【いすゞ エルガミオ】名前でわからなくてもまず間違いなく見たことのある車です

いすゞ エルガミオ。どんな車だろう…と写真を見ると。「なんだ! 路線バスか!」というような感想の方が大多数だと思います。そう、この車は路線バスなのです。では一体どんな種類があるんでしょうか。

エルガミオってどんな特徴の車なの?

※イメージ画像

エルガミオは、「ジェイ・バス」が製造し、いすゞ自動車(以下、いすゞ)が販売している路線用中型バスのことです。開発はいすゞが行っているのですが、いすゞ自動車と日野自動車(以下、日野)のバス製造事業の統合により、現在は「日野・レインボーII」との統合車種となっています。
エルガミオの車名の由来は、ラテン語の「エルガ」とフランス語と英語を掛け合わせた造語の「ミオ」という言葉を取っています。「エルガ」とは「~に向かって」という意味で、”新たな時代に向かって走り始める路線バス”をイメージして名付けられています。ミオは、英語の”mini”とフランス語の”mioche”を掛け合わせた造語で、中型バスが、大型に対して一回り小さいということを示しているものです。

エルガミオの誕生。これまで珍しかったあの便利機能が一般化されます。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%99%E3%82%9E%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%9F%E3%82%AA

1999年6月、ジャーニーKをフルモデルチェンジして発売されたのが「エルガミオ」です。ジャーニーKからの外観の変更点としては、全体的に四角くなっていて、コーナーは丸みを帯びたデザインとなっています。また、視認性向上のためにヘッドランプが、ジャーニーKの横置きから縦置き4灯式(左右2段ずつ)と変更されています。なお、翌2000年にフルモデルチェンジされた、大型路線バス「エルガ」も同様のデザインとなっています。

フルモデルチェンジと同時にラインナップに変更が生じていて、「ノンステップバス」・「CNGノンステップバス」、そして、コミュニティーバスへの対応を前提とした「7m級ワンステップバス」の3種がが追加されています。しかし、一方で、ツーステップバスは観光用・自家用が別の車種「ガーラミオ」になったことから、路線用車両がオプション設定されるだけとなり、この5年後の2004年8月で消滅することとなります。

このとき、サスペンションにも変更が加えられており、乗り心地が良くニーリングによって停留所で車高を調整して乗降が楽に出来る、エアサスペンションが標準仕様化されました。この変更により、バスの乗降時に”車体が傾き乗り降りがしやすいバス”が一般化されるようになったきっかけでもありました。

また、2004年頃から、日本のバス車両メーカー間でのOEM供給が行われるようになり、2010年の西日本車体工業の解散と、日産ディーゼル(現UDトラックス)のバス部門撤退により、三菱ふそうトラック・バスが独自に中型車を復活させるまでの間は、このエルガミオが、国内バスメーカーで製造される唯一の中型バスモデルとなっていました。

エルガミオのシリーズはこう変わっていきました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%99%E3%82%9E%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%9F%E3%82%AA

KK-LR系

1999年6月のエルガミオ登場とともにこのKK-LR系が誕生します。登場時にはワンステップバス・ツーステップバスのみとなって今し方、2ヵ月後の8月にはノンステップバスを発売することとなります。トランスミッションは、直結5速マニュアルシフト(ACT)が標準設定とされ、5速ATもオプション設定されていました。

【主な導入バス会社】
●小湊鐵道バス
●エイチディー西広島
●会津乗合自動車
●奈良交通
●秋田中央交通

PA-LR234J1

KK-LR登場から5年後の、2004年8月に発売開始されています。なお、このとき、いすゞと日野のバス事業が統合されたことにより、ワンステップバスとCNGノンステップバスは、いすゞから日野へ「レインボーII」としてOEM供給されています。

【主な導入バス会社】
●伊豆箱根バス
●京成バス
●ジェイアール西日本バス

東京地区の販売価格は、消費税込みで18,553,500円となっています。

PDG-LR234J2

2007年8月から販売が開始となっています。この代から、いすゞ エルガミオと日野 レインボーIIは、「統合車種」という位置づけとなり、新たに、ノンステップバスが日野に供給されることにまりました。その一方で、CNG車の供給が中止となっています。これに伴い日野 レインボーHRの同サイズの車種の製造が中止となったことで、両社で重複していたラインナップが整理されることとなります。

【主な導入バス会社】
●神奈川中央バス
●西東京バス
●川越観光バス
●埼玉県警(バス会社ではないですが参考まで)

東京地区の販売価格は、税込みで18,816,000円となっています。

【エルガミオCNG】PDG-LR234J2改

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%99%E3%82%9E%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%9F%E3%82%AA

2007年11月に発売が開始され、現在でも製造されている現行車種です。このモデルはCNGという、ガソリンではなく天然ガスで走っています。このバスのトランスミッションは、5速AT車となっています。この車種から、MPI(マルチポイントインジェクションシステム)を搭載し、またPMをほとんど排出せず、国土交通省の測定では、PMが検出されなかったという優秀で環境によいバスとなっています。

このバスの価格は、29,232,000円と一戸建てが変えてしまうような価格です。

まとめ

※イメージ画像

いすゞ エルガミオについてご紹介しました。普段何気なく見ているバスも、歴史があることが分かります。端から見ていると全て同じに見えますが、実際に乗ってみるとちょっと違うことに気づいたりもしますよね。そんなバスも、注意深く見てみるといろいろな発見が出来そうですね。