知って得するバイクのエンジンの違いによる特徴!

バイク選びをするときは、見た目や形も大事ですがなによりエンジンの違いでバイクの特性は大きく変わってきます。今回はそんなエンジン別に特徴をまとめてみましたのでバイク選びのヒントにしてください!

バイク選びでエンジンの違いは重要です!

自動車と違いバイクは趣向性の高い乗り物です。エンジンの特性を生かしたキャラクター作りをしています。自動車では考えられないような『振動』や『運転しにくさ』といったものが『売り』になるほどです。そういった特徴はエンジンに左右されるといっても過言ではないのでエンジンの特徴を知っておいてからバイク選びをすると良いかと思います。

2ストロークエンジンか4ストロークエンジンか

最近では環境基準が厳しくなり、2ストロークエンジンはその基準をクリアできないため新車カタログから姿を消しました。2ストロークエンジンのバイクを購入する場合は必然的に中古車になると思います。

2ストロークエンジンの特徴

2ストとも言います。2ストロークエンジンは2工程かけて1回転することから2ストロークエンジンという名前です。4ストロークに比べて運動量が倍出せるので同じ排気量でもとてもパワフルです。しかしエンジンオイルを消耗しながら走るといったデメリットもあります。燃費も悪く排気ガスも汚いです。車種によっては不燃したガソリンやエンジンオイルがマフラーから飛び散り、ライダーの服を汚したりします。
このように環境に悪いといったデメリットもありますので現在では一般販売されておりません。エンジン本体も軽く作れるのでレーシングモデルやモトクロスタイプに多く採用されておりました。強烈な加速や2ストロークの独特の排気音は魅力的で、愛好者も多いです。2ストロークエンジンはエンジンの寿命も短い傾向にありますので人気車種は希少になりプレミアが付く傾向にもあります。

4ストロークエンジンの特徴

4ストとも言います。4ストロークエンジンは4工程かけて1回転することから4ストロークエンジンという名前です。2ストロークに比べて馬力は低いのですが、トルクを出せる傾向にあります。排気ガスもクリーンでエンジンオイルが減ることもありません。減ったら継ぎ足して乗る2ストロークエンジンとは違い、オイル交換をするタイプです。寿命も長く、ホンダスーパーカブもこの4ストロークエンジンを採用しています。
最近はバイクでも燃費を追求しハイパワー、低燃費のモデルも続々と出ています。

エンジンの気筒数による特性の違い

気筒数とはピストンとシリンダーの数です。形とはそのシリンダーがどのように並んでいるかといったものです。この気筒数と並び方でエンジンの特性が変わってきます。

単気筒

単気筒はピストンとシリンダーの数が1つです。カブや小型スクーターに多く採用されています。このエンジンの特徴としては燃費が良いこと、エンジンの最高回転数は低いが低速~中速のトルクがあります。基本的にはゆっくり走るバイクに多く採用されていますが、その特性を生かしてオフロード車にも多く採用されています。
構造がシンプルなので排気量アップキットなども多数社外メーカーから販売されております。バイクの基本を知りたい方やバイクデビューされる方にオススメなのがこの単気筒です。昔のヨーロッパのバイクでは単気筒が多いことからクラシカルな外装のバイクもこの単気筒が採用されております。そんなバイクの中にはエンジンによる振動が激しいものがあります。これは一見短所のように思われがちですが、逆にそれを売りにしているのがヤマハSR400/500です。
このバイクはわざと振動が起きるように設計し、昔のバイクを新車で楽しもうといったコンセプトで30年以上販売されております。どれくらい振動するかというと、ナンバープレートにヒビが入ったり、手が痺れるくらいです。SR400/500にはたくさんの愛好者がいることから、好きな方にとっては激しい振動も楽しみの一つのようです。

2気筒

2気筒には並列2気筒(パラツイン)V型2気筒(ブイツー、ブイツイン)と種類があります。このエンジンも燃費が良い傾向にあります。2気筒のメリットは単気筒の弱点でもある高回転の回らなさをカバーし、高回転域のパワーもカバーできます。そのほかエンジンの振動も軽減されます。並列2気筒エンジンは250ccクラスからのスポーツバイクに多く採用されています。
部品点数も少なく済むのでメーカーとしても都合の良いエンジンです。現在新車で販売されているバイクはほとんどがインジェクション仕様ですが、それ以前のバイクではキャブレターを採用しています。このキャブレターも2気筒に対して1キャブレター仕様と2気筒に対して2キャブレター仕様とあります。これはメーカーや車種によって理由がさまざまなのでその特徴を知っておくことも今後重要になると思います。
そのほかV型2気筒エンジンはアメリカンバイクに多く採用されております。これはアメリカを代表するバイクメーカー『ハーレーダビットソン』にならっているのだと思います。ハーレーダビットソンはほとんどがV2エンジンです。このエンジンの特徴はわざと低回転にトルクを持たせたエンジンで、まるで馬が走るような鼓動感のある排気音を奏でながら走るようになっております。
日本のメーカーのV2エンジンではハーレーのそれとは違い、高回転までスムーズに回るものから中速域にトルクを振ったものなどさまざまで、ハーレーのそれとは差別化を図っているようです。並列とV型と、このように特徴をわけているのも2気筒車の特徴です。

4気筒

この流れでいくと3気筒を紹介するのですが、3気筒は少し特殊なカテゴリーなのでスタンダードな4気筒を先に紹介します。4気筒は250cc~大型バイクまで多くあります。このエンジンの特徴は、なんといっても高回転までスムーズに回ることです。車種によっては2万回転まで回るものもあります。その排気音はまるでF1のように甲高く迫力があります。パワーとトルクも非常に良いバランス特性を持っています。
数々の高性能バイクがこの4気筒を採用しています。この4気筒も並列とV型があります。並列では低回転から高回転までスムーズに加速するエンジンが多いです。V型はどちらかというと低速~中速までトルクフルに振ったバイクが多いです。
とにかくカッ飛びたいのであればこの4気筒から選択することになると思います。スズキのハヤブサというバイクが400キロ以上の最高速度を誇ります。そのほかカワサキのH2というバイクはその加速力が凄まじくプロでも乗りこなせない程のパワーがあります。こういった激速バイクはほぼ4気筒です。
そのほかホンダCBやカワサキゼファーのようなそこそこの速さで音を楽しむバイクも4気筒ならではです。もっともバイクらしいエンジンは4気筒といっても過言ではありません。しかしデメリットもあります。一つは燃費が悪いことです。もう一つは、複雑な構造によるメンテナンス性の悪さと維持費の高さです。エンジンも重く、それを支える車体自体も強度を考え重くなる傾向にあります。スポーツバイクやツーリングバイク、ネイキッドバイクに多く採用されております。

3気筒

3気筒バイクは今後スタンダードになるかも知れないカテゴリーの一つです。ヤマハやトライアンフが3気筒エンジンで有名です。いままでその中途半端な気筒数で誰も注目していませんでしたが、3気筒の良い所は2気筒の力強さと4気筒の高回転フィーリングを併せ持つエンジンができるといったところです。
それまで単気筒、2気筒、4気筒がバイクのスタンダードでしたが、ここにきてヤマハが3気筒バイクMT-09を販売し、多くの方に好評でやっと3気筒が認知されたようです。その大ヒットにならい今後ほかのメーカーも3気筒エンジン車を続々出してくるであろう傾向があります。
3気筒エンジンにも並列とV型が存在します。これは並び方によっての違いは特別ありません。高馬力と高トルクを併せ持ち、燃費も良い傾向にあるこのエンジンの発展に期待です。ちなみに自動車業界ではこの3気筒エンジンはすでにスタンダードになっています。

6気筒

6気筒はもはや番外編といったことになりそうですが、自動車では当たり前の6気筒エンジンもバイクとなるともはや変りダネになってしまいます。基本的にバイクのようなエンジンパワーに対して軽い車体には4気筒で十分なのですが、6気筒も存在します。現在販売されている6気筒車はホンダのゴールドウイングです。6気筒では、溢れんばかりのトルクを抑えながら走るその贅沢を感じるといった乗り味です。6気筒エンジンは大きくなるので必然的車体自体も大きく重くなります。大型バイクの重量は250キロ前後ほどの重さですが、このゴールドウイングは400キロ以上の重さです。
日本を代表するグランドツアラー車なのでとても贅沢な気分になること間違いなしだと思います。そのほかホンダのCBX1100というバイクも6気筒です。バイクで6気筒を採用すると、エンジンの横幅が広くなりコーナリングで倒し込めないといったデメリットが大きいので6気筒バイク自体が非常に珍しいです。燃費もとても悪く贅沢以外のメリットがあまりないようです。

特殊なエンジン機構

スズキ:VCエンジン

スズキバンディット250Vとバンディット400Vに採用されたエンジン機構です。このエンジンは中速用のカムシャフトと高速用のカムシャフトを切り替えることによって本来エンジンには一つしかないピークパワーポイントを二つ用意したエンジン機構です。要するに中速域が得意なエンジンと高速域が得意なエンジンの良いところを一つに合わせたようなものです。これによりピークパワー域が広く、加速力に貢献するといった狙いです。これにはもう一つ、音が変わるといった副産物も付いてきます。
中速用のカムシャフトから高速用のカムシャフトに切り替わったときに排気音が変わります。これがクセになる方も多いと思います。残念ながらこのVCエンジン機構は現行車で購入することができません。

ホンダ:ハイパーVTECエンジン

これはスズキのVCエンジン機構と似て非なるものです。ホンダのハイパーVTECエンジンは低速では2バルブ、高速では4バルブといったバルブ数を変化させる機構です。これの狙いはなにかというと、低速では2バルブの方が力強く走ります。しかし2バルブでは高速域が逆に苦手でパワフルに走ってくれません。ですので高速域では4バルブに切り替えます。これにより加速力はもちろんのこと、燃費も良くなるといったメリットがあります。このエンジンもバルブ切り換え時に排気音が切り替わります。切り替わる瞬間、音が切り替わるのが気持ち良いといった方も多く見受けられます。これは現行のCBにも採用されています。

エンジンオイルには注意が必要です!

2ストロークエンジンに4ストロークエンジン用オイルを入れたら?

前述にも記載しましたが、2ストオイルは消耗しながら走ります。なので交換タイプの4ストオイルとは種類が違います。エンジンオイルもご自身で購入される方でしたら注意を払わないと間違えて4ストオイルを買ってしまうと思います。それに気が付かず入れてしまうとどうなるか…。止まります。エンジンが止まります。壊れたという報告例は聞いたことがありません。気付いていないのですからおそらく突然のエンジン停止にびっくりされると思います。
この場合は速やかにエンジンオイルタンクからオイルを抜き取り2ストローク用エンジンオイルを入れればまたエンジンは動きますのでご安心ください。

2ストロークエンジンを長持ちさせる秘訣

2ストロークエンジンは壊れやすいです。少しでも長持ちさせようとするのであればメーカー指定オイルを入れましょう。2ストオイルにはオイル粘度が表示されておりませんがメーカーによって粘度や成分が違います。メーカーは指定オイルでエンジンの開発や実験をしているのでそれとは違うオイルを入れると状況が変わってしまうからです。エンジンオイルの選択ミスでエンジンが壊れた例もたくさんありますのでご注意ください。

4ストロークエンジンに2ストロークエンジン用オイルを入れたら?

今度は逆バージョンです。これも良くありそうな話ですが。どの排気量のバイクに入れるかが問題ですが、割と小型なバイクですと、なんの違和感もなく走ると思います。しかし2ストロークエンジンオイルは4ストロークエンジンに必要な粘度と成分が違いますので、放っておいたらいずれはエンジンの破損に繋がります。頻繁にバイクに乗られる方や一度の走行距離が長い方は特に、あっという間に壊してしまうでしょう。
そして割と大きなバイクに入れた場合、特にミッション車ではすぐに異常が発生すると思います。まずミッションが入らないと思います。クラッチも繋がるか怪しいところです。エンジンオイルを購入する際はしっかりとオイルの種類を確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか? これからバイクに乗られる方のご指南となりましたでしょうか? バイクほど個性をハッキリさせたものは購入するときに迷うと思いますが、色んな情報を目にしてバイク屋さんに行って実際に見てみたりするのもとっても楽しいと思います。最近ではレンタルバイクのサービスも多いのでエンジンの違いを理解した上で色んなバイクに乗ってみるのも良いかも知れませんね!