【ホンダ フィット】VSアクアが激戦!?燃費の口コミも気になるハイブリッド

ホンダの主力で日本を代表する小型車となったフィットです。アクアの登場以来かつての勢いに陰りはありますが、絶対に売れてもらわなくては困るフィットには相当な魅力が込められています。ホンダがこれでもかというくらいに力を注がざるを得ない事情がある、だからこそお得な車がフィットです。なにがいいのか見てみましょう。

FIT(フィット)3として登場した現行型

現行型は驚異の燃費性能のハイブリッドバージョンが主流

ホンダの登録車最小クラスを担うフィットは、2001(平成13)年にそれまでの同クラスのロゴなどとはイメージを一新して登場した車です。それ以来センタータンクレイアウトを特徴としてホンダのみならず日本のコンパクト乗用車の代表格に君臨しています。

現行型はFIT3と銘打たれて2013(平成25)年に登場しています。3とは3代目のモデルという意味でややキープコンセプトだった2代目からも5ナンバー枠の幅は維持しながらもさらにサイズが拡大され、当初は1.3リットルエンジンからスタートしましたが、1.5リットルエンジンをラインナップして先代途中からさらにモーターも搭載するハイブリッドも追加されています。現行型ではハイブリッドがやはり主力になっています。

燃費性能はガソリン1リットル当たり36.4キロメートルとさすがはハイブリッド。エコカー減税でも免税対象です。

現行型フィットの注目点は

ベースモデルの1.3リットルにも括目の技術を投入

主流は移っていったとはいえ現行でも1.3リットルモデルはホンダ登録普通乗用車のエントリークラスとして重要な役割を担っています。1.3リットルエンジンはアトキンソンサイクルを採用してきました。

アトキンソンサイクルは熱効率がとてもよく燃費をハイブリッドではなく、ICE(internal-combustion engine=従来からある内燃機関を指す)そのもので解決するためのちょっと複雑な仕組みです。これを敢えて1.3リットルエンジンに採用してきました。そしてこの面でもトヨタとの競争になっています。

アトキンソンサイクルで効率を追求

自動車でもオートバイでさえも今は4サイクルエンジンが標準ですが、エンジンは吸気、圧縮、燃焼(点火)、排気の4過程を経ます。筒のような形のシリンダー内でピストンが上下してこの行程があるのですが、この往復運動を回転に変えるのがクランクの機構の役割です。アトキンソンサイクルではこのクランク部分が複雑な構造になっていて支点を増やして燃焼と排気の行程のみ可変させてストロークを大きく取って熱エネルギーを無駄なく使っているのです。

1.5リットルエンジンのほうは直噴エンジンに

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こんな宣伝ですね

主力になりつつある1.5リットルのほうではハイブリッドが目玉ですが、ICEの進化にも抜かりはありません。シリンダー内に燃料を直接噴射することで燃料の濃い領域を作り、そこで点火することで結果としてシリンダー内ではリーンバーンとなります。つまりはますますの低燃費化を高度な構造で実現しているということです。

やはり売りはホンダらしい走り?

初代からのセンタータンクレイアウトによるユーティリティのよさも継承しながらフィットはますますホンダらしいともいえる走りのよさにこだわった車に向かっているといえるでしょう。

機構から見ても実際の走りからしてもそれが伺えます。そして何とハイブリッドではミッションにデュアルクラッチを採用してきました。これこそパドルシフトが活きる待望の機構といえます。

元トップギアのジェレミー風に言わせれば川で洗濯から全自動洗濯機になったようなものです。

ホンダのセンタータンクレイアウトはフロントシートの下に燃料タンクを置くことで後部の空間を邪魔されることなく使いきれる特許となっているフィット最大の優位点ですが、車両中心に容量の変わる燃料タンクがあることで重量バランス上から走りに間違いなく寄与しますし、低重心にもつながっています。

やはりフィットのプラットフォームは走りのよさと相性がもともとよいのですから隣合わせのギアが常にかみ合って回転していてどちらを使うかはおのおのについたクラッチの接続で決めるというデュアルクラッチのダイレクトで人間技を超えた素早さのシフトチェンジもしっかり生きてくることになります。

口コミなどから実際の乗り心地や走行性能をみてみましょう

乗り心地や走りの質感はどうなのか?

やはりセンタータンクレイアウトの空間創造能力は高いと評判です。

フィットは走りの素性はいい訳ですが、こういう口コミをみると質感を上げてきた効果なんでしょうかね。

確かにデザインは女性向けのカワイイから脱却してコンサバになりました。より広いマーケットを意識しているのかな。

と周りは言っているということですか…以前はホンダはサスペンションのしなやかさに欠けてヒョコヒョコあったかもしれませんが、現行型はそんなことないようにも思います。

現行型はいいようですね。

実燃費についてはどうなのか

これは実燃費ではなくカタログデータというか、JCB08モード測定値ですね。まあ後部座席もゆったりというのはホントでしょう。

結構回してもこのくらいはでるはずです。

活発にエンジン中心に走ればハイブリッドでも同じくらいです。スポーツタイプのRSでこれならかなりいいのではと思いますね。走りを中心に考えないのならばもちろん1.3リットルのほうがいいですね。

かといって燃費走行で周りの流れに乗れないのも困りものですし、ただ確かに乗り方で変わるのがハイブリッドなんです。

どこで差がつくのか、アクアなどライバルとの比較は

全面対決状態のアクアとフィットハイブリッド

さて、フィットのライバルとなるとどんな車になるのでしょうか。実は今やフィットの主流はハイブリッド。その視点で考えればガチでぶつかっているのがトヨタのアクアです。売れている数でいえばアクアが圧倒的です。なにしろ日本で一番売れているのがアクアです。そのアクアと較べるならばフィットハイブリッドだけで考えるべきですが、フィット全体と較べたってアクアの圧勝です。

そうでしょうか。分類すれば違うクラスなのは間違いないですが、ユーティリティが高く質感に優れるフィットの走りはわりあい低価格の普段使いの車として、割安なことも考えればプリウスと比較検討してもいいと思います。いかがでしょうか、そんな視点の検討はどうお考えになるでしょう?

ともあれ、ハイブリッドを買うならば気になるのはやはり燃費、データ的にもわずかながらアクアが上回っています。ただ実際はこの程度の差ならば、ガソリン消費は使い方による違いのほうが大きいと思います。選ぶときにJC08モードの数値が問題になるほど違いはないと思います。

それほどこの点を問題にしている人がいるとも思えませんが、なぜ販売数では、これだけの差がでてしまっているのでしょうか。結果としてプリウスまで含めてハイブリッドとしての対決は完全にトヨタの方式がマーケットの支持を受けているということなのでしょう。かつては日本一売れていたのはフィットだったこともあります。

考えどころや目のつけどころは他にもありそう

アクアのコンセプトモデルの発表や実際の販売開始からフィット3まで2年近くあるとはいえ、アクアをみてコンセプトを決めたのではないと思いますが、ある程度トヨタの展開を予想していたことは間違いないと感じるのがフィット3のコンセプトです。アクアと全面的にぶつかるフィットハイブリッドはかなり高い走行性能を意識した車に仕上がっています。

フィットそのものがかなり質感高く仕上がっているのもアクアに対する危機感の表れとも捉えられます。工業的な精度はともあれ、質感についていえばフィットには優位性があるといわざるを得ません。

圧倒的なモーター加速が得られるトヨタのハイブリッドは加速感に強みはありますが、まっすぐの加速だけでは評価されないのが車の走りです。フィットは走りの面でも高い質感があると思います。サイズもアップしてはいますが、少しクラスを超えたレベルを要求されてしまったのがフィットといえます。そのお蔭か仕上がりはお得感が強いといえるように思います。

ブランド力のアクアか追い込まれて作り込まざるを得なかったフィットの質感かの選択になっているように感じます。

本来のベーシックカーとしてのカテゴリーではどうか

明らかに傍流にシフトして、グレイスや軽のNシリーズにその座を譲ろうとしているように見えるフィット3の1.3リットルですがアトキンソンサイクルを取り入れた1.3リットルはエンジンはとにかくかなり贅沢な仕組みといえます。それ以外にも背伸びしたフィットの高い質感をそのまま使えている、ベーシックながらお得感が高いグレードともいえるでしょう。

ただ少し大きくなったことはいいのかどうか、こういう点は常に議論となってしまうところでしょう。約1トンの重さに100馬力は決して非力とはいえず、排気量でもライバルに比べてちょっと余裕があることも多く、ヴィッツ、パッソ、ラクティス、ノート、デミオ、スイフト、イグニス、ソリオなどと並べてみてもスペック的な余裕もあります。

トヨタの展開もさすがですが、実はスズキこそ注目したいところでスイフト、イグニス、ソリオはおのおの特徴を際立たせてこのクラスに畳み込んできています。フィットは外観も落ち着いていますし、ユーティリティは相変わらずですし、センタータンクレイアウトはやはり走りの面でも効いています。かわいいという個性も脱ぎ去ったことでますますの万能性が出てきたともいえ、各社とは個性対落ち着きの勝負、主流の王道を主張している観さえあります。

特別仕様車とグレード、エコカー減税対応をすべて紹介

現行フィットはベーシックな1.3リットルエンジン搭載車は効率と燃費性能を狙い、パワーアップした1.5リットルエンジン搭載車はベースモデルに対してスポーツを強調したRSモデルとモーター搭載のハイブリッドの3種類をラインナップします。ハイブリッドはガソリン消費も少ないですがモーターパワーアシストの魅力のほうが主張される車になっているといえるでしょう。

フィット 13G

1.3リットルエンジンのベーシックなフィットはアトキンソンサイクルを採用してきました。アクアでは1.5リットルモデルに採用されているアトキンソンサイクルエンジンエンジンでよりコンパクトなこちらのモデルは徹底的に燃費にこだわったことを表明しています。複雑ながら効率のいい仕組みをより低価格帯に投入してきました。もっとも1.3のほうのほんとうのライバルはビッツ。ビッツもアトキンソンサイクルを投入しています。まさに仁義なき戦いです。

過剰なパワーは求めないながら、質感の高い使い心地と経済性を両立したい人が注目できる点といえます。
色はベーシックな6色からの選択になります。

【特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション】
特に美容を気にする女性にうれしい特別仕様車です。UV(紫外線)が99パーセントさらに車内温度上昇の原因となるIR(赤外線)は最大80パーセントカットで太陽光線からお肌を守り、快適な温度を保ちやすく冷房の効率もよくなります。チャイルドシートの表面温度がマイナス2度下がるというのもポイント高いです。運転席及び助手席に寒い日でも暖かく乗れるシートヒーターがついています。好みの温度に調整できるのが快適。特別な赤、ピンク、茶系の特別仕様専用色が設定されます。

乗車定員:5名
エンジン:1.3リットル i-VTEC
最高出力:73キロワット(100馬力)/6,000回転
最大トルク:119N・m/5,000回転
トランスミッション:5速マニュアル、トルクコンバーター付無段変速CVT
駆動形式:FF、4WD
車両重量:970~1,070キログラム
JCB08モード:26キロメートル/リットル~20キロメートル/リットル
希望小売価価格:1,299,800円~
エコカー減税:取得税60パーセント/重量税50パーセント、取得税20パーセント/重量税25パーセント

フィット 15XL

1.3リットルモデルからは32馬力もの余裕があります。直噴エンジンはシリンダー内にガソリンを直接噴射する方法で燃焼させます。混合気を送る仕組みよりも厳密なタイミングは要求されますが少ない燃料を有効に使える技術です。燃費とパワーの両立ですね。

パワーはスポーツドライブの目的のみならず運転の余裕に繋がります。無段階変速でスムースで楽なCVTによる変速もあってパワーを落ち着きにつかうという選択肢に役に立つのがこのモデルです。スポーツを主張するRSとの違いはまさにそこになるでしょう。色は7色ですが専用色のミスティックガーネット・パールも紫色で高級感が漂います。

乗車定員:5名
エンジン:1.5リットル i-VTEC 直噴エンジン
最高出力:97キロワット(132馬力)/6,600回転
最大トルク:155N・m/4,600回転
トランスミッション:トルクコンバーター付無段変速CVT
駆動形式:FF、4WD
車両重量:1,060~1,130キログラム
JCB08モード:21.8キロメートル/リットル~19キロメートル/リットル
希望小売価価格:1,749,000円~
エコカー減税:取得税20パーセント/重量税25パーセント(FFのみ)

フィット RS

1.5リットル直噴エンジン搭載車をさらに走りの装備で際立たせたのがRSになります。6速マニュアル車が選択可能だったり、CVT車ではパドルシフトが標準装備になります。

また車体下の空気の流れをスムースに整えるフラットアンダーカバーを装備。リアブレーキがディスクだったりの充実ぶり。外観的にも専用のサイドシルガーニッシュ、より張り出して低重心を感じさせるリアバンパーや高速時の安定性に寄与する大型のテールスポイラーを備えるのが特徴になります。

エンブレムとフロントグリルは専用。色は6色でオレンジ色がこのグレードだけの色になります。ペダルは滑りにくい穴加工がされて突起ラバーを持つスポーツペダルになりますがアルミでなくステンレスなのはちょっとご愛嬌かな。

乗車定員:5名
エンジン:1.5リットル i-VTEC
最高出力:97キロワット(132馬力)/6,600回転
最大トルク:155N・m/4,600回転
トランスミッション:6速マニュアル、トルクコンバーター付無段変速CVT
駆動形式:FF
車両重量:1,070~1,080キログラム
JCB08モード:21.4キロメートル/リットル~19キロメートル/リットル
希望小売価価格:1,926,000円
エコカー減税:なし

フィット ハイブリッド

やはりちょっと重くなりますが、それでもハイブリッドの効果は絶大な燃費効果を発揮しています。日本の市街地走行なら目一杯の効果を発揮してくれるハイブリッドです。ベースエンジンも1.5リットルのほうをやや低回転型に抑えて充分なトルクを稼ぐ仕様となっていて加減速がひんぱんな状況にベストマッチを狙っているように思います。そこにモーターアシストがあればとても快適に運転できますね。

ハイブリッドの採用も注目すべきではあるのですが、このトルク重視のエンジン設定とデュアルクラッチを採用してきたことも忘れてはいけません。やはりCVTとはちょっと違うダイレクト感あるシフトチェンジがオートマチックで実現している訳ですし、特にSパッケージのパドルシフトは素晴らしいマッチングをみせます。

従来の位置にあるシフトのセレクトレバーはハイブリッド専用のちょっと未来的な形と独自の操作感です。トルク感あふれる走りをさらに生かすのがレスポンス重視のSモードに一発で移行する押しボタン式のスイッチです。ボディカラーは全11色とかなりな豊富なバリエーションです。

【HYBRID特別仕様車 Fパッケージ コンフォートエディション】
ハイブリッド車にも1.3リットル車と同じ内容のFパッケージコンフォートエディションが設定されます。

乗車定員:5名
エンジン:1.5リットル i-VTECプラスi-DCD
最高出力:
エンジン 81キロワット(110馬力)/6,000回転
最大トルク:134N・m/5,000回転
モーター 22キロワット(29.5馬力)/1,313~2,000回転
最大トルク160N・m/0~1,313回転
トランスミッション:7速デュアルクラッチトランスミッション
駆動形式:FF、4WD
車両重量:1,080~1,210キログラム
JCB08モード:36.4キロメートル/リットル~27.6キロメートル/リットル
希望小売価価格:1,690,000円~
エコカー減税:取得税免税/重量税免税

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さすがに沢山みつかるフィット、人気も高い中古車市場

じっくり条件に合わせて選択可能なフィットの中古車

長年トップクラスのセールスを続けてきたフィットだけに中古車市場にでている数も大変なものです。特に現行車はまだまだしっかりとした値段がついています。質感もゆとりもあがっていますから無理もないですが、先代のフィットのかわいい感じもなかなかの魅力だと思いますがいかがでしょうか。

維持費も安く、燃費もいいフィットの中古車はじっくり選んで大丈夫だと思います。焦らずよく見極めて交渉してみるのがいいですね。

フィット10周年特別仕様車10thアニバーサリーは「Ⅱ」「ハイブリッド」「RS」

ホンダの広報資料で『バックモニター付オーディオや遮熱効果を期待したIRカットとUVカット機能をつけたフロントウインドウガラスなどが装備される「II」、HondaスマートキーシステムやETC車載器などを標準装備の「ハイブリッド」、専用のブラックインテリアやアルミホイールを装備した「RS」』とされていたフィット10周年記念車はこの3種類ですが当時装備の割に安くて人気が高かったため中古車市場でも注目されているようです。

シャトルは中古車ではフィットの仲間です

いまではシャトルとして独立したラインナップとなっている車はかつてのシビックシャトルのようにフィットの後ろ部分を少し延長して荷室部分を作ったいわゆるステーションワゴン、フィットシャトルのモデルチェンジ版のようなもので中古車市場にはシャトルとともにフィットシャトルとしてフィットの仲間として売られているものもあります。

今のシャトルがかなり独自色を打ち出しているのとは違いフィットシャトルはそのまんま2代目フィットの改造版のような見た目になっています。そのせいかホイールベースはフィットと同じ、エンジンは1.3リットル版もありました。フィットシャトルの選択はシャトルとはちょっと意味が違ってきそうです。ユーティリティは高いものの走りは犠牲になりそうですから、どちらを取るかですね。

現行シャトルはその点随分洗練されています。

アリアなんてのもありましたね

いまのグレイスが後継モデルになるのかと思いますが、セダンタイプのフィットというものもかつては存在して、こちらは実際にはフィットとはあまり関係なく、東南アジア向けに作っていた現地名「シティ」という小型セダンを日本に持ってきたものでした。名前はフィットアリアとなっていますが、こちらにはフィットの面影はありません。

格安なことが売り物でしたから中古車市場にでている車がどの程度のクオリティを保っているのか興味深い車です。もっともあまり売れていなかったようなのでたくさんの数を見かけることはありませんが、それなりに値段がついているのは注目です。

FIT3とリコール多発の決着は?

なにげに大きな暗雲となったリコール頻発にはタカタ問題の追い打ちも

3代目のフィットはデザインの刷新と質感の向上で華々しいスタートを切りましたが、ここまで幾度ものリコールが行われる事態となってしまっています。正直車としての質は同じ価格帯のままあがっていますからなんとももったいないケチがついたものです。

このリコール頻発騒動の余波は大きく1年以上も新型車の発売が止まるという事態まで招き、伊東孝伸社長から現在の八郷隆弘社長へのバトンタッチに際しては大幅な若返りを図ることになった原因ともいわれています。

原因としては詳細は不明なものの、部品調達の系列部品メーカーからグローバルメーカーへの変更や、営業を重視しすぎて検証が不十分のままハイブリッドを見切発売させたなど伊東社長の施策への風当たりがかなり強かったようです。フィットや同じプラットフォーム、エンジンのヴェゼルのハイブリッドに特に問題が見つかった点などさもありなんといった感じです。

悪いことは続き、いまだ解決には遠いタカタのエアバックの不具合がアメリカで問題になり、この影響によるチェックや修理もあって、スクープ紙には寄居工場の近くに大量に雨ざらしにされて保管される臨時置き場のジェイドやフィットの写真を掲載されたりすることになります。

組織改革で品質見直しは進む?

タカタ問題の解決にはまだまだ道なかばとはいえ、ホンダそのものでは組織改革により福尾幸一専務執行役員が品質管理を一貫してチェックする体制とすることになったようです。そういえばF1の新井さんも交代するようですね。

アクアに販売台数で先行されたことは、この件とは関係ないと思いますが、ユーザーとしてはあの報道された大量の在庫車は気になります。フィットなどはそれなりに人気がある車です。納期については主力車ですからきちんと生産体制は整えてきたはずなのでこれまでは工場から生産されて間もなくの車が手に入ったはずですから、正直どうせ買うならばこの保管されていた車じゃあないほうを買いたいものですね。

工場生産したての車を手に入れるためにはどうすればいいのかといえば、買うときに条件として提示すればよいかとは思います。しかしながらもし何も言わなければこのようにスクープされた車が新車として納品されることはあるのでしょうか。

新車の定義を考えると、登録されたかどうかが問題

レア品の外車などであれば本国からもってきて手元においてあってやっと売れた2年前の新車なんてこともありえます。そういうケースもあるくらいですから新車=工場出荷したての車ではありません。新車という言葉に明確な定義がある訳ではありませんが、逆に1度誰かの名前で登録されてしまえばユーザーが使用したものでなくても扱いはあくまで中古車です。

たとえばディーラーの試乗車などは登録してナンバーが交付されていなければ走らせられませんので登録して道路は走ったことはあってもディーラー以外の誰かの所有にはなったことはない車だったり、諸事情で一度登録をしてしまった新車に極めて近い状態の中古車というものは存在するようで、そのような車を狙う人もいるということです。事情というのが例えばとりあえず売り上げを立ててメーカーからの奨励金を欲しいとか、そんな事情があるのかどうかは分かりませんが、経緯がきちんと説明されていればユーザーサイドからも何も問題ないとは思います。

自動車検査登録制度上の完成検査終了証には期限アリなので…

どこでどう保管されていようとも、いつ造ったものであってもそれまで未登録のものならば新車として販売しても問題はない訳ですが、ひとつ新車関しては特別な計らいがあって、それが完成検査終了証というものです。

ユーザーからすると自動車検査登録制度上の車検とはいわゆる継続検査です。継続検査に関しては詳しい解説をリンクしておきます。ただ車検は継続検査だけでなく、最初の登録にあたっては新規検査が必要なのです。メーカーの発行する完成検査終了証があれば運輸支局等の車検場での検査を省略できます。

車検証には車の型式が記載されていますが、この型式の指定にあたって自動車メーカーは国土交通省の審査を通っていますから型式が指定された車はメーカーの完成検査を新規検査を車検場で受けなくても完成検査終了証で済ますことができるのです。そしてこの証書は有効期限があって発行後9ヵ月となっています。

完成検査を終了して出荷された車は9ヵ月経過すると登録に際しては再び車検場のラインを通さなければなりません。もっとも大抵のディーラーは車検を通せる指定整備工場ですが。この件もリンクをご覧下さい。

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中古車市場にもチャンスか!

スクープされて撮影された在庫らしきフィットの行き先は判然とはしませんが、誠実に売りさばこうとすれば値引き対応などは避けられないと思われます。ところがこのような大量の訳アリ品を大幅値引きするなどは下手をすればFIT3の価値を毀損することになりかねません。

ですからやるとすれば法人などたくさんの需要のあるところで一括で買い取ってもらうことではないでしょうか。となるとそこから新品同様の中古車が発生する! ということはなきにしもあらず。このことはフィットの中古車市場を注視するにあたっては是非頭に入れておきたいことです。

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やっぱり使い勝手と走りが魅力です

特に走りを楽しむ車ではありませんが、ユーティリティの高さだけでなく運転しても納得の質感があるのはホンダらしいといえるのではないでしょうか。ある意味国内販売では特にホンダの生命線となっている車種ですから力の入り具合が違うのは間違いなしです。満足度は高いはずです。