【日産フィガロ】相棒・杉下右京の愛車に乗りたい!故障・維持費・燃費情報から専門店情報まで総取り!

日本を代表する刑事ドラマと言われる“相棒”で、水谷豊扮する“杉下右京”警部が乗っている黒くて小さなクルマ、ご存じですか? 白いルーフも相まってとてもかわいらしい印象ですよね。今回は杉下警部の愛車についていろいろと調べてみましょう。もしかしたら欲しくなっちゃったなんてひともいるかもしれませんね。入手方法や維持費など、気になる情報を満載してお届けします。

日産フィガロとは

フィガロは、日産自動車が1991年に発売したクルマです。2万台の限定生産で、希望者を募って抽選で販売されました。ベースになっているのは初代マーチ(K10型)です。レトロ調にデザインされた小型のオープンカーで、手動で開閉する革製のトップや、本革シートも備えていました。発売当時のコンセプトは、“日常の中の非日常”でした。

1989年の東京モーターショーに試作車が参考出品されました。その反響の大きさに販売を決定し、翌1990年から高田工業(以前から日産自動車との関係が強く特殊少量生産やコンパーチブル車への改造を請け負っていました)で委託生産が始まりました。翌1991年2月14日に販売を開始しますが、限定数2万台と決定していたため、抽選の上当選者に販売する形式になりました。募集及び抽選は3度にわけて行われ、“どの抽選に応募するか”によって当選確率が変動するというユニークな手法に世間は沸いたのです。私のまわりでも大勢の人が応募しましたが、当選者は2人だけでした。

室内画像

スペック

ボディカラーが4色用意されたものの装備やスペックはすべて共通のモノグレードでした。

ボディタイプ:クーペ・スポーツ・スペシャリティ
ドア数:2ドア
乗員定員:4名
型式:E-FK10
全長×全幅×全高:3,740×1,630×1,365mm
ホイールベース:2,300mm
トレッド前/後:1,350/1,335mm
室内長×室内幅×室内高:1,450×1,310×1,130mm
車両重量:810kg
エンジン型式:MA10ET
最高出力:76ps(56kW)/6,000rpm
最大トルク:10.8kg・m(105.9N・m)/4,400rpm
種類:直列4気筒OHCターボ
総排気量:987cc
内径×行程:68.0mm×68.0mm
圧縮比:8.0
過給機:ターボ
燃料供給装置:ニッサンECCS
燃料タンク容量:40L
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:13.6km/L
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):独立懸架ストラット式
サスペンション形式(後):4リンクコイル式+スタビライザー
ブレーキ形式(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後):ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ:165/70R12 77H
最小回転半径:4.7m
駆動方式:FF
トランスミッション:3速A/T

販売価格:1,870,000円

車名“フィガロ”について

モーツァルトの歌劇“フィガロの結婚”に登場する、機知に富んだ主人公の男性の名前が由来になったそうです。

ドラマ“相棒” 杉下右京警部の愛車

私は現役メカニックの頃でしたからはっきりと憶えていますし、友人が当選して乗っていましたから運転したこともありますが、30代よりも若い人たちはドラマ“相棒”で初めてフィガロを見たというケースも多いのではないでしょうか。事実、テレビ朝日の相棒に関するブログでは“とてもたくさんのお問い合わせをいただきますのでご紹介します”として杉下右京警部の愛車が日産フィガロであることが紹介されています。

ボディカラーの謎

ただこのボディーカラーは発売当時に設定がなかったはずですので、オールペイントされたものを用意したのか、撮影用にペイントしたのかは定かではありません。と思っていたら、番組サイトのブログにヒントが隠されていました。“今シーズンの第1話から右京さんの車が登場しました。何件かお問い合わせがありましたので、紹介しておきます。日産のフィガロ(Figaro)という車種で今から20年以上前の1991年に発売されました。現在は中古車でしか手に入りません。色は相棒オリジナルカラーに塗装しています。設定としては右京さんの自家用車なんです。”とありました。相棒仕様として塗装したんですね。ちなみにここで言う“今シーズン”とはシーズン11のことです。シーズン11は、右京さんの相棒として甲斐亨(成宮寛貴)が登場したシーズンで、右京さんの愛車フィガロに初めて乗ったのも甲斐亨が初めてです。
そして、先日最終回を迎えたシーズン14で右京さんの相棒を務めた冠城亘(反町隆史)は、このフィガロが嫌いなようであまり乗りたがりませんでしたね。なにかにつけ理由を付けて自分のスカイラインを使うように杉下警部に迫ります。

日産のパイクカーシリーズ

パイクカーとは

“パイクカー(pike car)”という言葉をご存じでしょうか。多くはレトロ調のデザインですが、中には先鋭的なデザインのものも含まれるスタイリングが特徴的な自動車の総称です。またスタイリングデザインが高く評価された過去の車を彷彿とさせるスタイリングの車両もパイクカーと呼ばれます。生産台数や販売期間を限定して販売されることが多く、自社のプラットフォームを流用したり他社から供給された車両を改造することで開発予算を抑えているものがほとんどです。日本ではバブル景気の頃に各自動車メーカーが実験的なスタイリングの車両が多く発表しましたが、バブル崩壊による収益悪化で開発予算が制限されたことや、歩行者保護など保安基準の厳格化によってパイクカーは減少してしまいました。

代表的なパイクカー

光岡自動車をご存じでしたら、イメージしやすいですね。光岡自動車がリリースしている車両はすべてパイクカーと呼べると思います。ジャグァーMkIIを模したデザインのビュート(マーチベース)や、ロータス7を模したゼロワン(オリジナルシャシ+ユーノスロードスターコンポーネント)、オリジナルデザインながらクラシック感漂うヒミコ(ユーノスロードスターベース)や先鋭的なデザインのオロチなどです。2000年にトヨタが販売したWillViもパイクカーと呼べるでしょう。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%83%BC

光岡ビュート

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%83%BC

光岡ヒミコ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%83%BC

トヨタWillVi

日産のパイクカー第1弾 “Be-1”

バブル景気の真っ只中、日産自動車もパイクカーを生産しました。というよりも日産自動車が牽引したと言っても過言ではありません。その第1弾は“Be-1”です。

Be-1の登場は1987年でした。初代マーチ(K10型)のシャーシを利用して開発され、日本国内のみの販売でした。1万台の限定販売という触れ込みで発売されましたが爆発的な人気で即完売し、プレミアがついて購入者が転売する未使用車は販売価格の倍近いプライスになったほどです。当時自動車業界の主流だった馬力競争やハイテクデバイス競争に対するアンチテーゼとしての意義も込められていて、当時の主流であった“四角い”カーデザインを“まるく”する先駆けになりました。現代の自動車にレトロ・デザインを応用したパイクカーの最初の例でもあります。

1980年代前半小型車としてはホンダ・シティが人気で、日産自動車では自社の小型車マーチを用いて対抗企画を検討していました。本来は“新型マーチ”の企画として提案された4案のモデルの内、坂井直樹が関わったB-1案モデルが日産社員へのアンケート調査で高く評価され、その試作車が1985年の東京モーターショーに出展されました。会場での好評を受けて、マーチの新型としてではなく限定生産のプレミアムカーとして市販化が決定しました。1987年1月、パンプキンイエロー、ハイドレインジアブルー、トマトレッド、オニオンホワイトの4色のラインナップ、限定10,000台という設定で販売が開始されると約2ヶ月で予約完了する好評ぶりで、月産400台の生産計画が600台に増強されたほどでした。
Be-1のフロント及びリア・エプロン部(バンパーとナンバープレートが取り付けられている部分)、及びフロントフェンダーの材質は、世界で初めて米国GE社と共同開発したフレックスパネル(Flex Panel)が使われています。採用の理由は、フロント、リアが直立したデザインのため、小石などの跳ね上げ傷が付くことで錆が発生しやすくなると判断したためです。フレックスパネルの材料組成は、耐衝撃性の高い変性PPO(ポリフェニレンオキサイド)と耐熱性の高いPA(ポリアミド、通称ナイロン)などで、両者の優れた特性をあわせ持つ熱可塑性樹脂は、形状自由度が高い、塗装品質が良い、耐衝撃性に優れるなどの特徴を持っています。

日産のパイクカー第2弾 “パオ”

1987年1月に発売されたパイクカー第1弾“Be-1”は、当初の限定生産台数分を発売後約2ヶ月で完売するという人気ぶりでした。これに気をよくした日産自動車は、第2弾の計画を立てます。こうしてマーチをベースにする手法はそのままに第2弾“パオ”計画が遂行されたのです。受注期間を3ヶ月として、その間に予約を受けた全台数を販売するという方法を採用しました。結果、Be-1を上回る51,657台を販売したのです。パオのデザインについて坂井直樹は、“バナナ・リパブリック”という服飾ブランドのコンセプトである“旅行やサファリの冒険気分を味わえる服”を、そのままクルマのデザインやコンセプトに置き換えてみようというものだったと語っています。外観は、上下2分割・フリップアウト式リアクオーターウインドウ、ガラスハッチとドロップゲートを組み合わせた上下開きのバックドア、開閉式の三角窓、外ヒンジのドア類、パイプ状のバンパーなどシトロエン・2CVやルノー・4を思わせるレトロなスタイリングです。デザイナーはフロントドアのヒンジも露出させる方針でしたが、安全性を優先して半分を隠す処理にしました。車体色も、アクアグレー、オリーブグレー、アイボリー、テラコッタという四色のアーシィーカラー (Earthy color) と呼ばれるやさしい色味が設定されていました。内装は、K10型マーチで好評だった麻布の風合いを持ったシート表皮で、外観との統一感を持たせてあります。ノスタルジックな見た目に反し、ボディー外板には新素材や新工法がふんだんに投入され、フロントフェンダーとフロントエプロンに熱可塑性樹脂のフレックスパネルが使われています。エンジンフードには樹脂フードを使用して軽量化を図り、鋼板では耐腐食性を向上させたデュラスチール(亜鉛ニッケル合金メッキの片面処理鋼板)をサイドシル、リアホイールハウスの外板へ、新デュラスチール(亜鉛ニッケル合金メッキの両面処理鋼板)をドア、バックドア、リアエプロンの外板に、そのほか高張力鋼板を適所に採用することで、防錆性能、強度、剛性の向上と軽量化が図られています。特に防錆処理には力が入れられていて、袋部分(閉断面部)に防錆シーラント、防錆ワックスの適所注入や、製造工程でもエッジ錆を避け塗料の付着性を高める目的で鋼板パネル端末部のバリ突出量を抑える様にしています。外装塗装は、全色フッ素樹脂塗装が採用されています。基本的にエアコン、ステレオなどはメーカーオプションでしたが、ステレオには専用の2DINコンソールが必要でカセットチューナー以外に当時このクラスでは珍しいCDチューナーもあり、両方とも真空管ラジオ的なデザインにしてパイクカーのイメージに合わせてあります。このステレオはフィガロにも設定されています。

日産フィガロに乗りたい!

日産自動車のパイクカーシリーズ第3弾となったフィガロですが、冒頭でお話したとおりすでに25年も前のクルマなんです。いくら国産車とは言え、さすがに不安がありますよね。

故障は大丈夫?

一般的に、中古車の程度を推し量るものさしとして走行距離を使いますよね。たしかにそのクルマが使われた量=走行距離なのですが、車齢が10年をこえてくると一概にそればかりでは比較できません。例えばカーステレオ(当時風に呼びます)。走行中はいつもラジオを聞いている人、CDを聞いている人、必要時以外は無音の人。この3者の使い方でも寿命が大きくちがいますよね。これはすべてに言えることです。エアコンも極力使わない人といつもつけっぱなしの人では寿命が変わるでしょう。これらに起因するトラブルのすべてを予見することは不可能ですから、乗り出してからあれやこれや起きることは覚悟しなければならないでしょう。エンジン・トランスミッションなどの機関は、消耗品さえしっかりと定期交換されていればそう簡単にこわれるものではありません。ボディも、Be-1、パオ、フィガロと受け継がれた技術のおかげで、傷がつきやすい箇所にはサビない素材を使うなどの工夫がされています。乗り出し時にしっかりと整備してあげれば、突然止まって身動きできないなど“お手上げ”になるような故障は回避できるはずです。

燃費は?

日産自動車のパイクカーシリーズで唯一ターボを装着しているフィガロ。Be-1やパオに比べるとやや燃費が悪いようです。カタログ値では13.6km/Lですが、オーナーさんたちの平均をとると11.34km/Lとのことです。いつもアクセル全開でターボをフル活用していると8.0km/Lを下回るようですし、右足を自制できるひとは14.32km/Lというスコアも出ています(高速走行が多かったのかもしれません)。平均値で11.34km/Lは、決して悪くない数字だと思います。

維持費は?

自動車税/年:29,500円→車齢13年超えのため15%重課税=33,925円
自賠責保険/年:16,350円
重量税/年:8,200円→車齢18年超えのため12,600円
ガソリン代/年 100円/L・燃費10km/lで計算:100,000円
任意保険/年:60,000円
車検代(1年・保険税抜き):43,650円

ということで、年間266,525円となりました。ガソリン代、車検費用まで含めて22,210円/月はかなり良いスコアではないでしょうか。故障さえしなければ、経済的なクルマと言えますね。

中古車はある?

もともと2万台限定販売でしたから、市場にはこれ以上は存在しません。しかもけっこうな数の中古車がイギリスへ出て行っていますので、日本に残っているのはそんなにないのかもしれません。某中古車サイトを覗いてみると39台ありました。生産期間は1991年~1992年の間ですから、年式にとらわれる必要はないでしょう。走行距離、内外装のへたり具合、できれば乗ってみて異音や違和感がないか、できるだけ確認したいところですね。

全国のフィガロの中古車情報(1〜30件)はGoo-net(グーネット)。価格・年式・走行距離からご希望の車を検索・見積りできます。中古車物件情報が30万台!全国の日産(フィガロ)の中古車検索・見積りなら日本最大級の中古車情報サイトGoo-net!

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最後にまとめ

いかがでしたか。日産が誇るパイクカーシリーズ第3弾のフィガロでした。ただかわいいだけの雰囲気カーではなく、しっかりと作り込まれたクルマです。車齢25年とは言え、しっかりとメンテナンスして愛情を注いであげれば元気に活躍してくれるハズです。惚れてしまった貴方の参考になれば幸いです。