【トヨタ スタウト】スタウトはどんな車?見れば思い出す車です。

「スタウト」? トヨタの車? きっと誰もがそういうでしょう。スタウトというのは乗用車ではなく「ボンネット型トラック」なのです。どんな車かわからないという方はこれを見ると「あーあ! アレ!」と何となく思い出すのではないでしょうか。

スタウトは前身「SGトラック」の生まれ変わりだった。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%88

その歴史は古く、1947年のトヨペットSB型トラックの誕生から始まります。SB型トラックは主に農耕用に使われていましたが、1952年にSG型へと進化を遂げます。しかし、そのSG型も、登場時から「時代遅れ」といわれていたS型エンジンを中止し、エンジンは、RS型クラウンやトヨペット・マスター同様のR型の1,500ccのものをを採用としました。そしてキャビンも、同様にマスターのものを流用することとなります。1957年、RK型ライトトラックのマイナーチェンジでRK30系となったことから、車名からも型式が取り「トヨペットライトトラック」へ変更されます。しかし、こうなってもまだまだ陳腐化は進んでしまっているという現状が止まらず、ここで「スタウト」が満を持して登場するのです。

1959年5月、小型ボンネットトラックは愛称を「スタウト」へ変更。顧客や販売店から、ボンネットタイプのトヨペット・ライトトラックと、セミキャブオーバータイプのトヨペット・ルートトラックの車名が酷似していて紛らわしい! との声が多かったということで、トヨタ自動車工業(以下、自工)やトヨタ自動車販売(以下、自販)およびトヨペット・トラック販売店の社員を対象に愛称を募集するということが行われ、ライトトラックは「強い」「頑丈な」「勇敢な」などの意味の英語から「スタウト」とされ、セミキャブオーバータイプは「力強い」「動的な」などの意味を持つ”ダイナミック”という英単語から、「ダイナ」と名付けられました。双方ともにモデル途中での改名となっていて、これは珍しいことでもありました。
ちなみに、ダイナの原型である「ルートトラック」は、RK52型、RK60系共に、RK型ライトトラックをセミキャブオーバータイプに直したもので、パワートレインやシャーシをスタウトと共有する、いわば”姉妹関係”となる車です。

2代目は大型化、そしてアメリカンな車へと変貌していきます。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%88

1960年に初のモデルチェンジを行い、45系となります。先代とは一転して、四角いフロントマスクを持つようになり、端部を跳ね上げたフロントバンパーやラップアラウンドタイプのフロントウインドシールド、そして、エアインテークを連想させるマーカーランプなど、人気のアメリカ車のテイストをふんだんに取り入れたスタイルへと変貌を遂げたのです。
初代と比べ、車体寸法はやや拡大しており、全長4,690mm、全幅1,690mm、全高1,750mmと、高さ以外は小型車枠ギリギリのサイズとなりました。初代からは、はしご型のフレームと、前後リーフリジッドサスペンションの構成は受け継がれましたが、スプリングレートは若干下げられているため乗り心地の向上が図られています。
モデルバリエーションは、シングルキャブ(1.75t積)・ダブルキャブ(1.0t積)・ライトバン(1.0t積)の3種類となりました。中でもライトバンのドアが一風変わっていて、それは1957年に登場したプリンス・マイラーをベースとしたプリンス・ライトバンに続き、右が1枚、左が2枚の3ドアとなっていて、当時でもかなり珍しいものでした。このドアの配置は、シボレー・サバーバンにも波及していったのです。

そして、1963年モデルの追加投入が行われ、1,900ccの3R型エンジンを搭載したRK100型が追加されます。なお、この際、ヘッドランプが2灯式から4灯式に変更されています。また、それまで数世代にわたって小型トラックといえばこれ! というくらいのベストセラーとして君臨していた「日産ダットサン・トラック」の牙城を切り崩すため、1トン積みトラックのライトスタウトが派生車として誕生しています。
そして2代目としては最初で最後のマイナーチェンジが1967年に行われます。1,900ccなどのエンジンをすべて2,000ccの5R型へ統一し、型式をRK101としました。あわせて車名を「トヨタ・スタウト」へ改称しています。

国内での需要が少なくなり海外へ。映画でよく見る車がここに。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%88

1979年に3代目が登場します。キャビンはハイラックス用にオーバーフェンダーを追加して、流用させています。海外向けには2,200ccの20R型エンジンの設定もあったのですが、国内向けには5R型を無鉛ガソリン専用に改良し、引き継いでいます。以前から国内の1.5t積以上のトラック需要は、ほとんどがキャブオーバータイプへと移行しており、需要が少なくなっていたため、110系スタウトのほとんどが海外へ向けて輸出されるようになりました。
姉妹車のダイナが「U」へ記号を変えた後も、スタウトはかたくなに「K」を守り通し、その誕生から終焉までをR系エンジンと共にしています。ここにトヨタ制作陣の維持が見え隠れするというドラマがありますね。

まとめ

※イメージ画像

トヨタ・スタウトをご紹介しました。このクルマよく洋画に出てきませんか? そう、アメリカでは今でも使われている車なのです。そんなスタウト、ちょっと映画で気にしてみるとおもしろいかもしれませんね。