【日産ディーゼルコンドル】”究極の信頼”の思いを込めた中型トラック

かつて大型トラックやバスを中心に製造し2ストロークディーゼルエンジンなどの独自の機構を採用していた日産ディーゼルが、中型トラックに参入すべく1975年にデビューさせたのがコンドルです。競争が厳しい中型トラックで確固たる地位を築いたコンドルはどんなクルマ?

コンドルってどんなクルマ?

出典:http://www.udtrucks.com/

1938年に国産ディーゼルエンジンを完成させた日産ディーゼルの前身・日本デイゼル工業は翌1939年LD1型3.5t積トラックを完成させました。その後1940年にはTT6型3.5t積トラックを量産、戦後1950年にはTS21型4t積トラックを発売します。しかしトラックの大型化に伴い日産ディーゼルは大型トラック・バスの製造を主力としていきます。その後独自の機構を持つ2ストロークディーゼルエンジン搭載車の発売など大型車メーカーとして確固たる地位を築いていった日産ディーゼルが、中型トラック市場に参入すべく開発し1975年に発売したのがコンドルです。発売当初ワイドなフロントウインドー、三角窓の無いサイドウインドーを採用して高い安全性を確保、室内幅も当時トップクラスの広さを誇りました。そして現在、尿素SRC触媒を搭載し先進の環境性能を確保、排ガス規制であるポスト新長期排ガス規制をクリアしたエンジンを搭載、空力性能の優れたキャブデザインを採用しながらクラス最大級の室内空間を実現しています。またドライバーの負担を削減するアジャスタブルシートの採用、フロントウインドーの拡大による直接視界の確保など安全性、快適性も実現しています。GVW(車体総重量)8tから20tまでの幅広いも大きな魅力です。

コンドルの歴史

大型トラック・バス専業メーカーであった日産ディーゼルが中型車市場に参入すべくかねてより開発を進めていた中型車が1975年発売のコンドルでしたそんなコンドルの歴史を振り返ってみましょう。

初代(1975年~1983年)

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1975年日産ディーゼルがかねてより開発していた中型トラック・コンドルがデビューします。エンジンは新開発の4サイクル渦流室式直列6気筒ディーゼルエンジン・ED6型を搭載、ワイドなフロントウインドー、三角窓の無いサイドウインドーなどを採用して視界を確保、当時トップクラスの広い室内幅を誇っていました。
1976年にはパワーステアリング付き車を追加し、1978年には直噴ターボエンジン・FD6(T)搭載車を追加発売されています。
1979年にマイナーチェンジが行われインテリアやフロントグリルのデザインが変更されました。また増トン(大型)仕様として6t積車のコンドル6が追加されています。
1980年には流通業界の合理化に合わせこのころ一般化していたパレット輸送にあわせ、キャブ幅を拡大した、ワイドキャブシリーズを追加しました。
1981年にはマイナーチェンジが実施され内外装が変更され、デザイン・快適性がアップしています。

二代目(1983年~1993年)

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1983年日産ディーゼルコンドルは中型トラックを8年ぶりにモデルチェンジします。昭和58年排ガス規制および騒音規制に適合、”さわやかニューコンドル”として発売を開始しました。ヨーロピアンスタイルの新開発キャブ、角目4灯ヘッドライト、引き締まったブラックマスクデザインを採用しました。エンジンは先代からアップグレードされた175PSのFD6(T)型ターボエンジンと150PSのFD6型ノンターボエンジンの2種類を搭載し幅広いニーズに対応しました。
1984年には新エンジン200PSのFE6(C)型直噴ターボエンジンと180PSのFE6(C)型ノンターボエンジンにアップデートされます。1985年にはダンプ2車型とカーゴ24車型とワイドバリエーションを展開し、幅広いユーザーニーズに答えました。
1987年にはベッドレス車コンドルSの追加、1989年にはWキャブ車と消防車の追加、1990年にはエンジンを平成元年排ガス規制に適合し5PSのパワーアップを図っています。
1992年には保安基準の改正にあわせて、後部反射板と追突被害を軽減するリアバンパーの標準装備化を行っています。

三代目(1993年~2011年)

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1993年中型トラックコンドルは10年ぶりにフルモデルチェンジをします。「美しい」「楽しい」「すぐれた」「上品な」などの意味を込めて愛称を”ファインコンドル”として発売しました。キャブは新開発のエアロフォルムデザインを採用し、エンジンは従来の2種類から新開発の195PS・FR6型エンジン、FE6TB型インタークーラーターボエンジンなどの6種類に拡大されました。またコンドル7(大型仕様)に8t積車を新たに設定しました。
1995年にマイナーチェンジを行い平成6年排ガス規制に適合しました。1992年に新エンジン220PS・MD92形ノンターボエンジン搭載車の追加、1996年にはCNG(圧縮天然ガス)エンジン搭載車の追加しました。CNG搭載車はディーゼルエンジンの排ガス規制を三元触媒なしで半分以下に抑えることに成功し、出力、トルクはディーゼルエンジンと同等を確保、排気ブレーキも装備していました。
1997年には後輪2軸の低床3軸車を設定、11t積車として追加発売されました。
1999年には平成11年排ガス規制に適合し、2000年には一部車種にAT搭載車を追加しました。
2002年にはエアサス搭載車を追加し平成13年騒音規制に適合しています。またキャパシターハイブリッドトラックを追加発売、従来のディーゼル車と比較して燃費向上と環境性能を実現しています。
2006年にはエンジンシステムの改良により新長期排ガス規制に適合させています。

四代目(2011年~)

出典:http://www.udtrucks.com/

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2011年中型トラックコンドルはフルモデルチェンジを実施しました。キャブデザインは一新されヘッドライトはバンパーに配置されました。エンジンは新開発の215PS・GH5TA型、245PS・GH7TA型を搭載、尿素SCRシステム”FLENDS(フレンズ)”により平成27年度重量車燃費基準を達成し、ポスト新長期排出ガス規制に適合されました。

まとめ

コンドルは国内4社が厳しい戦いを繰り広げている中型トラック業界の中で物流業界にマッチしたラインナップを展開してきました。また年々厳しくなる排ガス規制に対応し環境にもやさしいトラックとしてこの先も求められていくでしょう。”Ultimate Dependability=究極の信頼”をユーザーに。