【マツダボンゴフレンディ】かつて一世を風靡した屋根が開いて部屋になるあのクルマ!

マツダが販売していたボンゴフレンディは登場とともに一躍注目を集めたクルマでもありました。キャンピングカーならいざ知らず、ミニバンにAFTを搭載したのです。そんなボンゴフレンディについてご紹介します。

ボンゴフレンディとはどういう車?

ボンゴ フレンディ(BONGO FRIENDEE )はマツダがかつて発売していたミニバンのことです。車名が長いので、通称「フレンディ」と呼ばれることが多いクルマです。前軸を前進させクラッシャブルゾーンを確保したため、外見上はセミキャブオーバーであるのですが、エンジン搭載位置は運転席下のため、構造的にはキャブオーバーとなっています。

エンジンは4気筒2,000ccのガソリンエンジン、または2,500ccのディーゼルエンジンの設定となっていました。かつてはV型6気筒2,500ccモデルもあったが廃止されました。また、ディーゼルエンジンは自動車排出ガス規制に適合しないため、規制地域では新規登録ができないという矛盾も生じていました。現在のマツダのクリーンディーゼルであればどこでも平気なのですが、このときはまだ技術が追いついていなかったということでしょうか。

プラットフォームはマツダ・SGプラットフォームを用いています。後輪駆動であるため、前述のエンジン位置とも併せ、キャブオーバーFRということになりますね。初期型には、3列目シートの部分を一部仕様変更しギャレーなどを標準装備した「RF-Vキャンパー」というグレードが存在しました。このグレードは特殊用途の車両に該当するため、8ナンバーが適用されたという変わったクルマです。AFT(このあと詳しく説明します。)非装備車には開閉可能なサンルーフ付きのグレードもあったが、AFT車は全グレードに標準装備となりましたが、窓の開閉はできない仕組みとなっています。

AFTっていったい何?どんな仕組みなの?

「AFT」とはいったいなんぞや!? という方もいるのではないでしょうか。このボンゴフレンディ最大の特徴は、ルーフ部分が電動で持ち上がる、ダイキョー・ベバスト(現ベバストジャパン)製の「オートフリートップ(英語表記Auto Free Top”略称:AFT”)」を採用しているということに限ります。屋根=AFTを開くと、キャンピングカーのポップアップ式テント同様に、新たな「部屋」が出現します。「2階席」の広さは、身長の低い子供であれば中で立つことができ、大人二人の就寝スペースにも十分なものとなっています。床はクッション敷きで、テントの窓には虫除け網も備わっているというのですから、まさに親切設計ですね。
テント部分との昇降は、1、2列目シート間天井のアクセスホールで行います。オートフリートップ上面には固定式のサンルーフがあり、オートフリートップを開いている場合はテント内部、閉じている場合は車内の明かり取りとしても機能します。この他、就寝時などアクセスホールが使えないときのため、飲み物などの受け渡しに使える小窓も用意されるなど、その使い勝手にはユーザー目線でしっかりとした作り込みが行われているということがわかる仕上がりです。

5ナンバーサイズの車体となっていますが、AFT装備車は全高が5ナンバーサイズの上限である2mを超えてしまうため、全長や排気量にかかわらず3ナンバー登録となります。オートフリートップは全車に装備されていたということではなく、通常ルーフのグレードも設定されていました。その場合、通常のスライド式サンルーフが選べるようになっていました。

ボンゴフレンディの歴史をたどってみたい!

1995年6月、ボンゴワゴンとブローニィワゴンの後継モデルとして発売されました。なお、ボンゴワゴンは1998年まで継続生産され、一時期先代と後継が併売されるという異例の販売体制がとられていました。1997年11月には一部改良が実施されます。

そして、1999年2月には初のマイナーチェンジが行われます。エクステリアが一部改良されますが、小規模な改良でとどまります。同年の6月、兄貴分のボンゴが4代目へフルモデルチェンジをおこないました。2001年9月には2回目の小規模マイナーチェンジを行い、これがボンゴフレンディとして最後のマイナーチェンジとなりました。

そして、2005年12月生産・販売が終了となります。ここでボンゴフレンディの10年6ヵ月という歴史が終わります。なお、このボンゴフレンディの終売により、2008年7月にビアンテが登場するまでマツダからセミキャブオーバー型ミニバンのラインナップがなくなることになります。また、マツダ最後の5ナンバー幅ミニバンでもあり、今後のミニバンはすべて3ナンバーとなります。

まとめ

※イメージ画像

かつて一世を風靡したマツダ・ボンゴフレンディをご紹介しました。発売当初の1990年代はキャンプもブームとなっていたことが追い風にもなってかなりの話題となりました。今から考えれば、キャンピングカーでもないミニバンにAFTが搭載されるクルマというのは珍しいことですよね。今では中古車市場でもなかなかお目にかかることが難しいですが、根強いファンがいるくらいなのでほしい方はチェックをしておくといいのではないのでしょうか。