【ランボルギーニ・アヴェンタドール】あのクリスティアーノ・ロナウドも惚れた「荒ぶる闘牛」

ご存知サッカー界のスーパースターのクリスティアーノ・ロナウド、無敗で5階級制覇を成し遂げたボクシング界の生ける伝説フロイド・メイウェザー、グラミー賞受賞ミュージシャンのカニエ・ウエスト、日本でもGackt、井岡一翔など各界のスーパースターを魅了するランボルギーニ・アヴェンタドール。一体どんな車なのかちょっと見てみましょう。

各界のセレブを魅了するランボルギーニ・アヴェンタドール

クリティアーノ・ロナウドなど各界のセレブたちを魅了しているランボルギーニ・アヴェンタドールですが。そのランボルギーニの歴代の車のどれを見ても他を圧倒する個性的なデザインとパワーがランボルギーニというブランドのDNAなんですね。その「個性と力強さ」が各界で成功を収めたセレブ達にとって「自分のステータスを表すのにふさわしい車」として選ばれているのではないでしょうか。

アヴェンタドールの荒ぶる魂

早速、そんなランボルギーニ・アヴェンタドールがどんな車なのかエクステリアから見ていきましょう。

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4/lamborghini-aventador-lp-700-4-front-side-view/

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4/lamborghini-aventador-lp-700-4-the-finest-unicolor-contrast-stitching/

エッジが立ったこの唯我独尊のスタイル…もはや地上の動物には例えられない未来的な顔つきはSF映画でみた宇宙生物を彷彿させます。これは個人的な意見ですが絶対に開発段階では空力性能とかデータよりデザイン重視で方向性を決めてるんだろうと思ってしまいます。歴代の車をみてもこれほどデザインの「好き嫌い」がはっきりするのがランボルギーニの特徴じゃないでしょうか。

名前の由来

アヴェンタドール(Aventador)とは、1993年頃にスペインのサラゴサ市にある闘牛場で活躍していた闘牛「アヴェンタドール」の名にちなんで命名されたそうです。ランボルギーニはその他にも「ディアブロ」「ムルシェラゴ」「レヴェントン」「ヴェネーノ」「ウラカン」といった現行モデルを含めてほとんどの車に闘牛や闘牛の飼育係の名前などエンブレム「ファイティング・ブル」にふさわしい名称が多く用いられています。番外編という訳ではありませんが、ランボルギーニの中でも特に有名なカウンタック(Countach)ですが、これはイタリアの方言(ピエモンテ語)の感嘆詞で、特に男性が美女を見たときの「イケてる〜!」という意味だそうですが、あるスタッフがこの車を始めて見たときに発した言葉がこの「Countach!」で、これがそのまま車名になったということは有名な話ですね。(イタリア語読みでは「クンタッシュ」英語読みでは「クーンタッチ」が近いそうです。)
このカウンタックは座席からの後方視界が悪いので、ドアを開けて身を乗り出して後方を見ながらバックさせるので、その方法が「カウンタック・リバース」と呼ばれたりしています。

堅牢なシャシーとスパルタンなコクピット

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4/lamborghini-aventador-lp-700-4-chassis-impressive-monocoque/

アヴェンタドールを手に入れたセレブ達を守るサバイバルセル(モノコックシャシー)は堅牢なカーボンファイバー製です。そしてコクピットと呼ぶにふさわしい運転席は機能的で整然と並んだ各スウィッチ類に囲まれ、この「荒ぶる雄牛」を手なずけるステアリングにはパドルシフトが装備されています。ステアリングの奥に見えるデジタルスピードメーターには「340」という数字が映し出されています。このアヴェンタドール、時速300キロは悠に超えると言われるていますがスピードメーターがその素性を物語っています。ちなみにメーカー公表値では市街地の燃料消費量は27.3L/100kmだから、計算すると燃費は計算すると3.6km/L、郊外は11.3L/100kmで燃費は8.8km/L。さすがに燃費に関しては今の時代背景を考えると褒められた数字ではありませんね。

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4/lamborghini-aventador-lp-700-4-high-tech-cockpit/

エンジン&ドライブトレイン

最近は国産車のトヨタ・ホンダ・日産でもフラッグシップカーはかなりハイスペックになって来ています。また高級車と言ってもメルセデスやマイバッハと、アヴェンタドールでは車に求められる性格が違うので単純比較は難しいと思います。しかしエンジン性能、特に出力に関してはそのスペックを見ればその車に何が求められて分かりやすく表していると思います。例えばアヴェンタドールのスタイリングで日産マーチのエンジンを積んでいたとして車重で考えればマーチと同等の能力で走ることは可能です。そんな張り子の虎の様な車を各界のセレブ達が認めるでしょうか。やはり他を圧倒する力を備えている事がセレブ達のアイデンティティを象徴し彼らがアヴェンタドールを支持する理由だと思います。そこでエンジン性能から見ていきたいと思います。

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster-powertrain/

【ENGINE】
タイプ:60°V型12気筒  MPI
排気量:6,498cc
内径×行程:Ø95 mm x 76.4 mm
バルブギア:電子制御式可変バルブタイミング
圧縮ラシオ:11.8(± 0.2) : 1
最大出力:700ps/8,250 rpm
最大トルク:69kgf-m/5,500 rpm
パワーウェイトレシオ:2.25 kg/ps
排気ガスによるクラス分け:EURO6-LEV2
エミッションコントロールシステム:ラムダセンサー付き触媒コンバーター
冷却システム:後部ウォータ&オイル冷却システム、バリアブル・エアインテーク付き
エンジンマネージメントシステム:ランボルギーニ電子制御燃料噴射装置(LIE)、イオン電流解析機能付き
潤滑システム:ドライサンプ

【DRIVETRAIN】
トランスミッション:HALDEX Generation 4輪駆動(4WD)
ギアボックス:7速ISR
クラッチ:乾式ダブルプレートクラッチ、Ø 235 mm
標準:AMT

ここで日本メーカーのフラッグシップモデルとしてトヨタのLFAと日産のスカイラインGT-Rのエンジン性能を見てみます。

国産代表のR35のGT-Rのエンジン性能。
タイプ:V型6気筒ツインターボ
排気量:3,799cc
最大出力:550ps/6,400 rpm
最大トルク:64.5kgf-m/5,800 rpm
トランスミッション:4WD

国産代表のトヨタLFAのエンジン性能。
タイプ:V型10気筒
排気量:4,805cc
最大出力:560ps/8,700rpm
最大トルク:48.5kgf-m/7,000rpm
トランスミッション:2WD

一般的な街乗り乗用車で考えた場合プリウスが100ps前後ですからどちらも500psを超えるハイパフォーマンスカーですね。どちらも世界に数千万人に達するユーザーがいるメーカーのフラッグシップカーにふさわしいエンジン性能だと思います。でも年間の生産台数が1,000台前後というアヴェンタドールの数値を見ると8,250回転までエンジンを回して最高出力700psを絞り出すV12気筒6,500ccエンジンは、国産トップクラスの2車と比較してもやはり圧倒的なパフォーマンスです。でもランボルギーニだから当たり前って気持ちにはなっちゃいますよね。それがアヴェンタドールの存在価値だと思います。そんな「荒ぶる闘牛」の相手はもはや車じゃないって感じで異種格闘技戦に挑んだ動画がこちらです。戦闘機と比較すること自体に意味があるのではなく「孤高の存在」ということはよく理解できます。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/DXUnjWzCU0Q" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

ランボルギーニ・アヴェンタドールの異種格闘技戦!
ロッキード・F16ファイティングファルコンvsランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4

この動画にすごいところは…
勝ち負けよりもトルコ空軍が寛容さですね。F16って現役バリバリの戦闘機ですよ!

ボディサイズ&足回り

エンジン以外のスペックも見てみると驚くのがブレーキディスクのサイズです。直径40cm、厚さが3.8cmです。やっぱり時速300キロを超える速度からの減速にはこれくらいのサイズのブレーキが必要になるのですね。

【DIMENSIONS】
ホイールベース:2,700 mm
全長:4,780 mm
全幅:2,030 mm
全高:1,136 mm
フロントトレッド:1,720 mm
リアトレッド:1,700 mm
乾燥重量:1,575 kg
重量配分:43 % - 57 %

【SUSPENSION】
サスペンション:プッシュロッドシステム付きフロント/リア ホリゾンタル・モノチューブ式ダンパー

【BRAKES】
ブレーキ:バキューム・ブレーキ・ブースター付きのデュアル油圧回路ブレーキシステム。
フロント:CCB、6シリンダー・ブレーキ・キャリパー、Ø 400x 38 mm
リア: CCB、4シリンダー・ブレーキ・キャリパー、Ø 380 x 38 mm

【TYRES AND WHEELS】
ESP:ドライブセレクトモード制御機能付きESP / ABS
ステアリング:ドライブセレクトモード制御機能付きステアリングギア
フロントタイヤ:ピレリ 255/35 ZR19
リアタイヤ:ピレリ 335/30 ZR20
フロントホイール:19インチ x 9J
リアホイール:20インチ x 12J
最小回転径:12.5 m

アヴェンタドールの進化

このアヴェンタドールは2011年のジュネーブショーでデビューして正式には「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4」という名称です。そして翌年にはオープンモデルの「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4ロードスター」が発表されました。自動開閉式のルーフトップを持つモデルです。スタンダードモデルのスパルタンでレーシーな狭いコクピットも格好いいですが、オープンの開放感がラグジュラリーでゴージャスな雰囲気を醸し出していますね。LFAやGT-Rが仮にルーフトップ開閉式のモデルがあったとしてもこの雰囲気は難しいと感じてしまいます。この辺りのスタイリングも特別なんでしょうね。

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster-view-above/

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster-made-in-santagata-bolognese/

出典:http://automotivestandpoint.com/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster/lamborghini-aventador-lp-700-4-roadster-clear-view-of-the-v12/

2012年にコンセプトモデルとして公開された、この世に1台しか存在しないオープントップのランボルギーニ・アヴェンタドール J(イオタ)。

出典:http://www.desktopimages.org/preview/85329/1920/1200/o

Lamborghini Aventador J

2015年には「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP750-スーパーヴェローチェとそのロードスタータイプの2車種をラインナップに追加しました。このスーパーヴェローチェ「SV」もランボルギーニの伝統でバージョンアップした上位モデルに与えられる称号です。

[iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/IJ4sLshvWsM" frameborder="0" allowfullscreen][/iframe]

ジュネーブショーでスーパーヴェローチェが当時デビューした時の動画を発見しました。

出典:http://www.desktopimages.org/preview/143203/1920/1080/o

Lamborghini Aventador LP750-4 SV Roadster

LP700-4 とLP750-4 SVの違いは外観に留まらす、車名通り700psから750psにエンジンパワーが引き上げらてれ性能アップしています。これまでのデータは全てメーカー公表値ですが、LP700-4とLP750-4 SVを比較出来るパフォーマンスデータが現時点ではパワーウェイトレシオくらいしかないのですが各数値が5〜10%程度は上がっている事が予想されます。

最大出力:750ps/8,400 rpm
最大トルク:69kgf-m/5,500 rpm
パワーウェイトレシオ:2.03 kg/ps

最高速度:350 km/h
0-100 km/h加速:2.8 秒
0-200 km/h加速:8.6 秒
0-300 km/h加速:24.0 秒
100-0 km/hブレーキング:30.0 m

出典:http://www.desktopimages.org/wallpaper/62968/lamborghini-aventador-lp720-4-50-anniversario-wallpaper

Lamborghini Aventador LP720-4 50 Anniversario
2013年に限定200台(LP720-4とロードスターが各100台づつ)生産されたエンジンパワーが720psにチューンナップされたランボルギーニ50周年の記念モデル「アニヴェルサリオ」

これまでランボルギーニ・アヴェンタドールはコンセプトモデルと限定車を加えると合計で6種類のバリエーションのあります。限定車をのぞく4モデルは現行モデルとして販売されています。

先代モデルの「ムルシェラゴ」が10年間で約4,000台の販売実績があるそうですが、今回の「アヴェンタドール」は人気・販売が好調でその倍のペース、5年間ですでに4,000台に到達する勢いだそうです。
〜2011年:LP700-4 469台
2012年:LP700-4 957台/LP700-4 ロードスター18台
2013年:LP700-4 710台/LP700-4 ロードスター403台
2014年:LP700-4 456台/LP700-4 ロードスター654台

これまでに合計3668台(2015年の春ころのデータ)のアヴェンタドールがセレブ達に納車されているそうです。市場ではライバルでもあるフェラーリは年間の総生産台数を7,000台程度に抑える生産調整をしてその希少性というブランド価値を維持する事を2014年ころに発表していましたが、アヴェンタドールに関しては年間生産能力が1,000台程度であること。カラーリング等にオーダーシステムがある事。などからオーナーのオリジナリティが高いためバックオーダーを抱えている様です。現時点では現行モデルでは特に受注制限はないようです。ただし今後のマイナーチェンジや特別仕様車には生産台数に制限が設けられる可能性は高いようですね。

海外のランボルギーニ専門サイト(URL:http://www.lambocars.com/)の記事によると、これまでランボルギーニのフラッグシップモデルのライフサイクルは10年目安で長期に渡ります。そのサイトでは過去の動向を踏まえてアヴェンタドールについて下記の様な予想をしています。

2015年 この年発表したスーパーヴェローチェの販売
2016年 スーパーヴェローチェ・ロードスターの販売
2017年 LP700-4のマイナーチェンジの特別仕様車, ハイブリッド仕様
2018年 LP700-4ロードスターにもマイナーチェンジの特別仕様車, ハイブリッド仕様
2019年 大きな変化なし
2020年 マイナーチェンジによる最終バージョン(LP750−4SV及びLP750−4SVロードスター?)
2021年 新型フラッグシップカーの発表

これからもアヴェンタドールがどんなバージョンアップした姿で登場するか見てるだけでもワクワクしますね。

やっぱり気になる新車価格と中古価格

ここでアヴァンタドールを乗って見ようかと思っている方の為に価格について情報を少し。
【国内新車価格】
LP700-4 43,173,000円
LP700-4 Roadster 47,934,700円
この値段は車両本体価格だと思います。オプションとかオーダーメイドとか色々とあるみたいなので、新車を本気で入手しようとしている人は正規ディーラーに相談することをお勧めします。

【中古相場】
4,095~5,330万円(2016年2月時点の価格.com調べ)
27台が掲載されていましたが、ほとんどが価格「応談」となっていているので値段は目安といった感じですね。ちなみにロードスターが1台だけありました。売りに出されているアヴェンタドールが27台もあるっていうことは日本にもセレブな人達が結構いるってことでしょうね。羨ましい限りです…。

【スーパーヴェローチェ】
LP750-4SV ヨーロッパにおける販売価格は32万7190ユーロ(日本円で約4,352万円)
LP750-4SV Roadster ヨーロッパにおける販売価格は35万7000ユーロ(日本円で約4,930万円)
スーパーヴェローチェ(SV)は2015年に発表されたばかりなので、日本への納車時期も含めて国内価格は正規ディーラーに確認が必要ですね。

いずれにせよ都内のファミリーマンションが1戸買えるくらいの値段ですから、庶民にとっては「高嶺の花」ですが結構リアリティのあるミニチュアカーであればおこずかいでも大丈夫そうです。ランボルギーニ50周年限定モデルもあるし、世界で1台しかないアヴェンタドールJ(イオタ)もあるので、こっちのオーナーになるのはいいかも!
それでも「高い」とお感じの人は「Lamborghini Aventador wallpaper free」で検索してみて下さい。PCの待ち受け画面用にアヴェンタドールの壁紙が無料でゲット出来たりします。ただしどのサイトでダウンロードするにしてもウィルス含めて全て自己責任でお願いしますね。

AUTOart 1/18 ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 (オレンジ)

¥39,800

販売サイトへ

AUTOart 1/18 ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 ロードスター (ダークブルー)

¥19,700

販売サイトへ

AUTOart 1/18 ランボルギーニ アヴェンタドール J (メタリックレッド)

¥17,043

販売サイトへ

AUTOart 1/18 ランボルギーニ アヴェンタドール LP720-4 50thアニバーサリー (イエロー)

¥19,480

販売サイトへ

「ファイティング・ブル」の歴史

車にあまり興味がない人からすれば「なんで1台の車がこんなに高い値段なの?」「なんでこんな形なの?」などの疑問を持たれる方も多いと思います。そこでアヴェンタドールを生産しているイタリア・ランボルギーニ社についてちょっと触れておこうと思います。

ランボルギーニ誕生秘話

創設者のフェルッチオ・ランボルギーニ氏とランボルギーニの誕生秘話にあのフェラーリの存在は欠かせません。有名な話ではありますが軽く触れておきますね。そもそもランボルギーニ社は第2次世界大戦の時代に農耕用のトラクターメーカーとしてスタートしました。そこで財をなしたフェルッチオ・ランボルギーニ氏は当時から成功者の証だったフェラーリに乗っていたそうです。技術者としても優秀だった彼はフェラーリの所有体験から学んだことを活かして、1962年にランボルギーニ社として自動車を生産することにしたそうです。現在、高級車としてブランドを確立しているメーカーも最初から高級車をつくる意識があったのではなく「購入できる人」がセレブだった結果、現在の地位を顧客が作って来たのです。当時はトラクターメーカーが造った車とサーキットで培ったノウハウで造った車が同じ土俵で競うわけですからイメージを払拭するのは大変だったようです。こんな経緯も手伝って「跳ね馬」vs「荒ぶる雄牛」として両社の性能が比較される様になっていったんですね。同じイタリアのメーカーですから意識しないことはなかったと思いますが、フェラーリは「レーシングカーとその歴史」がバックボーンであるのに対して、ランボルギーニはあくまで超高性能な市販自動車メーカーとして独自のスタンスを取り続けてきています。あの独特のスタイリングといい闘牛の名に由来するネーミングといいその独自性がランボルギーニの伝統として多くのファンを魅了しているでしょうね。

この「荒ぶる闘牛」ランボルギーニ社の会社としての変遷もまた「闘牛」ふさわしく波乱万丈です。トラクター事業の躓きによって資金難に陥り1971年には同じイタリアの「フィアットグループ」の参加に入ります。その後は個人投資家、アメリカの「クライスラー」、インドネシアの「メガテック」へとオーナーが移り変わり1999年からドイツの「フォルクスワーゲン/アウディグループ」の傘下に入って現在に至っています。まさに時代というマタドールに傷つけられながら闘い続ける「荒ぶる闘牛」そのものですね。そして2015年にフォルクスワーゲンに起きた「デイーゼルエンジン不正プログラム問題」で経営が悪化が取り沙汰されているフォルクスワーゲングループ周辺からはランボルギーニの売却話が噂になっています。個人的にはそうなった時に「トヨタ」が買収して最先端の技術を投入した究極のスーパーカーが2020年以降の新たしいフラッグシップモデルとしてワールドデビューなんて事になったらいいなぁ…などと妄想をふくらましたりしています。新興のメーカーやブガッティの様にいったん歴史の幕を閉じたブランドを復活させた車も多くありますが、その高性能だけでは比較出来ない何か…この様に決して順風満帆ではないランボルギーニ社が50年以上もブランドとして途絶えることなく生き続けている事自体にその秘密が隠されているのかもしれませんね。

アヴェンタドールがパトカーに変身!

アヴェンタドールを所有する世界のセレブの中には桁違いの事を考える人たちがいます。それがUAE(アラブ首長国連邦)の首長国のひとつ石油産油国ドバイの王室の人たちです。警察はどの国も政府機関であり、その経費は国で賄っているいるのは分かりますが、ドバイのパトカーにランボルギーニ・アヴェンタドールが採用されています。その他にもブッガティ・ヴェイロン、BMW8i、写真意外でもフェラーリ、ベントレー、その他に日本のGTRまで…パトカーとして選ばれる車にふさわしいかは置いておいて、実際に使われています。ドバイではスピード違反で逃げ切れる気がしないことは確かですね。きっとドバイ警察の駐車場はさながらスーパーカーの展示場みたいになっているのでしょうね。(笑)

出典:http://www.cheatsheet.com/automobiles/10-insane-supercars-in-the-dubai-police-fleet.html/?a=viewall

出典:http://www.cheatsheet.com/automobiles/10-insane-supercars-in-the-dubai-police-fleet.html/?a=viewall

出典:http://www.cheatsheet.com/automobiles/10-insane-supercars-in-the-dubai-police-fleet.html/?a=viewall

やっぱりランボルギーニって最高!

ランボルギーニ社としてはV12のフラッグシップカーの下位モデルとしてV10やV8エンジンのモデルもあります。ランボルギーニで最高の販売台数はV10モデルのガヤルドで14,022台だと言います。ガヤルドは2013年に生産終了して、現在は2014年にリリースされた最新のランボルギーニ・ウラカンが後継モデルとして販売されています。またコンセプトカーや限定モデルとしてエキセントリックなスタイリングの車を時代に合わせて発表してきています。ここではアヴェンタドールの先代モデルの変遷をご紹介します。

出典:http://www.lambocars.com/images/lambowalls/miura/p4207_1024.html

1966年〜1973年
ランボルギーニのV12を積んだフラッグシップカーの歴史はこのミウラからスタートしました。
写真はランボルギーニ・ミウラ(Lamborghini Miura)LP400SV
このミウラの時代からSVはシリーズ化されていました。
また1971〜73年の2年間はカウンタックと並行して生産が続けられていました。ミウラ全体の生産台数は750台前後だと言われています。

出典:http://www.lambocars.com/images/lambowalls/countach/p0208_1024.html

車好きで知らない人はいないくらい有名なランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach)LP500Sです。
1971年から1990年の約20年間に渡ってランボルギーニを牽引してきた名車。

カウンタックの生産台数
LP400:150台
LP500S:323台
LP400S:237台
LP5000QV:632台
25th アニバーサリー:657台
シリーズ全体で合計1,999台

ミウラではV12を横置きに配置したミッドシップレイアウトを採用していましたが、重量配分やサスペンションの構造が複雑になるといってディメリットがありました。そこでこのカウンタックからはエンジンを縦置きミッドシップレイアウトとしてミッションを運転席側に向けた縦置き(Longitudinale Posteriore)にした駆動システムを採用しました。この画期的なレイアウトが車名に採用されて現行モデルも含め「LP」が呼称に使われる様になりました。

出典:http://www.lambocars.com/images/lambowalls/diablo/p4308_1024.html

1990年からの3代目のランボルギーニ・ディアブロ(Lamborghini Diablo )SV
ディアブロはRR(リアエンジン・リアドアリブ)の機構が採用されたので「LP」の名は付きませんでした。
またほぼ毎年の様にアップデートが施されて多くのバリエーションがあるのもディアブロの特徴です。

(初代):887台
VT:880台
SE30 :150台
VT Roadster:465台
SE30イオタ:20台
SV:343台
SVR
SV Roadster:23台
イオタ
GT:80台
GTR:31台
GTR-S
6.0:334台
6.0SE:43台(最終型)

出典:http://www.lambocars.com/images/lambowalls/murcielago/mur250_1024.html

2001年からの4代目ランボルギーニ・ムルシエラゴ(Lamborghini Murciélago)LP670-4SV
生産台数が4,000台を超えたカウンタック以来の人気の車だった。2010年にアヴェンタドールにバトンタッチをして生産終了しました。
各バージョンでの生産台数は不明ですが4,000台を超えている車なので平均1バージョンで600〜700台程度ではないでしょうか。限定生産者もあるので数字にはバラツキがあると思います。
LP640
LP640 Roadster
LP640 40th Annversary
LP670-4SV
LP650-4 Roadster
LP670-4SV

このランボルギーニのフラッグシップカーの系譜においてアヴァンタドールが2010年から販売開始されました。ランボルギーニのフラッグシップモデルは約10年という長いサイクルでモデルチェンジを繰り返ししています。それを考えると10年経った後でも変わらずに見る者を魅了するスタイリングや性能を持っていなければならないという事になります。日本では4年に一度はフルモデルチェンジをしています。個人的に4年はちょっとサイクルが短い様な気はしますが、技術の進歩を考えると10年間も先進性を保つのも大変なことですよね。ロードスターやスーパーヴェローチェ等のマイナーチェンジもその対策のひとつだと思いますが、ランボルギーニみたいなブランドを持ってコスト度外視で惜しみなく技術を投入した車を開発してデザインや先進技術をリードし「ブランド力」を高めて行くという考え方は日本のメーカーに学んでもらいたいところですね。昔からF1を含めたレースへの参加もアピールや実証実験としては有効だと思いますが、ランボルギーニを参考にするのも悪くはないと思いますね。

ランボルギーニのプロトタイプが凄すぎる!

出典:http://www.lambocars.com/images/lambowalls/reventon/rev80_1024.html

2007年の限定車ランボルギーニ・レヴェントン
生産台数は20台

このレヴェントンが2010年に発表されるアヴェンタドールの原型であることがよくわかります。ただし2007年時点で「ムルシエラゴ」ベースで作られたこのエキセントリックなデザインの車が後のフラッグシップカーになることを予想できた人はあまり多くなかったのではないでしょうか。

出典:http://www.lambocars.com/lambonews/white_lamborghini_veneno_roadster_spotted.html

2013年の50周年記念限定車 Lamborghini Veneno Roadster(ランボルギーニ・ヴェネーノ ロードスター)

生産台数はわずか3台
ここまでくるとガンダムにトランスフォームしそう(笑)

出典:http://www.lambocars.com/images/lambonews/0/white_veneno_roadster_4.html

出典:http://www.lambocars.com/images/lambonews/0/lamborghini_egoista_6.html

出典:http://www.lambocars.com/images/prototypes/0/lamborghini_egoista_16.html

出典:http://www.lambocars.com/images/lambonews/0/lamborghini_egoista_3.html

2013年にランボルギーニが発表したランボルギーニ・エゴイスタ(Lamborghini Egoista)

この車? 戦車? 戦闘機? エヴァでもガンダムでもトランスフォーマーでもないランボルギーニのプロトタイプモデルです。きっと10年後のニューモデルではこんな雰囲気が醸し出されているかもしれませんね。その時は100mくらいは空を飛べるとか、水陸両用か、どこか違う所を走ってて貰いたい〜!