【フォード プローブ】クルマ好きなら知っているあの名車の続きになるはずだった!?

「フォード・プローブ」。あまり聞いたことのない車名という印象の方が多いと思います。しかし、「マスタング」と聞いて、それなら聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。実はプローブとマスタングにはつながりがあるのです。そんなプローブを見ていきましょう。

プローブとは一体どんなクルマなの?

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%96

「フォード・プローブ」は、かつて生産されたフォード・モーターとマツダの共同開発モデルのクルマです。マツダ・カペラがベースとなっていて、ミシガン州のフラットロックにある両社の合弁工場「AAI(米)マツダ工場」で生産されていたものです。いわゆる「セクレタリーカー」の代表的車種でもあります。日本には初代、2代目とも正規輸入がなされ、販売されてもいました。

初代プローブは、5代目マスタングとして継承されるはずだった!?

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1988年9月に1989年モデルとして登場しました。しかしここで一悶着起きます。この初代プローブは5代目マスタングとして開発されていたのです。しかし、プローブはマツダとの共同開発であり、駆動方式がFFで、V型8気筒エンジンの搭載がないといった、マスタングのコンセプトとは全く異なる仕様となっていました。その相違に対して社内外からの猛反発を浴びることとなったのです。また、オイルショックの影響が少なくなってきた時期でもあったため、急遽マスタングではなく新車種として販売されることが決まったのです。

日本で正規販売された「プローブ」は、2.2リッターターボの前期・後期GTとNAの前期LX・V6の後期LXの2グレードとなりました。しかし、ヨーロッパやアメリカ本国のプローブには、廉価版のGLというグレードもあります。正規輸入された前期モデルのGTは5MT仕様ですが、LXは4ATという設定でした。後期GTには待望の4AT仕様が導入され、後期LXには3リッターのV型6気筒OHVエンジンが搭載されています。4ATを採用するGTとLXのギヤ比は、すべてベースモデルの「マツダ・カペラ」と同じ数値になっています。

ハンドル位置は左のみで、ヨーロッパにもかつての「カプリの事実上の後継車」として輸出されていました。GDプラットフォームを採用しており、マツダ・カペラC2と”姉妹車関係”とされています。この日本での初代MX-6が2代目プローブの姉妹車となっています。

2代目は5年間という短い歴史で幕を下ろし、プローブとしても終売となります。

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1992年9月に「1993年モデル」として販売を開始します。モデルチェンジによってGEプラットフォームを採用し、「マツダ・MX-6」と”姉妹車関係”となりました。エンジンはマツダ製2.5リッターV型6気筒DOHCと、2リッター直列4気筒DOHCが採用されています。グレードは「GT」・「SE」・「GL」の3種類から構成されました。なお、全グレードで5速MTと4速ATの選択できますが、日本で正規販売が行われたのは「GT」の4速ATのみとなりました。

ボディサイズは初代よりも拡大されています。しかし、ラップアラウンドウィンドウやリアハッチゲート、そして、リトラクタブル・ヘッドライトなど初代のイメージはそのまま残したことが特徴的です。なお、このモデルも、日本・ヨーロッパなどで販売が行われました。
1995年に特別仕様車が設定され、日本でも、アメリカ本国とほぼ同時期に、輸入販売が開始されました。当初は左ハンドル仕様のみが設定されていたのですが、1994年6月に右ハンドル仕様を追加設定。なお、MX-6に採用されていた「4WS」は採用されていませんが、「ナチュラル4WS」と呼ばれるトーコントロールシステムを装備しています。

プローブ消滅後、後継車種が登場するも、販売ふるわず。

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プローブ消滅後の、1999年ドイツフォードの「マーキュリー・クーガー」が、事実上のプローブ後継車となりました。また、フォードブランドでは1998年から「エスコートZX2」というFF2ドアノッチバッククーペが販売されており、フォードとしては、これがフォードのプローブ後継の位置付けとされていたのです。しかしエスコートZX2は、その名の通り「エスコート」をベースとした車であり、プローブより一回り小さく、エンジンも2リッター直4DOHCのみという設定でした。

「クーガー」や「エスコートZX2」は、プローブの後継として登場したものの、この2台も販売数が芳しくなく、クーガーは2002年末に、ZX2は2003年末に生産中止となったのです。そのため、現在プローブの後継となる車種は存在していません。

まとめ

※イメージ画像

フォード・プローブについてご紹介しました。出だしから躓いてしまったクルマといえるクルマですね。いろいろと紆余曲折を経ていますが、初代プローブが開発され、リトラクタブル・ヘッドライトを持つクルマはかなりの衝撃を与えたようで、アメリカでは注目の的でした。しかし、時が経ってくると、徐々にセダンの時代へと移り、パーソナルクーペ(2シータークーペ)の需要はなくなっていき、ついには生産中止に追い込まれます。この魂は、フォード・マツダ両社に刻まれていることでしょう。