【アリエル アトム】公道を走れるレーシングカー!その実態は世界一性能的にコスパがいいクルマ!?

みなさん速いクルマと言ったら何を想像しますか? おそらくフェラーリやランボルギーニ、ブガッティなどのミリオンダラー・スーパーカーを想像するのが一般的だと思います。今回はそんなスーパーカーを凌ぐ速さを持ったお買い得スポーツカーの紹介です!

アリエル アトムとは?

出典:http://arielatom.com/atom3gallery/#atom-3-gallery

こんな車見たことない!

たぶん初めて見た人は度肝を抜かれることかと思います。これ本当に道路で走っていいの? と疑問に思うこと間違いありません。アトムはフレームが完全に露出していて、鉄骨の中に乗って走るクルマなのです。

公道を走るレーシングカー!

見た目は完全に変態なのですが、その構造や機構はご覧の通りもはや一般車ではありません。タイヤは剥き出しで屋根もドアもないその外観はF1のようなフォーミュラカーに近いビジュアルをしています。

アリエル モーター カンパニー

そもそもアトムを生み出したアリエル・モーター・カンパニーという自動車メーカーはどんなマニュファクチャーなのか?
この会社の母体は1991年にサイモン・ソウンダースが設立したソロクレスト社という会社で、2001年にアリエル・モーター・カンパニーと社名の変更を行い、誕生しました。
現在、総従業員はなんとたったの19名! イギリスで1番小さな自動車会社の1つです。働き手が少ないために1年に100台の生産しか行えません。
そしてこの会社の代名詞こそがアトムなのです。

アトムの進化の軌跡!

アリエル社の唯一の代表作とも言えるアトムですが、1996年に生産が開始され、それ以降いろいろアップグレードがありながら新モデルも登場しています。これまでのラインナップには初代の「アトム」を始めとして、「アトム 2」、「アトム 3」、「アトム 3S」、「アトム 3.5」、「アトム 500 V8」、「アトム 3.5R」があります。

アトムの誕生!

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Ariel_Motor_Company

超軽量スポーツカーの誕生秘話!

この初代アトムの誕生秘話は、とある大学生徒のアイデアから始まります。
アトムのデザイナーであるニキ・スマートはコンベントリー大学のトランスポート・デザイン学科に通う学生でした。1番初めのアトムのアイデアができたのも彼がこの大学のライト・ウェイト・スポーツカー・プロジェクトの一環として作り上げたものでした。
そして1996年、このニキのアイデアとプロジェクトに協力したのが自動車製造に長けていたブリティッシュ・スチールやトム・ワークインシャー・レーシングといったメーカーたちでした。
そしてアリエル・モーター・カンパニーの社長であるサイモン・サウンダースがこのニキのデザインに感銘を受け「今まで見た学生プロジェクトの中で1番素晴らしい!」と絶賛し、このプロジェクトへの投資と全責任を持ちました。
そして1996年のブリティッシュ・インターナショナル・モーター・ショーにてアトムは正式に発表されました。

3種類用意されたエンジン・ラインナップ!

初代のアトムにはローバー製のエンジンが搭載されました。
そのラインナップは120bhp、165bhp、190bhpの3種類が用意されました。

その名を世に知らしめたアトム2!

出典:http://www.autoevolution.com/cars/ariel-atom-2-2003.html#agal_3

本格的に始まったアトム伝説!

2003年に発表されたアトム2、世間にアトムが広く知れ渡ったのはこのモデルからです。そのため一般的に言われるアトムとはこのアトム2を指すことが多いようです。

ホンダのエンジンが大活躍!

このアトムでは搭載エンジンがローバー製からホンダ製に変更されました。初代が搭載していたローバー製のエンジンは性能不足や信頼性に問題があり、さらにエンジントラブルが起きた時などの代替えパーツの少なさにも問題がありました。その点、新たに搭載したホンダ製のK20A型i-VTECエンジンはその当時全世界に普及していたホンダ シビックやインテグラのエンジンとして使用されていたため、互換性の高いパーツも多く、信頼性の面でもコストの面でも優れていました。その上、ローバー製のエンジンと比べて性能も圧倒的によかったため採用が決まりました。
そしてそのラインナップは自然吸気とターボを合わせて4種類が用意されました。

スポーツカーの伝統が詰まったサスペンション!

サスペンションにはスポーツカー作りを大得意とするロータスがセットアップとチューニングを担当しています。その結果、ロータス エリーゼやアストンマーチン ヴァンキッシュと同等のサスペンション性能がアトムでも再現されました。
さらにアップグレートモデルではレーシングカーで用いられるダブルウィッシュボーン式のサスペンションが導入されそのサスペンションも”シングルシーター用サスペンション”が採用されているためますますフォーミュラカーに近い構造となりました。

加速性能テストで数々のスーパーカーを圧倒!

そして2005年を皮切りにこのアトム2は数々のカーマガジンに登場することとなります。
その発端となったのは「Track and Race Car」が発案した「0-100-0」という企画です。この企画は、ポルシェ 911カレラS、フォード GT、BMW M5、ケータハム CSR260、そしてターボエンジン搭載のアトム2を用いて、静止状態から100mp/h(160km/h)まで加速してまた静止するまでの秒数を競うというものでした。その結果、アトム2は10.88秒で1位! ちなみに2位はCSR260の11.41秒、最も遅かったのはフォード GTで13.17秒でした。
これで自動車業界から注目を集めたアトムはさらに「オートカー」が企画する「Autocar's 0-100mp/h チャレンジ」で6.86秒という記録を叩き出し見事に優勝! その後もBBCの有名自動車番組「Top Gear」でもその性能を遺憾なく発揮し一気に有名なクルマとなりました。そして正式に0-100km/hの加速性能テストが行われ2.89秒を記録しました。2005年当時、この記録はブガッティ ヴェイロン、ウルティマGTRに次ぐ世界で3番目の記録でした。

アトム2 スペック

出典:http://www.autoevolution.com/cars/ariel-atom-2-2003.html#agal_6

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:ホンダ 2.0 K20A 直列4気筒 i-VTEC(160bhp)、ホンダ 2.0 K20A 直列4気筒 i-VTEC Rスペック(220bps)、ホンダ 2.0 K20A 直列4気筒 スーパーチャージドi-VTEC(275bps)、ホンダ 2.0 K20A 直列4気筒 スーパーチャージドi-VTEC Rスペック(300bps)
排気量:1,998cc
トランスミッション:6速マニュアル

寸法
全長:3,411mm
全幅:1,798mm
全高:1,194mm
ホイールベース:2,344mm
車重:721kg

さらに進化したアトム 3シリーズ!

出典:http://arielatom.com/atom3gallery/#atom-3-gallery

カスタムウィングがついてさらにフォーミュラカーに近づいた!

2007年に発表され、現在でもアリエル社の現行機種として生産されているのがこのアトム3。まずこのシリーズで従来から大きく変わったのがその見た目です。カスタムのパーツが豊富になったことからどのグレードでもフロントとリアのウィング装着が可能とされていて、その印象はますますフォーミュラカーのようになりました!

マイナーチェンジが施されたエンジン

3シリーズよりアトム2で用いられたホンダ製K20A型エンジンに代わりK24型やK20Z4型のエンジンが使用されるようになりました。その結果、エンジンによる振動を抑え、ドライブ・バイ・ワイヤによる燃料マップ調節で最低でも従来より50馬力ものパワーアップが可能となりました。その代償にスロットル操作のレスポンスのよさはかなり失われました。

アトム3 スペック

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:2.4L ホンダ N/A K24 i-VTEC
最高出力:230bhp
排気量:2,354cc
トランスミッション:6速クロースレシオ(LSD搭載)
燃料タンク容量:37.9L

サスペンション:ダブルウィッシュボーン

寸法
全長:3,410mm
全幅:1,798mm
ホイールベース:2,345mm
車重:612kg

パフォーマンス
0-100km/h:2.9秒

トップグレード アトム3S

出典:http://arielatom.com/atom3gallery/#atom3s-gallery

アトム3Sはアトム3からさらに装備、機能、性能を発展させたモデルで現アトムの最高峰グレードになります。基本エンジンは同じですが、スーパーチャージを追加し365bpsまでパワーアップを果たしました。トラクションコントロールの切り替え機能や可変サスペンションなど新機能も充実しました。

アトム3S スペック

出典:http://arielatom.com/atom3gallery/#atom3s-gallery

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:2.4L ホンダ i-VTEC I4 ターボチャージャー
最高出力:365bhp
排気量:2,354cc
トランスミッション:6速シンクロメッシュギアボックス、6速クロースレシオ(オプション)(いずれもLSD搭載)
燃料タンク容量:37.9L

サスペンション:ダブルウィッシュボーン 可変プッシュロッド

寸法
全長:3,410mm
全幅:1,890mm
全高:1,195mm
ホイールベース:2,345mm
車重:612kg

パフォーマンス
0-100km/h:2.8秒以下
0-160km/h:6.7秒

3のアップデート! アトム3.5

アトム3にマイナーチェンジが施され発表されたのがこのアトム3.5です。アップデート版ということもあり、ほとんどはアトム3のパーツですが、エンジンはホンダ製の2.0L K24スーパーチャージャードエンジンが搭載され310bpsにパワーアップされ、さらにシャシーもそれに合うように剛性が15%高められ、より速さに磨きをかけました。

派生した究極モデル アトム3.5R

アトム3から派生した3.5は更なる進化を遂げてこのアトム3.5Rとして発表されました。使用エンジンはアトム3.5と同じですが、ブーストが改善され、その結果最高出力は350bpsに引き上げられました。
車体の両サイドにあるポッドにはインタークーラーとオイルクーラーが搭載されました。

アトム3.5R スペック

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:2.0L ホンダ スーパーチャージャー K20Z4 i-VTEC
最高出力:350bhp
排気量:1,998cc
トランスミッション:6速シーケンシャル・パドルシフト(LSD搭載)
燃料タンク容量:37.9L

サスペンション:ダブルウィッシュボーン

寸法
全長:3,403mm
全幅:1,890mm
全高:1,194mm
ホイールベース:2,345mm
車重:550kg

パフォーマンス
0-100km/h:2.7秒
0-160km/h:6.2秒
最高速度:250km/h

究極グレード アトムV8

出典:http://www.autoevolution.com/cars/ariel-atom-500-v8-2011.html#agal_7

これぞアトムの集大成!

非常に高い走行性能が評価され続けているアトムですが、そんなアトムがとことん性能や速さを追求して生まれたのが、2008年2月にアナウンスされたアトムV8です。
今までのアトムとは外見から明らかに異なり、カーボンファイバーが多用されたボディパネルやフロント/リアウィングが特徴的でそのアグレッシブなエクステリアはもはや公道を走れるフォーミュラカー!

F1にも匹敵する加速性能!

出典:http://www.autoevolution.com/cars/ariel-atom-500-v8-2011.html#agal_11

搭載エンジンも他のアトムとは比べ物にならないほどパワフルです。アトムV8という名が示すように搭載されたエンジンはジョン・ハートリーによってデザインされた3.0L V8エンジンで500bpsものパワーを発揮します。エンジンの重量はわずか90kgに抑えられたおかげで車重はたったの550kgしかないため、そのパワーウェイトレシオは1.1というF1並みの加速性能を可能にしました!
その加速性能により0-100km/h記録は驚愕の2.3秒! もちろん世界一加速の速いロードカーとなりました。

アトムV8 スペック

出典:http://www.autoevolution.com/cars/ariel-atom-500-v8-2011.html#agal_0

エンジン
駆動方式:後輪駆動
エンジン:V型8気筒
最高出力:500bps
排気量:3,000cc
トランスミッション:6速シーケンシャル・パドルシフト LSD

寸法
全長:3,696mm
全幅:1,849mm
全高:1,194mm
ホイールベース:2,344mm

パフォーマンス
0-100km/h:2.3秒
最高速度:322km/h

アトムを日本で買うなら!?

そもそも輸入しているの?

日本でアトムを購入することはもちろんできます!
新車であれば輸送されて届けられます。
生産台数が25台と限られているアトムV8の購入は難しいものがありますが、それ以外のアトムであれば日本の中古車市場に出回っていることもあります。

お値段は?

2016年現在、販売されている現行型のアトムはアトム3と3Sになります。
この2モデルの新車価格はこちらです。

アトム3:7,280,000円
アトム3S:10,160,000円

一見すると高価なクルマのように思えますが、アトムの持つスーパーカーをも打ち負かす走行性能のことを忘れてはいけません。それを考えるとこの値段がとてもリーズナブルに思えてくるはず!

アトム中古の値段は?

日本の中古車市場では新しいモデルであるアトム3.5が800万円ほど、初代アトムが500万円ほどで販売されています。
中古車でも値崩れを起こしません。

まとめ

公道を堂々と走れるレーシングカーという言葉がピッタリのアリエル アトム。その外観は見る人に驚きの印象を与えること間違いなしです! 外見に違わずその走りも他を寄せ付けない超一級品。スーパーライトウェイトスポーツを購入の際には真剣にこのアトムを検討してみてはいかがでしょうか?