【F1ドライバー】ってどんな男たちなんだろう

現在、1年間で決勝に出走できるF1ドライバーは世界で20人しかいません。その全員がモータースポーツの登竜門としてカートレースからキャリアをスタートさせています。そしてF1デビューの最年少記録はマックス・フェルスタッペンの17歳です。この記録はルール改正によって今後破られることの無い記録となっています。そのF1ドライバーという職業についてちょっと調べてみましょう。

F1ドライバー(レーサー)になるには?

F1ドライバーになる条件

2016年からのスーパーライセン発給条件
(1)ドライバーはFIA国際A級ライセンスを所持すること。
(2)スーパーライセンス申請時に有効な自動車免許を取得していること。
(3)最初に参加するF1レースの週末までに18歳以上であること。
(4)下位カテゴリーのレースに少なくとも2シーズン(1シーズン80%)参戦すること(別表参照)
(5)下位カテゴリーのポイント制度をもとに3年間で40ポイント以上を獲得すること。(別表参照)
(6)F1スポーティングレギュレーションの重要な項目に関する知識を問うテストを受けること。
(7)F1チームはドライバーにブリーフィングを行うこと。
(8)申請日までの180日以内にF1マシンで最低2日間、300kmのテスト走行を開催地のASNより証明されること。
(9)前年のF1で決勝を少なくとも5回以上出走、または過去3年間で15回以上出走していること。

別表(各カテゴリーのシーズン順位に与えられるポイント)

日本人が国内でF1レーサーを目指すには?

出典:http://lebeausset-motorsports.com/formula_academy/category.html

上記の表でポイントを見ると日本国内で条件を満たすには2年連続でスーパーフォーミュラのチャンピオンか2位にならなければならないとうことになりますね。現実的には小学校の低学年からカートでキャリアをスタートさせて、ヨーロッパの下位カテゴリーで実績を上げるというのが現実的なルートになると思います。これまでに比べてハードルは高そうに感じますが、例えばアイルトン・セナのようにブラジルから単身ヨーロッパに渡り下位カテゴリーから、その実力で頂点に登りつめるのがF1の世界でもあるのです。

F1ドライバーのトレーニングメニュー

普段はレーシングスーツを身にまとってヘルメットを装着している姿しか見れないF1ドライバーですが、普段はレースのスピードや加減速やコーナリングで受けるG(重力)や暑さといった過酷な状況に耐える為にトレーニングを怠っていません。水泳、マラソン、自転車といって持久力をつけるトレーニングと筋力を鍛えるフィットネスに加え、レーシングドライバーならではの下記の写真のような特殊なトレーニングも取り入れています。シーズン中は世界を飛び回っているF1ドライバーですが、毎日の様に2〜3時間はプログラムを組んでトレーニングをしています。

出典:http://www.autox.in/motorsport-news/the-trials-of-a-champion-f1-fitness/

出典:http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/motorsport/formula_one/6980337.stm

出典:http://www.fitness-gaming.com/news/zones/fitness-and-sports/interactive-training-at-izone-driver-performance.html#.VsdSrpOLSnc

F1ドライバーのいろんなランキング

F1ドライバーの年棒は?給料制なの?

2015年F1ドライバー年俸ランキング
01. 3,500万ユーロ(47億4,259万円) フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
02. 2,800万ユーロ(37億9,407万円) セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
03. 2,500万ユーロ(33億8,756万円) ルイス・ハミルトン(メルセデス)
04. 1,800万ユーロ(24億3,904万円) キミ・ライコネン(フェラーリ)
05. 1,350万ユーロ(18億2,928万円) ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
06. 1,000万ユーロ(13億5,502万円) ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)
07. 0,400万ユーロ(05億4,201万円) フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
07. 0,400万ユーロ(05億4,201万円) ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
07. 0,400万ユーロ(05億4,201万円) セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
07. 0,400万ユーロ(05億4,201万円) ロマン・グロージャン(ロータス)
07. 0,400万ユーロ(05億4,201万円) パストール・マルドナド(ロータス)
12. 0,200万ユーロ(02億7,100万円) ヴァルテリ・ボタス(ウィリアムズ)
13. 0,150万ユーロ(02億0,325万円) ダニエル・リチャルド(レッドブル)
14. 0,075万ユーロ(01億0,162万円) ダニール・クビアト(レッドブル)
15. 0,025万ユーロ(00億3,387万円) マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)
15. 0,025万ユーロ(00億3,387万円) カルロス・サインツ・ジュニア(トロ・ロッソ)
17. 0,020万ユーロ(00億2,710万円) フェリペ・ナスル(ザウバー)
17. 0,020万ユーロ(00億2,710万円) マーカス・エリクソン(ザウバー)
19. 0,015万ユーロ(00億2,032万円) ウィル・スティーブンス(マナー・マルシア)
20. 0,005万ユーロ(00億0,677万円) ロベルト・メルヒ(マナー・マルシア)

出典:http://www.grandprixtimes.com/news/id/10530

さすがに世界で20人しかなれないF1ドライバーの中でもトップクラスの人は驚くほどの年俸を得ています。これはドライバー個人でマネージメント契約している会社や弁護士などの代理人が契約内容や金額について交渉をして取り決められています。そしてドライバー個人またはドライバーの設立した会社などに1年間を通して契約に準じて複数回に渡ってチームから支払われます。これだけ高額になると節税対策もあってスイスやモナコに籍を置くドライバーが多い様です。

F1ドライバーの愛車

これだけの報酬を得ているF1のトップドライバーはどんな車を所有していたのかちょっとご紹介します。
ルイス・ハミルトン…パガーニ・ゾンダ760LHetc(この車で接触事故を起こしたのがニュースになってました。)
フェルナンド・アロンソ…フェラーリFF、マセラッティ・グランツーリスモ(カブリオレ)etc
アロンソはフェラーリ時代に数台のフェラーリをご褒美にもらっているそうです)
セバスチャン・ベッテル…インフィニティ・スカイラインetc(レッドブル時代のスポンサープレゼントだった様ですが、フェラーリに移籍したのでこれからフェラーリコレクションが増えるのでしょう)

出典: http://www.vjpn.com/news/autonews/lewis-hamilton-pagani-zonda/

1億円以上するハミルトンのオーダーメイド仕様だそうです

歴代F1ドライバーの優勝回数ランキングBEST20(1950年~2015年)

1位(91回)
ミハエル・シューマッハ (1991~2006、2010~2012)
2位(51回)
アラン・プロスト (1980~1991、1993)
3位(43回)
ルイス・ハミルトン (2007~)
4位(42回)
セバスチャン・ベッテル (2007~)
5位(41回)
アイルトン・セナ (1984~1994)
6位(32回)
フェルナンド・アロンソ (2001、2003~)
7位(31回)
ナイジェル・マンセル (1980~1992、1994~1995)
8位(27回)
ジャッキー・スチュワート (1965~1973)
9位( 25回)
ジム・クラーク (1960~1968)
ニキ・ラウダ (1971~1979、1982~1985)
10位(24回)
ファン・マヌエル・ファンジオ (1950~1951、1953~1958)
11位(23回)
ネルソン・ピケ (1978~1991)
12位(22回)
デイモン・ヒル (1992~1999)
13位(20回)
ミカ・ハッキネン (1991~2001)
キミ・ライコネン (2001~2009、2012~)
14位(16回)
スターリング・モス (1951~1961)
15位(14回)
グラハム・ヒル (1958~1975)
ジャック・ブラバム (1955~1970)
エマーソン・フィッティパルディ (1970~1980)
ジェンソン・バトン (2000~)
16位(13回)
アルベルト・アスカリ (1950~1955)
デビッド・クルサード (1994~2008)
17位(12回)
マリオ・アンドレッティ (1968~1972、1974~1982)
カルロス・ロイテマン (1972~1982)
アラン・ジョーンズ (1975~1981、1983、1985~1986)
18位(11回)
ジャック・ヴィルヌーヴ (1996~2006)
ルーベンス・バリチェロ (1993~2011)
フェリペ・マッサ (2002、2004~)
19位(10回)
ジェームス・ハント (1973~1979)
ロニー・ピーターソン (1970~1978)
ジョディー・シェクター (1972~1980)
ゲルハルト・ベルガー (1984~1997)
20位(9回)
マーク・ウェバー (2002~2013)

ベスト10に入っている現役のハミルトン、ベッテル、アロンソは3人ともに優勝回数が増えそうなので、今年か来年には順位の変動がありそうです。

歴代F1ドライバーズチャンピオン獲得ランキング(1950年~2015年)

1位(7回)
ミハエル・シューマッハ(1994年, 1995年, 2000年, 2001年, 2002年, 2003年, 2004年)

2位(5回)
ファン・マヌエル・ファンジオ(1951年, 1954年, 1955年, 1956年, 1957年)

3位 (4回)
アラン・プロスト(1985年, 1986年, 1989年, 1993年)
セバスチャン・ベッテル(2010年, 2011年, 2012年, 2013年)

5位(3回)
ジャック・ブラバム(1959年, 1960年, 1966年)
ジャッキー・スチュワート(1969年, 1971年, 1973年)
ニキ・ラウダ(1975年, 1977年, 1984年)
ネルソン・ピケ(1981年, 1983年, 1987年)
アイルトン・セナ(1988年, 1990年, 1991年)
ルイス・ハミルトン(2008年, 2014年, 2015年)

11位(2回)
アルベルト・アスカリ(1952年, 1953年)
ジム・クラーク(1963年, 1965年)
グラハム・ヒル(1962年, 1968年)
エマーソン・フィッティパルディ(1972年, 1974年)
ミカ・ハッキネン(1998年, 1999年)
フェルナンド・アロンソ(2005年, 2006年)

17位 (1回)
ジュゼッペ・ファリーナ(1950年)
マイク・ホーソン(1958年)
フィル・ヒル(1961年)
ジョン・サーティース(1964年)
デニス・ハルム(1967年)
ヨッヘン・リント(1970年)
ジェームス・ハント(1976年)
マリオ・アンドレッティ(1978年)
ジョディー・シェクター(1979年)
アラン・ジョーンズ(1980年)
ケケ・ロズベルグ(1982年)
ナイジェル・マンセル(1992年)
デイモン・ヒル(1996年)
ジャック・ヴィルヌーヴ(1997年)
キミ・ライコネン(2007年)
ジェンソン・バトン(2009年)

ドライバーズタイトルは現役3人の内でもハミルトン、ベッテルは2位までは達成出来そうな状況です。アロンソに関しては年齢的にあと可能性としてあと1回はタイトルを手に入れることはドライバーの実力的には十分可能だと思いますが、マクラーレン・ホンダの出来次第といったところでしょう。

歴代最強・最高のドライバーは?

歴代で最強のF1ドライバー

歴代で最強のF1ドライバーは実績からみてミハエル・シューマッハー選手と言って異論はないと思います。アイルトン・セナが不慮の事故で命を落としたあと無類の強さを発揮していました。セナ・プロ対決やその少し前のマンセル・ピケ対決など同レベルのライバルが不在だったこともありシューマッハーの強さが際立っていた時代でした。1950年代ファン・マヌエル・ファンジオの勝率が50%近かった事とシューマッハーに記録を破られるまで46年間も優勝最多記録を保持していたことを理由に推す声もあると思いますが、時代背景が違い過ぎるので独断で「近代F1」で捉えてということにします。

史上最高と言われるF1ドライバー

このテーマは優勝回数やタイトル数といった数字ではなく、F1シーンで記憶にのこる名勝負をしたドライバーという視点で捉えたいと思います。そうなるとやはり1984年モナコでマクラーレン・ポルシターボェでトップを独走していたアラン・プロストが大雨によってペースが上がらないところ、この年デビューしたアイルトン・セナが格下のトルーマンTG184・ハートターボでファステストラップを出し続けながら最大30秒あった差を7秒まで縮めたレースです。結果は雨がひどくなり、その時点(31週目)でレースは終了しましたが、マシン性能を今に例えたら2015年のメスセデスに乗るルイス・ハミルトンにトロロッソかフォースインディアの車でその走りを見せたというイメージです。そういう意味でデビューイヤーから鮮烈な走りを亡くなるまで見せてくれたアイルトン・セナが史上最高のドライバーとさせたいただきます。

歴代日本ドライバー

2009~2013年 小林可夢偉 最高位は2012年の日本GPの3位。日本人3人目表彰台。

2006~2010年 山本左近 最高位は2007年の日本GPの12位スポット参戦

2007~2009年 中嶋一貴 最高位は2008年オーストラリアGPの6位。父は、中嶋悟。

2002~2009年 佐藤琢磨 最高位は2004年のアメリカGPの3位。日本人2人目表彰台。

2006年     井出有治 スーパーアグリよりF1に参戦するも、レース中の接触事故によりスーパーライセンスを剥奪される

1998~1999年 高木虎之介 最高位はオーストラリアGPの7位

1997~1998年 中野信治 最高位は1997年のハンガリーGPの6位

1992~1997年 片山右京 最高位は1994年のブラジルGP、サンマリノGPの5位

1994~1995年 井上隆智穂 最高位はイタリアGPの8位

1994年     野田英樹 ヨーロッパGP以降の3レースにスポット参戦

1993年     鈴木利男 F1終盤2戦の日本GPとオーストラリアGPにスポット参戦

1991年     服部尚貴 日本GPとオーストラリアGPにスポット参戦

1988~1995年 鈴木亜久里 最高位は1990年の日本GPの3位。日本人初の表彰台。

1987~1991年 中嶋悟 最高位は1987年イギリスGP・1989年オーストラリアGPの4位。日本人初のフルタイムF1ドライバー

1976~1977年 星野一義 日本GPにスポット参戦。日本一速い男の異名を取る

1977年     高橋国光 日本GPにスポット参戦。

1976年     桑島昌美 日本GPにスポット参戦。予選落ち

1975年     鮒子田寛 イギリスGPとオランダGPにスポット参戦。予選落ち。日本人初のF1選手権レースに出場したドライバー

1974~1976年 高原敬武 日本人として初めて世界選手権対象外のF1レースにスポット参戦

1970年代はF1ドライバーというよりF1経験者といった印象になります。1980年代の中島悟選手からは日本人も本格的にF1ドライバーの仲間入りしましたが、やはり自動車メーカーやスポンサーの後ろ盾があってのF1ドライバーという印象は拭えません。唯一、小林可夢偉選手は実力が認められてF1に出場していた日本人初のドライバーとなるのではないでしょうか。スーパーライセンスを得ることが難しくなってきていますがF1ドライバーを目指している若手ドライバーを応援していきたいですね。

今もっともF1ドライバーに近い女性?

スペインの女性レーシングドライバーでカルメン・ホルダ(Carmen Jordá )選手が2015年はロータス(現ルノー)のテストドライバーとして採用されていました。現実的には下位カテゴリーでもF1にふさわしい実績は残せていなかったのでレース出場は難しいと言われていました。現時点では女性のF1ドライバーの誕生の可能性はない状況です。