【日産・スタンザ】日産のセダンを影で支えてきた名車。それがスタンザ。

日産自動車が1977年に販売を開始したスタンザは、日産自動車のセダンを影で支え続けてきた車です。そんなスタンザとはどういう車なのか、ご紹介していきます。

その内外装の豪華さから「ミニ・セドリック」といわれた車。

スタンザは、「バイオレット」と「オースター」の姉妹車で、サニー店(後のレッドステージ店)で販売されていました。姉妹車たちよりも、内外共に「豪華」名設定だったことから、「ミニ・セドリック」「ミニ・グロリア」といったいわれ方をされていました。このようにスタンザは「小さな高級車」というイメージ付けとなっていたのです。位置付けとしては、サニーの上級版にあたります。
1977年8月に初代が登場。スタンザが余二発表される3ヶ月前に登場した、姉妹車の「バイオレット」がファミリーカーとして、「オースター」がスポーティな若者向けの車としてイメージが付けられたのに対して、扱い店舗のサニー店の旗艦車として”小さな高級車”というイメージで販売されました。1978年5月 にはエンジンが変更され、Z16・Z16Eとなります。1978年11月には追加モデルとして、1,800cc車が登場。大型ウレタンバンパーを装着することで、1,600cc車との差別化を図ったものとなりました。
そして、1979年6月初のマイナーチェンジ。1600ccラグジャリーを除く全車に、フロントグリル埋め込み型のフォグランプを採用するとともに、3姉妹中で唯一のパワーウィンドウを装備した「1,800マキシマX-E」を追加ラインナップししました。
1980年4月には脱着式サンルーフ付の1600SX/1800SX-Tとセダンに女性仕様の1600エレガントエクストラを追加し、2代目へと引き継がれます。

北米仕様と国内仕様の狭間で揺れ動いた2代目は4年という短命でした。

1981年6月に、2代目として販売が開始されます。姉妹車の「バイオレットリベルタ」「オースターJX」と同様にFF化され、4ドアセダンと5ドアハッチバックの2タイプが設定されることとなりました。正式車名は「スタンザFX」となり、エンジンは新開発のCA型を搭載。排気量は1,600ccと1,800ccの2種類となっています。なお、初代同様”高級志向”となっていて、オースターに比べメッキパーツが多用されていました。
1983年6月、日本仕様は大幅マイナーチェンジを行い、スラント型スタイルから、ボクシーなスタイルに変更されました。輸出仕様については、日本仕様前期型に近いデザインとなっています。5ドアハッチバックを廃止し、代わりにオースターにあった3ドアハッチバックを追加投入しています。
そして、1985年11月、オースターが先行でモデルチェンジされ、スタンザは翌1986年6月にモデルチェンジを行い3代目へと移行していきます。

姉妹車オースターとサイズがピッタリ。違いは見た目と豪華な内装。

2代目の終了から7ヵ月後の、1986年6月に3代目が登場します。サブネームの「FX」を取り、車名が「スタンザ」と元に戻りました。ボディは4ドアセダンのみとなり、ブルーバードと基本設計が共通化されました。同じ共通設計の姉妹車である3代目オースターとは、フロントノーズの造形が逆スラント形状であることや、Cピラーより後方のデザインが変更されたということが異なっている点となります。エンジンは、1,600ccSOHCと1,800ccの設定とされ、1,800ccにはSOHCとSOHCターボ、それにDOHC16バルブターボが設定されました。SOHCエンジン全車には、ツインプラグが採用されています。米国では3代目オースターが”スタンザ”の名前で発売されました。8ヵ月後の1987年2月には、スタンザの10周年を記念して、10周年記念特別仕様車「エクストラサルーン」の販売が開始されました。
その翌年1988年1月には、3代目として最初で最後のマイナーチェンジが行われます。同時期にマイナーチェンジを実施したオースターと同じ形状の前後バンパーが採用され、姉妹車としての存在感を示すこととなります。そのためか全長はマイナーチェンジ後のオースターと全く同じ数値となっていて、エクステリアやインテリアといったところが違うだけという車になりました。
そして、いよいとスタンザにも終わりの時が来ます。その2年後の1990年5月。日本国内でのスタンザは製造・販売が終了となり、スタンザは22年の歴史に幕を下ろすこととなりました。

まとめ

※イメージ画像

日産「スタンザ」の歴史や概要についてまとめてみました。こう見ると70年代から作られているクルマは非常に息の長い車が多いことに気づきますね。スタンザは「ミニ・セドリック」や「ミニ・グロリア」といういわれ方もしていますが、現在ではその流れが、「セドリック」「グロリア」は高級車として、スタンザはセダンの基礎として生き続けています。そんなスタンザ今ではまずお目にかかることは出来ませんが、日産のセダンの中には「スタンザが生きている」ということを思い出してみてください。