【マセラティ グラントゥーリズモ】高級スポーツカーの頂点、その未来と現在は?

マセラティが誇る高級スポーツカー、グラントゥーリズモ。そのコンセプトはスポーティな走りをするラグジュアリーカーという何とも贅沢な仕様。今回はそんなマセラティ グラントゥーリズモの最新事情に迫ってみました。

マセラティ グラントゥーリズモ

マセラティ グラントゥーリズモとは?

マセラティ グラントゥーリズモは2007年より生産がされている4人乗り2ドアクーペのイタリア産高級スポーツカーであり、マセラティの象徴とも言えるクルマです。

インテリジェントスポーツの最高峰

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Maserati_GranTurismo

マセラティは2007年ジュネーブモーターショーにて、それまでマセラティのラインナップであったクーペの後継車としてこのグラントゥーリズモを発表しました。グラントゥーリズモは先代であるクーペのスポーツカーとしてのDNAを引き継ぐ反面、同じマセラティが製造するラグジュアリーサルーン、クアトロポルテの快適さや華やかさも持ち合わせており、新世代スポーツカーを牽引していく存在として誕生しました。
そして発表以降さまざまなモデルが登場し、2016年現在も高級スポーツカーの頂点として生産が続けられています。

グラントゥーリズモの未来

次期グラントゥーリズモは?生産中止のウワサも!?

2016年現時点で、現行型のグラントゥーリズモは3モデルとなっていて、「グラントゥーリズモ」、「グラントゥーリズモ スポーツ」、「グラントゥーリズモ MCストラダーレ」のラインナップになっています。これに、グラントゥーリズモのコンバーチブルバージョンとなるグランカブリオの3モデル「グランカブリオ」、「グランカブリオ スポーツ」、「グランカブリオ MC」を加えると、現行グラントゥーリズモ系統のモデルは全6種類ということになります。

2014年、マセラティは「2018年までのラインナップ」を発表しました。その内容によると、現在のマセラティのラインナップである全4車種ギブリ、クアトロポルテ、グラントゥーリズモ、グランカブリオのうちグランカブリオを廃止し、新たにSUVとスポーツカーを加え2018年までに全6車種のラインナップとするようです。新たに生産が予定されるのはSUVのレバンテ。そしてグラントゥーリズモと同じスポーツカーのアルフィエーリと、そのコンバーチブルバージョンにあたるアルフィエーリ カブリオレの3車種となっていて、レバンテはもうすでに欧州では販売が開始されています。

グラントゥーリズモは今のところ生産継続ということですが、コンバーチブル仕様のグランカブリオはラインナップから姿を消すことになりました。

新参者アルフィエーリとグラントゥーリズモの関係性は?

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/maserati/alfieri-concept-car.html

巷では新しくマセラティが発表するアルフィエーリがグラントゥーリズモの後継車になるのではないかと考えられたりもしましたが、上記のようにグランカブリオは生産中止になるもののグラントゥーリズモは生産が続けられるということなのでアルフィエーリにその座を譲るというわけではありません。というよりも、アルフィエーリはマセラティのリーズナブルカーとして新たな顧客獲得のための切り込み隊長的な役割を担うクルマになるようです。そしてその上に君臨するのがグラントゥーリズモということになります。

グラントゥーリズモ 歴代モデル

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Maserati_GranTurismo

「グラントゥーリズモ S」

「グラントゥーリズモ」の上位モデルとして、2008年のジュネーブモーターショーにて発表されました。アップグレードがなされただけのことはあって、パフォーマンスはベースモデルから向上しました。エンジンは440psを産みだす4.7L V型8気筒を搭載。従来の「グラントゥーリズモ」よりも35psのパワーアップを果たしました。さらに最大トルクは490N/mを発揮し、トランスミッションにはトランスアクセルレイアウト・6速シーケンシャルセミオートマが搭載されており、さらには重量配分が前:47%、後:53%に設計されるなど、スポーツカーとしてより洗練されました。

「グラントゥーリズモ S オートマティック」

「グラントゥーリズモ S」をベースに作られたモデルで、2009年ジュネーブモーターショーで初めて登場しました。「グラントゥーリズモ S」からの変更点として、トランスミッションが通常モデルの「グラントゥーリズモ」と同じZF社の6速オートマが採用され、両車がそれぞれ持つスポーティな面とラグジュアリーな面が折衷するバランスの取れたクルマとなり、製作したマセラティ自身も「パーフェクトなグランツーリスモ車として仕上がった」と賞賛しました。

「グラントゥーリズモ MCスポーツライン」

マセラティのモータースポーツ部門であるMC(マセラティ・コルサ)がコンセプトしたグラントゥーリズモのモデルで、2008年のジュネーブモーターショーで発表されました。当初は「グラントゥーリズモ S」のみのオファープログラムとなっていましたが、2009年より全グラントゥーリズモモデルで適応されました。進化した部分として、フロント/リアのカーボンファイバースポイラー、20インチホイールリム、カーボン製のインテリア、カスタムが施されたサスペンションとアンチロールバーなどがあり、その他に「グラントゥーリズモ S」よりも10mm車高が下げられました。

「グラントゥーリズモ 2016」

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo.html

シリーズを支え続けるベースモデル

2007年のグラントゥーリズモ登場以降、ベースモデルとしてシリーズを牽引し続けているモダンラグジュアリースポーツの最先端を行くクルマです。

流れるような美しさを表現するエクステリア

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo.html

エクステリアデザインはフェラーリのデザインを手掛けることでも有名なピリンファリーナによってデザインされました。そのフォルムはグラマーでありながらインテリジェンスさも取り入れられた非常に美しく唯一無二の「スポーツ+ラグジュアリー」なデザインとなっていて、スーパーカーにも引けを取らないほどの”オーラ”を持っています。流線的なボンネットや特徴的な楕円型のグリルが端正なフロントマスクを構成しています。

スポーツ走行にも街乗りにも快適なインテリア

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo.html

「グラントゥーリズモ」のインテリアは4人乗りのクーペとして乗り手がリラックスするのに十分な居住空間を確保しています。シートはスポーツ走行にも普段乗りにも最適な上質レザーで程よいホールド性を誇ります。ステアリングにはさまざまなスイッチが配備されており、そのスイッチを操作することでその時の状況に応じた走行性能を最大限発揮することができます。そのインテリアは高級スポーツカーの真髄となっています。

フェラーリと共有する”心臓”

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo.html

「グラントゥーリズモ」にはエンジンは4.2LのV型8気筒エンジンが採用されています。このエンジンはフェラーリと共同で開発されたもので、特徴でもある官能的な音を低回転から高回転まで惜しみなく轟かせます。

エンジンの性能を活かしきるトランスミッション

「グラントゥーリズモ」には油圧式トランスミッションが使用されており、エンジン パワーを最大限に引き出すために最適なトランスミッションとなっています。シフトモードとして、「Auto Normal」、「Auto Sport」、「Auto ICE」、「Manual」の4つが採用され、その路面や走行する状況・雰囲気に合わせたシフトモードが選択可能になっています。

高級スポーツカーに欠かせないドライバーサポート機能

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo.html

また、高級車としてのドライバーエイド機能ももちろん充実していて、特筆すべきはマセラティスタビリティプログラム(MSP)と呼ばれるシステム。これはクルマ横滑りした時に介入してくる仕組みになっていて、驚異のスタビリティを実現しています。スポーツ走行モードの際は、MSPは主にブレーキ関連に作動し安全性を保ったまま、よりスリリングな走りを体感することができる機能になっています。

「グラントゥーリズモ」 スペック

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:V型8気筒 DOHC
排気量:4,244cc
圧縮比:11.01:1
最高出力:405ps@7,100rpm
最大トルク:460N/m@4,750rpm
燃料タンク容量:86L

寸法
全長:4,885mm
全幅(ドアミラー含まず):1,915mm
全高:1,355mm
ホイールベース:2,940mm
車両重量:1,950kg
トランク容量:260L
重量配分:フロント49%/リア51%
最小回転半径:5.35

パフォーマンス
最高速度:278km
0-100km/h:5.2秒

「グラントゥーリズモ スポーツ 2016」

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo-sport.html

”スポーツ”に特化したグラントゥーリズモ

以前のラインナップで存在した「グラントゥーリズモ S」に変わって、さらにスポーティに、ハイパワーになって登場したのがこの「グラントゥーリズモ スポーツ」。その名の通り、走行性能に特化したモデルとなっています。

よりダイナミックになった外観

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo-sport.html

スポーツを謳っているため、エクステリアにも随所に「グラントゥーリズモ」からの進化が見られます。フロントの新設計のエアインテークやリアエンドのサイドスカートはより空力的に優れるパッケージとなりました。そして同時に、それらはスポーティさを際立てる結果にもなってます。マセラティのトレードマークとなるオーバルグリルは健在で、”革新”と”伝統”の両立を果たしています。

最高の空間を目指した贅沢なインテリア

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo-sport.html

まず、「グラントゥーリズモ スポーツ」のインテリアでベースモデルからの違いが顕著なのは、車内のいたるところに使用されているアルカンターラ製のレザーというマテリアルです。これにより、スポーティな印象がさらに押し出されています。また、ステアリングも「グラントゥーリズモ」から進化し、ドライバーの手に吸い付くようにフィットする形状、シフト操作がしやすいより大型のシフトパドルなど、よりスポーツ走行に適したものとなりました。

進化したハイパワーエンジン

出典:http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/ja/index/models/granturismo/granturismo-sport.html

「グラントゥーリズモ スポーツ」に用いられたエンジンは従来の「グラントゥーリズモ」のエンジンから排気量が500cc上げられ大型化、最高出力も460psのまで引き上げられました。その性能は抜群で圧倒的なパワーを発揮します。その一方で走行モードの切り替えにより、出力を抑え繊細で快適な走りもできるというマセラティの技術の賜物になっています。

「グラントゥーリズモ スポーツ」 スペック

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:V型8気筒 90° DOHC
排気量:4,691cc
ボアストローク:94mm×84.5mm
圧縮率:11.25:1
最高出力:460hp@7,000rpm
最大トルク:520N/m@4,750rpm
最高エンジン回転数:7,200rmp

寸法
全長:4,885mm
全幅:2,060mm
全高:1,355mm
ホイールベース:2,940mm
車両重量:1,920kg

パフォーマンス
最高速度:300km/h
0-100km/h:4.7秒

「グラントゥーリズモ MCストラダーレ 2016」

レーシング仕様の最上位グレード

この「グラントゥーリズモ MCストラダーレ」前述の「グラントゥーリズモ MCスポーツ」と同じくませラティのモータースポーツ部門であるMCが開発を手掛け生産されました。初期は2シーター、2013年からアップグレードがなされ、2+2シートのクーペとして生まれ変わりました。コンセプトは”レーシング+ラグジュアリー”という究極のコンビネーションとなっています。

細部にまで見えるマセラティのレーシングスピリット

とにかく豪華でパワフルな「グラントゥーリズモ MCストラダーレ」。
まずボディの多くのパーツにカーボンファイバーが使用され、ダウンフォース向上や軽量化を促進させています。その結果、4シーターであるにも関わらず、車両重量は前モデルの2シーターと全く同じに抑えることができました。
エンジンにはマセラティ史上最もパワフルにチューニングされた4.7LのV型8気筒エンジンを搭載しました。その最高出力は460psにもなり、動力性能も抜群で0-100㎞/hはわずか4.5秒、最高速度は303㎞/hにも達します。また、そのパワーを惜しみなく伝達するためにトランスミッションは“MCレースシフト”のトランスアクスル6段ギアボックスを搭載。まさにレーシング仕様となりました。
また、重量配分もフロント48:リア52という、トラクション性にも回頭性にも優れた最適な数値になっています。

「グラントゥーリズモ MCストラダーレ」 スペック

駆動方式:後輪駆動
エンジン:V型8気筒 90° DOHC
排気量:4,691cc
ボアストローク:94mm×84.5mm
圧縮率:11:1
最高出力:460hp@7,000rpm
最大トルク:520N/m@4,750rpm
最高エンジン回転数:7,200rmp

寸法
全長:4,935mm
全幅(ドアミラー含まず):1,915mm
全高:1,355mm
ホイールベース:2,940mm
車両重量:1,920kg

パフォーマンス
最高速度:303km/h
0-100km/h:4.5秒
100-0km/h距離:33m

グラントゥーリズモの中古車情報

マセラティというメーカーからしてスペシャルなメーカーですが、そのグラントゥーリズモとなれば、スペシャリティカーというに相応しい車です。そんな車の中古車も価格値崩れしていません。中古車をお考えの方は是非チェックしてみてください。

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まとめ

いかがでしょうか?
マセラティがラインナップを見直し新型車が続々発表される中でも、マセラティのスポーツ部門の頂点として君臨し続けるグラントゥーリズモ。今後もしばらくはその立場を担っていくものと見られます。”スポーツとラグジュアリー”の最終到着点とも言えるほどの完成度を誇るグラントゥーリズモですが、仮に次世代モデルにバトンを渡すその日が来てもその魅力は衰えることなく後継車にも引き継がれることでしょう。