最近話題のディーゼルエンジンについて!

みなさん、最近はガソリンも高くて給油が憂鬱ですね。ハイオク、レギュラーの下にはとっても安い軽油の値段が...。ディーゼル車が羨ましい...。一度はそう思ったことはないですか? 今回はそんなディーゼルエンジンについて少し勉強していきましょう!

ディーゼルエンジンの歴史

ディーゼルとは発明者の名前です。

ディーゼルエンジンの歴史は長く、1892年にドイツの技術者ルドルフ・ディーゼルが発明しました。ガソリンエンジンに比べ、精度の低い燃料でも使用できるため、戦争時には大変重宝され、戦艦や戦闘機、戦車用に数々のディーゼルエンジンが開発されました。そのような背景から戦争に育てられた発明品といっても過言ではありません。
現在ではディーゼルエンジンの泣きどころであった排気ガスの汚さも一般実用目的に改良され、とてもクリーンなものになっています。

ディーゼルエンジンには魅力がいっぱい!

税金の制度の違いから日本ではディーゼルエンジンに使用する軽油燃料はとても安くて魅力的です。軽油値段はレギュラーガソリン1リッターあたりに対して20円程度安いです。しかしまだ日本ではそれほどディーゼルエンジン車は浸透していません。
やはりその理由としてはディーゼルエンジン車のことを理解していないゆえに不安があるのでしょうか。ヨーロッパではかなり前からディーゼルエンジン車は普及しています。それは一般的に使用するようなファミリーカーからスポーツカーまでです。
その背景には日本と違いガソリンが高いことでした。しかし日本も数年前からガソリンが高騰していることから今後ディーゼルエンジン車はどんどん普及していくと予想されます。

ディーゼルエンジンの仕組みについて

まずディーゼルエンジンの仕組みについてかんたんに説明します

ディーゼルエンジンの大きな特徴はガソリンエンジンと違い、連続爆発させていることです。ガソリンエンジンでは圧縮させた混合気にプラグという点火装置を使い毎回爆発させます。これは100円ライターで火を付けるときの点火用の石のような物を想像していただければ良いと思います。ディーゼルエンジンの場合はこの石がなく、ピストンにより圧縮したときの熱で爆発するような構造です。
車種によってはディーゼルエンジンでもプラグを使用しているタイプもありますが、それは始動時の点火用に使用しているだけです。
そのほかは普通の4ストロークのガソリンエンジンと同じ構造といっても過言ではありません。ディーゼルエンジンも4工程で1回転です。

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンンの違い

ここではみなさんも馴染みのあるガソリンエンジンの特徴と比較してディーゼルエンジンの知識を養っていきましょう。

ガソリンエンジンの特徴

【エンジンの大きさ】
ディーゼルエンジンに比べて小さいサイズで高出力を得ることができます。そのため必然的に重量を軽く設計できます。コンパクトカーに最適なサイズで設計できるのもガソリンエンジンの特徴の一つと言えます。
【静寂性】
エンジン稼働中の音も静かで振動も抑えられるのが特徴です。
【運動性能】
高回転にエンジンを運動させられることも特徴です。そのため高性能スポーツカーは必然的にガソリンエンジンが採用されています。
【排気ガス】
触媒装置が効果的で、さらに不完全燃焼したガスをエンジンに送り込む装置もガソリンエンジンにとって効果的です。排気ガスがとてもクリーンです。
【生産コスト】
ディーゼルエンジンに比べて少ない部品点数で生産することができるので低コストです。

ディーゼルエンジンの特徴

【エンジンの大きさ】
振動が大きく補強が必要なため、ガソリンエンジンに比べ大きく重くなります。同じ運動量でもガソリンエンジンに比べ大きく作らないといけないのもディーゼルエンジンの特徴です。
【静寂性】
振動は大きく音も大きい。よくバスやトラックがマフラーを揺らしながらガラガラ音を立てているのはディーゼルエンジンによるものです。ちなみにガラガラ音はノッキングの音です。ガソリンエンジンと違い、ディーゼルエンジンは大きくノッキングするのも特徴です。
【運動性能】
ガソリンエンジンにくらべ低回転型エンジンになります。少ない回転域でもトルクがフラットに出るので利点も多いです。高回転まで回さなくて良いのでエンジンへの負担も小さく、結果として高寿命になるのもディーゼルエンジンの特徴です。さらに低回転で使用するためガソリンエンジンに比べ低燃費で済みます。
【排気ガス】
現在では排気ガスの有毒物質を出しにくくする装置が日本のメーカーでは数社しかありません。海外のディーゼルエンジン車は日本の基準に満たしていない車両がほとんどのようです。
【生産コスト】
燃料噴射システムに高精度、高耐久性が求められるのでどうしてもコストが上がります。そのほか振動も大きいので補強が必要になりコストが上がります。
【そのほか】
寒冷地では燃料中のパラフィンが析出してフィルターで目詰まりすることがあります。

ディーゼルエンジンのメリット

ガソリンエンジンと比較してディーゼルエンジンの特徴と上げてみましたが、さて、ディーゼルエンジンのメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

ディーゼルエンジンは燃費が良い!

ディーゼルエンジンの特徴でもある低回転型エンジン。これはガソリンエンジンに比べデメリットに思われがちですが、低回転で走れるがゆえに運動量が小さい=燃料も少なくて済むのです。軽油も安いので助かりますね!

ディーゼルエンジンはパワフル!

低回転でトルク(力)がフラットに出るのでとても力持ちです。ガソリンエンジンは力を出そうといすると、回転数を上げないといけないのでその分燃費も悪くなります。例えば急な上り坂を登るとき、ガソリンエンジン車では坂の手前で助走をつけて坂に突入しないといけないのですが、ディーゼルエンジンではゆっくり坂に差し掛かっても、アクセルをポンと踏めばグイグイ登っていきます。三菱自動車のCMでディーゼル車が坂をズンズン登っていくのはそのアピールです。

ディーゼルエンジンは長寿命!

ディーゼルエンジンは低回転しかエンジン回転数が回らないので部品への負担も少なく済みます。そのため長寿命です。仕事で毎日走っているバスやトラックでは走行距離100万キロ走った、なんてことは当たり前のようです。長く愛車と付き合えれば車にかかる費用も抑えられるハズです。

デメリットが感じられない!?

ハイエンドスポーツカーのようにスピードを求めない限り特にデメリットが感じられないのも魅力の一つです。ヨーロッパの車がほとんどディーゼルエンジンに変わったのもうなずけます。エコカーといえばハイブリッドカーを想像しますが、ハイブリッドカーには、バッテリーの寿命やその交換費用、モーターがどれほど持つのかも不安ですが、ディーゼルエンジン車ではそのような不安もありません。そのような背景があるためか各社ディーゼルエンジン車の開発に力を入れているのではないでしょうか?

唯一のデメリットはエンジン音?

唯一デメリットを上げるとすればカラカラというエンジン音でしょうか?しかし最近の特に日本のディーゼルエンジン自動車はとても静かなものです。ディーゼルエンジンは音が大きいというはすでに一昔前の話になったのかもしれません。

ディーゼルエンジンは高いのか?

さて、ディーゼルエンジンは生産にコストがかかるのは前述でも紹介しましたが、それがどのように影響しているのかを調べてみました。

トヨタハイエースの場合

【DX GLパッケージ】3,000ディーゼル  3,186,000円
【DX GLパッケージ】2,000ガソリン   2,294,509円

ハイエースはディーゼルエンジンとガソリンエンジンの価格差はおよそ90万円も差があります。そもそも排気量が違うのでなんとも言えませんが。ハイエースではディーゼルは3,000cc、ガソリンは2,000ccというラインナップになっています。
ハイエースのディーゼルエンジン車は商用車にも多く使われているためこのような強気な値段設定なのでしょうか? それともガソリンエンジン車がおよそ230万円というのはとても安く感じられます。ガソリン車が破格の値段設定なのかもしれません。

マツダデミオの場合

エコカーに乗り換えようと思うとデミオが選択肢に入る方も多いと思います。その中でも、もっとも実用的なデミオの値段を見てみましょう。

【XD】1,500ccディーゼル 1,782,000円
【13c】 1,300cc ガソリン  1,350,000円

こちらもハイエース同様排気量が違いますが、性能的には同等かと思います。こちらもおよそ43万円とディーゼルエンジンの方が値上がり傾向にあるようです。燃費や燃料代から計算すると、年間走行距離が多い方はディーゼルエンジン車を選ぶとその値段差の元が取れると思います。

中古のディーゼル車を購入する時は注意が必要です!

ディーゼル規制法という法令があります

現行の新車を購入する場合は基本的には心配はいらないのですが購入の際は一度ディーラーさんで確認しておいた方が良さそうです。地域によってはディーゼル規制法が違うようです。ではディーゼル規制法とはどういったものか見てみましょう。もっとも厳しいとされる東京都のディーゼル規制法を紹介します。

ディーゼル規制法

東京都のディーゼル車規制は、平成15年10月から実施され、平成18年4月に規制の基準値が強化されました。東京都環境確保条例で定める粒子状物質排出基準を満たさないディーゼル車は、東京都内の『走行』を禁止しています。対象地域は東京都内全域です。(伊豆諸島、小笠原諸島など、島部は除きます。)
規制の基準は平成15年10月施行の粒子状物質排出基準は、国の新車に対する長期規制の排出基準と同じ値です。平成18年4月1日からは、新短期規制と同じ値になっています。

規制の対象となる車種および型式

規制の対象は、ディーゼル車です。規制の対象となる車種は、貨物自動車、乗合自動車(乗車定員11人以上)、特種用途自動車。規制の対象となる型式は記号のない昭和54年頃まで製造された車両、U-、W-、S-、P-、N-、K-、KA-、KB-、KC-、KE-、KF-、KG-、KJ-、KK-、KL-、HA-、HBー、HC-、HE-、HF-、HM-です。またこの車種および型式の中でも一部基準に適合している車両があります。詳細については、メーカー(ディーラー)または東京都にお問い合わせください。
また規制の対象であっても、九都県市の指定した粒子状物質減少装置を装着すれば都内走行は可能です。また輸入車、改造車、型式欄に識別記号がない場合などは、東京都へお問い合わせください。

そのほか地方により法令が違いますので注意してください!

特に注意したいのは、東京都以外で登録されたディーゼルエンジン車で、東京都の法令基準に満たしていない車両で東京都内を『走行』するだけでもしかるべき罰則を受けることになりますので注意してください! そのほか地域によっては基準を満たしていない車両の登録ができなかったり、通りすがりによる走行であれば可能だったりしますので少し面倒ですが、注意が必要です。

ディーゼルエンジンの整備にはディーゼルエンジンの整備士資格が必要です

もしディーゼルエンジン車を購入するのであれば、今後の整備工場との付き合いも重要になってきます。実は整備士資格にはガソリンエンジンの資格とディーゼルエンジンの資格の2種類存在します。その理由は、前述でも紹介したように、双方のエンジンに構造の違いがあるからです。よって、いままで整備を担当していた行きつけの整備工場(ディーラー)で整備を依頼しても、ディーゼルエンジンの資格者がいなければ断られてしまいますのでディーゼルエンジン車を購入する場合はアフターケアの方もしっかり話し合っておきましょう。

納車直後は要注意!

これは実際にあった話のようですが、先ほど納車したばかりのお客様から大変な剣幕で、『走っていたら突然車が止まったぞ! どうしてくれるんだ! 納車してすぐだぞ! 不良品つかませやがって! さっさとレッカーしに来い!』と怒涛の電話が入ってきたそうです。すぐ近くだったので直ちにレッカーし、ディーラーで症状を聞くとお客様が『ガソリンスタンドから出てしばらくしたら止まった!』だそうです。まさかと思いお客様に尋ねると給油したのは『レギュラーガソリン』だったそうで、そのときお客様も間違いに気付き、顔が真っ赤になり大変恐縮されたそうです。
このように納車直後の給油ミスはあるある話のようです。初めは慣れないディーゼルエンジン車ですが注意しましょう。

まとめ

ディーゼルエンジンについてざっと紹介しましたがいかがでしたか? もしディーゼルエンジン車を購入検討でしたら、ご自分の年間走行距離などを計算し、使用目的もハッキリさせておいた上でディーラーさんに相談することをオススメします! ディーゼルエンジンに使用する軽油はとても安いので魅力的ですね! ディーゼルエンジンのトルクフルな走りは一度経験すると病み付きなることでしょう! 新たなカーライフ計画のご指南になれば幸いです! 最後までありがとうございました!

※ガソリン価格や車体価格は2015年11月3日時点のものです。