【トヨタ ヴィオス】日本ではあまりなじみのない車ですが、東南アジアを中心に人気です。

トヨタが販売している「ヴィオス」という車をご存じでしょうか。この車は東南アジアを中心に販売されている車です。そんなヴィオスをご紹介します。

初代ヴィオス:「ヴィッツ」をベースに誕生しました。

出典:http://carrentchiangmai.jounin.jp/toyota_vios.html

ヴィオス(Vios)は、トヨタ自動車(以下、トヨタ)が主に東南アジアや中近東地域で、生産・販売している”サブコンパクトセダン”です。ヴィオスの製造は、中国・タイなどの東南アジア数カ国で行われています。
生産拠点からもわかるように、中国や東南アジア向けの車種となっています。1997年から東南アジアで販売されていた「ソルーナ(Soluna)」の後継車種となる「エントリークラスのセダン」です。2002年10月から、中国で販売が開始され、翌11月にはタイでも「ソルーナ・ヴィオス」という名前で販売が解されます。その後、台湾や東南アジア各国でも順次販売が開始されるようになりました。

ヴィオスは初代ヴィッツがベースとなっています。前身のソルーナとは異なり、当時のトヨタの最新技術を反映させて作られています。一方で価格はソルーナ並みに抑えられていることから、良いものが安く手に入るということもあり人気を博しました。
外寸は全長4,285mm×全幅1,690mm×全高1,450mm、ホイールベース2,500mmとなっていて、同じように、ヴィッツ派生セダンの「プラッツ」がほぼヴィッツ同様のデザインだったのに対して、ヴィッツよりも全高を50mm下げて、ホイールベースを130mm延ばしています。これによって、自然なスタイルを実現しています。この手法は、後のベルタ(2代目ヤリスセダン/2代目ヴィオス)にも生かされていきます。

エンジンについては、地域・国によって異なります。中国仕様は、一世代前の5A-FE型直列4気筒1,500ccと8A-FE型直列4気筒1,300ccが搭載されていましたが、2006年に、それぞれ3SZ型 1,500cc
と、2SZ型 1,300ccに置き換えられています。台湾・東南アジア仕様が1NZ-FE型直列4気筒1,500ccとなり、フィリピンのみ、2NZ-FE型直列4気筒1,300ccも設定されています。また、タイではターボ付きエンジンのモデルも設定されています。シフトは5速MTと4速ATの2種類が設定されました。
2005年の年末に、フェイスリフトが行われています。台湾向けモデルについては、2013年までこの型が継続生産されていました。

スペック

ボディタイプ:4ドアセダン
エンジン:1NZ-FE型1.5L直4DOHC(中国・フィリピン除く)/3SZ-VE型1.5L直4DOHC(中国のみ)/5A-FE型1.5L直4DOHC(中国のみ)/2SZ-FE型1.3L直4DOHC(中国のみ)/8A-FE型1.3L直4DOHC(中国のみ)/2NZ-FE型1.3L直4DOHC(フィリピンのみ)
トランスミッション:4速AT/5速MT
サスペンション:前/マクファーソンストラット・後/トーションビーム
駆動方式:FF
全長:4,285mm
全幅:1,695mm
全高:1,435mm
ホイールベース:2,500mm
車両重量:990kg~1,040kg
乗車定員:5人

2代目:オリジナルではなく、ベルタのアジア仕様車となっています。

出典:http://www.asiatravelnote.com/2014/10/22/rent_a_car_in_phuket.php

2代目は、2007年3月からタイで販売が開始されています。その後、シンガポールやインドネシアなどの東南アジア各国に順次投入されていきました。また、翌年の2008年2月末には、中国でも新型が投入されています。
初代は、アジア専用に開発されていましたが、2代目はベルタ(2代目ヤリスセダン)の”アジア仕様車”となりました。外観や内装なども基本的に”ベルタ”と同じものとなっています。しかし、インドネシア仕様車だけが、フロントグリルのデザインが異なっています。
エンジンについては、東南アジア向けが、1NZ-FE型直列4気筒1,500ccのみの設定となっており、中国向けが、2NZ-FE型直列4気筒1,300ccと1ZR-FE型直列4気筒1,600ccの2種類が設定されました。

2010年3月には、タイでマイナーチェンジが行われており、グリルやテールランプが日本のベルタとは異なるものに改変されました。このフェイスリフトモデルが、マイナーチェンジの翌月の4月には、他の東南アジア各国にも順次投入されていくことになります。なお、2012年に、ベルタ及び北米・南米向けの「ヤリスセダン」の生産が終了となりますが、その後継車種であった2代目ヴィオスは、2013年まで継続して製造・販売がされていました。

スペック

ボディタイプ:4ドアセダン
エンジン:2ZR-FE型1.6L直4DOHC(米国・オセアニアのみ)/4ZR-FE型1.6L直4DOHC(中国のみ)/2NZ-FE型1.3L直4DOHC(中国のみ)/1NZ-FE型1.5L直4DOHC(中国除く)
トランスミッション:4速AT/5速MT
サスペンション:前/マクファーソンストラット 後/トーションビーム
駆動方式:FF
全長:4,300mm
全幅:1,700mm
全高:1,460mm
ホイールベース:2,550mm
車両重量:1,020kg~1,110kg
乗車定員:5人

3代目:現在でもヴィオスやヤリスセダンとして販売されています。

2013年3月に「タイ・バンコク国際モーターショー」で、発表され、シンガポールやブルネイを皮切りに、マレーシア・フィリピン・インドネシアという国々で順次導入されていきます。そして、2013年11月には、中国で3代目VIOS(中国名:威馳)が、2014年には台湾で2代目ヴィオスとして、中近東諸国では、「ヤリスセダン」としての販売がそれぞれ開始されていきます。現在でも根強い人気を誇っています。

スペック

ボディタイプ:4ドアセダン
エンジン:1NZ-FE型1.5L直4DOHC
トランスミッション:4速AT/5速MT
サスペンション:前/マクファーソンストラット 後/トーションビーム
駆動方式:FF
全長:4,410mm
全幅:1,700mm
全高:1,475mm
ホイールベース:2,550mm
車両重量:1,035kg~1,075kg
乗車定員:5人

まとめ

いかがでしたか? トヨタが中国・東南アジア諸国をターゲットに製造・販売している車「ヴィオス」についてご紹介しました。この車は日本でもおなじみのヴィッツをベースにしているとあって、非常にデザインは似ていますが、それぞれの国によって仕様を変えています。やはり生産拠点がその地域の主要国ということで、お国柄を取り入れやすくなっていますね。