【フェラーリ カリフォルニア】遊びからビジネスまで気軽に楽しむ!次世代オープン

「オールマイティGTカー」というコンセプトで開発され、初採用や新機能、専用機能を取り入れた「フェラーリ カリフォルニア」の魅力に迫ってみたいと思います。

「フェラーリ カリフォルニア」

「フェラーリ社」は、初のクーペ・カブリオレを搭載した2+2モデルとして、2008年のパリ・モーターショーにて「フェラーリ カリフォルニア」を発表し2009年から発売しました。
車名の「カリフォルニア」は1950年代に生産されていた同社の「250GT カリフォルニア・スパイダー」が由来となっています。
V型8気筒エンジン搭載フェラーリモデルは、「フェラーリ カリフォルニア」と「フェラーリ 458イタリア/スパイダー」の2モデルが設定されており、それぞれ「FR駆動2+2シーター」の「カリフォルニア」と、「MR駆動2シーター」の「458イタリア/スパイダー」のカテゴリーに分けられています。

オールマイティなGTカー

開発コンセプトは、スポーツ・ドライビングを楽しみながらも、長距離ドライブや街中を流すことも難なくこなし、ビジネスやレジャーでもポテンシャルを発揮する、「オールマイティGTカー」という明確な目標を持って開発されました。

伝統と優雅さを備えられたデザイン

「フェラーリ カリフォルニア」のデザインは内外装ともにフェラーリ伝統の「ピニンファリーナ社」が担当しています。
フロントノーズは、フェラーリ伝統ともいえるティアドロップ型のヘッドランプと格子グリルが備えられています。
フロントマスクから流れるボディラインは、ボディサイドとリアへ流れ、優雅さを印象に残す役目を果たしています。
そしてボディサイドのドアハンドルに向かって力強いライン入り、リアフェンダーの膨らみに繋がる形で、「フェラーリ カリフォルニア」らしさを演出しています。
リアテールは、丸型テールライトを採用しフェラーリ伝統のデザインです。
またボンネットとボディサイドのエアベントは、1957年型「フェラーリ カリフォルニア 250」をモチーフにし伝統を重んじたデザインです。

実用性を兼ね備えたインテリア

デザインについては、フェラーリ初となるトランクスルー方式を採用しており実用性も兼ね備えたインテリアになりました。
また後席は、リアシートがない2名乗車仕様も選べるため、中央の盛り上がりがなくなり、ゴルフバッグなども収めやすくなるように図られています。

高品質なレザーを多用

カリフォルニアの内装は、高い品質感が出ています。
職人が選り抜きのセレクトした最上級レザーがシートやダッシュボード、インテリアを包み、高いクオリティとなっています。
快適性と人間工学の両面から研究されてデザインされたシートは、あらゆる体系にフィットして思い通りのポジションに調整が可能となっており、理想のドライビングポジションを実現することができます。
バックレストにはマグネシウム製フレームが採用され、軽量化にもつながっています。
新設計のインフォテイメントシステムは、6.5インチのタッチスクリーンを備え、簡単な操作でさまざまな機能をコントロールできるようになっています。
全長が、4,560mmもあるので、あらゆる体格でも快適に過ごせる前席空間を実現することができています。
2+2レイアウトでリアシートのスペースもしっかり確保することに成功しています。
オプションでリア・シートに「ISOFIXアタッチメント」を用意しており子供の二名の乗車が可能です。
またトラベル・トロリーバッグ2個かコンパクトサイズのゴルフバッグ2個が積載可能な「ベンチ」のオプションも設定されています。

「GT」仕様のステアリング

ステアリングホイールの右下にあるシフトモードを切り替える「マネッティーノシステム」のスイッチは「F430」には5種類あるが、カリフォルニアには「スノー」と「レース」は必要ないと判断され3種類の設定となっています。

クーペモデルならでは

「フェラーリ社」初のリアシート可倒式トランクスルー機能を備えており、ルーフトップを降ろしたときには240リットル、上げた状態では340リットルのトランクスペースが備わっています。
また、荷物の出し入れのために、トランクリッドはバンパーレベルから大きく開く構造を用いています。トランクスペースには、専用のスーツケースなら大小2個ずつが収納、リアシートを倒せばゴルフバッグが2個、スキーなら2セット、スノーボード2枚が収納可能になっています。

リトラクタブル・ハードトップ(RHT)式コンバーチブル

クーペ・カブリオレシステムは、「リトラクタブル・ハードトップ(RHT)」式コンバーチブルと呼ばれウェバスト製のカブリオレ・ユニットを採用している。
カバーの動きとルーフをたたむ動きは同時に行われ、所要時間はわずか数秒です。
カバーとルーフは相互の曲面にすっきりと重なり合い、240リッターのトランクスペースを確保できるようになっています。
このルーフの収納方法で、ルーフを開けた状態でもスーツケース2つを収納できます。
安全性の向上も図られてロールバーが装備され、転倒時に乗員の安全を守るため「パッシブ・セーフティー(受動的安全)」装置が備えられています。
このシステムはリアシートのバックレストの後ろにあり、バックレスト・トリムで隠され普段は見えません。
セーフティー・コントロールユニットが車体の傾きを察知しロールバーを展開するのにかかる時間は190ミリ秒です。

パワーユニット

パワーユニットは、4,297cc V型8気筒 DOHC 32バルブ 直噴エンジンを採用しています。
これにより二酸化炭素排出量は270g/kmとアナウンスされています。
最高出力490PS/7,500rpm、最大トルク49.5kgm/5,000rpmを発生させます。
2012年にMCを行い排気量は同じで新型エグゾーストマニホールドとエンジン・マッピングにより従来モデル比で最高出力が30PSアップの490PS、最大トルクが2.0kgmアップの51.5kgm/5,000rpmとなっています。

直噴(GDI)

「直噴(GDI)エンジン」は、筒内直接噴射により、シリンダー内部が冷却され、燃料が吸入バルブ経由でなくシリンダー内に直接噴射されることでパワーと効率という相反する性能を両立することが出来ています。
また筒内直接噴射は従来型燃料噴射によるエンジンより高圧縮になり圧縮比12.2:1で、パワーと燃費向上につながりました。
現行の160barに対して200barという高圧噴射の採用で燃料は細かい霧状となり理想的な混合気が作られ、アイドリングから8,000rpmまでの全域にわたって完全燃焼が可能となりました。
また排ガス規制をクリアすることにつながる高い燃焼効率が実現させることにも成功しています。
さらに吸排気双方に働く可変バルブタイミングシステムは、幅広い回転域にわたり理想的なバルブタイミングを提供するので、パワーと燃費の両面が向上しています。
吸排気ダクトは高い排出係数とスワール効果を発揮するよう設計され効率の高い混合気が形成され燃焼効率が図られています。

排ガスのクリーン化

排気システムは、2基の触媒が重要なポイントで触媒はシリンダーバンクごとに一基ずつで、それぞれ中央部に一つのプレ・サイレンサーと、2つのリア・サイレンサーを備えています。
このシステムによって排気側の圧力を下げながら現在の騒音規制にも適合させています。
リア・サイレンサーにはバイパス・バルブを装備しエンジン・コントロール・ユニットから電気信号により油圧で作動します。
シリンダー・ヘッドに二次空気供給システムを採用して触媒はバンクごとに一基で排圧を低く保ちながら、排ガス標準である「Euro5」「LEV2」に適合しています。

パワートレイン

シャシー・ボディはアルミ製で、伝統的なトランスアクスルレイアウトに従い、ギアボックスはリアにオーバーハングしており、(フロント47:リア53)という理想的な重量配分を達成することができました。
ミッションは、7速DCTを採用しており、ギアチェンジの際に発生するロスを軽減しています。

デュアルクラッチトランスミッション(DCT)

「カリフォルニア」のトランスミッションは、デュアルクラッチの7速で、F1の伝統を踏まえてパドルはステアリングホイール背後に備わっています。
「DCT」は、スポーツドライブを快適にするとともに、動力性能の向上にも寄与します。前進7速、後退1速で変速は電子制御の油圧で行い、トルクコンバーターは必要としていないのです。
メインテナンスのインターバルも長くなっており、「DCT」は、2つのギアボックスを並列に組み合わせているようなもので、2つのクラッチがそれぞれ奇数と偶数のギアを専門に担当し、次に使われるギアをあらかじめセレクトするシステムです。

トラクションコントロールシステム(TCS)

「フェラーリ社」が開発した「トラクションコントロールシステム(TCS)」は、「F1-Trac」と呼ばれ、従来のスタビリティコントロールシステムよりレスポンスが迅速かつ正確で、クルマが望ましいラインを辿るのに必要なトルク量を修正する場合でも、そのタイミングをぎりぎりまで遅らせ、しかも修正量をミニマムに抑えるようにセッティングされます。
その結果、従来のコントロールシステムと比較してレース中のコーナー脱出時の加速力が平均20%も増強され、スタビリティは目覚ましく向上し、ステアリング操作も容易になっています。

「カリフォルニア」専用TCS

「カリフォルニア」には、専用設計の「トラクションコントロールシステム(TCS)」が搭載されています。
この「トラクションコントロールシステム(TCS)」は、最初に「フェラーリ 599」に、続いて「フェラーリ F430スクーデリア」に採用されたシステムです。
モータースポーツで活躍した「フェラーリ社」は、長年にわたって蓄積した経験をこのシステムに活かすために、このクルマのコンセプトを考慮しベストマッチするように最適化が図りました。
このシステムが搭載されることによって、ハイパフォーマンスな高性能車に不慣れなドライバーでも、「カリフォルニア」のポテンシャルであるコーナリング中のパフォーマンス、安全性、スタビリティを十二分に引き出すことが可能になっています。
また各車輪の回転スピードを常時モニターし、コントロールシステムに記憶されているビークルハンドリングモデルと比較して、現状のロードミューで得られる最大のロードホールディングを割り出します。そうしてエンジンのトルクを調整し、最大のパフォーマンスを発揮させることができています。

「マグネティックダンパー」をオプション

「カリフォルニア」のサスペンションシステムは、フロントサスペンションに伝統のダブルウィッシュボーンを採用しています。リアには新世代のマルチリンク式を専用設計しています。
マルチリンクシステムは縦方向には柔軟に動き、横方向の剛性を高めているのが特徴となっています。
このシステムによって路面からのショックを吸収する能力が大幅に高まり、同時に振動やノイズの遮断性も向上しスポーツカーとしての「フェラーリ」らしいハンドリングと優れた乗り心地を実現しています。
また「599」に採用された「マグネティックダンパー」がオプション設定されています。
この「マグネティックダンパー」はオイル方式と比べ、減衰力調整に要する時間が短く、高い快適性と振動や騒音レベルの大幅に低減しています。

「CCM」ブレーキシステム

「カーボン・セラミック・マテリアル(CCM:Carbon Ceramic Material)」ディスクを標準装備した「ブレンボ製」ブレーキシステムを搭載しています。
ブレンボのCCM(カーボンセラミック)ディスクは、特殊配合のセラミック素材を使用し、鋳鉄ディスクと比較して50%の軽量化を実現し、バネ下重量の大幅な削減が可能になっています。
ブレーキパッドはブレンボの自社製で、特別配合の有機材料を摩擦材に使用しています。
ブレンボのCCMブレ-キディスクと組み合わせることで最高のブレーキ性能が得られるようになっています。

「フェラーリ カリフォルニア」主要諸元

エンジン:4,297cc V型8気筒 DOHC 直噴
最高出力:490PS/7,500rpm
最高トルク:49.5kgm/5,000rpm
トランスミッション:7AT(DCT)
駆動方式:FR
サスペンション:F ダブルウィッシュボーン R マルチリンク
ブレーキ:F/R カーボン・セラミック・マテリアル・ディスク(CCM)
全長:4,575mm
全幅:1,910mm
全高:1,325mm
ホイールベース:2,670mm
車両重量:1,860kg

まとめ

「フェラーリ カリフォルニア」は、「オールマイティGTカー」というコンセプトをもとに開発されたGTモデルです。新型「DCT」を採用したり、フェラーリ初の「2+2」モデル、「RHT」コンバーチブルと魅力的な機構を取り入れたモデルです。