【インフィニティ FX】中古車情報や燃費情報など!ベッテルも愛用の日本未発表のプレミアムクロスオーバーSUV

アメリカを中心に海外展開する日産の高級車部門、インフィニティ。そんなインフィニティの名を世界に知らしめたクルマの1台がこのFXでした。F1レッドブルレーシングとの関わりも深く、王者ベッテルの愛車としてもお馴染みのFX。今回はそんな日本ではなかなかお目にすることのないFXの魅力に迫ってみました。

インフィニティ FX

日産のエンジニアリングが結集したSUV!

インフィニティは日産の高級ブランドという位置づけで主にアメリカを中心に海外で展開している日産の自動車ブランドです。過去にはF1のチャンピオンチーム、レッドブルレーシングとの連携でも注目が集まっていたブランドです。そしてそのインフィニティのSUVシリーズの中で圧倒的な存在感を示し、1番人気を得ているのがこのFXです。

インフィニティの存在意義を確立させたクルマ

FXは2001年にプレスに公式リリースされ、製造・販売は翌年2002年の暮れ頃から開始されました。そのコンセプトは「スポーツカー+プレミアムカー」というフュージョンカー。上品で高級な質の中にも鋭いスポーティな走りをするモータースポーツを体感できる高級車。それはまさにインフィニティブランドが目指そうとするコンセプトそのものでした。インフィニティは1989年よりアメリカにて発足したものの、人気は得られず2000年まで成績は低迷。そんな暗がりの中に一筋の光を見出すかのように登場したこのクロスオーバー型ラグジュアリースポーツSUVのFX。このクルマの登場によってインフィニティはそのブランド力を一気に高めていきました。

FXから「QX70」へ

前述のように2002年から生産開始されたFXは初代として人気を確立し、その後2008年まで生産が続けられました。そして2008年に待望の第2世代のFXが登場。デザインし直され、さらに進化した第2世代もポルシェ カイエンやランドローバー レンジローバーなどのライバル車を相手にしながら高セールス・高評価を獲得。瞬く間にインフィニティの主戦力となりました。そしてこの第2世代は2013年にその名をFXから「QX70」へと改名し、現在も生産・販売が続けられ絶大な支持を受け続けています。

初代 FX

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Infiniti_FX

「FX35」

初代のFXにはラインナップとして「FX35」と「FX45」の2グレードが用意されました。「FX35」は後輪駆動のFRと4WDの2モデルから選択可能。搭載エンジンにはデュアルオーバーヘッドカムの3.5L V型6気筒エンジンを採用し、電子制御スロットルも搭載されました。また、トランスミッションには電子制御スーパーワイドレシオの5速オートマティックトランスミッションを採用。また、オプションとしてシーケンシャルシフトモード搭載のトランスミッションも用意されました。

「FX45」

「FX45」は4.5L V型8気筒エンジンを搭載。そのエンジンにはさまざまなエンジニアリングが駆使され、マイクロフィニッシュカムシャフト、チタニウムエアインテイクとチタニウムエキゾースト、軽量ピストン、スーパーサイレントドライブチェインなどありとあらゆる技術が採用されました。

2006年にマイナーチェンジが施工

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Infiniti_FX

2006年にはアップグレードが施され、新たなオプションや標準装備が増設されました。

新たなフロントグリルが採用され、フェイスリフトが新しくなりました。その他、エクステリアではバンパーやホイールデザインが一新され、新たに3つのカラーがラインナップに加わりました。

インテリアではセンターコンソールが新しくなり新設計されたディスプレイと共に車内を高級感あふれるものにしています。また、BOSEのオーディオシステム、リアビューモニター、7型ディスプレイなどこれまでオプションだった装備が標準装備として搭載されるようになりました。

「FX35」スペック

ドライブトレイン
駆動方式:FR、4WD
エンジン:VQ35DE V型6気筒エンジン
排気量:3,498cc
最高出力:300hp

寸法
全長:4,803mm
全幅:1,925mm
全高:1,651mm(2003-2005)、1,674mm(2006-2008)
ホイールベース:2,850mm

パフォーマンス
最高速度:220km/h
0-100km/h:7.1秒

「FX45」スペック

ドライブトレイン
駆動方式:4WD
エンジン:VK45DE V型8気筒エンジン DOHC
排気量:4,494cc
最高出力:320hp

寸法
全長:4,803mm
全幅:1,925mm
全高:1,651mm(2003-2005)、1,674mm(2006-2008)
ホイールベース:2,850mm

パフォーマンス
最高速度:233km/h
0-100km/h:6.3秒

第2世代 FX

【ラインナップ】「FX35」、「FX37」、「FX50」、「FX50S」

現行モデルの「QX70」も第2世代のFXに変わりはないのですがラインナップに多少の異なりがあります。2013年までは3.5L V6エンジン搭載の「FX35」、3.7L V6エンジンの「FX37」、そして最上位グレードの5.0L V8エンジンを搭載する「FX50」とそのプレミアムモデル「FX50S」のラインナップで構成されていた第2世代、その後「QX70」に改名するにあたりこのラインナップは消滅しました。

「FX35」の価格と右ハンドル仕様

出典:http://kakaku.com/kuruma/used/item/10671151/

初代と第2世代の前期でベースモデルを務めた「FX35」。その価格はいくらなのか、そして日本でも違和感なく乗れる右ハンドル仕様はあるのでしょうか?

現在「FX35」は中古車市場に数多く出回っていて第2世代の価格は300万円ほどから。これは日本で販売されている値段です。また、右ハンドル仕様は日本向けにはないものの、イギリスでは日本と同じ左通行なので、イギリスの「FX35」は右ハンドル。日本でも違和感なしに運転することができます。

現行「QX70」

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/gallery.html

第2世代の新型として名前変更!

2008年よりFXは待望の第2世代に入り、2013年に現在の名称である「QX70」へと正式に改名。そして現在でもこのスポーティプレミアムなSUVの製造を行っています。
現在のラインナップは2種類となっていて、駆動形式が1つはFR、そしてもう1つが4WDとなっています。

ミドルサイズでありながら威風堂々なエクステリア

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/gallery.html

「QX70」の外観は前世代のFXの印象をかなり強く引き継いだデザインとなっていて、細かい部分を除けば造形はほぼ同じ形をしています。釣り上がった目のような特徴的なヘッドライトに流線を描いた美しいボンネット、そして締まったボディが高級感を漂うせる一方で力強い走りをすることも一目見るだけでわかるアグレッシブなデザインとなっています。逆に言えば、初代FXのエクステリアデザインは現在でも通用するほどモダンなもので、ラグジュアリーさやスポーティさを体現した見事な完成度のエクステリアデザインだったという捉え方もできると思います。現在でこそ当たり前のようになった釣り上がったようなヘッドライトもFX発表当時は珍しいものでしたし、そういう意味でFXは時代の先取りをしたデザインをしていたように思えます。

インテリアはシックな美しさ イギリス仕様車には右ハンドルも

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/gallery.html

インナービューティを具現化した「QX70」の内装は、高級感が漂うシックなデザインとなっています。身体を収めるためのシートはもちろんレザーアポイント仕様。身体にピッタリとフィットし包み込むような感触がドライバーや乗員を癒してくれます。また、オプションでスポーツシート仕様も可能になっていてこちらはスタンダードのものよりもホールド性やドライビングポジション確保に優れ、「QX70」での走りがより楽しめる仕様となっています。ステアリングは誰の手にも吸い付くようにフィットするよう設計されているためステアリングを握るだけで思わず感嘆するほどの出来栄え。システムを操作するためのボタンもこのステアリングに集中しているので、運転中わざわざ手を離す必要もなさそうです。余談ですが、この「QX70」も右ハンドル仕様はイギリス用のみ。シフトレバー周りは高級SUVにしてはかなりシンプルになっている印象を受けます。変に派手な表現はせずにシンプルさを推すのは見た目にも、使い勝手にもいいので好印象を受けます。そして忘れてはいけないのが、「QX70」はSUVでありその収容能力もさすがはSUV。実用的で高性能なクルマとなっています。

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/highlights/interior.html

機能・装備もさらに充実

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/highlights/technology.html

高級SUVとしてその装備は豪華そのもの。まるで家で思いっきりくつろぐかのような快適さをこの「QX70」の車内で体感できるのだから驚きです。最新鋭のクルマらしく360°自車の周りを見渡せるカメラモニターの装着はもちろんのことで、パーキング時や狭い道を通過するときなどはこのシステムが誘導してくれます。高級車にはこの手のアシスト機能は最近必需品のように装備されていますね。特に「QX70」はミドルサイズとはいえSUVなので狭い場所ではこのシステムが重宝するのかもしれません。ナビゲーション機能も高性能で分刻みで渋滞情報や天気情報を更新し、それをナビに反映してくれます。オーディオは前世代から引き続いてBOSEのサラウンドシステムを搭載。走行中も走行音に負けずに低音から高音まで幅広い音域をクリアに聴けるBOSEのステレオはカーステレオの中でも高人気です。システムはもちろんBluetoothやiPodにも対応可能。そして、後部座席にはエンターテイメントシステムとしてモニターを完備。映画やゲームを楽しむことができ、後部座席に座る乗員は最高のリラクゼーションが車内でできてしまうというわけです。「QX70」の装備は内装も含め一見シンプルに見えるのですが、機能としては大変充実しており、厳選された質のいいものだけを搭載しているという印象を受けます。

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/highlights/technology.html

SUVながら本領発揮はその走り!

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/highlights/performance.html

「QX70」及び旧FXのコンセプトは「スポーツカーとプレミアムSUVの融合」。内装や装備にはプレミアム感抜群の洗練されたデザインや機能美が施され高級車としての魅力を存分に見せています。ですが、クルマとしての本領発揮はその走りです。「QX70」には3.7LのV型6気筒エンジンを採用。その最高出力は325hpを誇り、前世代のV8エンジンを搭載する「FX45」を凌ぐ最高出力を発揮し、加速性能も抜群です。また、トランスミッションにマニュアルモード付き7速オートマティックを採用。これによりアクセルレスポンスに大幅な改善が見られ、よりスポーツカー的な感覚で操作することが可能となりました。また、この7速トランスミッションは普段では低いエンジン回転でシフトチェンジするため燃費性能の向上にも貢献しました。「QX70」はエンジンの配置関係で重量バランスが非常に優れたSUVに仕上がっているため、ステアリングの操作性もスポーツカーを駆るようなシャープで鋭いステア特性を持っています。前後の重量バランスのよさはスタビリティにも現れていて、限界付近に近いコーナリングでも安定した走りを実現しています。

燃費性能はいかに?

さて、V型6気筒エンジンと7速トランスミッションの恩恵で燃費性能も向上したと謳っている「QX70」果たしてその実力はどうでしょう?

インフィニティの公式発表によると「QX70」は下道で17MPG、フリーウェイで24MPGとなっています。この数値はV型8気筒エンジンを擁する高級SUVが平均13MPGくらいであることを考えると、このクラスのSUVにしてはまあまあの出来に仕上がっているといって言いでしょう。リッターとkmに直すと17MPGは7.23km/L、24MPGは10.2km/Lです。実際の平均は7.5km/L前後、8km/Lいけばかなりいいといったところです。高級SUVとしてはそこそこだとしても、エコカーが蔓延している現在の観点から言えばこの数値はハッキリ言って悪いです。と言っても、そこに重点を置いたクルマではないので割り切るしかないのですが。

日本での購入は?中古車は?

現行「QX70」の新車販売価格はFR仕様が$45,850(520万円ほど)、4WD仕様が$47,300(540万円ほど)。日本での正式な新車販売はされていません。なので日本で「QX70」を購入するには逆輸入という形で購入するしかなさそうです。
また、「QX70」の中古車は現在日本のオンライン上の中古車市場ではヒットせず。日本で中古車はそうそう出回っていないようです。先代のFXは国内でも高い人気を博し、需要もかなりあったため「QX70」も中古車市場に出回ったときはそれをも上回る人気が出るであろうことは容易に想像できます。しかし、2013年から販売された新型モデルだけにその中古車がFXのように数多く中古車市場に出回るのはもうちょっと先のようです。

「QX70」スペック

出典:http://www.infinitiusa.com/crossover/qx70/gallery.html

ドライブトレイン
駆動方式:FR、4WD
エンジン:V型6気筒エンジン DOHC
排気量:3,696cc
最高出力:325hp

寸法
全長:4,859mm
全幅:2,029mm
全高:1,679mm
ホイールベース:2,885mm

パフォーマンス
最高速度:250km/h
0-100km/h:5.8秒

【番外編】F1王者、セバスチャン・ベッテル仕様のカスタムFXも!

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迫力あるサウンドを轟かせる「FX セバスチャン・ベッテル バージョン」

ベッテル×インフィニティのタッグが生み出した最強SUV

これは第2世代に入った後、まだ「QX70」ではなくFX時代の2011年の話ですが、インフィニティはスポンサーをする当時F1で黄金期を築いていたレッドブルとそのレッドブル所属のF1ワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルに”F1仕様”と題したFXの製造計画を持ちかけるところから「FX セバスチャン・ベッテル バージョン」の企画が生まれます。

もともとベッテル自身が第2世代のFXでV型8気筒エンジンを擁するモデル「FX50」を所有していた経緯から、「FX ベッテル バージョン」はFX50をベースとして開発。開発にはもちろんベッテルの意見が取り入れられ、F1にインスパイアされた唯一無二のSUVが仕上がります。そして出来上がったモデルは、マットホワイトのカラーに身を包んだ美しいエクステリア、F1の技術を取り入れたカーボン製のフロント/リアエアダムとサイドスカート、ホイールは21インチの10スポーク・ブラックフィニッシュ、F1をイメージして設計されたステアリング、そしてリアウイングまで装備されます。エンジンもベースの「FX50」からパワーアップ。エンジンコンピューターの一新と、新たなエキゾーストシステムを採用し、最高出力を従来の390hpから414hpまで引き上げることに成功しました。そのパフォーマンスは驚異的。0-100km/hの加速をわずか5秒以下でこなし、最高速度は300km/hにも達するまさに「最強のSUV」に仕上がりました。

まとめ

残念ながら日本では未発表のFXですが、世界ではアメリカを中心に圧倒的な支持を獲得し続け、スポーツラグジュアリーSUVの冠を背負えるほど実績を残すクルマとなりました。その実力はF1チャンピオンの愛車として活躍するほど。モダンなエクステリア・インテリアデザインは時が流れても廃れることはない革新的なデザインをしていて、搭載する装備・機能も洗練され、それらを堪能できる居住空間は極楽そのもの。スポーツカーの意志を持つSUVとしての面だけじゃなく、高級SUVとしてもそのラグジュアリーさや美しさには一切の妥協がありません。数々の名車を作り上げてきた日産、そしてレーシングシーンの最前線に立つインフィニティだからこそこのクオリティに仕上げられたのでしょう。