【日産・ステージア】スカイラインがベース!?走りにこだわった日産のステーションワゴン!

近年、日本市場ではステーションワゴンの売れ行きが芳しくありません。あのスバル・レガシィですら設定がないのです! これは日産・ステージアの生産終了と同じくらい由々しき問題です。日産自動車は2007年までステージアという、スカイラインのシャシーとエンジンを使用したステーションワゴンを生産していました。走りの良さに加えて使い勝手の良さが評価されました。そんな日産・ステージアをご紹介します。

「日産・ステージア」とは?

M35型 日産・ステージア 350RX

日産・ステージアは1996年から2007年にかけて日産自動車が製造・販売していた大型ステーションワゴンです。プラットフォームをスカイライン / ローレルと共用したため、開発段階では「スカイライン・ワゴン」を開発とスクープされていました。日産LクラスのステーションワゴンはR31型スカイラインに設定されていましたが、R32型へのフルモデルチェンジの際に消滅したので、エンジニアリング的にはもちろん、商業的にも事実上のスカイライン・ワゴン後継車でした。

車名の由来は?

英語で「舞台」を意味する「Stage」に「前進」を意味する「Advance」を加えた造語です。
一歩進んだ、新しいライフステージをユーザーにご提供する、という意味です。

ライバルはボルボ、レガシィ

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BBV70

画像は初代ボルボ・V70

日産・ステージアもボルボ・V70も2,000~2,500ccクラスのボクシーでスクエアな荷室を備えたステーションワゴンです。どちらも使い勝手がよく、また当時ボルボ人気が高かったため、ライバル車関係となりました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%AC%E3%82%B7%E3%82%A3

画像は3代目スバル・レガシィツーリングワゴン

1990年代、日本でステーションワゴンがオシャレなクルマとして大流行となりました。そのブームの火付け役がスバル・レガシィツーリングワゴンです。ワゴンとしての使い勝手の高さはもちろんのこと、スバルが長年こだわりつづけてきた水平対向ボクサーエンジンとAWDが、低重心で軽量なワゴンを作り上げ、ウインタースポーツファンだけでなく、スポーツカーファンまで取り込みました。
日産・ステージアはスカイライン・ワゴン後継車であり、レガシィツーリングワゴン対抗車種でした。

初代モデル(WC34型 1996年 - 2001年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2

初代 日産・ステージア(後期型)

日産Lクラスのステーションワゴン専用車として、スカイライン / ローレルの主要コンポーネンツを使用して開発されました。エンジンは直列6気筒のRB25DET、RB25DE、RB20E(後にRB20DEに換装)の3機が搭載されていました。特にRB25DET型直列6気筒DOHCターボ搭載モデルは、当時大人気だったスバル・レガシィツーリングワゴンのターボモデルがライバルでした。

初代WC34型カタログスペック・タイヤサイズ・燃費・価格ご紹介!

出典:http://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/STAGEA/1504560/index.html

日産・ステージア RS FOUR V

車両型式 E-WGNC34
駆動方式 4WD
乗車定員 5名
車両重量 1,620kg

【車両寸法】
全長 4,800mm
全幅 1,755mm
全高 1,495mm
ホイールベース 2,720mm
トレッド(前) 1,460mm
トレッド(後) 1,515mm
最小回転半径 5.3m

【室内寸法】
全長 1,900mm
全幅 1,425mm
全高 1,155mm

【走行メカニズム】
変速機 4速AT
ステアリング パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション マルチリンク式
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 205/55R16 89V

【エンジン】
型式 RB25DET
種類 直列6気筒DOHC インタークーラーターボ
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 86.0mm
行程 71.7mm
総排気量 2,498cc
圧縮比 9.0
最高出力 235ps / 6,400rpm
最大トルク 28.0kgf・m / 4,800rpm
燃料タンク容量 68L
燃料消費率 7.7km / L ※10.15モードによる計測値

【車両価格】
RS FOUR V 3,160,000円

初代WC34型ユーザーの評価は?

初代日産・ステージア生産終了から15年です。レビューが1件しか見つかりませんでした。貴重な体験談です。

-初代日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

居住性と軽快な運転感覚が高い評価を得ています。燃費をウィークポイントに挙げていらっしゃるのは、やっぱりという感じです。

初代WC34型の中古車事情

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2

日産・ステージア リヤビュー(後期型)

初代モデル最終型の生産が2001年ですから、すでに15年落ちとなります。

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【メーカー公認】GT-Rのエンジンを搭載したステージア 260RS

出典:http://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/STAGEA/1506210/index.html

日産・ステージア オーテックバージョン 260RS

初代日産・ステージアの主要コンポーネンツがR33スカイラインと共通ということは、BCNR33型スカイラインGT-Rのシャシーやエンジンも搭載できるはずです。そこで大方の予想を裏切らず「オーテックジャパン」社から、ステージアにGT-Rのコンポーネンツを移植した「ステージア 260RS」がリリースされました。特にGT-R専用エンジン「RB26DETT」は、GT-R以外には決して搭載してはならないとされた門外不出のエンジンだったので、日産・ステージアはGT-R以外で「RB26DETT」を搭載した唯一の車両となりました。
GT-Rの性能を実用性の高いステージアに移植した260RSは大人気で、筆者も購入を検討していましたが、値段の高さに諦めました(笑)

BCNR33型 日産・スカイラインGT-R V·spec

オーテックジャパン社の初代社長は、スカイラインの生みの親として知られる桜井眞一郎氏です。そしてオーテックジャパン社の常務に就任した伊藤修令氏はR31スカイラインの開発主管であり、桜井氏のプリンス時代からの後輩であり、一番弟子です。さらにオーテックジャパン社には桜井氏を慕って、旧プリンス出身社員が多く在籍していました。オーテックジャパン社を架け橋にしたスカイラインとステージアの関係から見ても、ステージアにGT-R用の「RB26DETT」が搭載されたのは必然だったのかも知れませんね。

旧プリンスの魂が籠った260RSはユーザーにも好評です。

-初代日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

BCNR33型GT-R譲りの走行性能と官能性は、ステージアでも健在のようです。

●日産・ステージア オーテックバージョン 260RS カタログ・スペック

車両型式 E-WGNC34
駆動方式 フルタイム4WD
乗車定員 5名
車両重量 1,720kg

【車両寸法】
全長 4,885mm
全幅 1,755mm
全高 1,510mm
ホイールベース 2,720mm
トレッド(前) 1,480mm
トレッド(後) 1,510mm
最小回転半径 5.7m

【室内寸法】
全長 1,900mm
全幅 1,425mm
全高 1,155mm

【走行メカニズム】
変速機 5速MT
ステアリング パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション 独立懸架マルチリンク式
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 225/50R17 94V

【エンジン】
型式 RB26DETT
種類 水冷直列6気筒DOHC24バルブインタークーラーツインターボ
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 86.0mm
行程 73.7mm
総排気量 2,568cc
圧縮比 8.6
最高出力 280ps / 6,800rpm
最大トルク 37.5kgf・m / 4,400rpm
燃料タンク容量 68L
燃料消費率 不明

【車両価格】
オーテックバージョン 260RS 4,400,000円

2代目モデル(M35型 2001年 - 2007年)

2代目 日産・ステージア 300RX

2001年に初代モデルから2代目M35型にフルモデルチェンジされた日産・ステージアですが、エンジニアリング的に大幅な変更がなされました。それは、プラットフォームの完全刷新でした。初代ステージアがR33スカイラインをベースにした、直列6気筒エンジン搭載を前提としたモデルであったのに対し、2代目M35型モデルはV35型スカイラインをベースにした、V型エンジン搭載を前提としたモデルになりました。
発売当初、搭載されていたエンジンは、 V型6気筒エンジンのVQ25DD型、VQ25DET型、VQ30DD型でした。のちにマイナーチェンジでVQ25DET型、VQ30DD型が廃止され、VQ35DE型にリプレイスされました。
グレード体系はラグジュアリーな「RX」シリーズ、スポーティーな「RS」シリーズ、ステーションワゴンとSUVのクロスオーバー「AR-X FOUR」が設定されていました。

2代目M35型カタログスペック・タイヤサイズ・燃費・価格ご紹介!

日産・ステージア 300RX

車両型式 GH-HM35
駆動方式 FR
乗車定員 5名
車両重量 1,590kg

【車両寸法】
全長 4,765mm
全幅 1,760mm
全高 1,510mm
ホイールベース 2,850mm
トレッド 1,500mm
最小回転半径 5.5m

【室内寸法】
全長 1,975mm
全幅 1,470mm
全高 1,200mm

【走行メカニズム】
変速機 5速AT
ステアリング パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション 4輪独立懸架マルチリンク式
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 215/55R17 93V

【エンジン】
型式 VQ30DD
種類 V型6気筒DOHC
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 93.0mm
行程 73.3mm
総排気量 2,987cc
圧縮比 11.0
最高出力 260ps / 6,400rpm
最大トルク 33.0kgf・m / 4,800rpm
燃料タンク容量 80L
燃料消費率 10.6km / L ※10.15モードによる計測値

【新車価格】
300RX 3,200,000円

2代目M35型ユーザーの評価は?

初代モデルで日産Lクラスステーションワゴンとしての地位を確立し、2代目モデルではその人気を不動のものとしました。2000年代初頭はステーションワゴン市場の景気が冷え込みつつありました。そんな状況下でスバル・レガシィに次ぎ、トヨタ・カルディナと並ぶ人気車種となりました。ユーザーからは真面目に作り込まれ、使い勝手の良いワゴンである点が評価されています。

-2代目日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

業務用にも耐えるワゴンは、貴重ですよね。レジャーでも使えます。

-2代目日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

荷室の長さは人が寝られるほど! セミオートキャンプも可能ですね。

-2代目日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

大型ボディがもたらす荷室容量はハンパないようです。

2代目M35型の中古車事情

M35型 日産・ステージア 350RX

日産公式中古車サイト「Get-U」に登録されている2代目ステージアは、2016年2月現在、41台です。価格も30~90万円台と幅が大きく、ご予算に応じてお選びいただけます。価格が安いからといって、過走行車であったり、事故車ではないようです。ただ、年式は10年落ち程度が中心になるので、経年劣化は考慮しなければなりません。内外装は当然として、注意しなければならないのが、サスペンションのダンパーやエンジン廻りのゴム製部品などです。これらも交換するのであれば、ベース車両を安く抑えて、整備費用にお金をかけてもいいですね。

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【AR-X FOUR】ステーションワゴンとSUVのクロスオーバー車

出典:http://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/STAGEA/1506819/index.html

日産・ステージア AR-X FOUR

初代ステージアの変わり種としてGT-Rのエンジンを搭載した「260RS」がありましたが、2代目はというとクロスオーバー車を出してきました。2001年発表時、同じくステーションワゴンとSUVのクロスオーバー車である、スバル・レガシィ グランドワゴン(後のアウトバック)が北米市場で高い評価を受けていました。また、トヨタからは初代ハリアーが登場しました。これらのモデルの対向車種が2代目ステージアに設定された「AR-X FOUR(アークス・フォー)」です。
最低地上高を高くし、ボディ下部やフェンダーに樹脂製モールを装備し、屋根にも樹脂製ルーフモールを取り付けています。見た目はステーションワゴンなのですが、これらのモール類がSUVであることをさり気なく主張していました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2_M35

日産・ステージア AR-X FOUR(前期型)

●日産・ステージア AR-X FOUR カタログ・スペック

車両型式 GH-NM35
駆動方式 AWD
乗車定員 5名
車両重量 1,720kg

【車両寸法】
全長 4,800mm
全幅 1,790mm
全高 1,550mm
ホイールベース 2,850mm
トレッド 1,510mm
最小回転半径 5.8m

【室内寸法】
全長 1,975mm
全幅 1,470mm
全高 1,200mm

【走行メカニズム】
変速機 5速AT
ステアリング パワーアシスト付ラック&ピニオン
サスペンション 4輪独立懸架マルチリンク式
ブレーキ 4輪ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ 225/55R18 97H

【エンジン】
型式 VQ25DET
種類 V型6気筒DOHCターボ
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
内径 85.0mm
行程 73.3mm
総排気量 2,495cc
圧縮比 8.5
最高出力 280ps / 6,400rpm
最大トルク 41.5kgf・m / 3,200rpm
燃料タンク容量 80L
燃料消費率 8.8km / L ※10.15モードによる計測値

【車両価格】
AR-X FOUR 3,200,000円

なお、日産・ステージア AR-X FOUR ユーザーの評価はというと...

-2代目日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

-2代目日産・ステージアの評価・評判 | Goo-net 口コミ情報クルマレビュー

どちらのユーザーさんも、SUVとしての走破性の高さには言及されていらっしゃらないですね。悪路走行はされなかったのでしょうね。

「AR-X FOUR」は2代目M35型ステージアの1グレードで、当初より設定がありました。一番古くて15年落ち。中古での値段もこなれています。

-日産・ステージアの中古車は【日産ゲッチュー Get-U】 へ

日産・ステージア AR-X FOUR
年式 2003(H15)
走行距離 77,000km
本体価格 63.0万円(消費税込み)

2,500cc V6DOHCターボ搭載、フルタイム4WDのステーションワゴンがこの価格とは! 詳しくチェックしたい方は、上のリンクをクリックしてくださいね。

【まとめ】日産Lクラスのステーションワゴンは復活するのか?

日産・ステージアのまとめ、いかがでしたでしょうか? 現在、ステーションワゴン市場は、景気がかなり冷え込んでおり、ステージアが属したクラスでめぼしいステーションワゴンはスバル・レガシィアウトバックとマツダ・アテンザワゴンしかありません。商業的に厳しいものがあるかもしれませんが、やはりスカイラインのプラットフォームを使った、走りの良いステーションワゴンに復活して欲しいですね。どうせなら、先月発表された「VR30DETT」を搭載した、400PSオーバーのステーションワゴンだったら、いいですね!