【トヨタ 次期マークX】50年目の大決断!ついにその歴史に幕を下ろす!

バブル時代に「ハイソカー」として人気を博し過ぎたトヨタ・マークII。白いマークIIは中流家庭のマストアイテムでした。しかし時は流れ2016年。今やマークIIは看板を掛け代えマークXに。販売はイマイチのようです。ここで2016年11月にマイナーチェンジが行われます。どうやらこのモデルが最後のマークXとなる模様です。

2016年11月マイナーチェンジの内容

トヨタ・マークX 250G "オプション装着者" 外装色はブラック

トヨタは、2016年11月22日にマークXのマイナーチェンジをおこない、同日販売を開始しました。今回のマイナーチェンジにともない時期は未定ですが、カムリに統合され生産終了となる予定です。

変更内容は、

●グレードの整理(プレミアム、350S、G'sモデルの廃止、2.5Lモデルを「250RDS」、3.5Lを「350RDS」に統一)
●トヨタセーフティセンスP標準搭載
●エクステリアはフロントマスクのデザイン変更
●インテリアは素材やカラーなど使用の異なるインテリアデザインを採用し、洗練されたイメージを演出

となっています。

今回のマイナーチェンジが最後の大幅な改良といわれていますが、今後の動向次第で変わる可能性もあることから動向に注目したいところです。

【次期トヨタ マークX】駆動方式が転々とした開発経緯

トヨタ マークXといえば、1968年にコロナの上級車種として発売された「コロナマークII」を初代とした、トヨタ自動車のFRミドルサイズセダンです。近年ではターボエンジンを搭載した「ツアラー」系グレードの存在で、一気にスポーティーな車種として認識されていました。マークXと名称を変更してからもそのイメージは続き、現行モデルではG'zやYellow labelなど、スポーティーさにさらに拍車がかかっています。

そんなマークXは初代誕生以来、一貫して駆動方式はFRでした。しかし、次期モデルではFFモデルも検討されていました。

【シャシー】次期カムリと共有する兄弟車に!?

現行型トヨタ・カムリ ハイブリッド “Gパッケージ”
外装色はアティチュードブラックマイカ

事のはじまりは、現行型4代目プリウスから採用されている新しい自動車製造の指針「TNGA」です。今まで国内市場で圧倒的な強みを発揮してきたトヨタ自動車は、生産台数世界一位になったこともあり、世界で通用するクルマ作りを目指し「TNGA」を策定しました。その内容は、

●商品力を向上させる
●車両をグループ化し、開発効率を向上させる
●生産改革
●世界標準規格への対応
●TNGAに即した部品調達戦略

です。
つまり、自動車の骨格から変更して、低重心で走りが良く、低ノーズで見晴らしが良くて安全運転ができる自動車を作ろう。所有感や満足感を今まで以上に訴求しましょう。そのためには、開発コスト・生産コスト・部品調達コストの管理が重要だよね。それなら開発段階から車種をグループ分けして、一緒に部品・シャシー・車体を共同開発して、共有化したら良いよね。開発効率・部品調達の効率・生産効率も上がるよね。今までよりもコストが浮くから、その分で世界市場に通じる品質の自動車を、部品から作っていきましょう。ということです。

そこで次期マークXとグルーピングされる相手が、北米でベストセラーとなっているカムリだとされています。優れた居住性を高く評価されているカムリとシャシーを共有化する、ということはFF化されるということです。現行型マークXはクラウンとシャシーを共有化しているのですが、残念ながら次期型ではクラウンとはグルーピングされなかった模様です。

しかし日本の新車市場は縮小化しています。同クラスにトヨタ クラウン、レクサス IS、レクサス GSと車種は存分に用意されています。現行モデルの販売実績から検討しても、マークXの商品寿命はすでに終わったと判断された模様です。

【スタイリング】4ドアクーペスタイルを採用!?

出典:http://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/MARK_II/1012451/index.html

はじめて「ツアラー」系グレード名を採用したX90型7代目マークII。搭載エンジンはヤマハが手掛けた1JZ-GTE型直列6気筒DOHCターボで280PS。

マークXはX90型マークIIツアラー以来、スポーティーなイメージを保っています。次期型もスポーティーイメージを継承するものと思われます。そこでスタイリングは4ドアクーペが予想されています。4ドアクーペスタイルは1985年のカリーナEDにはじまり、今や世界のプレミアムブランドであるBMW、メルセデスベンツ、アウディまでもが採用しています。

なぜ4ドアクーペスタイルを採用すると思われるのか? その理由は、「TNGA」です。この指針で開発されるモデルは低重心となり、現行モデルより全高が30mm程度は低く1,400mm程度になると予想されます。全高1,400mmならば、全高が低いカッコいいクルマになります。

次期マークXでは実現できなかったスタイリングを、他の車種で実現してほしいですね。

トヨタ カリーナEDは1985年から1998年まで生産されていました。トヨタ初の4ドアピラーレスハードトップで、サイドウインドウをフルオープンにしたときの解放感は、従来のピラードハードトップでは味わえないものでした。スタイル重視で三角形の小さなキャビンが演出する八頭身フォルムはまさに「エキサイティングでドレッシー」でした。

【ライバル車1】BMW・4シリーズ 420i グランクーペ

BMW・4シリーズ グランクーペ

「TNGA」を採用した次期マークXは世界のプレミアムブランドがライバルに想定されていました。これらのライバル車と渡り合う新型車がいずれトヨタから登場することを待ちましょう。

BMWなら2,000ccの直列4気筒DOHCを搭載した4シリーズのグランクーペ 420iがスペックや価格的にライバルとなります。

【ライバル車2】メルセデスベンツ・CLA 250

メルセデスベンツAMG CLA 45 AMATIC

メルセデスベンツのCLA 250も、同じく4ドアクーペでライバルです。2,000ccの直列4気筒DOHCターボを搭載し、スペック・価格ともに競合します。
なお、画像はCLAの最上級車、メルセデスベンツAMG CLA 45 AMATICです。

【ライバル車3】アウディ A5 Sportback

アウディ A5 Sportback S line

アウディにはA5 Sportbackが4ドアクーペとして用意されています。スペック・価格は真向勝負の上、アウディ車ならではのクワトロシステムが魅力です。

【パワートレーン1】ダウンサイジングターボは何と!!

富士重工のFB16型1,600ccDOHCターボエンジン。次期マークXも似たような特性のエンジンを搭載か?

世界のプレミアムブランドの4ドアクーペは、2,000ccの直列4気筒DOHCを搭載していますが、次期マークXは、同じく直列4気筒DOHCターボを搭載するようです。「TNGA」に則り、ブロックから新開発のエンジンのようです。排気量は驚きの1,500ccとの噂です。

小排気量ダウンサイジングターボ、というと提携先のスバル・レヴォーグの1,600cc車が思い起こされます。ほぼ全常用域で最大トルクを発生し続けるエンジンは、非常に扱いやすく魅力です。次期マークXのエンジンも同じような特性なら、自動車税が安い分、ライバル車たちより魅力的だったのですが、現行型でモデル廃止は残念です。

【パワートレーン2】ハイブリッド車も当然あるはず!

現行型プリウスに搭載されるハイブリッドシステム。次期マークXはターボとハイブリッドが融合するのか!?

1,500ccターボが標準スペックとすれば、その上位版にはターボに加え、ハイブリッドシステムが与えられるとの噂です。燃費向上はもちろんのこと、低速走行やキックバック時には低回転で最大トルクを発揮しやすいモーターが有効に働き、ガソリン車以上の瞬発力を見せてくれると思われていました。

【次期トヨタ マークX】ワゴンモデル「ジオ」の後継車は?

初代トヨタ マークX ジオ 350G

次期マークXにジオ後継のワゴン車の投入は、当面ないと思われます。理由は、1,500~2,000ccクラスのワゴン車は、自社のカローラフィルダー、提携先のスバル レヴォーグが用意されており、ともに好調なセールスを記録していることからです。敢えて対抗馬になる新型車種を、同じクラスに投入しないのではないかと思われます。また「TNGA」に則るなら、ジオ後継車とグルーピングできる車種がないのも、理由の1つです。

空位となるFRミドルセダンに86セダンの可能性は?

トヨタ・86 GT “エアロパッケージFT”

実現の可能性はあると思いますが、当面はないと思われます。その理由は、86 / BRZのシャシーが「TNGA」に則っていないからです。もし86ベースのFRミドルセダンを投入するのなら、「TNGA」で開発されたFRシャシーを利用したものとなるでしょう。

現行モデルベースでは実現しませんが、次期モデル以降ならあるいは、と期待できます。2016年10月現在、次期86 / BRZの開発に着手したことが確認されています。空位となるトヨタのFRミドルセダンの穴を埋め、上級移行したアルテッツアの後継車ポジションにもなります。ぜひ実現してほしいですね!

マークII/マークXを中古で入手するなら今のうち!

次期モデルが開発が凍結され、現行モデルで廃止が決定となったマークXです。歴代モデルには人気モデルもあります。興味がある方も多くいらっしゃると思います。リンクを貼っておきますので是非チェックしてみてください。

中古車をお探しの方はこちら

【まとめ】マークXの時代が終わり、新たな時代へ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AFII

初代トヨペット・コロナマークII

コロナマークII以来、50年間の歴史を持つ大ブランドが、また消滅しようとしています。バブル景気の時に一億総中流のシンボルとなったマークXの消滅は、現在の時代を象徴するものなのでしょう。いささか寂しい気もいたしますが、いつかまた景気が復調しブランドが復活することを祈りましょう。