今だからおすすめ!中古で乗るピックアップトラック

ここ数年、日本国内ではめっきり見掛けることの少なくなったピックアップトラックですが、国内の一部ユーザーの間や海外などではまだまだ根強い人気を誇っています。ここではそんなピックアップトラックの歴史と魅力、中古車の選び方について迫ってみたいと思います。

ピックアップトラックってどんな車?

まずはその歴史をちょっと説明

まずはピックアップトラックの歴史について軽く触れてみることにします。その歴史は意外と古く、フォードがフォードT型を発売した5年後にはスチュードベイカーが自社の車の名称に使い始め、1930年代のアメリカでは一般的に定着していたようです。その後世界中の多くの自動車メーカーが自社製のピックアップトラックを製造販売する様になります。多くの場合、乗用車やSUVと基本的な部分を共有して作られることが多く、前から見ると一見車種が分からないというのがピックアップトラックの大きな特徴の一つですが、キャブオーバータイプのボディと比較して自然な運転姿勢がとれ、車室内に侵入する騒音面でも優位だった等乗用車としての使い勝手が良かったこともあり、ここ日本でも国内メーカー各社がそれぞれ販売していた時期もありました。

ピックアップトラックの大まかな分類について

大まかな分類としては主に北米市場で好まれる「フルサイズ」と呼ばれる排気量が5.0l以上もあるものと、アジア、中南米などで使われることの多い、「ミッドサイズ」、「コンパクトサイズ」と呼ばれる4.0L未満のものたちに分けられます。更にピックアップトラックのボディタイプは主に3つに分けられ、2~3人乗りのレギュラーキャブ、4~6人乗りのエクステンドキャブとダブルキャブとなります。エクステンドキャブとダブルキャブの違いは後部座席とドアの違いで、クーペとセダンの違いによく似ています。フルサイズピックアップの中には全幅が2mを超えるものなども多く存在しており、東京都内で日常的に使おうと思うと、かなり無理をしなければいけなくなってしまいますが、ミッドサイズであれば何とか頑張れるかと思います。とは言え国内で生産販売されていたピックアップトラックが世界的に見れば軒並みコンパクトサイズだったことからも分かる通り、やはり初めて見た人の印象が「デカい!」となることは間違いないでしょう。分かりやすく言うとトヨタランドクルーザーなど、国内で大型SUVと言われている車種の後ろをもう少し伸ばした感じが、北米基準ではミッドサイズピックアップのサイズくらいです。
その後国内では軽自動車の規格が変わってボディサイズが見直された上に、昔よりも走行性能が上がった、より維持費の安い軽トラックに流れたユーザーと、荷造りが簡単で維持費の変わらないライトバンに流れたユーザーに押し出される形で国産ピックアップトラックは次々と姿を消していき、現在日本国内では一台も存在していない状況となってしまいました。

同一車種のエクステンドキャブ(上)とダブルキャブ仕様(下)

これから買うなら中古車がおすすめ!

と、いうわけで今現在ピックアップトラックを買いたいと思っている方が選べる方法は二つ。一つは海外からの新車並行という形での輸入、もう一つは国内で流通している中古車を探すという方法です。しかし新車並行輸入となると時間もお金も相当かかるので、どうしても新車が良い! という人以外におすすめしたいのは、やっぱり中古車、または輸入登録済みの新古車を選ぶことですね。有名な中古車情報サイト等でボディタイプを「ピックアップトラック」として検索を掛けると思ったよりも多くの台数が出てきますが、ここで気になるのは、ほとんどの車種で走行距離がかなりいっているものが多いこと。これに関してはやはりその性格上、道具としてガンガン使い込まれていることが多く、ある程度は仕方のないことと割り切るしかありません。別な見方をすればそれだけ頑丈ともとれる部分なので、現車を確認して気になるところがなければそのまま買い!となりますし、気になる点があるならばその旨をお店の方に相談し直してもらうという部分では、他の中古車を買う場合と変わりないです。

ピックアップトラックのメリットとデメリット

中古車市場でピックアップトラックを探した場合に気になるもう一つの点。それはかなりの車種で排気量が大きすぎる点。ここに関してはやはりミッドサイズやフルサイズの輸入車が大半を占めているのが原因となっているのですが、これに関しても考え方を変えると「普段だったら考えもしなかった大排気量の車に乗れるチャンス」ということもできます。というのも、どこからどう見てもトラックの形をしているピックアップトラックは貨物車としての登録が出来るので、毎年車検という手間はついて回るものの、こと税金という面ではかなりお得なお買い物となるのです。例えば新車当時にオプション設定されていた5,700ccV8エンジンを積む79年製シボレーエルカミーノという車を買ったとします。

乗用車登録として3ナンバーで登録した場合、年間の自動車税は88,000円となります。これを貨物車として1ナンバー登録した場合の税金は、なんと8,000円。税金だけで8万円お得って凄くないですか?もちろんメリットしかないわけじゃなく最初に書いた毎年車検のことと、他にも自賠責が年間3万円程度と高くつく部分もありますが、それを補って余りあるメリットではないでしょうか?
また皆さんが心配する燃費の部分ですが、筆者の経験上では、乗用タイプで3.0L程度の車と比べても車体がそこまで重くない事と、トルクが太くアクセルを深く踏み込む必要がない為、フルサイズピックアップの燃費はそこまで悪くない、どころか逆に良かったりします。もちろんケースバイケースということもあり、単純に比較することはできないのですけれども。

大きな夢でも何でもとにかく思いつくままに運べます。(人を乗せて走るのはいけませんけど)

まとめ

いち車好きとして、いちピックアップトラック好きとして、一時期フルサイズのアメリカンピックアップを所有していた筆者としては、昨今のコンパクトなハッチバックが幅を利かす日本の交通事情が寂しくて仕方ありません。もちろんガソリンをはじめとする地下資源は大切です。燃費が良い車結構です。でもあまりにも個性がないというか、売れる車しか作らないから選択肢が絞られてしまって、一歩間違うとお隣さんと色違いの車とか、あまりにも切ないです。もっと個性豊かで選ぶ自由がある時代が来ることを切に望みます。
というわけで、今ならもれなく乗ってるだけで変わり者に見えてしまうピックアップトラック。全体的に玉数が豊富とは言えないし、なかなか値崩れもしにくいという性質上いざ買おうとするとちょっと勇気が必要かもしれませんけど、乗った事のない人にはぜひ一度おすすめします。きっと今まで味わったことのない、冒険心や子供の頃のワクワクする気持ちが蘇ること請け合いですよ。