【日産 ラフェスタ】マツダのミニバン撤退を受け現行モデルで絶版?燃費、中古車事情、モデルチェンジ情報など

日産 ラフェスタは、プレーリー、プレーリーJOY、リバティと続くステーションワゴン型2BOXミニバンです。初代モデルはルノーのプラットフォームを使用した意欲作でした。2代目の現行モデルはマツダ プレマシーのOEM供給です。改めて調べてみると、ラフェスタほど数奇なモデルライフを送った日本車は、他にはないのではないのでしょうか。一体どのようなモデルライフを送ってきたのか、気になる方は要チェックです。

日産 ラフェスタとは?

日産自動車が販売する2BOXミニバンです

初代日産 ラフェスタ 20M

日産 ラフェスタは、日産自動車が販売するステーションワゴン型の2BOXミニバンです。最大で7名が乗車できます。そのルーツはリバティを経て、プレーリーまで遡ることができる、日産自動車伝統の車種です。
ラフェスタとなってからは、現行で2代目となります。初代ではモデルライフ途中で、一部グレードのみがモデルチェンジを行い、残されたグレードはサブネームを加えられるなど、珍しい措置が行われました。また現行2代目モデルは、日産自動車史上初めて既存ブランド車のOEM供給を受けた車種でもあります。

B30型初代モデル( 2004年 - 2012年 )

日産 ラフェスタ(2004~2011年)

初代日産 ラフェスタ 20S

「開放感をシフトする」をキャッチフレーズに発表されました。キャッチフレーズ通り、窓面積が大きく取られ、ピラー部がブラックアウトされ、窓があたかも連続しているかのように感じられます。圧巻なのは全シート上の屋根を開口した大型電動サンルーフ「パノラミックルーフ」です。室内の明るさ、開放感の高さを演出しました。また電動シェードも備えており、パーソナル感の確保にも余念がありません。

ボディ形状は5ナンバー枠を目一杯使ったボクシーなスクエア型です。全幅1.695mmでありながら室内を最大限に有効活用し、最大乗車定員の7名乗車でも窮屈さを感じませんでした。エクステリアデザインはシンプルで飽きのこないプレーンな、日常の生活に用いる自動車のデザインとしてはうってつけです。そのシンプルさは、ヨーロッパで大評判だった初代プリメーラにも通じます。

エンジニアリング的には、ルノー・メガーヌと共通のCプラットフォームを採用しています。ルノーとプラットフォームを共有化した点は、カルロス・ゴーン氏の日産CEO就任の大きな成果といえます。エンジンは新開発の直列4気筒DOHC「MR20DE」を採用。経済性と実用域での出力特性に優れていました。

発表当初はファミリー層向けの商品展開で、スポーツモデルはオーテックジャパン社による「ライダー」でした。発表より1年後の2005年8月に、日産ミニバンのスポーツモデルに与えられるグレード「ハイウェイスター」が登場します。

日産 ラフェスタJOY(2011~2012年)

初代日産 ラフェスタの後期型モデル「ラフェスタJOY」

初代ラフェスタのモデルライフの途中で、珍しいことが起きました。ラフェスタの1グレードであるはずの「ハイウェイスター」が単独でモデルチェンジを敢行し、2代目モデルへと移行しました。残されたグレードはJOY系のみとなった初代ラフェスタは、2代目モデルと区別するために車名を「ラフェスタJOY」へと変更しました。
2代目モデルでは採用されなかった「パノラミックルーフ」は引き続きオプション設定され、ラフェスタらしさを残しました。

【口コミ・評判】初代ラフェスタユーザーの生の声をご紹介!

ボクシーでスクエアなボディ形状と開放感ある窓とサンルーフの設定で、ファミリー向けコンパクトミニバンとして真面目に作られたラフェスタですが、ユーザーさんの評価はどうなのでしょう。

-日産 ラフェスタの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

5ナンバー枠を目一杯つかったボクシーでスクエアなボディに、ご満足のご様子です。

-日産 ラフェスタの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

見晴らしと取り回しの良さにご満足のご様子ですが、スタイルと足廻りについてはご不満のようです。

-日産 ラフェスタの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

開放感をシフトしたパノラミックルーフとファミリーカーとしてのクルマ造りにご満足のご様子です。ドライビングプレジャーをお感じにはなれなかったようですが、ファミリーカーなので致し方ないのかもしれません。

ファミリーカーとしての使い勝手の良さにご満足されている声が多いですね。小さなお子さんを抱えるご家族にはうってつけの1台です。一方、走りにご不満なパパさんが多いようです。クルマのキャラクター上、仕方がないのかもしれません。

燃費・カタログスペック

初代日産 ラフェスタ 20S リヤビュー

日産 ラフェスタ 20S カタログスペック

車両型式 CBA-B30
駆動方式 FF
乗車定員 7名
車両重量 1,410kg

【車両寸法】
全長 4,495mm
全幅 1,695mm
全高 1,600mm
ホイールベース 2,700mm
トレッド(前) 1,480mm
トレッド(後) 1,475mm
最小回転半径 5.1m

【室内寸法】
全長 2,690mm
全幅 1,420mm
全高 1,230mm

【走行メカニズム】
変速機 CVT(無段変速車)
ステアリング パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション(前) 独立懸架ストラット式
サスペンション(後) トーションビーム式
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後) リーディングトレーディング式ドラム
タイヤサイズ 195/60R15 88H

【エンジン】
型式 MR20DE
種類 直列4気筒DOHC
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
内径 84.0mm
行程 90.1mm
総排気量 1,997cc
圧縮比 10.0
最高出力 137ps / 5,200rpm
最大トルク 20.4kgf・m / 4,400rpm
燃料タンク容量 55L
燃料消費率 15.0km / L ※10.15モードによる計測値

B35型2代目モデル( 2011年 - )

日産 ラフェスタハイウェイスター

2代目日産 ラフェスタハイウェイスター

初代ラフェスタのハイウェイスターシリーズのみ2011年6月にモデルチェンジされ、2代目ラフェスタハイウェイスターへと移行しました。モデルチェンジとはいえその内容は、マツダ プレマシーのOEM供給モデルです。日産自動車は5ナンバー枠の2BOXミニバンの自社開発を行わず、OEMで調達する方が合理的と判断したのです。それだけ2BOXミニバン市場が縮小していたことを意味します。

エンジニアリング的には、マツダ プレマシーと同一です。ただし、マツダが商標登録をしている名称はすべて他の名称に置き換えられました。またエンジンルームには「NISSAN」とエンボス加工してあるエンジンカバーを取り付けてあります。発表当初、マツダ独自のSKYACTIVテクノロジーは採用されていませんでしたが、2013年のマイナーチェンジより採用されていますが、「SKYACTIV」も名称を使用しておらず先述のエンジンカバーが代わりに装着されています。

エクステリアは極力プレマシーとの差別化を図っており、プレマシーの特徴でもあるサイドのキャラクターラインが消されています。またフロントマスクもグリルに日産伝統のダブルアーチフロントグリルを思わせるデザインが採用され、日産車らしさを演出しています。

【口コミ・評判】ユーザーの生の声をご紹介!

純粋な日産車とは言い難い2代目ラフェスタですが、きっと走りにこだわりをもつユーザーが多いと思われる日産車ファンには、マツダ車はどのように映っているのでしょうか。

-日産 ラフェスタハイウェイスターの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

素直なハンドリングが高評価です。3列目シートの居住性には、あまり期待しない方が良さそうです。

-日産 ラフェスタハイウェイスターの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

動力性能と燃費のバランスの良さ、硬めのサスペンション、リニアに反応するハンドリングと走りの面でご満足されているようです。

-日産 ラフェスタハイウェイスターの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

使い勝手の良さと日産らしいエクステリアデザインに高評価です。マツダ・プレマシーのデザインが苦手な方には、有効な選択肢ですね。

走行性能面で低速トルク不足を指摘される方もいらっしゃいますが、総じてハンドリングとコーナリング時でもロールを抑えた足廻りにご満足されているようです。
一方、ご不満な点としては外装色の少なさと室内の質感があげられました。販売価格を考えると、何とも対応が難しい点ですね。

燃費・カタログスペック

2代目日産 ラフェスタハイウェイスターG スプレモ

日産 ラフェスタハイウェイスターG スプレモ カタログスペック

車両型式 DBA-CWEFWN
駆動方式 FF
乗車定員 7名
車両重量 1,500kg

【車両寸法】
全長 4,615mm
全幅 1,750mm
全高 1,615mm
ホイールベース 2,750mm
トレッド(前) 1,530mm
トレッド(後) 1.520mm
最小回転半径 5.3m

【室内寸法】
全長 2,565mm
全幅 1,490mm
全高 1,240mm

【走行メカニズム】
変速機 6速AT
ステアリング パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション(前) マクファーソンストラット式
サスペンション(後) マルチリンク式
ブレーキ(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ(後) ディスク
タイヤサイズ 205/50R17 89V 

【エンジン】
型式 PE-VPS
種類 直列4気筒DOHC
使用燃料 無鉛レギュラーガソリン
内径 83.5mm
行程 91.2mm
総排気量 1,997cc
圧縮比 12.0
最高出力 151ps / 6,000rpm
最大トルク 19.4kgf・m / 4,100rpm
燃料タンク容量 60L
燃料消費率 15.2km / L ※JC08モードによる国土交通省審査値

日産 ラフェスタの中古車情報

日産・ラフェスタの中古車を検索してみました。条件は修復歴なしです。現行型モデルはおよそ100万円程度が最安値ですが、初代モデルの最安値は、なんと7,000円でした。気になる方は検索してみてください。常識的な値段では、20万円前後が最安値帯となるようです。もし初代モデルをお選びになるのなら、折角なのでパノラミックルーフ装着車を探して開放感をシフトしてみてはいかがですか?

初代ラフェスタの中古車で、筆者が乗ってみたいと思ったのがこちらです。11年落ちですが、走行距離が75,000kmと伸びていません。経年劣化した消耗品と交換が必要ですが、タイミングベルトなど走行距離による劣化部品への対応は、1、2年後でしょうから予算も確保しやすそうです。
発表当時、開放感をシフトしたパノラミックルーフ装着なのも、良いですね。

日産 ラフェスタハイウェイスター 2.0 Jパッケージ
年式 2012(H24)
走行距離 69,000km
本体価格 97.2万円(消費税込み)

現行モデルのラフェスタハイウェイスターは、初代モデルと比べるとお高いですね。とはいえ、新車価格の2分の1ですから、検討する余地はあると思います。マツダ・プレマシーの個性的なフロントマスクが苦手、という方はラフェスタハイウェイスターのオーソドックスな顔つきがおすすめです。

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マツダミニバン撤退!日産 ラフェスタのモデルチェンジはどうなる?

現行型ラフェスタハイウェイスターが、マツダ プレマシーのOEMモデルであることはご紹介した通りです。そのマツダが2017年を目途に、ミニバンから完全撤退することを発表しました。マツダ MPVが、2016年3月末をもって生産終了となるので、プレマシーの生産終了もそう遠くはないと考えられます。もちろん、日産自動車へのOEM供給も終了となります。

では、次期ラフェスタは日産オリジナルになるのか、というとどうやらそうでもないようです。現在のところ、次期型のうわさはまったく聞きません。モデル廃止となる可能性が高いようです。

ユーザーの口コミでもご紹介したように、走行性能の高い車種です。今が最期の購入チャンスかもしれません。気になる方は、早めに日産のお店に行かれてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】数奇なモデルライフを送った日産 ラフェスタ

2代目日産 ラフェスタハイウェイスター 4WD

日産ラフェスタのまとめ、いかがでしたでしょうか。日産とルノーの資本提携後の協業で初めて市販された日産 ラフェスタは、日産自動車にとってははじめて尽くしの車種でした。はじめてルノーのプラットフォームを使って開発しました。日本ではじめてルーフ前面開口部の大型サンルーフを採用しました。日産車ではじめて一部グレードのみが独立してモデルチェンジを行いました。日産車ではじめて、既存車名をOEM供給で販売しました。
かなり珍しいモデルライフのクルマです。次期型はかなり絶望的な状況ですが、まだ絶版と決まったわけではありません。どういう形でラフェスタが属する2BOXミニバンに新型車が投入されるのか? 日産自動車のミニバン戦略から、目が離せませんね。