【プジョー3008】プジョー初の本格SUVは本気の作り込みでお買い得なんです

プジョー3008は、フランスを代表する自動車メーカーのプジョーが生産するクロスオーバーSUVです。Cセグメントを受け持つ308をベースにしていて、プジョー初の自社開発・自社生産SUVでもあります。かねてからのSUV流行りにのって、順調に販売台数を伸ばしていますね。今回は、そんなプジョーの売れ筋クロスオーバーSUVの3008を隅から隅まで見てみたいと思います。

プジョー3008はこんな車です。

出典:http://www.goo-net.com/catalog/PEUGEOT/3008/10087089/index.html

プジョー3008は、プジョー初のクロスオーバーSUVです。Cセグメントの308をベースに開発されていますので、SUVのルックスに反して室内はラグジュアリーな仕上がりになっているのが特徴です。プジョーのリリースには、すべての車に求められる要素を取り込んだ“いいとこ取りカー”のようにうたってあります。

ラグジュアリーセダンの上質とドライビングプレジャー、ワゴンの積載力と実用性、SUVのタフネス、そのすべてを凝縮したクロスオーバーモデル。

出典:www.peugeot.co.jp

グレードは、バックソナーと革巻ステアリングホイールを装備した“プレミアム(Premium)”と、シートヒータ付電動レザーシート、バイキセノン・ディレクショナルヘッドライト(LEDポジションランプ付)を装備した上級グレードの“シエロ(Cielo)”の2種類が設定されています。
従来のトラクションコントロールを進化させ、駆動輪へのエンジントルクとブレーキを制御して滑りやすい路面での走行をスムーズにする新機能“グリップコントロール”を搭載しています。ノーマルモードと機能OFFだけでなく、ユーザーが路面状況にあわせて任意に選択できる“スノー”、“マッド(泥道)”、“サンド”の3つのモードを切り替えられるようになっています。標準装着のミシュラン製マッド&スノータイヤ(LATITUDETOUR HP)との組み合わせで、トラクション、ブレーキング、ハンドリングの総合性能で最適な走破性を実現しています。

スペックなど

ボディタイプ:SUV・クロスカントリー・ライトクロカン
ドア数:5ドア
乗員定員:5名
型式:ABA-T85F02
全長:4,365mm
全幅:1,835mm
全高:1,635mm
ホイールベース:2,615mm
トレッド前/後:1,520/1,525mm
車両重量:プレミアム 1,470kg シエロ 1,490kg
最高出力:156ps/6,000rpm
最大トルク:24.5kgm/1,400~3,500rpm
種類:直列4気筒DOHCターボ
総排気量:1,598cc
内径×行程:77.0mm×85.8mm
圧縮比:10.5
過給機:ターボ
燃料供給装置:電子制御コモンレール式筒内直接噴射
燃料タンク容量:60リットル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:10.4km/リットル
ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前):マクファーソン・ストラット式(アンチロールバー付)
サスペンション形式(後):トーションビーム式
ブレーキ形式(前):ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後):ディスク
タイヤサイズ(前):215/60 R16
タイヤサイズ(後):215/60 R16
最小回転半径:5.5m
駆動方式:FF
トランスミッション:6AT

販売価格:プレミアム 3,290,000円
       シエロ 3,590,000円

プジョー3008の誕生まで

出典:http://www.automania.be/fr/auto/peugeot-f/peugeot-actualites/peugeot-au-87ieme-european-motor-show-brussels

プロローグHYbrid4

この画像は、2008年のパリモーターショーで発表された“プロローグHYbrid4”と命名されたコンセプトカーです。名前の通りハイブリッドパワートレインを搭載していますが、詳細は明かされていません。ただ、3008がこのコンセプトから生まれたことは明白でしょう。だってプジョー3008は、このモノスペース・トールボーイスタイルはもちろん、ライト類の意匠など細部にいたるまでほぼ“このまんま”のディテールでデビューしたのですから。サイドプロテクションモールやドアのアウターハンドルまでも同じ設えですね。一見して見つけられる違いは、ホイールデザインくらいのものです。

ネーミングの歴史

プジョーと言えば、古くから“真ん中をゼロにした3桁の数字の組み合わせ”をネーミングに使ってきました。伝統とも呼ぶべき決まり事でした。この3桁の数字は車格と世代を表しています。1桁目が車格、真ん中はゼロ、3桁目が世代です。なぜか真ん中はいつも“0”です。例えば“308”は、3クラスの8世代目という意味です。初めて3桁数字の名前をもらったのは、1929年にデビューした1リッタークラスの“201”という車でした。すぐに1.5Lの“301”がデビューします。さらに1.7Lの“401”、2.2Lの“601”を送り出しました。
ここでちょっとした疑問が生まれます。“1”と“5”シリーズはどうなってるの?って、当然の疑問です。まず1シリーズですが、これは小さなバイクでした。自転車にエンジンがくっついたような乗り物で、“101”~“103”までありました。“104”からは車の名前になっています。続いて5シリーズですが、“404”からの派生モデルとして“504”がデビューしています。これは、“404の一回り大きな車”として登場したため、5シリーズのはじめの世代は“4”で“501”~“503”は存在しません。また、なぜ初めから5シリーズが存在しなかったのかはわかりません。

ちなみにポルシェの初代911の開発コードネームは“901”で、そのまま“ポルシェ901”としてデビューしました。ところが、プジョーが“2桁目にゼロを使った3桁の数字すべて”を商標登録していたためモデル途中で名前を変えたという逸話があります。
それほどプジョーはこの命名規則にこだわりがあったのでしょうね。

4桁のネーミングと3桁ルールの変更

308がモデルチェンジを迎える時に事件が起きました。308はモデルナンバーが示すとおり307の後継車です。308の次の車種はどんな名前になるんだろうと世界中が注目していました。“309”はすでに存在しますから次がないんです。4桁になるという噂もありましたが、実際は4桁はクロスオーバーSUVに与えられています。
2012年5月、プジョーは伝統を捨てることを決断しました。1929年に登場したプジョー・201以来80年以上に渡って続けてきた、3桁の数字でモデルチェンジ毎に末尾の数字が増えるネーミング手法を改めると発表したのです。以降は新興国向け車両の末尾を“1”、それ以外は基本的にモデルチェンジをしても末尾は“8”のままとすることにしました。
こうして2013年5月に発表された2代目308が、この新ネーミング法が適用された最初の末尾“8”モデルとなりました。

初の4桁モデルは1007

photo by hertylion

これをSUVと言うべきかどうかはわかりかねますが、“106”の後継車となるべく“107”を待っていたときに登場したトールデザインのコンパクトミニミニバン? の1007です。これが4桁最初のモデルでした。両側電動スライドドアを採用した不思議がいっぱいの車です。

1007の魅力はこちらの記事にまとめてあります。

次に登場した4桁は4007ですが...

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB4007

欧州でのクロスオーバーSUVの潮流は激しく、「ポルシェ・カイエン」、「アウディ・Q7」、「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」、「BMW・Xシリーズ」、「ボルボ・XCシリーズ」など、続々と登場しています。後に続けと言わんばかりに、2007年のジュネーブショーでプジョー初となるSUV“4007”がデビューしましたが、これは三菱アウトランダーのOEMでしたので、純粋なプジョー車ではありませんでした。

3008の登場

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%BB3008

2009年3月のジュネーブショーで、やっとプジョー自社製の本格SUV“3008”がデビューしました。同年5月にフランスで発売されたのを皮切りに、順番に欧州各市場へ投入されていきます。日本市場への導入は2010年6月1日です。ベーシックな『Premium』とラグジュアリーな『Griffe』という2機種のグレードが用意されていました。ワゴン、MPV、SUVのいいとこ取りをしたクロスオーバーモデルという扱いの車です。2014年3月にマイナーチェンジをしたのが現行モデルです。

プジョー3008について

フェイスリフトされて今時プジョーのデザインを手に入れた3008の中身を見てみましょう。

エクステリア

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=exterior-design/

プジョーのアイデンティティである“フローティンググリル”と、新しいデザインのヘッドライトを採用した精悍なフロントフェイスが魅力です。リアコンビネーションランプも、最新のプジョーデザインに統一されて、さらにスタイリッシュになりました。上級グレードのシエロには、バイキセノンヘッドランプを採用しています。自動光軸調整機能とヘッドランプウォッシャーもあわせて装備されています。コーナーリング時に照射角度を自動的に変えるディレクショナル機能も搭載しました。

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=exterior-design/

インテリア

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/

ぴったりとドライバーの身体にフィットするシート、整然とレイアウトされたトグルスイッチ。高めのアイポイントは爽快な視界を提供してくれ、思いのままにクルマを操ることができます。このコックピットには、ドライビングを楽しむためのスポーティセダンとしての魅力が凝縮されています。Cieloには、走行情報を眼前に表示するヘッドアップディスプレイを標準装備しています。

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=interior-design/

パノラミックガラスルーフ

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=interior-design/

上級グレードのシエロには、パノラミックガラスルーフが標準装備されています。ただでさえグラスエリアが広い3008ですが、屋根のほぼ全面がガラスになっているのは格別な開放感に浸れます。個人的には、オープンカーよりも好きです。屋根は閉じているのに空が見えるって最高じゃないですか!もちろんオープンカーの方が開放感があることは認めますが、なかなかオープンで走る事って少なくないですか? 以前カブリオレに乗っていたことがありますが、ほとんど開けたことがありませんでした。雨が多いこともありますが、わざわざ街中の空気を吸うこともないと思うのです。もちろん週末に郊外へでかければ活用できるのですが、それも月に1度あるかないか。雨が重なればそのチャンスも無くなります。普段の買い物でも通勤でも、空を眺めることができるって素晴らしいですよ。私ならオープンカーよりもガラスルーフを選びます。

ラゲッジスペース

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=exterior-design/

テールゲートは上下に分割して開くことができます。小さな荷物は上のドアだけを開けて、大きな荷物の時は下のドアも開いてと、荷物の大きさに合わせて高い機能性を発揮してくれます。ホビーテールゲートにはラゲッジレールが設けられているので、重い荷物でも出し入れが容易に行えます。ベンチシートにもなりますので、腰掛けて利用できます。リアシート使用時のラゲッジルーム容量は432L(パーセルシェルフ下まで)です。6:4の分割可倒式リアシートを完全に折りたたむと、容量は1,241Lにまで増大します。フロアボードは3段階に高さを設定でき、ミドルポジションでリアシートバックを折りたたむと長くフラットなラゲッジフロアが広がります。長尺ものや自転車やスノーボードも積み込むことができます。

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=interior-design/

安全性能

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=safety/

ステアリングの角度やコーナーリングスピード、ホイールの回転数などの情報を収集して、クルマがドライバーの意図を超えて危険な姿勢に陥ったと判断すると、エンジン出力を制御して必要なホイールに制動力をかけて車体姿勢を補正します。危険回避時やコーナーリング中の安全性を高めてくれます。

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=safety/

上級グレードのシエロには、フロント部分に装備されたセンサーで前方車両との距離を測定して、設定された車間距離よりも近くなると警告する“ディスタンスアラート”が搭載されています。車間距離の設定は秒数で、走行速度に応じて変化します。時速70km~150kmの範囲で作動して、車間距離情報はカラーヘッドアップディスプレイに表示されます。

出典:http://www.peugeot.co.jp/showroom/3008/crossover/p=technology/

オールマイティな3008は様々な路面状況に対応できます。砂地、雪道、泥道など、滑りやすい路面での走行性を高めてくれる“グリップコントロール”を搭載しています。路面の特質や摩擦係数に応じてトラクションコントロールの作動プログラムを任意に切り替えながら必要な駆動力をしっかりと確保します。 センターコンソールに設けられた5つのモードをダイヤルスイッチで切り替えられます。

最後にまとめ

ベースになっている308がとても良くできた車ですので、この3008もしっかりとその恩恵にあずかっているようです。特にシエロの内装は素晴らしいです。パノラミックガラスルーもたまりませんね。本革シートとグラスルーフ、バイキセノン・ディレクショナルヘッドライトまでついてその差30万円ですから、シエロの方がお買い得ではないでしょうか。まだフランス車未経験でしたら、ぜひ体感してみて下さい。まずは最初の車検まで。気がつくといつまでも乗り続けてしまいますから。