【三菱 エクリプススパイダー】その名の通りエクリプスのスパイダーモデル。アメリカ逆輸入のホットな車

三菱のエクリプススパイダー。あまり聞いたことがないという方が多いのではないでしょうか。この、エクリプススパイダーは一体どんなクルマなのか、その正体をご紹介します。

エクリプススパイダーを語るには、エクリプスの理解が必要

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%97%E3%82%B9

「エクリプススパイダー」は、1996年に2代目エクリプスに加えられたオープンカーです。この「エクリプススパイダー」を語る上で、元の「エクリプス」の存在は欠かせません。

エクリプス(ECLIPSE)は、三菱自動車工業(以下、三菱)の米国法人である「ダイアモンド・スター・モーターズ」が製造していたスポーツカーです。販売は北米市場を中心に展開されており、2代目までは日本でも販売されていました。しかし、3代目からはラインナップから外れてしまっていますが、この3代目は左ハンドルながら、日本へ「エクリプススパイダー」として2004年から2006年まで輸入されていました。今回は「エクリプス」も合わせてご紹介します。

初代エクリプスは、ギャランをベースにしたことが始まりです

ギャランのボディやサスペンションといった構造を転用して、1989年にアメリカで発売が開始されました。駆動系は、ギャランをベースとしているためFF、4WDが選択でるようになっています。なお、4G63エンジンを搭載していたことから、北米市場では、その圧倒的なパフォーマンスが認められ、ヒットを飛ばすこととなります。1989年、カーアンドドライバー誌の「テンベストリスト」に加えられるほどの名車となったのです。
グレードは、FF・直4SOHC(1,800cc) NAエンジンの「ベース」と、FF・直4DOHC(2,000cc) NAエンジンの「GS」、そして、FF・直4DOHC(2,000cc)ターボの「GST」および、4WD直4DOHC(2,000cc)ターボの「GSX」がラインナップされました。 日本へは「GS」と「GSX」が輸入・販売されており、「GSX」は当時の三菱国内のグレード展開に合わせて、「GSR-4」とされました。

日本では2代目に変わるまで”リトラクタブル・ヘッドライト”(ボンネットからフロロライトが上に出てくるもの)だったのですが、北米では1992年のマイナーチェンジが行われた際、フェイスリフトが施されて、これまで使われていた、”リトラクタブル・ヘッドライト”をやめ、「固定ランプ」となりました。なおこのデザインがそのまま2代目へと引き継がれています。

また、スタリオン同様に”ガルウィングドア”(フロント両側のどあが横ではなく上に開くドア)仕様のモデルが発売されています。これは日本でも販売されており、三菱のディーラーで完全受注生産されていました。価格は、新車の本体価格と加工費用でした。

2代目は日本国内でレンタカーでも乗れたのです。

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1994年6月に北米でデビューします。日本国内は翌年の1995年6月にデビューとなります。日本輸入モデルの駆動方式はFFのみとなり、4WDは消滅しました。外観は先代に比べ丸みを帯びた、とがったデザインから柔らかいデザインへと変更されています。コンポーネントは、先代同様、同時期に開発されたギャランの基本を流用していて、シャーシも同一であったため、部品の互換性も高く、カスタムを行なうユーザーからは好意的となりました。これにより先代同様ヒットを飛ばし、エクリプスはスポーツコンパクトカーとしての地位を築いたのです。
そして、ついに1996年。エクリプススパイダーが追加されます。このエクリプススパイダーは日本向けにも同時期に追加設定されています。なお、このモデルにおいて「イーグル」へのバッジエンジニアリングの供給が終了されました。日本で販売された当初、三菱レンタカーでは、8,500円 (100ドル。当時のレートは1ドル=85円と円高でした) で乗れるキャンペーンを行なっていたことがあり、日本でもかなりの人気を博していました。

この代からエクリプススパイダーが発売開始

上述したように1996年に2代目のエクリプスにオープンモデルのスパイダーがラインナップされました。クーペのエクリプスをベースにルーフを幌に変更しました。クーペと同じく、220馬力の2Lターボエンジンを搭載し、4速ATのみのラインナップでした。

3代目「エクリプススパイダー」は外観が大きく変化

1999年7月に3代目としてデビューします。またもや、北米で生産されている、ギャランのプラットフォームを流用しているため、駆動方式はFFのみの設定となりました。また、先代までの特徴であった4G63エンジンやターボモデルはラインナップされていません。代わりに3.0L V6 SOHCおよび、2.4L L4 4G64 SOHCが搭載されました。

エクステリアは2代目のモデルから大きく変化し、より迫力のあるデザインになりました。従来モデルよりも、ラグジュアリー志向が強くなっています。また、先代までに比べ販売価格も上昇しました。ちなみに、クーペは2005年に販売が終了されています。
そして、2004年10月。「エクリプススパイダー」が左ハンドルのままで日本で発売されることとなります。日本仕様はAT車のみの設定となり、本革シートが装備されます。オーディオは、アメリカのオーディオメーカー「インフィニティ」のカーオーディオが標準装備。ちなみに、車輌側面のウインカーランプ等の、日本国内保安基準適合措置以外は、ほぼ北米仕様そのままのものが販売されていました。
2年後の2006年3月で、エクリプススパイダーの販売は終了となります。

4代目 2012年に生産中止で最後のスパイダー

2005年に4代目エクリプスのクーペが発表され、アメリカで発売当初から安価だったこともあり人気を博しました。これまでの流れ通り、その翌年の2006年の4月にスパイダーが登場しました。しかし、同社は販売不振が続く北米事業を立て直すために2014年までに北米専用車を全て廃止を決定し、エクリプスは2012年12月に販売終了となりました。
この4代目は日本やヨーロッパでは販売されていませんので中古車等は見つけることは困難のようです。

現在の中古車状況は、かなりの希少車となっています。

現在、中古車サイトのgooによると、全国平均価格が90万円ほどで、20台に満たない台数しかありません。先に書いた通り日本未発売のまま消えてしまった4代目はほとんどなく、3代目が中心になっているようです。その3代目も某映画を見て買った人も多いようで、皆さんかなりこだわりを持って買っていたように感じます。その分あまり世の中に出てこないという事情もあるかもしれません。
タマ数が十分でない分、気に入った車が出てきた際には早めに確認依頼を出すのが良さそうですね。

中古車情報

まとめ

※イメージ画像

エクリプススパイダーについてご紹介しました。このクルマは1996年に出てきてから2度のフルモデルチェンジを行いましたが、その幕を下ろすこととなります。折しもこの時期、日本国内ではミニバンブームが到来しており、スポーツカーの需要は少なかったので日本での知名度はかなり低いですが、アメリカでは上々の人気だったようです。それでも三菱らしい挑戦のクルマといえるのではないでしょうか。