注目【アルピーヌルノーA310】エヴァンゲリオンのミサトの愛車 から目が離せない!

エヴァンゲリオンの葛城ミサトの愛車「アルピーヌ・ルノーA310」彼女はこのクラッシックカーを改造して右ハンドルの電気自動車にして乗っていたみたいです。(実は左ハンドルの本物も持っていたらしい…)このマシンは先代はWRC(世界ラリー選手権)で1973年にワールドチャンピオンカーになったA110で、この年にルノーに買収されてアルピーヌという社名からアルピーヌ・ルノーになった第1号車なんです。

ALPINAって有名だけど「アルピーヌ」って呼んで下さい。

日本では「アルパイン」の呼び名でカーオーディオやカーナビのメーカーが有名です。もう一つBMWのハイパフォーマンスのチューニングカーを販売しているドイツの「アルピナ」社もよく耳にします。でも今回はそのどちらでもないルノーの車を扱うカスタムカーの「アルピーヌ」というフランスの会社についてです。

出典:http://www.orne-classic-competition.fr/2013/10/01/la-voiture/

ミサトさんのA310は初期型なのにオーバーフェンダーがバッチリ盛り上がっていて、ラリー仕様に改造されていたボディを採用していたんですね。これが電気自動車になっていんだから、アルピーヌ社に日産(ルノーグループ)の電気自動車リーフでカスタムを依頼したら本当にミサト仕様が出来そうな気がする…

アルピーヌの生い立ち

このミサトの愛車を作った「アルピーヌ」という会社はレーサーでルノー車のディーラーを営んでいたジャン・レデレという人物が1956年に設立したルノー車を中心としたカスタムショップだったんですね。当時ヨーロッパではカスタムカーに自社の名前を冠して販売出来る環境がありました。そこでルノーがフォルクスワーゲン・タイプ1(愛称:ビートル)から学び、RR(リアエンジン・リアドアリブ)レイアウトでフランスの国民的大衆車として販売していたルノー・4CV(Renault 4CV )をベースにアルピーヌA106というカスタムカーをメーカーとして販売しました。ちなみにこの4CVはフランスで初めてミリオンセラーになった車としても有名です。ビートルに学んだというより「パクリ」じゃないかとい思うくらいそっくりだったりして…(あくまで個人的な感想です。ルノーさんゴメンなさい。)その後もアルピーヌ社はオリジナリティを高めながらA108、A110とニューモデルの製造を続け、4代目として登場したのがアルピーヌ・ルノーA310ということになります。

出典:http://www.stafforddesign.com/4cv/blackone.htm

ルノー4CV

出典:http://www.automobile-sportive.com/guide/alpine/a106.php

アルピーヌA106

ヨーロッパでは人気の高いフランス車

出典:http://guide.jsae.or.jp/topics/136883/

日本の輸入車ではフォルクスワーゲン、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツといったドイツ車が圧倒的な人気ですが、EU圏の自動車販売ランキングでは日産自動車を経営危機から立て直したカルロス・ゴーン氏が率いるルノーグループが2位なんです。プジョーグループもメスセデス・ベンツ、BMW、アウディを抑えて5位となっていてフランスの2大自動車メーカーがヨーロッパでは人気が高いことがわかります。

アルピーヌ・ルノーA310って種類が豊富!

そんなルノーがアルピーヌ社を買収した最初のモデルが「アルピーヌ・ルノーA310」です。先代のA110がWRCのチャンピオンカーだったこともあり、初期型ではヘッドライトとフォグランプをフロントグリル前面に6灯並べて埋め込まれていますが、このあたりがラリーカーとしての血統をアピールしていますね。またこの当時角ばったデザインが主流だったドイツ車や日本車と比較して、流線型で丸みを帯びたデザインがフランス車の特徴でどこか近未来的なイメージがありました。様々な分野でデザインをリードするフランス人気質を感じさせる車です。エヴァンゲリオンの劇中でミサトさんがシンジ君を乗せて使徒の攻撃による障害物をかわしながら疾走するシーンがあるのですが、ミサトさんがラリードライバーとしてもかなりの腕前なのがわかります。なによりこの近未来的なSF作品の中で実在の車として登場しても違和感のないデザインには脱帽です。

出典:http://www.automobile-sportive.com/photos/photo.php?version=428&photo=1758

6灯ヘッドライトが特徴的な4気筒シリーズ。ミサトさんモデルです。

直列4気筒モデル

出典:http://www.automobile-sportive.com/photos/photo.php?version=428&photo=1751

初期型4気筒モデルの透視イラスト

モデル:VE(1971–1974)
形式:OHV直列4気筒1,605cc
出力:125ps/6,000rpm
車重:840 kg

モデル:VF(1973–1976)
形式:OHV直列4気筒1,605cc
出力:127ps/6,450rpm
車重:825 kg

モデル:VG(1975–1976)
形式:OHV直列4気筒1,647cc
出力:95ps/6,000rpm
車重:825 kg

A310 4気筒モデル 生産台数
1971年 : 301台
1972年 : 402台
1973年 : 658台
1974年 : 344台
1975年 : 306台
1976年 : 329台
合計 : 2,340台

V型6気筒モデル

このA310はアルピーヌ社がルノーグループの参加になったことと、特徴的なデザインからラリー車としての位置付けから徐々にスポーツカーとしての位置付けに変わっていきました。当時からスポーツカーとして確固たる地位を気づいていたポルシェ911と同様にリアエンジン・リアドラブ(RR)の駆動形式をとっていいたこともあり、ルノーではそのライバル車という意識もあった様です。そのためデザインをそのままにエンジン中心にバージョンアップをしていきました。初期型は直列4気筒1,600ccのエンジンを積んでいましたが1977年からV型6気筒2,700ccのエンジンを採用しパワーアップし、特徴的だったフロントマスクも4灯式に変更が加えられました。ボディワークもオーバーフェンダーが盛り上がりフロントスポイラーも追加されて、よりグラマラスでスポーティにデザイン変更されました。

出典:http://www.automobile-sportive.com/photos/photo.php?version=138&photo=1766

V6 シリーズ1

出典:http://www.automobile-sportive.com/photos/photo.php?version=137&photo=198

V6 シリーズ2はフロントバンパー周りが変更されている。

出典:http://www.automobile-sportive.com/photos/photo.php?version=136&photo=444

V6 Pack GT & GT Boulogne。オーバーフェンダーとサイドスカートでよりスポーティになった。

モデル:V6 Series1(1977–1980)
形式:SOHCV型6気筒2,664cc
出力:150ps/6,000rpm
車重:980 kg

モデル:V6 Series 2(1981–1985)
形式:SOHCV型6気筒2,664cc
出力:150ps/6,000rpm
車重:980 kg

モデル:V6 Pack GT(1982–1985)
形式:SOHCV型6気筒2,664cc
出力:150ps/6,000rpm
車重:980 kg

モデル:V6 Pack GT Boulogne(1982–1985)
形式:SOHCV型6気筒2,849cc
出力:193ps/6,000rpm
車重:980 kg

A310 V6モデル 生産台数
1976年 : 140台
1977年 : 1,220台
1978年 : 1,216台
1979年 : 1,381台
1980年 : 1,138台
1981年 : 1,284台
1982年 : 1,095台
1983年 : 1,139台
1984年 : 663台
合計 : 9,276台

この様にバージョンアップしながら10年以上に渡って販売され、特にフランスのスポーツカーの歴史では代表選手の一台です。この間にもちろんラリーやサーキットにも登場していますが、目立った成績は残していないので、現在ではポルシェやBMWの様に日本では特に印象的に伝わっていないのかもしれません。でも毎年の販売台数を見てもらえばわかる通り、根強い人気を誇っていて後継車のA610のV6ターボに引き継がれるまでずっと売れていました。

出典:http://forums.fourtitude.com/showthread.php?4330133-alpine-renault-appreciation-thread

A310をゲットしてエヴァの世界を楽しんじゃお〜!

そんなA310ですが、残念ながら現時点では国内の中古情報ではA310は見当たらず、後継モデルA610で見ると100〜250万円くらいです。やはり日本では人気がないというか認知度が低いので思ったより値段が高くありませんでした。おそらく日本にあるA310は希少性を考えると、もしかしたら今後はヴィンテージカーとして価値が上がっていくかもしれません。国内での販売価格が分からないので海外の中古価格を調べてみたところ300万〜500万円くらいが相場価格の様です。中古というよりヴィンテージカーに近い存在なので保存状態によっても価格幅が違うのは仕方のないことだと思います。
恐らく今後も国内の中古市場に出回ることは滅多にないと思うので、これから探そうと思う人はマメに中古車情報をチェックすることをお勧めします。

どうしてもA310をゲットしたい貴方に

残念ながら日本で本物の車を入手するにはかなりの幸運に恵まれないと難しそうなので、こっちもレアだけど手にいれられる模型をご紹介。このル・マン仕様のA310はかなり貴重な存在です。やはりアルピーヌといえばラリー車のイメージが強いのですが、1977年のル・マンにプライベートチームからGTPというクラルで参加したのがこの87号車A310だったんです。結果は残念ながら「水漏れ」によってリタイアと記されています。この頃はGTカーでポルシェやBMWが全盛だった頃だったのでA310がル・マンに参加したのはこの一回だけみたいで貴重な存在です。ちなみにこの時期のルノーはアルピーヌの名を冠して最上位クラスで戦っています。ワークス体制で挑んでいてアルピーヌA422というマシンで翌年の1978年にはル・マンで優勝しています。

☆ オットー 1/18 アルピーヌ ルノー A310 1977 ルマン24H #87 B.Decure / J-L.Therier / Cochise

¥17,820

フランス車ですから避けて通れない「ル・マン24時間対空レース」仕様。大型のリアウィングがレーシングカーっぽくてかっこいい。

販売サイトへ

ニチモ 1/24 アルピーヌ ルノー A310

¥12,800

こちらはラリー仕様のプラモです。初期型6灯グリルにオーバーフェンダーが盛り上がっているので、ミサトさん仕様にカスタマイズ可能です。チャレンジしてみてはいかがでしょう?

販売サイトへ

ノレブ 1/18 アルピーヌ・ルノー A310 1981 ホワイト

¥12,980

やはりのノーマルも当時を彷彿されていいですね〜。エクステリアだけ見ればフェラーリのデイトナっぽくって、フランスのスーパーカーと言ってもいいんじゃないでしょうか。

販売サイトへ

Diecast Model Renault Alpine A442B (1978 Le Mans Winner) in Yellow by IXO [並行輸入品]

¥14,950

これが1978年にル・マン24時間耐久レースで優勝したある「アルピーヌA442」の模型です。

販売サイトへ

Passion Alpine

この動画はA310を含めたアルピーヌを冠した歴代のマシンを展示したイベントの動画です。いままでアルピーヌにあんまり興味がなかった人も歴史が垣間見れて面白いと思います。BGMのラ・ マルセイエーズ (La Marseillaise)がアルピーヌの誇り高い伝統を象徴していてなかなかいい感じです。

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待望の2016年アルピーヌ復活!!

出典:http://www.automobile-sportive.com/photos/photo.php?version=293&photo=571

アルピーヌA110-1300

出典:http://www.largus.fr/actualite-automobile/nouvelle-alpine-2016-un-nouveau-concept-avant-le-modele-de-serie-6356384-7830922-photos.html

さて、ご存知の方も多いと思いますが2016年2月にルノーから待望のアルピーヌ(alpine)ブランドが復活します。これはA310の先代A110を現代に甦らせた形で名称は「アルピーヌA120」となるそうです。公表されている情報では直列4気筒1.8リッターのターボチャージャー付きエンジンで250馬力と300馬力の仕様が販売される様です。車重が1,100kgくらいになるそうです。写真を見るとアウディTTと真っ向勝負する車格といった感じです。往年のA110のフロントデザインが色濃く反映されていてオールドファンも含めて注目の的ですね。

おまけ:ちょっと似ているトヨタ セリカ

出典:https://www.tradecarview.com/ja/used_car/japan%20car/toyota/celica/17698593/?sp=30

1993年トヨタセリカ(E-ST202-BLMVF)

おまけ画像は初代アルピーヌA110とどこか風貌が似ている(笑)1994年型のトヨタ・セリカGT-Fourです。当時この車もWRC(世界ラリー選手権)でトヨタのワークスカーとして活躍していました。なんか似ているっていうだけで一緒に載せてしまいましが「ハチロク」が復活したんだから「セリカ」も限定車で復活させてもいいんじゃないかなぁ…

次期「A310」後継車は凄いことになるかも

出典:http://www.luxuo.com/automobile/this-is-the-alpine-vision-gran-turismo-concept.html

これはルノーが「アルピナ」ブランドとしてプレイステーションのゲーム向けに発表したバーチャルコンセプトモデルです。

こうなって来るとアルピーヌの歴史からみて次に期待してしまうのが「アルピーヌ・ルノーA320」です。「A120」ほど復古的なデザインではなくて、逆に当時のA310と同様に想像を超えた未来的なデザインのスポーツカー「アルピーヌA320」として登場してもらいえたらいいなぁ…
現在、世界の自動車メーカーがスポーツモデルを発表・計画しています。この流れがしばらく続けばルノーのスポーティブランドで歴史ある「アルピーヌ」を注目しない訳には行きませんよね。仮に「A320」の計画が発表されたらA310の中古価格も一気に上がることになると思います。ホンダも新型NSXの販売を開始して、マツダもスポーツカーRX-7の復活を発表しています。トヨタもスープラの後継車でスーパースポーツが販売間近です。世界中でスポーツカーが復権しているといった状況になっています。

カーマニアにとってはこの状況は嬉しい限りで、新しい時代に過去の名車のブランド、デザインやネーミングが復活してスポーツカーの系譜が続いていくことを期待しちゃいます。

出典:http://www.luxuo.com/automobile/this-is-the-alpine-vision-gran-turismo-concept.html