【日産の高級車セドリックのセダン】半世紀にわたり愛用されてきた名車

セドリックといえば、日産の高級車というイメージが強いのではないでしょうか。そのセドリックのセダンは限られてはいますがかなり愛用されている車なのです。

セドリックセダンとはいったいどんな車なのか。

セドリックセダンとは、日産自動車(以下、日産)が製造するセダンで、ハードトップが一般向けなのに対して、法人向けに販売されることが主となっています。タクシーやパトカー・ハイヤー・社用車・公用車などに使用されることが多くなっています。この車には、大きく分けて自家用と営業車(タクシーなどの仕様)の2つに分かれています。セダンは、ハードトップと区別するために「SY31」と呼ぶことが多いことも特徴です。「セドリックセダン」が正式な車名として使用されるのは、「Y31系」のビッグマイナーチェンジ以降からとされています。

初代・2代目は1,500ccのみのスタートとなり、小規模改良を重ねます。

1960年、セドリックセダンが発売されます。このときの設定は1,500ccのみの設定となっています。同年1960年11月には、1,900ccのカスタムを投入しています。1962年10月のマイナーチェンジでは、縦一列のヘットライトが横一列のヘットライトに変更されました。
日産エンジンでとして、大変名の知れた”OHC直列6気筒L20型エンジン”がこの車と同時にデビューしています。このL20型エンジン搭載車は、最上級グレードのスペシャルシックスのみの設定となっており、他にOHV直列6気筒のJ20型エンジン車がありました。1968年9月、マイナーチェンジを行い、ここから2代目後期型となります。そして1969年10月、一部改良を行い、J20型エンジン車が消滅します。直列6気筒車が全てL20型エンジンの設定となります。また最高級グレードに「スペシャルGL」と「パーソナルDX」が追加設定されます。

3・4代目:ここでハードトップ型が姿を現します。

ハードトップ追加により、3代目からは”セダン”と”ハードトップ”に分かれることとなります。このモデルより、それまで別モデルであった、元プリンス自動車のグロリアと双子車となります。1972年7月、マイナーチェンジを行い、後期型となります。赤一色だったテールランプの中央部がオレンジ色になり、ウインカーの視認性が向上しています。この改変までは、ブレーキランプとウインカーが共用となっていました。

1975年6月、4代目が発売されます。2ドアハードトップは、角目2灯ヘッドライトとなっていましたが、セダンは丸目4灯となっていました。1975年10月、2,000ccがパワー不足ということもあり、それを補うためSGL-EとGL-Eの2モデルを追加ラインナップしています。
そして、1977年6月。マイナーチェンジを行ったことで4代目後期型となります。このとき、ディーゼルエンジン搭載車の、220D GL・220D DX・220D STDの3モデルが追加されています。従来のSD20エンジン搭載車はSTDのみの設定となりました。

5・6代目はセダンを中心に広がりをみせます。

1979年に5代目が発売されます。これまで設定されてこなかった、ターボモデルが追加投入されます。L型エンジンをベースとした、”日本初”の直列6気筒ディーゼルエンジンが追加投入されます。パトカー専用もあり、エンジン以外はスタンダード装備となっています。2年後の1981年4月には、マイナーチェンジが行われ、5代目後期となります。L28Eが155psとなり10ps向上し、ECCSがL20Eエンジン搭載となりました。

そして、その2年後。1983年6月には6代目セドリックセダンが発売されます。主な特徴は、直列6気筒のL型エンジンに代わって、V型6気筒のVGエンジンが搭載されたということが、最も大きな特徴です。輸出用に関しては、CA20S/SD23(STD)、VG30S/E(SGLまたはブロアム)となっており、これまでのDATSUN220C/240C/260Cの3グレードから、正式に「日産・セドリック(NISSAN-CEDRIC)」(中国向けは”日産小公”)となり、国内外とともに「セドリック」を名乗るようになったのです。1984年6月には小規模改造が行われ、ブロアムVIPとブロアムにVG30ETエンジンが追加されました。
1985年6月、マイナーチェンジに伴い後期型へ移行します。そして、このマイナーチェンジで、ディーゼルエンジンは、RD28へと替わり、VG20ETエンジン搭載車が、”ジェットターボ”を採用したことで、10psアップの、180psに向上しています。

7代目はセドリックセダンの最終形です。

1987年6月に、セドリックセダンの最終形となる7代目が発売されます。このモデルチェンジの際、オーテックジャパン製作の「ストレッチリムジンロイヤルリムジン」が登場しており、その価格なんと、約1,500万円! かなりの高級リムジンということもあり、話題を集めました。

1989年6月、マイナーチェンジを行います。フロントグリルと、テールランプのデザインが変更されます。このとき、電子制御5速ATも登場しています。1994年8月には、運転席のエアバッグが標準装備されています。しかし、個人タクシーやハイヤー向けには、エアバックを装備しない仕様も設定されていました。
1995年9月、ここで、セドリックセダンとしては最後のマイナーチェンジを行います。グリル・テールランプなどを中心とした外装を変更します。1998年6月には、一部改良を行い、ガソリン車のコラムATと、ベンチシート車が廃止されることになります。1999年8月には、このセドリックセダンに、グロリアセダンを統合します。

そして、2002年6月。ガソリン車の製造が中止されます。営業車については、排出ガス規制を行ったのち、継続して製造がなされますが、4気筒LPG車のみの設定となります。2014年9月には、完全に生産終了となり、54年の長い歴史に幕が下ろされました。

中古車ではどのくらいの金額?流通量は?

平成28年3月5日現在、中古車サイトGooによると、セドリックセダンの平均額は、おおよそ45.8万円。全国でも91台しかありません。なかなか需要が少ない車ではありますが、まだまだ現役で走れる車ばかりです。

まとめ

※イメージ画像

日産・セドリックセダンをご紹介しました。一般車というよりも公用車や社用車としてのイメージが非常に強い車です。そんなセドリックセダンも54年という長い歴史の中でいろいろな方に愛されている車ですね。