【ダイハツ クオーレ】1970年代から80年代にかけて活躍した車です。60年代から活躍していたフェローが礎です。

「ダイハツ クオーレ」という車をご存じですか? 1970年代から80年代にかけて、ダイハツのメイン車種「フェロー」をベースに作られたクルマです。一体どんなクルマだったのか、その実態に迫りましょう。

初代:クオーレではなく「マックスクオーレ」として誕生しました。

1977年7月、ダイハツ自動車工業(以下、ダイハツ)が「マックスクオーレ」(Max Cuore)を発売します。そのときダイハツが発売していた、「フェローマックス」のビッグマイナーチェンジ版として扱われていて、フェローマックスよりも車幅が広げられたものです。モデルとしては、セダン・バンの2種類で、ラインナップは2ドアセダン(STD/DX/カスタム)、4ドアセダン(DX/カスタム/ハイカスタム)、3ドアバン(STD/DX/スーパーDX)となっていました。また、エンジンはすべて、AB型2気筒4サイクルで、547ccの28馬力の設計でした。

1979年3月には、マイナーチェンジを行い、セダンは53年排出ガス規制適合でE-L40、バンは54年排出ガス規制適合でJ-L40Vのエンジンとなります。最高出力は28馬力から3馬力アップの、31馬力に向上しています。1980年7月に生産が終了され、マックスクオーレはここで終了となります。後継車はセダンが「クオーレ(2代目)」(Cuore)、バンが「ミラ・クオーレ」となります。

2代目:ついにクオーレは独立車種となります。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8F%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AC

1980年7月、先代のクオーレ(マックスクオーレ)販売終了から1年経ってから、フルモデルチェンジを施すことになります。これを受け、クオーレは独立モデルとして再出発を図ることになったのです。この時に商用モデルの姉妹車「ミラ・クオーレ (Mira Cuore) 」が誕生します。なお、先代の所でも説明があるように、セダンは「クオーレ」、バンは「ミラ・クオーレ」という分け方になっています。

「ミラ・クオーレ」は商用車(軽ボンネットバン)であることから、当時設定されていた”物品税”が免除されるということがかなり大きなポイントとなり、乗用モデルの「クオーレ」よりも、はるか上の販売台数を重ねることとなります。「クオーレ」のボディタイプは、3ドアハッチバックとリアガラスハッチドアを備えた4ドアセダンの2種類となっていました。便利機能として、「イージードライブ」と呼ばれる”オートクラッチ”の設定がされているもでるもありました。グレードは、3ドア車がMO/MGの2つ。4ドア車がMG/MGE/MGLの3つの計5グレードの設定でした。

1982年5月、2代目登場から2年でマイナーチェンジを行います。スポーティ仕様の3ドアMGX/5速MT仕様が追加ラインナップされます。なおこのスポーティー仕様は、4ドアMGLと3ドアMGXの2種類のモデルが存在しました。また、登場時に設定されていたオートクラッチは、2速フルATに改良されています。
1983年5月には小規模改良が行われ、フェンダーミラーをドアミラーに付け替えた車が追加されています。なお、「ミラ」に設定されていた”ターボ車”と”4WD車”は、結局最後まで設定されることはありませんでした。

3代目:姉妹関係が逆転し、勢いがなくなったクオーレは終売へと追い込まれます。

1985年、フルモデルチェンジを行い、3代目クオーレとなります。このとき、直列3気筒SOHCエンジン(34馬力)と、インタークーラーターボエンジン(52馬力)が初めて搭載されています。しかし、この3代目からは、クオーレは商用版の「ミラ・クオーレ」の”姉妹車”としてラインアップされるようにり、これまでの姉妹関係が逆転するという異例の事態になります。販売に関しては、一部税金免除がある、商用車の「ミラ・クオーレ」に完全にに主役の座を奪われてしまい、窮地に立たされることとなります。

グレードは3ドア車にTA/TC/TC-Xの3種類、5ドア車には、CA/CG/CX/ターボCRの4種類の計7グレードとなっていました。3代目初期のクオーレは、AT車設定は、3ドアTC、5ドアCG/CXといもので、ミラに比べると少ないものでした。また、3ドアTC-Xと5ドアターボCR以外は、前輪ブレーキはドラムブレーキでタイヤは10インチをはいていました。

1986年4月、ミラ・クオーレとの差別化を図るといったことを目的に、内装を大幅にリニューアルします。その内装を高級化した、最上級モデル「グラン」が追加投入されることとなりました。このグレードは、通常のクオーレよりも2インチ大きい、「12インチラジアルタイヤ」が標準装備されており、他には、リモコンドアミラーやフロントディスクブレーキなども標準装備されています。なお、「グラン」は、4/5速MTと2速ATのいずれかを選ぶことが出来ました。

1989年4月、ここがクオーレにとって大転換点になりました。国の税制度改正に伴い、物品税が廃止となり、同時に消費税が導入されルことになった関係上、これまで税制優遇車であった、商用車の利点がなくなったことにより、すでにダイハツ軽自動車の代名詞となっていた「ミラ」に、「クオーレ」の名前を統一することになったのです。ここでクオーレ誕生から12年にわたる歴史に幕が下ろされることとなりました。

中古車市場にはどのくらいあるの?

2016年3月13日現在、中古車サイト「カーセンサー」によると、1台のみ販売されています。本体価格38万円で、総額43万円です。37,000kmと距離数は少ないですが、35年落ちです。時代を感じる1台ですね。

まとめ

ダイハツ クオーレをご紹介しました。このクオーレ、波瀾万丈の歴史があります。そして今では中古車市場ではたったの1台しかありません。このクルマは今でもミラによって、引き継がれているのです。