタが築いたSUVの世界観の中で果たしてヴァンガードとは何だったのかといえば一言でいえばRAV4の高級バージョン。細かく具体的にいえばロングボディタイプでエンジンにRAV4にはなかったV6モデルの設定があったものといえます。ロングバージョンとした結果、荷室を拡大したモデルと3列目のシートをもった定員7名のもの、ふたつのバージョンを持っていました。

初代のハリアーの登場は1997年のことです。RAV4についてはもっと先駆けた1994年になります。ハリアーはほぼそのまま北米においてレクサスRXとして販売されました。レクサスRXはいまでは現行の国内専売モデルのハリアーとは全く違う4代目RXが登場しています。ごく最近のことで2015年のことになります。

カジュアル路線だったRAV4については国内外から激しい類似車の追撃を受けてモデルチェンジの度に姿や性格を変えています。2013年には4代目が登場したのですが、これについては国内では販売をされていません。いま国内で売られているRAV4は3代目のものが継続して売られています。この3代目のRAV4こそがヴァンガードのベースとなっている車両です。

ヴァンガードとしての新車は販売終了、後継車種はハリアー?

こうしてRAV4は世界のマーケットで売られている新型ではありませんが、いまだ新車で手に入れることができますが、ヴァンガードのほうは新車の販売は終了しています。これは3.5LのV6エンジンのグレードたけではなく、RAV4と同じ直列4気筒2.4Lエンジンのほうも販売は終わりました。ヴァンガードという車種はもうなくなっていますし、新車の登場を待っている訳でもありません。

それでは単純に絶版となったのかといえば、事実上の後継車種は現行のハリアーです。なぜRAV4は継続して販売されているのにヴァンガードはなくなってしまったのかといえば2013年に現行の3代目ハリアーが登場したからなのです。3代目のハリアーは先代のハリアーをそのまま引き継ぐというよりもひとクラス下に移行したといえる車です。日本ではまだ売っていない(今後も売らない?)4代目RAV4とプラットフォームを共有しています。現在の日本の自動車マーケットはトヨタでさえ類似の競合車種をためらうほどになっているです。

ヴァンガードについてはV6エンジンも3列目シートも時代の流れからすると、あまり価値のないものとなってしまっていました。もちろんそのものが役に立たないという意味ではなく価格とのバランスが取れないということです。どちらもそのようなものを望むならばもっと充実したものがラインナップされています。トヨタのラインナップが充実しているためにヴァンガードはポジションを失ってしまったようなのです。

エンジンにしてもV6エンジンではなくてハイブリッドのモーターを使ったダウンサイジングのほうが求められることです。ガソリンエンジンへのニーズに対しては直列4気筒のRAV4があれば充分です。トヨタにしてみればこちらだってモデルチェンジをためらっているのです。すでに海外では売っている新型があってさえマーケットへの投入を控えるという決断をしています。

一時は人気のあったヴァンガードの名前を捨てても現行型ハリアー、それもハイブリッドに注力したいのはマーケットの現状を考えれば当然のことだったのです。

混迷していきそうな高級路線

なくなってしまったヴァンガードは高級路線の車でした。当初より高級路線を仕掛けたハリアーの変遷も振り返っておきましょう。いまやヴァンガードはハリアーになっているのです。

ここまでのご説明で同時に同じものを売っていたハリアーとレクサスRXの世代がいまでは違っていることにお気づきでしょうか。昨年登場した4代目のレクサスRXと現在国内で販売している3代目のハリアーは全く違う車です。同じなのはユーティリティよりもドライブを重視する方向性のSUVだということだけ。車格などは全く違う車になっています。

レクサスというブランドは当初はトヨタのものとほぼ同じものが高い値段で売られていたのですが、現在のレスサスは全く違います。高く売れる仕掛けが施された専用車がそれに見合った値段で売られるようになっています。2代目のハリアーも2代目レクサスRXとして売られたのち、2009年にいよいよレクサスRXとして作られた独自の車ができました。このときからハリアーとは別に販売開始となったのです。このRXが3代目となるものです。

レクサスの意味は高級路線、ならばトヨタブランドは…

ヴァンガードが発売となったのはレクサスRXがハリアーから分離されて販売となる前の年の2008年のことです。国内ではレクサスから3代目RXが発売されても2代目のハリアーはそのまま継続して販売を続けていました。この時点でヴァンガードが搭載していたV6エンジンはハリアーと同じもの。ハリアーはV6エンジン搭載車は3Lでスタートしましたが2006年のマイナーチェンジでこのエンジンを搭載していたのです。当時あった自主規制の限度いっぱいの280psで国内最高出力のエンジンだったものです。まさしくヴァンガードの高級志向を物語っているエピソードです。

いまではエンジン出力の自主規制も撤廃となっていますが、高性能なものはどんどん突き抜けて一部の富裕層を相手にしなければ勝負にならなくなっています。この当時のような280psでお茶を濁しているようではまったく話になりません。お金に余裕さえあればより素晴らしいものが手に入るいま、中途半端なポジションのものはマーケットを失ってメーカーも発売することが難しいようです。そうしてライナップは縮小していてほとんどのメーカーのテーマは取捨選択となってきました。ヴァンガードも役割を終えてダウンサイジングしたハイブリッドのハリアーに統合となったのです。

評価は高く中古車市場に反映されています

こうしてみると7人乗車に充分な大きさがあり、もしくは5人乗りで充分な荷室を確保できて、遠出も苦にならず、イージードライブで多少のオフロードでも山に分け入りキャンプにも行けますし、雪道を走ってスキーやスノーボードにも行けます。大きな車体を動かすのに問題のない大パワーのエンジン、V6のものだって手に入ります。高級感をもたらす質感だって大切にされているのです。この車が中古車として手軽に手に入るのであれば、人気を博した当時を知る人にとってみればなかなかの垂涎の的となっても納得といえます。中古車市場での評価は伊達ではないのです。

高級路線だったために新車の段階ではネックとなっていた価格の問題が今では解決されてきたという訳です。

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ヴァンガードはどんな車だった?

いまやヴァンガードというとカードゲームのほうが有名になってしまいましたが、ヴァンガードというのは「先駆者」を意味しています。ミニバンで火がついたレジャービークルの7名車できる3列目シートがあまり重宝されなくなった頃と重なったせいもあるのか、先駆者として花開いた後に文字通りなくなってしまう運命だったのはちょっと皮肉です。

ヴァンガードは新しいSUVという地平を開いたRAV4にさらにゆとりを加えた位置づけの車でした。その成り立ちそのまま、生活感を滲ますよりもカッコよく遊ぶのに適した感じのRAV4同様にインテリアなども曲面を多用した遊び心が溢れたものです。同時に高級感も意識されて外観はスマートというよりも迫力が大切にされているような感じ。一言で見た感じをいえば「存在感がある」といえるでしょう。

2列で5名乗車のバージョンと3列で7名乗車のものがありましたが、RAV4の北米仕様、ロングボディ版だけあって5名乗車の搭載性のみならず7名乗車のほうでも3列目シートにはそこそこ余裕がありました。3世代が同時に移動できる7名乗車は憧れだった頃があるのです。特にそうでなくてはならない事情がなくても、必要な場合に備えて多人数上乗車を確保しようとするニーズがあった時代です。

力強く、質感よく、あらゆるシチュエーションに対応し

このV6、3.5Lの350Sのほうは当時国内規制値上限の280psのエンジンを搭載して、たくさんの人でも荷物でも載せたまま力強い走りをみせました。シートには本革をしのぐ使い勝手と質感を両立させたアルカンターラ仕様のGパッケージ車が用意されたり、ユーティリティ高い収納スペースがあらゆるところに用意されています。

ラゲッジルームは特に力が入っていてデッキボードの下に収納できるユーティリティネットの搭載や、荷物のサイズに合わせて区切りができる2つ折りのデッキボードが搭載されたり、あらゆるものを搭載できるようにデッキフックが配置されてロープやネットを自在に使いまわせるようになっています。

力強い走り、使って大満足の高級な質感、ラグジュアリーな視覚に訴えるイルミネーションのオプティトロン(自発光式)メーターなど豊穣な感性のなかで、まさしくSUVの先駆車たるツボを忘れずにしっかり押さえたマルチパーパスな使い勝手が実現されていました。

ヴァンガードの走りや乗り心地、実燃費などの口コミはどうなっているか

新車で販売されていた頃も大人気だったことがあるヴァンガード。ナンバーワンのSUVだったことだってあります。高級路線だったヴァンガード、中古になったからこそ、価格がこなれて夢を実現したいという人も出てきています。ヴァンガードのいろいろな口コミを見てみましょう。

気をつけないと「カードファイト!!ヴァンガード」のほうばかりがでてきちゃいます

インターネットで口コミを見てみたいと思っても実はこういう状況です。現役の人気アニメとなっているカードゲーム「カードファイト!! ヴァンガード」のほうが現状ニュースソースとしては圧倒的です。けれども問題ありません。「トヨタ ヴァンガード」で目的のものにたどり着けますから。

トヨタ ヴァンガードのほうのお話はこんな感じ

ちょっと意外な感じがしますが、ハリアーがあってもヴァンガードも都市型のSUVだという捉え方なのですね。ここまでご説明したとおり、いまあるハリアーはまさしくヴァンガードの後継車です。ただいまあるハリアーはかつてのハリアーとは違うクラスの車です。ヴァンガードを売っていた頃にはヴァンガードとハリアーが違うクラスの車でした。実はRAV4と同じでロングボディバージョンでハリアーよりカジュアルな路線を担っていました。ただ明確にそんな位置づけだったRAV4に対してヴァンガードは上級バージョンではありましたし、ユーザーの抱くイメージってどうだったのかな? と思わせるところはありますね。

トヨタの都市型じゃあないSUVというのはやはりランドクルーザーやランドクルーザープラド、FJクルーザーあたりをいうのでしょうか。ここらへんはさらに値段も高いです。さらに高級というより本格派ということなのだと思います。ヴァンガードのポジションはあくまで街乗りよりということですね。

この方はどうもお身体が悪いようでゆったりイージードライブなことも気に入っていらっしゃるのだと思います。気軽に乗れて実用性が高い、まさしくそのとおりですものね。

この方もやはり中古車市場での人気に言及されています。

ヴァンガードのメーターパネルの動画。エンジン始動時のようすが映されています。RAV4譲りのおしゃれさを感じます。ヴァンガードはハイブリッドではないのですが、ちょっとしたイルミネーションの演出が入っています。遊びを感じさせる意図が充分みてとれますね。

とくにレジャーで使うという意図だけでないヴァンガードの性格が現れていると思います。

とはいえヴァンガードはやはりこんな用品が似合います。これは純正パーツです。エクストレイルを意識しているような気がしますね。ただやはりあそこまで道具感を主張せずあくまで街乗りのイージードライブ、快適な乗用性能が優先という感じですね。

そしていざという時にはレジャーでも活躍してくれるのがいいのでしょう。こういうルーフレールやルーフボックスが多少武骨でも違和感なく装着できるのもヴァンガード。ヴァンガードでいうところの実用性は、この方向性のイメージです。

7名乗車でこれというよりも5名乗車でもなおかつ、さらにこれって感じでしょうか。どちらにせよ荷物もたくさん持ってゆとりで出掛けたい車ですね。

乗り心地、走行性能についての口コミはどんな評価が?

いまとなってはヴァンガードの乗り心地や走行性能に関するツィートがみつからないのですが、ヴァンガードの乗り心地に関しては違和感を感じる方も割合に見かけるのです。いわく硬いというご意見のかたが多い様子。高速道路では安定感が高いともいうようです。

こうなると思い起こすのがこのヴァンガードが北米仕様が元になっていることですね。トヨタらしいドメスティックな乗り心地とはちょっと違うというのが実際のところなのでしょう。国内の3代目RAV4とちょっと違うロングボディの北米向けのRAV4がヴァンガードですからそのまま乗り味も継承しているということだと思います。そういう性格のセッティングだということなだけですね。

ヴァンガードとRAV4は後部座席のシートベルトが金属フレームと干渉する可能性があるとして樹脂製カバーをつけるというリコールがありました。シート下部のフレームのことのようですが、あくまで事故が起こってただならぬ衝撃が加わった時ということのようです。対策もそれほど大がかりではないので、この方もディーラー近所の喫茶店でお待ちになったということなのでしょう。

実燃費についての口コミはどうなってるの?

ヴァンガードの燃費に関しては特別に優れたものではないという声が聞こえてきます。この方のケースで10km/Lを切る程度とのことで、やはりこのくらいのご報告が多いようです。この図体でとのことですが図体もそうですが、気になるのはこの数字はV6 3.5Lのほうなのか直列4気筒の2.4Lのほうなのかというほうです。ヴァンガードについてのいろいろなご報告に目を通すと意外にこれはV6の数字なのではないかと思います。

エコカーというのは冗談で言ってらっしゃるのでしょうけれども、V6で大抵はこのくらいの燃費だというならばとても燃費がよいといえます。2.4Lのほうならばもう少しよいご報告も多いのです。2.4Lの240Sがこれよりいい燃費だったら、それもまたこの図体にして、この性格にしてとてもよい燃費ですよね?

生き残ったエクストレイルや新興のライバルたちの国内市場

初代RAV4の先駆車としての苦悩

ヴァンガードの原型となる初代RAV4の登場以降にはライバルとなるSUVが立ち並ぶ時代を迎えます。どこでもいつでもカジュアルなドライブができる気楽さという意味ではもっとも近い性格だったものがホンダのCR-Vだといえます。いつもはトヨタの得意技ともいえる先行したライバルを徹底研究した車づくりの逆を取られた形で、結局は街乗りでイージードライブに使われた多目的用途車のRAV4が完全にクロスカントリーのオフロード車の意識から抜け切れていなかった点をホンダがついてきたのです。本格派志向は徹底して捨てられて当時ミニバンで築き上げた使える車として必要なものはしっかり押さえたCR-Vは価格のパフォーマンスもよかったせいもありRAV4が開拓した市場を侵食していきました。

RAV4に残っていたオフロード車的な性格のほうでは日産のエクストレイルやスバル・フォレスターが気軽にどんなところにでも出かけていけるレジャービークルとしての性格を大きくアピールして台頭するなど先駆車としての苦悩もつきまとう結果となりました。3ドア車をメインにアピールしたことも仇となった感があります。後続のライバルたちはもっぱら5ドアでの勝負をしてきたのです。

世界に羽ばたいたコンセプト

こうしたライバルたちもRAV4も思いのほか、海外での評判がよく、トヨタが提案したSUVのコンセプトは世界中に伝播されることになります。どの車も世界戦略車となり日本でよりも海外で受け入れられている車です。そんなこともあってか、RAV4もライバルたちもひと回り大きくなっていきます。RAV4も中心となるのは初代のアイデンティティだった3ドアモデルではなく、4ドアのものになります。

現在も国内では販売が継続されている3代目になると3ドアモデルはなくなり、5ドアのみとなります。この5ドアモデルの北米仕様がそのままヴァンガードとなっているのです。ロングボディタイプとなっているヴァンガードとショートタイプの3代目RAV4はライバルのうち北米マーケットで圧倒的な人気を誇ったスバル・フォレスターによく似た車です。

国内市場をみると生き残ったのはエクストレイル

国内市場だけをみると大きな存在感を持って生き残ったのは先鋭的な電子制御が優れもののエクストレイルだといえます。使い勝手を突き詰めたことでギア感が高かったことも幸いしているように感じます。さらに国内市場においては新興のSKYACTIVEのマツダ・CX-5などが登場すると、なくなってしまったヴァンガードもRAV4もますます存在感を失う結果となっています。一世を風靡したRAV4やCR-Vの販売は伸びませんが、SUVの市場が無くなった訳では決してありません。むしろSUVはミニバンをなきものにしようとする勢いです。

結果としてこのような情勢となっていることの理由は何かと考えても、明確な答えがある訳ではないように思います。しかしながらはっきりいえていることは今のトヨタのラインナップには上のクラスにとても高級な路線のSUVがあり、手軽なクラスには個性溢れるラインナップが揃っているということです。燃費のことを考える人ならばとりもなおさずハイブリッドだという風潮も強いものがあります。

高級だと胸を張るにはいささか心許なく、手軽とはいえない車格で価格に値頃感はないのが、もしかしたら原因なのだろうかと推測することができるかもしれません。車自体の魅力がない訳ではないのは世界中で売れていることからも分かることです。ただニッチなマーケットに訴求する個性には欠けるかなとは思います。

だとすれば結果としていえるのは国内市場の縮小こそが低迷の原因だということでしょうか。RAV4のマーケットにピタリと合わせた感じでとても独創的なC-HRの発売が予告されています。評判を呼んでいるC-HRの動向などが明らかになれば、さらに明確な答えを得ることができるかもしれません。

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販売時のグレードとスペックなどカタログ、エコカー減税対応をご紹介

ヴァンガードのカタログ・スペック

ヴァンガードの最終型のカタログをリンクしておきます。

ヴァンガードカタログ

ヴァンガードには搭載エンジンによってふたつのグレードがありました。

【350S】
乗車定員:7名、5名
エンジン:3.5LV型6気筒DOHCガソリンエンジン
最高出力:206kw(280ps)/6,200r.p.m.
最大トルク:344N・m/4,700r.p.m.
トランスミッション:5速オートマチックトランスミッション
駆動方式:4WD

【240S】
乗車定員:7名、5名
エンジン:2.4L直列4気筒DOHCガソリンエンジン
最高出力:125kw(170ps)/6,000r.p.m.
最大トルク:224N・m/4,000r.p.m.
トランスミッション:自動無段階変速(Super CVT-i)
駆動方式:4WD、FF

▼関連記事 2.4Lのヴァンガードの中にはエコカー減税の中古車特例に該当するものもあるようです

なんといっても価格が魅力のヴァンガードの中古車

納得の高級感が手ごろに手に入るのではないかと期待したくなるヴァンガードの中古。V6エンジンに焦点をあてて現状を見てみたいと思います。市場では販売初年度2007年式のV6モデルでも100万円をちょうど切るあたりから探せそうです。SUVらしい高い視点からゆったりと乗れるヴァンガードにV6の余裕と滑らかなフィールはピッタリです。100万程度で買えるゆとりと考えると魅力的です。

反面高値ではいくらぐらいなのでしょうか。V6の350Sが終売となった2012年のモデルで走行距離が少ないといまだに200万円そこそこをキープする車両があります。

いやいや、そこまでのパワーは要らない。税金や維持費を考えても2.4Lの240Sだという方もいらっしゃることでしょう。V6が前提のボディの余裕を安く手に入れたい場合はどのくらいになるのでしょうか。実はV6モデルは大変な品薄状態です。場合によってはV6を望んでも難しい場合もあり得ます。

ちなみに350Sと240Sでは新車では5~60万円の価格差がありましたが、中古市場では同程度の車でも差は10万円を少し超えるくらいの相場のようです。タマが見つかればの話になりますがV6の価格はやはり魅力があります。ヴァンガードのゆとりと高級感を味わってみたいですね。高値のほうでいえば240Sのほうが高額になっているようです。やはり維持費などからV6を避けることもあるのでしょう。

どちらがいいか決めかねる時には乗り比べてみたりできるといいのですが、350Sが手薄なため試乗はなかなか困難だと予想されます。

車種の統合はどんどん進む予感です

縮小する日本の自動車マーケットの荒波に飲まれたようなヴァンガードは間違いなくよい時代を象徴する車です。トヨタでさえどんどん車種統合がすすむ世相の中で、これからまた登場するかどうか分からないような、トヨタが提言して世界が受け入れた価値観の車がありました。それが中古車なら手軽に手に入る時期になってきたのです。狙い目とはまさにこのこと。ゆとりと余裕を楽しめるSUVを、特にV6で走らせる贅沢。ちょっと探せば実現する現実なのです。