【F1 2016 フェラーリ】新車SF16-Hの素性を解析!

2016年2月19日にフェラーリ2016年のマシン「SF16-H」が公開されました。2015年の躍進を支えた「SF-15」からどの様に進化を遂げてきたのか、合同テストの初日では昨年の王者メルセデスと同等のスピードを見せています。素性の良さは明らかで今年はメスセデスとチャンピオンシップを争う大本命といえるでしょう。

2016年のフェラーリ

フェラーリSF16-H

外観からみた昨年との比較ではリヤの絞り混みによるディフューザーへの空気の量と流れを攻めていることがわかります。初年度は空力に振りすぎてエンジンを犠牲にして散々な結果を招きました。昨年はその反省からエンジンを開発の中心に据えて大躍進を遂げました。そして今年はより空力を詰めて競争力を高めて来ている様に見えますね!

出典:http://formula1.ferrari.com/en/here-you-go-sf16-h/

エンジンスペック

2014年からパワーユニットへレギュレーション変更からスペック自体に大きな変化はありませんが、昨年型のPUから2016年に向けてMGU-H、MGU-Kに関しては下記の図の様にレイアウト変更が施されている様です。これは主にエンジン後部の空力特性の改善を目的としています。また昨年までエンジン上部にマウントされていたインタークーラーが、今年は吸気スステムに新たに可変吸気トランペットシステムの採用によって二分割にされて位置が変更になっています。

出典:http://www.formula1.com/content/fom-website/en/latest/technical/2016/2/analysis---the-power-unit-layout-changes-could-boost-ferrari.html

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2月8日に公開されたSF16-Hのエンジン音 動画

2016年ドライバーズラインナップ

2015年シーズン序盤ではキミ・ライコネンの引退の噂も囁かれていましたが、2016年フェラーリのドライバーズランナップは昨年同様にセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのチャンピオンコンビという盤石の布陣で挑みます。ベッテルは過去の成績を見るとマシンの出来に関わらずとにかく入賞率(1〜10位)が高くオールラウンダーだということわかります。2013年まではレッドブルで無類の強さを誇っていたのでマシン頼りの印象が一部にありますが、昨年のフェラーリでの活躍でそのイメージを払拭し現役F1ドライバーではフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メスセデス)と並んで最高のドライバーの一人と称されています。ライコネンはマクラーレン時代も、フェラーリ時代もハンドリング特性が合ったマシンを手に入れた時は、特にテクニカルなコースにおける速さには定評がありますね。

ドライバーの戦績

筆者作成

2016年合同テストスタート

2016年フェラーリの素性をチェック

今年はレギュレーション変更がごく僅かなので各チームの初日のルーティンワーク(確認作業の手順)は去年とあまり変わらないと予想されます。2015年はスペイン・バルセロナの合同テストが2回目だったので、純粋な比較とはなりません。また初日のドライバーもキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルで違いがあります。ではフェラーリの新車について初日の走りを元に2015年マシンとの比較をしながら進化をチェックしてみます。まず昨年のバルセロナでの初日のベストタイムと周回数を比較してみましょう。

2015年と2016年のバルセロナ合同テスト初日の比較

F1バルセロナ・テスト 2015年2月26日(合同テスト2回目・初日)
順位 タイム (タイム差) ドライバー(チーム)周回数

01)1m23.500s(+0.000)フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)103周
02)1m24.276s(+0.776)マーカス・エリクソン(ザウバー)122周
03)1m24.861s(+1.381)ルイス・ハミルトン(メルセデス)48周
04)1m25.947s(+2.447)ダニール・クビアト(レッドブル)75周
05)1m26.177s(+2.677)ロマン・グロージャン(ロータス)75周
06)1m26.327s(+2.827)キミ・ライコネン(フェラーリ)80周
07)1m26.962s(+3.462)カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)86周
08)1m31.479s(+7.979)ジェンソン・バトン(マクラーレン)7周


F1バルセロナ・テスト 2016年2月22日(合同テスト1回目・初日)
順位 タイム ()タイム差 ドライバー(チーム)周回数

01)1m24.939s(+0.000)セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)69周
02)1m25.409s(+0.470)ルイス・ハミルトン(メスセデス)156周
03)1m26.044s(+1.105)ダニエル・リカルド(レッドブル)87周
04)1m26.091s(+1.152)バルデリ・ボッタス(ウィリアムズ)80周
05)1m26.298s(+1.359)アルフォンス・セリス(フォースインディア)58周
06)1m26.735s(+1.796)ジェイソン・バトン(マクラーレン)84周
07)1m27.180s(+2.241)カルロス・サインツ(トロロッソ)55周
08)1m27.555s(+2.616)マーカス・エリクソン(ザウバー)88周
09)1m28.292s(+3.353)パスカル・ウォーレーン(マノー)54周
10)1m28.399s(+3.460)ロマン・グロージャン(ハース)31周
11)1m29.356s(+4.417)ジョリオン・パーマー(ルノー)37周

2015年スペインGPの結果

2015年 スペインGP 結界
ポールタイム 1m24.681s ニコ・ロズベルグ
ファステストラップ 1m28.27s ルイス・ハミルトン
決勝66周回数
優勝 ニコ・ロズベルグ

2016年のF1は盛り上がりそうな予感

フェラーリSF16-Hに期待大

昨年のキミ・ライコネンが1m26.327sでした。
昨年の初日のトップタイムはフェリッペ・マッサ(ウィリアムズ)の1m23.500sです。

今年のセバスチャン・ベッテルが1m24.939sです。そして初日のトップタイムでした。
昨年の2回目のテスト初日と今年の1回目のテストで昨年のタイムを上回っていること、王者メスセデスを抑えてのトップタイムは、昨年からの好調を持続している事を伺わせます。一方で周回数を見ると昨年のスペインGPの2回分以上を走り込んでいるメスセデスの信頼性と耐久性には驚かされます。新車の走り出しでこの信頼性は今シーズンも大きな武器となるはずです。
今年はフェラーリとメルセデスの力の差が縮まって、より接戦が期待できそうですね。