【プジョー607】6シリーズの最後を飾るフラッグシップモデル!気になる故障や燃費、中古車情報まで!

プジョーの6シリーズはいまは存在しません。2010年に、4シリーズと6シリーズを統合するかたちで508がデビューして、4シリーズと6シリーズは終焉しました。かつてはV6エンジンを搭載する唯一のラインとして6シリーズはつねにフラッグシップだったのですが、これも時代ということなのでしょう。6シリーズの最後を飾る607とはどんなクルマだったのか。振り返ってみましょう。

プジョー607とは

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB607

プジョー607は、1999年に登場しました。プジョーのフラグシップモデルであり、フランスでは公用車や社用車として使われることも多いクルマです。エンジンは直列4気筒2.2リットルとV型6気筒3.0リットルのガソリン仕様と2.2リットルのディーゼル仕様があります。

スペック

●プジョー607 スポーツ
ボディタイプ:セダン
ドア数:4ドア
乗員定員:5名
型式:GF-Z8
全長×全幅×全高:4,875×1,830×1,460mm
ホイールベース:2,800mm
トレッド前/後:1,540/1,535mm
車両重量:1,610kg
最高出力:206ps(152kW)/6,000rpm
最大トルク:29.0kg・m(285N・m)/3,750rpm
種類:V型6気筒DOHC24バルブ
総排気量:2,946cc
内径×行程:87.0mm×82.6mm
過給機:なし
燃料供給装置:電子制御式燃料噴射
燃料タンク容量:77L
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):マクファーソンストラット式(アンチロールバー付)
サスペンション形式(後):ダブルウィッシュボーン式(スタビライザー付)
ブレーキ形式(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後):ディスク
タイヤサイズ:225/50 ZR17
最小回転半径:5.7m
駆動方式:FF
トランスミッション:4A/T

販売価格:4,780,000円

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Peugeot_607

マイナーチェンジ

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Peugeot_607

2004年にマイナーチェンジが行われてフェイスリフトし、ディーゼルエンジンにフォード製の2.7HDiV6を追加して6速A/Tも選べるようになりましたが、日本には導入されませんでした。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Peugeot_607

日本への導入

2001年に最上級モデルのV型6気筒3.0リットルモデルが輸入され、モデル展開は“コンフォート”と“スポーツ”でした。2003年4月には内装色が選べる“607オートクチュール”という受注生産システムも取り入れていましたが販売は芳しくなく、2005年5月に輸入が止められました。本国では、2010年に407と統合するかたちで508がデビューし、プジョーの6シリーズは幕を下ろしました。

フラッグシップにふさわしいクルマ

必要十分な動力性能・さすがと言いたい足回り

出典:http://autos.goo.ne.jp/used/detail/700957172030150226001.html

日本に導入された607はV型6気筒DOHCの3リットルエンジンを搭載する最上級モデルです。アルミダイキャスト製のエンジンブロックに可変タイミングカムシャフトなどを採用して、206psという高性能を手に入れています。トランスミッションはティプトロニックタイプの4速A/Tで、ドライバーの運転状態をコンピューターが察知して32パターンの走行モードから最適なモードを自動選択してくれるという優れものです。シフトショックは大きくなく、学習した動きも特に気になるところはありません。V6エンジンは、スタートこそややもったりとしていますが、2,500rpmあたりからはトルクが盛り上がりアクセルレスポンスがよくなります。パワーアシスト付きのハンドルは、プジョー6シリーズの伝統的な設定で低速域ではかなり軽めです。ハンドリングは、高速で横方向の踏ん張りがちょっと頼りない感じですが、クルマの性格から考えれば必要にして十分というところでしょう。これはタイヤの空気圧を少し高めに設定すれば解決できるレベルかもしれません。減衰力を調整できるショックアブゾーバーは“スポーツ”に切り替えるとかなり引き締まり、レーンチェンジなどでのロールが抑えられてスポーティな走行ができるようになります。

居住性も申し分なし

出典:http://autos.goo.ne.jp/used/detail/700957172030150314001.html

ボディサイズはBMWの5シリーズやアウディA6よりもやや大きいのですが、室内の広さは“特に広々としている”ということもありません。それは、フロント・リアシートともにサイズが大きくて、見た目の広さよりも実際に座る人のことを考えた作りになっているからでしょう。ホールド性はこの上なく良いですし、フロントシートだけでなくリアシートにもシートヒーターが内蔵されているという気の利きよう。これは寒い季節にはとても有難い装備で、それだけ後席を重視した作り込みがなされていることの証と言えます。室内の装備もかなり充実しています。ナビゲーションは標準装備されています。これは500万円以下の輸入上級車としては珍しいことでしょう。ほかにもバックソナー、キセノンヘッドランプ、JBL製イコライザーアンプ+12スピーカー+6連奏チェンジャーまで標準装備されていますので、想像以上に豪華装備といえます。トランクは、奥行き・横幅ともにBMWやアウディよりも大きくて使い易いのがいいですね。大型セダンとしては珍しくリアシートが6/4分割の可倒式ですので、ケースバイケースで室内とトランクと一体になるのは実用的です。

607のオーナーになる

日本で販売されたのは2005年までですので、すでに10年が経過しています。素性としてはおとなしく乗るクルマですから、状態の悪いクルマを見たことがありません。中古車市場を見ても、走行距離は6~7万キロ程度ですので、まだまだ頑張ってくれる個体がありますね。

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トラブルは? 故障しない?

おおざっぱに言うと、2000年以降の欧州車は格段にトラブルが出なくなりました。これは、車両マネージメントに新しい制御システムが普及したおかげです。ですが、それ以前に設計されたクルマは、それなりにトラブルが出るのも事実です。607もそれなりにトラブルはあります。

607あるある

これは607に限ったことでもないのですが、イタリア・フランス車によくあるのがパワーウィンドのトラブルです。不思議なことに、パワーウィンドの作動にワイヤーを使うんです。ドアの内側の上下に滑車があって、そこにワイヤーを通して回します。ワイヤーに固定された部品にガラスが止まっていて、ガラスが上下に動くっていう寸法です。ところがこの“ガラスを止める部品”がプラスチックでできていて、お世辞にも耐久性の高いものではありません。これが割れるとガラスが動かなくなります。というかドアに中に落ちます。あとは、滑車が壊れてワイヤーが乱巻きしてしまうトラブルです。輸入車のこのトラブルはとても多いのです。
次に多いのはイグニッションコイルのトラブルですね。607に搭載されるV型6気筒エンジンは、スパークプラグの上にそれぞれイグニッションコイルが乗っています。このコイルが熱で断線してしまうんです。業界では、このエンジンのイグニッションコイルは“定期交換部品”とされています。
最後に、これは初期のモデルだけですが、エンジンのコントロールユニット(ECU)のプログラムに不具合があって書き換えを行うリコールが出ています。購入するときはリコール作業が終わっていることを確認しましょう。

燃費も気になる

カタログには燃費情報がありませんので、オーナーさんたちの情報を集めてみましょう。全部で47のデータから平均は10.65km/Lというスコアです。驚いたのはこの47のデータが大きくぶれていないことです。一番悪いデータで9.05km/L、一番良いデータで11.8km/Lでした。コンスタントに10km/L前後ということでしょう。ただ、ハイオク指定ですから、ハイオクガソリンを使って下さいね。

まとめ

13年が経過しているとは言え、新車時に480万円したフラッグシップモデルが40万円で手に入るというのは衝撃的です。とても作りの良い豪華な室内と、プジョーお得意のまったりとした乗り味は、一度味わうとくせになってしまいます。走行距離6万キロ台の中古車もありますので、もう一度チャレンジしてみようかと思っています。