【フォードフェスティバ】一世を風靡した偉大なるコンパクト

もう30年前になるんですね。フォードとマツダが仲良しだった時代のことです。フォードがマツダに資本参加したときに新しく“オートラマ”という店舗がつくられました。本家フォード車とマツダ製フォード車が販売される店舗です。このオートラマ店で最初に販売されたのが“フェスティバ”なんです。とても懐かしいですね。今で言えばトヨタパッソくらいのサイズで、そのコンパクトさとかわいいデザインが若い女性に大人気でした。

フォードフェスティバってこんな車

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90

“あー”って言ってる人はけっこう年代が上の方ですよ。40代でないと知らないと思います。“サブコンパクトカー”と呼ばれるカテゴリーで、ホンダシティ、ダイハツシャレード、トヨタスターレットなどがライバルでした。キャンパストップ人気の火付け役とも言えますね。

ボディタイプ:ハッチバック
ドア数:3ドア
乗員定員:5名
型式:E-DAJPF
全長×全幅×全高:3,580×1,615×1,460mm
ホイールベース:2,295mm
トレッド前/後:1,400/1,385mm
室内長×室内幅×室内高:1,705×1,315×1,205mm
車両重量:800kg

フェスティバ誕生秘話

出典:http://www.goo-net.com/catalog/FORD_JAPAN/FESTIVA/3500461/index.html

GT-X

上述したとおり、フォードがマツダに資本参加したときに、新たな販売チャンネルをつくることになりました。“オートラマ”店です。この名前は、オートモービル(Automobile)+パノラマ(Panorama)からなる造語です。北米フォードの生産車種と日本フォードが扱うマツダ車のOEM車輌を併売することになりました。フェスティバは、このオートラマ店で販売する最初の車種になりました。
3ドアハッチバックでブリスターフェンダーがデザイン上の特徴ですね。エンジンは直列4気筒SOHCの1,100ccと1,300ccの2種類で、5人乗り乗用車の他に商用車仕様のフェスティバ・カーゴ(CARGO)もありました。
このエンジンはフェスティバのために新規開発されたもので、後にファミリアやユーノスロードスター(排気量を上げて縦置き用に改変)にも採用される事になった長寿エンジンです。組み合わされるトランスミッションは、1,100 ccは4速M/Tのみ、1,300 ccは5速M/Tと3速A/Tが用意されました。ダッシュボード内にクーラーボックスを備え、リアシートのスライド機能やリクライニング機能、全席フルフラットにもなる多彩なシートアレンジメントが人気でした。この多彩なシートアレンジは、後継車となるマツダ・デミオにも引き継がれました。
キャンバストップと、ヨーロピアンテイストのスタイルが若い世代に大人気となり、70万円程度と抑えられた価格も相まって爆発的なヒットモデルになったのです。尾崎亜美の音楽と田中康夫がフェスティバのPVに起用され、オートラマオリジナルブランドの車両としてそのイメージを牽引する役目を担っていました。
代表格のキャンバストップの他に減衰力可変式ショックアブソーバーを備えた“S”や、その後のマイナーチェンジで革張りの内装を持つ“GHIA”、ファミリア用1.6 L(B6型)エンジンをショートストローク化して1.3 L・88psのBJ型DOHCエンジンを搭載した“GT”と“GT-X”など、バリエーションも豊富に追加されました。
モデル末期には、“GT-X”をベースにドイツのスカラ社がデザインした往年のアバルトやアルファ・ロメオの雰囲気にも似た、ロッソコルサ(イタリアのレーシングカーのナショナルカラーである鮮やかな赤色)の外装色に、丸型ヘッドライトのフロントフェイスを持つ“GT-A”が300台限定で発売されています。実際のレーシングカーの識別色と同様に、鼻先のみが白色に塗り分けられていましたが、派手な外観を好まない向きには識別色なしの赤色単色モデルもありました。外板や前後バンパーの変更により重量がわずかに増加していたため、それに伴って排出ガス規制の重量ランク変更を避ける目的で、メーカー出荷時にはエアコンは装着されずディーラーでの取り付けとなりました。
“GT-A”の企画は、当時オートラマに在籍し無類のエンスージアストとしても知られる中島秀之氏が手がけたものです。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90

フェスティバGT-A

2代目フェスティバ

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北米とオーストラリア市場の意向に沿うためにデザインが大幅に変更され、同じ3ドアハッチバックながらクーペ風の外観になりました。ぼってりと質感が低く大味なスタイリングと後部座席の閉塞感が不評で、日本での販売は苦戦しました。
エンジンは4バルブ化され、直列4気筒SOHCの1.3Lと1.5Lを採用しています。シャシーは新たにマツダ・Dプラットフォームを採用しているものの、基本的には初代のDAプラットフォームに小改良を行った流用でした。旧型のGTやGT-Xにあたるスポーツモデルの設定はなく、DOHCエンジンの搭載はありませんでした。 1996年に実質的後継車にあたるフェスティバミニワゴン(マツダデミオのOEM車)が発売されましたが、しばらくの間は併売されていました。

3代目フェスティバ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%90

お気づきですか? これ、マツダデミオですよね。
フェスティバは2代目で終焉を迎えることになりましたが、モデル末期に併売されていたフェスティバ・ミニワゴンが、そのままフェスティバの名称を受け継ぐ事になりました。その後フォード・ジャパンがOEM車両の併売から欧米車のみの販売へ方針転換したことで、新型フィエスタの輸入開始を機にフェスティバ・ミニワゴンの販売は終了され、16年にわたるフェスティバの名称が消えたのでした。

最後にまとめ

いやぁ、懐かしかったですね。フェスティバ。私の回りでもたくさんの友人、知人が乗っていました。サンルーフが付いている車も珍しかったですから、キャンパストップは新鮮でしたね。輸入車でもフィアットパンダくらいだった気がします。この頃、ノーマルルーフを改造して後からキャンパストップに改造するキットが販売されていたことを思い出しました。