【トヨタ・イノーバ】日本ではまず見ない車なのです

トヨタ・イノーバ。果たしてどれくらいの方がご存じでしょうか。このクルマ、日本で販売されたことのない車です。そんなあまり知らないトヨタ・イノーバとはどういう車なのか、いろいろ探っていきましょう。

イノーバとは一体どんなクルマなのか。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%90

海外市場、特に北米市場は「セダン」「SUV」「ステーションワゴン」が未だに大きな人気を得ています。そのなかで着実に増えてきているのが「ミニバン」なのです。そして、その海外市場のミニバンの一角を今もなお守っているのが「トヨタ・イノーバ」なのです。

このイノーバは、2004年に発表されてから今でもインドネシアを中心とした東南アジアで販売されています。生産はインドネシア・ジャカルタのカラワン工場やインドのバンガロール工場、および中華民国(台湾)の国瑞汽車・観音工場で造られています。

あまりご存じない方が多いようですが、2011年7月のインドネシア国際モーターショーにて大幅なフェイスリフトを受けた新型イノーバが発表されていて、その展示車が2013年8月には、フェイスリフトが行われ、新型イノーバ都市販売されるなど、インドネシアではかなりの人気車となっています。このイノーバはのデザインはインドネシアのスタッフが担当しており、現地の人が買いやすい車となっています。また、デュアルエアバッグが全車に標準装備されています。
そして、最新のマイナーチェンジは、2015年11月。インドネシア市場向けのキジャン・イノーバの第二世代が、インドネシアで発売されています。

ちなみに、クルマ好き、もしくはホンダ好きな方なら「あれっ?」と思うかもしれませんが、ホンダには「アスコット・イノーバ」という車種のクルマがありました。「これかぶってる?」と感じる方が多いと思いますが、ホンダのアスコット・イノーバは日本国内専売車種で、トヨタのイノーバは海外専売車種ということで名前については問題がないようです。

日本ではあまりなじみのない「IMV」というカテゴリ。

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今や海外ミニバンの代表格といえば「イノーバ」と「アバンザ」の2強。この2台はれっきとしたトヨタブランドの人気車なのです。トヨタはこの2車種を出す前に、新興国向けの世界戦略車として新たなカテゴリのクルマを開発しようと考え、出来たものが、IMV(インターナショナル/イノベーティブ・マルチパーパス・ヴィークル)というものでした。
これは、ピックアップトラックのラダーシャーシを使って、トラックやSUV・ミニバンなど多彩なラインアップを効率的に作るための考え方なのです。
これを、東南アジアをはじめとして、南米や中東・アフリカなど世界150ケ国近くの新興国と経済発展後進国で販売しているのです。このIMVを後進国で販売することによりより抑えた価格で自動車を製造でき販売することも可能となる、つまり日本・北米だけの市場ではなく、ワールドワイドの視点でシェアの拡大が出来るということになります。

現在のIMVのラインアップは、ピックアップトラックが「ハイラックス・ヴィーゴ」。SUVが「フォーチュナー」。そしてミニバンが「イノーバ」となっています。

アジアでは絶大な人気を誇る「イノーバ」なのです。

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タイで販売されている「イノーバ」のスペックは、全長4,585mmx全幅1,775mmx全高1,760mmとなっていて、ホイールベースは2,760mmです。外観デザインに派手さはなく、多くの人に親しんでもらえるような雰囲気を持ち合わせています。日本と違い海外はその国の中でも文化や宗教、人種が違うといったことが往々にしてあるので、そこでの共通点を見つけるといったことはかなり難しいようです。
パワートレインは2.0リッター 直4「1TR-FE」(136ps/ 182Nm)となっており、トランスミッションは4ATと5MTの設定。インドネシアなどのディーゼル需要が多い国では、2.5リッター 直4ターボ「2KDーFTV」(102ps/200Nm)と5MTの組み合わせが主流となっています。

価格は決して安くはなく、ベースモデルが86万バーツ(約270万円:2016/2/26現在)で、IMV派生車の「ハイラックス・ヴィーゴ」が50万バーツ(約160万円)からで、「フォーチュナー」が118万バーツ(約347万円)からとなっており、新興国・後進国の庶民にとっては高級車のカテゴリに入ってしまいます。しかし、このイノーバを含めたトヨタの3車種はあこがれでもあり、それを手に入れようとしている人々がいることも間違いない状況なのです。また、トヨタも生産拠点をそれぞれの国に1つは置くようにし、出来るだけ調達コストを下げて多くの人に乗ってもらいたいという思いもあるようです。

まとめ

※イメージ画像

東南アジア、特にインドネシアやタイを中心に製造・販売されている「トヨタ・イノーバ」。IMVという技術・カテゴリを作り、後進国・新興国で攻めています。優れたクルマですがまだまだ現地の方からすると日本車は高級車ということになります。それでも多くの方に乗ってもらいたいというトヨタの努力もひとしおですね。