【トヨタ センチュリーロイヤル】開発費用は○億円!天皇・皇后方が乗る御料車について 驚きの内装や性能をご紹介

天皇・皇后方が乗る御料車は2016年現在センチュリーロイヤルという車が使われています。日本に4台しかない車両で、一般販売はされておらず市場には出回っていません。センチュリーロイヤルの開発費は数億円と言われており、観音開きのドアや防弾仕様のボディなど一般車両にはないような装備が満載の車です。この記事ではそんなセンチュリーロイヤルについてご紹介しています。

天皇・皇后方が移動の際に乗る御料車とは

御料車(ごりょうしゃ)は日本の天皇陛下や皇族の方が移動の際に乗る車です。「御料」には高貴な人の所有物や使用物という意味があります。国会開会式など公的な移動の際には皇ナンバー、プライベートの移動の際には品川ナンバーが取り付けられます。ナンバーを変えても前後に護衛車両が走行するためすぐに御料車だとわかっています。

現在の御料車は6代目となっており、初代から4代目までは日本製ではなく海外製の車を使っていました。5代目からは日産が製造したプリンスロイヤルに、2006年からは現在も使われているトヨタが製造したセンチュリーロイヤルが使用されています。

ここからは現在の御料車として使われているセンチュリーロイヤルの簡単なスペックや、御料車ならではの構造などセンチュリーロイヤルについてご紹介していきます。

センチュリーロイヤルの基本的なスペック

トヨタ センチュリーロイヤルは天皇・皇后方が移動の際に乗る御料車として使用されています。1997年に販売が開始された2代目センチュリーをベースにトヨタ自動車が持つ最大の技術やノウハウが注ぎ込まれた車両になっています。センチュリーロイヤルは一般販売はされておらず、現在日本には4台(ナンバー 皇1、皇2、皇3、皇5)ありますが全て皇室が所有をしています。当初は5台の購入を予定していたようですが、日本国内の財政状況を考慮して5台から4台に変更されたそうです。

一般向けの販売を希望する声も多くありましたが、御料車としての格を保つためや御料車と間違えてしまはないように御料車専用車両ということで一般販売は一切に行わないということです。

一般販売されていないため、詳しいスペックなど不明な部分が多い車種です。エンジンに関しては5Lの12気筒エンジンのハイパワーエンジンを搭載しており、駆動方式はFRになっています。特注のダブルウィッシュボーン式のエアサスペンションが使われており、センチュリーロイヤルはレクサスやベンツなどの高級セダンとは比べ物にならない乗り心地を実現しているそうです。また、御料車ということで100km/h以上の高速走行をすることがないため、低速時の静寂性を徹底的に追及されており、車内は走行中のロードノイズや風切り音、車外の音はほとんど聞こえない静かな空間になっています。

センチュリーロイヤルは一般販売されていないため、センチュリーロイヤルの詳しい詳細についてはトヨタ関係者や宮内庁関係者以外にはあまり知られていません。

マイバッハやロールス・ロイスよりも大きなボディ

出典:http://www.50century.jp/what.html

センチュリーロイヤルには開発コードネームがつけられており、「大きい車」ということでベース車両のセンチュリーと比べ物ならないぐらい大きなボディになっています。車両全長は6,155mm、全幅は2,050mm、全高は1,780mm、車両重量は約3,000kgで、8人乗りのリムジン仕様になっています。センチュリーと同じような高級ラグジュアリーカーで有名なロールス・ロイスやマイバッハよりも大きなボディになっており、8人が乗車した際にもゆったりと過ごすことができます。

同じトヨタ自動車から発売されている「セルシオ」が一緒に走行している姿をよく見かけますが、その際にセルシオが軽自動車に見えてしまうほどセンチュリーロイヤルのボディは大きいです。セルシオはよく見かける車種だと思いますが、実際は結構大きな車体です。

一般車にはない、御料車ならではの構造とは

天皇・皇后方が乗車するということで、センチュリーロイヤルには一般車両にはないような構造の部分がたくさんあります。トヨタの技術をフルに活用されており、細かい部分まで考えて作り込まれています。ここではセンチュリーロイヤルの特殊な構造についてご紹介いたします。

観音開きの側扉を採用

センチュリーロイヤルには日本車では珍しい観音開きが採用されています。観音開きとは2枚のドアがそれぞれ前後の端部を軸にして、中央から左右に開きます。観音開きのメリットとしては後席に乗っている人が足を広げなくても簡単に乗り降りすることができるというところです。和服など足を広げることができな服装の際にはとても楽に乗り降りができます。

日本車ではセンチュリーロイヤルの他に「RX-8」、海外の車だと「ロールス・ロイス ファントム」などで観音開きが採用されています。写真の画像はセンチュリーロイヤルではなく、RX-8の観音開き時のものです。(センチュリーロイヤルのものは見つけることができませんでした。)

天皇・皇后方の姿が明瞭に見えるように窓枠を拡大

TVなどで天皇陛下が笑顔で手を振っている姿をよく見かけると思います。御料車として使用されるセンチュリーロイヤルは天皇・皇后方の姿が見やすいようにり後ろ側の窓枠がかなり大きく作られています。御料車の車列を見かけた際には窓ガラス越しにはなってしまいますが、天皇陛下のお姿を拝することができます。

内装に和紙や毛織物などが使われている

センチュリーロイヤルの車内には日本の伝統工芸品などが多く使用されています。天井には和紙、後部座席には毛織物(運転席と助手席は皮)、乗降ステップには御影石と呼ばれる神戸市の御影から採取することができる花崗岩が使われています。

天皇・皇后方が乗る御料車ということで、内装もとてもゴージャスになっています。御料車には各国の首脳陣も乗ることがあり、その際には車内でも日本の文化を楽しむことができるということで大絶賛です。

銃撃を受けても安全な防弾仕様

天皇・皇后方を万が一の事態から守るためにボディや窓ガラスは防弾仕様となっています。日本では銃撃に合うということはまずないと思いますが、念には念をということで取り入れられたのでしょう。また、ナンバー皇3、皇5は国賓接遇用の特装車となっており、標準のナンバー皇1よりも防弾性能が強化されています。国賓は海外のテロリストなどから狙われやすく、日本で襲撃を受けて何かあった場合には外交問題に発展してしまうので、標準車よりも強化がされているようです。

爆発にも耐えることができるボディになっており、車体の下に手榴弾や爆弾を設置されても耐えることができると言われています。日本ではありませんが、自爆テロなどが発生しても天皇・皇后方の身を守ることができます。

ナンバー皇2は寝台仕様

ナンバー皇1は天皇・皇后方が乗る標準車両、ナンバー皇3と皇5は国賓接遇用の特装車となっています。センチュリーロイヤルは4台あり、最後の1台は葬儀の際に使われる寝台車両となっています。他の3台と同じようにリムジンのボディに、寝台車のみハイルーフ化になっています。後部座席部分は全面カーテンが掛けられています。

センチュリーロイヤル ナンバー皇2の寝台車が初めて使用されたのは2012年の三笠宮寛仁親王の斂葬の儀の際です。2回目は2014年の桂宮さまの葬儀、斂葬の儀の際に使用されました。普段は走行しないため寝台車の詳しいスペックなどはあまり明らかになっていないのが現状です。しかし、寝台車ということで、あまり使用する機会がない方がいい車です。

センチュリーロイヤルの車両価格は◯◯◯◯万円!

ここまででセンチュリーロイヤルがどれだけすごいのかをご理解いただけたかと思います。ここまですごい作りになっていると車両価格は一体いくらなのか気になってきませんか? 車両価格が公表されているのはナンバー皇1の標準車両とナンバー皇3、皇5の特装車両のみとなっています。気になる価格ですが、標準車は5,250万円、特装車両で9,450万円と日本車の中で1位2位の新車車両価格となっています。

世界のスーパーラグジュアリーカーであるロールス・ロイスやマイバッハとほとんど変わらない車両価格で、乗り心地や性能などは上まっている部分が多くあります。これほど完成度の高い車が5,250万円や9,250万円で作ることができるわけなく、実際にかかった費用は1台につき2億円を超えているという噂もあります。つまりトヨタは1台につき1億円以上の赤字になってしまうのですが、日本を代表する御料車を作った自動車メーカーとして箔がつき、その名を日本だけではなく世界に広げることができます。そのため数億円の赤字だったとしても問題ないのです。

そのためセンチュリーロイヤルは一般向けの販売はしておらず、皇室のみへの販売になっていると言われています。

もし、移動中に天皇陛下が乗るセンチュリーが襲撃されたら

日本国内ではまずありえないと思いますが、天皇陛下が乗っている車両が襲撃された場合の訓練もしっかりと行われています。御料車の前後には必ずSPが運転する警護車両が走行するので、警護車両が御料車を守るように停まり、天皇陛下を守ります。襲撃された際にはボディや窓ガラスは防弾仕様になっているので、多少の銃撃からは身を守ることができます。タイヤもゴムだけでできているので、タイヤを撃たれてもパンクせずに走行して逃げることができます。安全な場所まで走ることができたら天皇陛下の身を一番に守り、安全な建物内に誘導します。

海外ではロケット砲などを使って襲撃を仕掛けてくるテロリストもいるようですが、日本ではそんな危険もないためセンチュリーロイヤルの防弾性能だけでも十分だと言われています。

英王室専用車両との比較

ここまで日本の御料車であるセンチュリーロイヤルについてご紹介いたしました。御料車は日本だけではなく世界中にあります。そこで、ここからは日本でもTVなどでよく見かける英国王室の御料車と日本の御料車にはどのような違いがあるのかを比較していこうと思います。



開発費用はほとんど同じか?

まず英国で使われている御料車はイギリスの超高級車メーカー ベントレーの「ベントレー ステートリムジン」が使用されています。まず車両価格についてですが、ベントレー ステートリムジンは英国王室が購入したわけではなく、イギリスの自動車製造者協会から進呈されたものとなっており詳しい車両価格については不明です。しかし、開発費用は数億円と言われており、日本のセンチュリーロイヤルと同じぐらいの費用がかかっています。

センチュリーロイヤルはベントレーに比べると装甲が弱い

先ほどもご紹介したようにセンチュリーロイヤルは手榴弾の爆発や多少の銃撃を受けても大丈夫なように作られています。しかし、英国を走行するにはこの程度の走行では安全とは言えないようです。ベントレー ステートリムジンは地雷の爆発に耐えることができる床、対戦車用のロケット砲を打ち込まれても耐えることができる窓ガラス、毒ガスを撒かれても特殊な気密構造など徹底的な装甲が施されています。国家レベルの特殊部隊が襲撃してこない限りは安全な場所まで避難することができます。

現在は世界中でテロなどが起きていて、テロリストの武力もどんどん上がっているため海外ではこれぐらいの装甲が必要なのかもしれません。また、英国では王室が参加する行事毎が多く頻繁にメディアに取り上げるためテロリストから狙われる可能性も高いようです。日本ではないと思いますが、王室に不満を持っている一般の市民たちが御料車に向かって石を投げるということは結構頻繁にあるようです。

まとめ

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今回の記事では日本の御料車であるセンチュリーロイヤルについてご紹介いたしました。天皇・皇后方が乗る車ということで、日本を代表する自動車メーカー「トヨタ」の技術をフルに取り入れた日本の最上級車両となっています。高級感がありゆったりと過ごすことができる車内空間、楽に乗り降りができる観音扉、一般者では体験することができない圧倒的な静寂性能など世界のラグジュアリーカーと比較しても群を抜くほどの完成度だと思います。

センチュリーロイヤルは普段運転をしている際に見かけることはまずないような車両だと思います。天皇・皇后方が乗っている際には前後に警護車両が走行して、さらにその周りに白バイや警察車両が御料車を囲むように走行します。御料車が走行するルートはあらかじめ決められており、一般車両が走れないように交通規制をします。そのため事前にいつどこを通るかを調べておくことで、センチュリーロイヤルと天皇陛下のお姿を拝することができるでしょう。