【マセラティ メラク】+2を与えられたスモールマセラティ!中古車情報付き!

マセラティと言えば、フェラーリに並ぶイタリアのスペシャリティカーメーカーです。50年代にはモータースポーツにも参戦していて、当時の戦績からはフェラーリの上を行くメーカーだったことがわかります。1960年代後半、ミドシップ2シーターのスペシャリティーカーの市場へ参入したマセラティの秘蔵っ子はボーラでした。その後、ポルシェ911やスモールフェラーリの対抗馬として開発されたのがボーラの弟分のメラクです。

マセラティ メラクというクルマ

出典:https://www.classicdriver.com/en/article/cars/now-time-buy-maserati-merak-ss

マセラティメラクは、1972年モンディアル・ド・ロトモビルで発表されたV型6気筒エンジンをミドシップに搭載する2+2のスポーツカーです。スタイリングデザインは、当時イタルデザインを立ち上げたばかりのジョルジェット・ジウジアーロです。

販売期間 1972年 - 1982年
デザイン イタルデザイン・ジウジアーロ
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン 3.0L V6 190馬力(初期型)
3.0L V6 220馬力(SS)
2.0L V6 170馬力(2000GT)
変速機 5速MT
駆動方式 MR
サスペンション ダブルウィッシュボーン+コイルスプリング+アンチロールバー
全長 4,330mm
全幅 1,768mm
全高 1,134mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,451kg

マセラティというメーカー

マセラティ社の創業は1914年。アルフィエーリ・マセラティ(Alfieri Maserati)が起こした会社です。5年後には弟のエットレとエルネストの二人も参加します。途中、関連会社Fabbrica Candele Accumulatori Maserati S.p.A."を設立し、スパークプラグやアキュムレーターなどの自動車部品を生産しましたが、大手メーカーの大量生産に押され倒産してしまいました。1965年にはシトロエン傘下に入り、1974年にはシトロエンを買収したプジョーと業務提携を結びますが、翌年にはプジョーとの契約を破棄してデ・トマソ傘下になっています。1993年にはフィアット傘下となり、その後フィアット傘下のフェラーリ傘下となりました。現在は、モデナを本拠とする会社組織“Maserati S.p.A.”が設立されています。フィアットのスポーツカー部門において、同じくフィアット傘下にある自動車メーカー・アルファロメオと統括され、高級車を製造しています。

紋章

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3

マセラティのロゴマークは、創業の地であるボローニャのシンボル“ネプチューンの噴水”に因んでいます。ネプチューンの持つ三叉の銛、“トライデント”がモチーフとなっています。同時にマセラティ三兄弟の結束を表しているそうです。

レース活動

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3

1960年ティーポ61
バードケージ

50年代にはF-1にも参戦していました。残念ながらコンストラクターとしてのタイトルはありませんが、ドライバータイトルは2度獲得しています。全70回の出走のうち、優勝9回、表彰台37回、ポールポジション10回、ファステストラップ13回は、立派な数字でしょう。

photo by hertylion

当時の写真はありませんが、これは日本で行われている“ミッレ・ミリア”での写真です。堺正章さんがオーナードライバーとして参加されているのは有名ですね。この車はマセラティ200Sです。詳細はわかりませんが、おそらく1956年製ではないかと思います。

マセラティ メラクの誕生まで

スーパーカーの不在

1960年代~70年代は、世界的にもずば抜けた性能を持つイタリアン・エキゾチックカーが大流行した時代です。ランボルギーニミウラやフェラーリ365GTB/4“デイトナ”、ミウラの後継車となるカウンタック、デイトナの後継車となる365BB(ベルリネッタボクサー)などなど。マセラティにも“ギブリ”というスペシャリティカーがありました。ですが、ランボルギーニミウラに端を発した“ミドシップ2シーター”に当てはまるスーパーカーがありませんでした。こうした状況の中、1968年当時のマセラティの親会社であるシトロエンからの助言を受けて、“ミドシップ・2シーター・スーパーカー”という時代の要求に合わせた新しいクルマの開発に乗り出したのです。プロトタイプ名“Tipo177”、後のマセラティボーラです。

ティーポ122プロジェクト

マセラティメラクは、マセラティ・ボーラの弟分的存在として、ボーラをベースに当時のマセラティの親会社であるシトロエンと共同開発されました。開発コードはティーポ122です。ライバルだったフェラーリはV型12気筒エンジンを搭載したスペシャリティーカーとは別に、一回り小さなV型6気筒エンジンを搭載したいわゆる“スモールフェラーリ”と呼ばれる車種の初めのモデル“ディーノ206/246”で成功していました。マセラティもこれに対抗するかたちでボーラの弟分、メラクを開発したのでしょう。デザインはボーラと同じくジョルジェット・ジウジアーロが担当しています。ボディの大半をボーラと共有していて、サイズはボーラとほぼ変わらず、外観上も前から見るとボーラとの差異は細かな部分にしかみられません。

デザイン上の遊び

出典:https://www.classicdriver.com/en/article/cars/now-time-buy-maserati-merak-ss

当時流行の“スーパーカー”=“ファストバック”というスタイルは、ミッドシップレイアウトの車ではエンジンルームの換気に問題を抱えることが多く、エンジンフードを露出させて廃熱効率を高められるノッチバックスタイルとしながらファストバックのリアピラーを模した飛び梁(フライングバットレス)を加えるデザインを採用しました。この斬新なアイデアにより、ファストバックと同様のシルエットを維持しながらエンジンルームの廃熱問題を解決することに成功し、またボーラと共通の部分が多いにも関わらずボーラに比べてもスリークな印象を与え、後方視界の改善と外観上のアクセントを手に入れています。このデザインアイデンティティがメラクの1番の特徴であり、マセラティの名車としてスタイリングで成功を収めたギブリとともに語られることも多いのです。

2+2ではあるものの

出典:http://www.maserati-alfieri.co.uk/alfieri109x.htm

シャシは、ボーラと同じくスチール製モノコックとマルチチューブラーフレームの組み合わせですが、ボーラよりも小さなエンジンを搭載したことで、2シーターのボーラとは異なり2+2の4人乗りを実現しています。ただ、+2の後席は非常用の扱いで、極めて狭く長く座っていられるものではありません。

シトロエンからの流用

出典:http://www.maserati-alfieri.co.uk/alfieri109x.htm

メーターパネルはシトロエン・SMから流用され、エンジンはマセラティからシトロエン・SMに供給されていたV型6気筒3.0L・DOHCエンジン(190ps/6,000rpm・26kgm/4,000rpm)を採用しミッドシップに搭載しています。最高速度は245km/hを記録しました。このエンジンは、シトロエン譲りの油圧ポンプを駆動するため、非常に長い補器シャフトを持っています。

思わぬ誤算

出典:http://www.mad4wheels.com/models/1980_Maserati_Merak_SS_3000/detail_image.asp?id_pic=277940

前後ブレーキとリトラクタブルヘッドライトの動作には、シトロエン独自の油圧システム“ハイドロニューマチック”を採用しています。この油圧システムは当時としては非常に高度な機能を備えていましたが、反面高い油圧を維持し続ける必要がありました。そのためスーパーカーとしては致命的なエンジンのパワーロスが生じてしまうことに加えて、配管の継ぎ目の多さから慢性的なオイル漏れは避けられない状態でした。結果的にメラクの信頼性はこの油圧システムを採用したことで当時の水準から見ても低いものとなってしまいました。

モデル遍歴

ハイパワーモデル“メラクSS”

出典:http://only-carz.com/maserati-merak.html

1975年、ジュネーヴ・モーターショーにパワーアップした“メラクSS”を発表しました。シトロエンとの関係が終わっていたことから、シトロエンとの部品共用も廃止されました。エンジンはV型6気筒3.0Lはそのままですが、圧縮比を上げるなどの改良を施して最高出力220ps/6,500rpm・最大トルク28kgm/4,400rpmまで高められました。

2000GTの登場

出典:http://www.autobelle.it/annunci/vendo_maserati_merak_2000_gt_milano_37640.php#photoexpand

1976年、トリノモーターショーで“メラク2000GT”を発表しました。これは新たな親会社となったデ・トマソの発案で、イタリア国内での排気量に関する税制上の優位性からV型6気筒2.0Lエンジン(170ps/7,000rpm・18kgm/5,700rpm)を搭載したモデルです。2Lエンジンとは言え、最高速度は220km/hを誇っていました。

終焉

1983年に生産終了しました。総生産台数は1,830台とのことです。生産期間12年は、マセラティとしてはA6、ビトゥルボに次ぐ長寿車になりました。

マセラティ メラクに逢いたい!

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%82%AF

私はスーパーカー世代のはしくれですから、幼い頃によくスーパーカーショーを見に行きました。メラクは人気車種で、各地のショーに登場していました。きっと押入をひっくり返せば色あせた写真が出てくると思います。残念ながら運転したことはないのですが、座らせてもらったことはあります。ただ、記憶の片隅にあるだけでしっかりと思い出せるわけでもありません。なんとかしてメラクの実車にお目にかかりたいものです。

中古車を探してみましょう

まずは中古車を探してみましょう。中古車サイトの2大勢力のうち、カーセンサーには1台ありました。さすがはお江戸です。価格応談になっていますが、いかほどのお値段なんでしょうかねぇ。GOOにはメラクがいませんでしたので、他に探すとなるとちょっと難しいことになりますね。

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オーナーはいないのでしょうか?

スーパーカーブームの当時はけっこうな人気車種でしたしあとから並行輸入でも入ってきているようですから、日本にも生息数はそこそこあるはずなのですがなかなかネット上には姿をみせてくれませんね。そんな中、メラクをレストアされたかたの日記を見つけました。素晴らしいですね。こうやって手を掛けてやればしっかりと走ってくれるからクルマって面白いんですよね。ただ、この記事がいつか書かれたものなのか、どこにある車輌なのかがわかりませんでした。

海外でも探してみます

日本で探せないなら海外で探してみましょう。40年以上経っていますから、なかなか難しいかも知れませんね。

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ありましたね。これ以外にもいくつかのサイトで発見できました。70,000ドル弱のプライスですから、780万円くらいですね。日本へ持ってきて登録して乗り出せるようになるまでには900万円くらい要りそうですね。ちょっとお財布がヤバくなってきましたよ。1台だけ15,750ドルという格安車があるじゃないですか! と思って見てみたら、錆びまくったボディだけでした。一応エンジンは載ったままですが、撃沈です。

日本へ輸入することは可能?

新しいクルマの輸入はけっこうめんどうなんです。排気ガス規制が厳しくなってからの年式の場合は、原則その基準を満たしていなければなりません。10モード基準以降は、その内容のガス検査をうけなくてはいけないのです(正規輸入された車輌と同一のエンジンであることが証明出来れば手続きを簡素化できます)。そういう意味では、70年代までのクルマの方が手続きが楽ですね。生産年月が証明出来れば、その当時の基準で検査を受けられます。そうは言っても、現地で買付したり輸送手段を手配したりと、個人で輸入するのはハードルが高いですよね。代行してくれる業者さんがいますから、利用するのが得策です。

とりあえず小さなメラクで我慢する

マセラティ メラクのオーナーになるのはなかなかハードルが高そうですね。ひとまず小さなメラクのオーナーになっておきましょうか。

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最後にまとめ

いかがでしたか。マセラティ メラク。スーパーカー世代としては、本当に懐かしい限りです。コカコーラの王冠の裏、消しゴム、袋菓子のおまけなど、とにかく身の回りにはいつでもスーパーカーがいました。もちろんミニカー(今思えばプロポーションのおかしいものが多かったですが)も小遣いの限り購入していましたし、“スーパーカーショー”の知らせを聞きつければ親にねだって連れて行ってもらっていました。マセラティ メラクは、群を抜いたスーカーカーではなく一回り小さなクルマですから、販売価格も一回り安かったおかげかどこのショーへ出向いても見かけるクルマでした。兄貴分のボーラはほとんど見ませんでしたね。今はこうしてあの頃に思いを馳せるだけでも、なんだか幸せな気持ちになれます。