【アストンマーティン DBS】~007~ジェームス・ボンドの愛車でお馴染みの”あのクルマ”

アストンマーティン DBSは映画「007」シリーズのボンドカーとして注目を集めた高級スポーツカー。紳士の国、英国生まれのこのクルマは走りも外観も内装も全てが超一級品。今回はそんなDBSに迫ってみました!

アストンマーティン DBSとは?

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Aston_Martin_DBS_V12

英国生まれの高貴なスーパースポーツカー

DBSはイギリスの高級スポーツカーを専門に製造するマニュファクチャー、アストンマーティンが製造していた高級スポーツカーです。1967年に初代DBSが生産開始され、その後1972年に生産中止となりました。そして2007年にDBSは復活しその後5年間に渡り製造され、2012年に再び生産中止となりました。

「007」でお馴染みのボンドカー!

豪華なスーパースポーツカーとして有名なDBSですが、映画「007」シリーズの主人公、ジェームス・ボンドの愛用するクルマとしてDBSが作中に登場することもあり、ボンドカーとしても有名なクルマとなっています。初期の頃のDBSが「女王陛下の007」、2007年に復活したDBSは言わずと知れた名作「007 カジノ・ロワイヤル」とその続編の「007 慰めの報酬」でボンドカーの役割を務めました。

アストンマーティン「DBS」

アストンマーティンが誇った2ドアクーペGTカー

この「DBS」は1967年に「DB6」の後継車として発表されました。後継車という形を取ってはいましたが、「DB6」と「DBS」は3年間並行生産がされました。その後1972年まで生産が続けられました。また、この「DBS」はアストンマーティンの創世記に多大な貢献をもたらしたデヴィッド・ブラウンがアストンマーティンで手掛けた最後のクルマとなりました。

新世代スーパーカーラッシュ その中で生まれた初代「DBS」

「DBS」の生産が始まった当時はランボルギーニ、フェラーリ、マセラティ、ポルシェなどといった現在のスーパーカーマニュファクチャーを代表する数々の自動車メーカーが本格的にスーパーカーの製造を開始した年代でもありましたし、その後に訪れたスーパーカーブームのきっかけにもなった自動車史上でも大切な時代でした。この年代には、それまで強く残っていたクラッシックな印象を払いのけるような、斬新で新たな試みが詰まったデザインを持つクルマが多く登場しました。その中で、アストンマーティンもまたそれまでとは違ったテイストを持つクルマとして「DBS」の開発を進めていきました。そのため「DBS」の外観も先代となる「DB6」のそれとは大きく異なります。ウィリアム・タウンズがデザインしたそのエクステリアはクラッシックエレガントな印象を持つ「DB6」の外観から、一気に近代化が図られたフロントマスクに、より大型のボディを持つ外観へと変貌を遂げました。

エンジン

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Aston_Martin_DBS

当初の案が開発の遅延によって間に合わず、「DB6」と同じ4.0L 直列6気筒エンジンが採用されました。最高出力も全く同じ286psとなりましたが、その後イタリアのウェバー・キャブレターによってアップグレードされ最高出力330psとなったエンジンが無料オプションでラインナップに加わりました。

車体・シャシー

シャシーはハロルド・ビーチによって新設計されたシャシーが用いられました。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはド・ディオンアクセルとなっています。
その車体は前述した通り、「DB6」よりもモダンなデザインとなっていて、ルーフから車体後部にかけて統一された流線形を描いたファーストバックスタイルを持ったリアや四角くなったフロントグリルなど新しい流行りを取り入れたデザインとなっていました。それと同時に当時アストンマーティンのトレードマークとなっていた伝統とも言える特徴はしっかり引き継いでいて、ボンネットスクープ、ノックオフ型のワイヤーホイール、ステンレススチールのサイド通気口などは「DBS」でも見ることができます。

「DBS」スペック

ドライブトレイン
駆動方式:FR
エンジン:直列6気筒エンジン DOHC
排気量:3,995cc
最高出力:286ps@5,500rpm
最大トルク:390.5N/m@3,850rpm
トランスミッション:ボルグ・ワーナー製オートマ、5速マニュアル

寸法
全長:4,585mm
全幅:1,830mm
全高:1,330mm
ホイールベース:2,610mm
車両重量:1,706kg

アストンマーティン 「DBS V8」

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Aston_Martin_V8

もともと「DBS」のコンセプト発足当初に予定されていたDBS用エンジンだった5.3L V型8気筒エンジン。その開発が遅れていたためDBSの生産が開始された当初は代替え用エンジンとして4.0L 直列6気筒エンジンが使用されていました。「DBS」が生産され始めてから2年が経った1969年、このV8エンジンを搭載したモデルがDBSシリーズのラインナップとして発表されます。

直6エンジンからV8エンジンとなったことで従来のモデルから113kg車両重量は重くなりましたが、エンジン自体の重さの違いは14kgです。他に、より強靭になったブレーキユニット、エアコン、より太いタイヤ、そして新設計の信頼性が増したZFトランスミッションがその重量差に含まれています。

また、従来の「DBS」から変更されたのはエンジンや内部だけではありません。「DBS V8」ではその外観にもマイナーチェンジが施されました。その変更点として、より大きくなったフロントエアダム、ワイヤーホイールに代わって用いられたアロイホイール、そしてそのテールランプもヒルマン社のハンターから受け継いだものとなりました。

「DBS V8」のパフォーマンスは「DBS」から大きく向上しました。アストンマーティンからの公式発表はありませんでしたがこのV8エンジンの最高出力は315psほど。0-100km/hの加速は5.9秒でこなし、最高速度は257km/h近くに達します。「DBS V8」は発表当初、世界最速の4シーターだったのです。

「DBS V8」スペック

ドライブトレイン
駆動方式:FR
エンジン:V型8気筒エンジン SOHC
排気量:5,340cc
最高出力:約315ps
最大トルク:不明
トランスミッション:3速オートマ、ZF 5速マニュアル シンクロメッシュ

寸法
全長:4,585mm
全幅:1,830mm
全高:1,330mm
ホイールベース:2,610mm
車両重量:約1,820kg

復活のスーパースポーツ!アストンマーティン「DBS V12」

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

現代に蘇ったクイックビューティーは「007 カジノ・ロワイヤル」で初登場!

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

2007年フランクフルトモーターショーにて、アストンマーティンは「ヴァンキッシュ V12」の後継車としてこの「DBS V12」を発表しました。映画「007 カジノ・ロワイヤル」のボンドカーとして登場という大インパクトを与えるスーパースポーツカーでした。映画公開後に市販されることも同時に発表されました。

大迫力のV12エンジンとタッチトロニックMTを擁するドライブトレイン

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

「DBS V12」のエンジンにはモデル名からもわかる通り、5.9LのV型12気筒エンジンを採用しています。これはアストンマーティンのレーシングカーであるDBR9とDBRS9と同じベースエンジンで、最高出力は517psという破壊的なパワーを発揮する、まさにレーシングエンジンです。このエンジンにはアクティブバイパスバルブと呼ばれる機構が搭載されており、エンジン回転数が5,500rpmを超えるとバルブが開き、より多くの空気を取り込みさらにパワーをあげるという仕組みになっています。これにより、0-100km/hの加速はたったの4.3秒、最高速度は307km/hにもなります。
トランスミッションには「DB9」用に開発されたZFトランスアクセルユニットが用いられ、6速マニュアルタッチトロニックとなっています。

美しいインテリア

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

「DBS V12」の内装は美しく洗練され切った仕上がりになっています。素材にはカーボンファイバーとアルミニウムが多用されしっかり軽量化を図っています。シートはレザーとカーボンファイバーのフルバケットとなっていてホールド性に優れながら、これまでのアストンマーティンと比較しても乗り心地は大幅に向上しました。エンジンをスタートさせるためのキーも格段にオシャレで、キーそのものはサファイアクリスタルでできています。そのキーをセンターコンソールに、まるでUSBのように差し込むとエンジン始動準備が整い、もう一段階奥に差し込むとエンジンが始動するという粋なシステムとなっています。

ドライバーを魅了するハンドリング

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

アストンマーティンは「DBS V12」にVHストラクチャーと呼ばれる、「DB9」に使用した構造と同じものを使用しました。この機構のおかげで車体は耐久性と剛性に非常に優れたものとなっているうえ、車両重量の85%がホイールベースの間に保たれたことにより、コーナリング時の挙動は抜群に安定し非常に限界の高いコーナリングが可能となっています。また、この構造はステアリングのレスポンスを向上する効果にもなっています。「DB9」と同じストラクチャーとはいえ、「DBS V12」はより低重心に設計され車体を構成する素材にもカーボンファイバーを多用し、結果として「DB9」よりも30kgの軽量化に成功しました。また、エアロダイナミクスにも優れ、カーボン製のフロントパネルやディフューザーのおかげで高速コーナーにおいても高い安定性を誇ります。さらに、「DBS V12」のサスペンションには新システムのADS(アダプティブダンピングシステム)が採用されました。コーナーや天候/路面状況とドライバーの運転に合わせてサスペンションが自動可動し、ドライバーの意のままの理想的なコーナリングを実現させてくれます。

「DBS V12」スペック

ドライブトレイン
駆動方式:FR
エンジン:V型12気筒エンジン
排気量:5,935cc
最高出力:517ps@6,500rpm
最大トルク:569N/m@5,750rpm
トランスミッション:ZF 6速マニュアル タッチトロニック(6速オートマオプション有り)

寸法
全長:4,722mm
全幅:1,905mm
全高:1,280mm
ホイールベース:2,741mm
車両重量:1,850kg

「DB9」との違いは?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%BBDB9

上記で記載した通り、「DBS V12」と「DB9」は同じプラットフォームを使用しているし多少の共通点があります。さらにその外観も同じデザインではないか? と目を疑うほど似通っています。両車とも同じV12エンジンを持った2ドアクーペですが、位置づけとしては「DBS V12」は「DB9」の上位モデルとして位置づけられています。外観での違いは、「DBS V12」にはボンネットに排熱のための通気口がありますが、「DB9」にはありません。フロントマスクも「DBS V12」のほうがエアロダイナミクスを考慮した”絞り”が多く見られます。

「DBS ヴォランテ」

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

「DBS ヴォランテ」は「DBS V12」のコンバーチブルバージョンで2009年のジュネーブモーターショーにて発表されました。センターコンソールにあるボタン1つでルーフの開閉が可能となっていてます。また、ルーフの開閉は約14秒で行われ、時速48km/hまでなら走行中でも作動が可能となっています。

「DBS カーボンエディション」

このモデルは2010年と2011年にそれぞれ限定生産された特別モデルです。通常モデルよりもカーボンの使用が多用され、ミラーヘッドやテールランプまでもがカーボン仕様となっています。カラーはオレンジ、グレー、ブラックの3色が用意されました。

「DBS アルティメット」

「DBS アルティメット」は2012年に最後のDBSとして限定100台生産となった希少モデルとなっています。特別仕様としてブラック仕上げのグリルボンネットメッシュ、グロスブラックダイヤモンドターンホイール、マフラーがブラックコート仕上げとなっています。また、内装もシートインナーとドアトリムがタイヤモンドキルト加工のレザーとなるなどさらに豪華さが増す仕様がなされています。

DBSを手に入れる!

出典:http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU4336332440/index.html?TRCD=200002

DBSの価格は?

現在はもう生産中止されているDBSですが、1番最近まで生産されていた「DBS V12」は新車価格が32,700,000円という設定となっていました。高級なスーパースポーツカーとだけあってその価格は大変高価になっています。

中古車は?

アストンマーティンの中古車自体が市場に出回ることは多くなく、ことにDBSとなると日本国内で中古車を見つけられる機会はなかなかありません。国内に数件あればいいほうだと思いますし、あったとしても価格は「応談」! 確実な購入能力のある人しか手が出せない状況となっています。

どうしてもボンドカーが欲しい!プラモデルで再現DBS!

その価格や希少価値から実物を買うのは現実問題難しいDBS。ということで、現実的に購入できるDBSのプラモデルをご紹介します!

1/24 スポーツカーシリーズ No.316 1/24 アストンマーティン DBS 24316

¥3,811

非常に精巧な作りの「DBS V12」。ボンドカーとして人気のある車種なので品薄状態。売り切れる前にぜひゲットしたい1台です!

販売サイトへ

Hobby Design アストン マーチン DBS ディティールアップセット タミヤ 1/24 HD02-0282

¥4,480

こちらは上記のプラモデルに使用できるディテールアップパーツ。これでよりリアルな「DBS V12」を自分の手で作り上げることができます! こちらもご購入はお早めに!

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まとめ

出典:http://www.astonmartin.com/en/heritage/past-models/dbs-v12

いかがでしたでしょうか?
ジェームス・ボンド愛用の高級スーパースポーツカーとして昔から現在に至るまで愛され続けているDBS。そのクルマとしての走行性能はもちろん文句なしの仕上がりなのですが、それ以上に人々の心に訴えかけるものはDBSというクルマの”美しさ”です。フェラーリやランボルギーニのスーパーカーも速く、美しく、華やかなのですが、それらとは一味違う”大人”なテイストを持ったDBS。それは紳士なアストンマーティンならではの魅力なのです。