【スズキ ツイン】時代を先取りしすぎた迷車!ツインの特徴&欠点を解説します!

2015年12月24日に「アルトワークス」2016年2月18日に「イグニス」を発売する等波に乗っている「スズキ」数々の名車を市場に投入していますが、昔は「迷車」も生み出す変わった車メーカーでもありました。迷車の1つとして挙げるとすれば「ツイン」と言う車があります。本日はそのツインについて項目別に紹介していきます。

スズキのツインはどんな車?

ツインはスズキが2003年1月~2005年9月まで発売していた軽自動車です。まずは車情報から見てみましょう。

全長:2,735mm
全幅:1,475mm
全高:1,450mm
ホイールベース:1,800mm
車両重量:570kg(MT車)600kg(AT車)600kg(ハイブリッド)

エンジン:K6A型 直3 DOHC 4バルブ
変速機:4AT(ハイブリッド)5MT/3AT(ガソリン)
駆動方式:FF

写真を見ても分かるように非常にコンパクトに設計された軽自動車になります。全体的に丸みを帯びた車体ですので高さに関してはそこまで窮屈さを感じないものの、全長が短いため身長が高い方からすれば窮屈でしょうがないです! 収納スペースは一応後ろに用意されていますが気持ち程度と考えた方が良いでしょう。ちなみに後部座席はドアは開かず「ガラスハッチ」が開くだけです。中古で購入した際に「後ろはどうやって開ければいいんだ?」と悩まないよう注意しましょう!

続いてはスズキから発売されていたツインが持つ特徴を紹介していきます。

小さな小さなスズキのツインが持つ特徴は?

(1)最小回転半径が短い

大きい車に乗っていますと、Uターンをする際どうしても切り替えしが必要になる時があります。何回も切り替えしするのは面倒ですし、もし自分のせいで渋滞を作ってしまったら目も当てられません。しかしスズキのツインは別段そんな悩みを持つことがありません。理由として最小回転半径が短いからです。「最小回転半径が短いと良いの?」と言う意見があるかと思います。結論を述べますと最小回転半径が短ければ短いほどUターン等の切り替えしの場面で非常に有利に働くのです。

スズキのツインの最小回転半径は「3.6m」となります。この半径であれば、Uターンの際にそこまで苦労せず切り替えしができますね! 運転が上手な方であれば片側1車線を速度をそこまで落とさず軽快にUターンできてしまうでしょう。

(2)コンパクトな車体ですので狭い路地にも入れる

仕事の関係上、または自分の用事で写真のような狭い路地に入ったとします。もしクラウンやスカイラインのような大型の車ですと細心の注意を払って走行しなければ、愛車に傷が付いてしまいます。Fitやヴィッツでもこのような路地を軽快に走るのは難しいでしょう。ところがスズキのツインは、そんなことお構いなしに狭い路地を軽快に走ることができます。

先ほどの車情報でも分かるようにコンパクトボディのためそこまで神経質にならなくても「このぐらいだったら余裕だな」と気持ちに余裕を持って運転できます。とは言え、狭い路地は急に誰が出てくるかわかりませんので、どの車でも安全運転を心がけましょうね!

(3)殆どの駐車場で停められる

読者の中で駐車場に関する悩みを抱えている方も多いと思います。例えば写真のように「高さ制限」がある駐車場・「軽」と書かれているけど明らかに軽自動車でもはみ出すほど小さな駐車場・縦列駐車で他の自動車が前に詰めないばかりにスペースが足りない駐車場等々あるでしょう。そうなるとミニバンやセダン、コンパクトカーであっても「止められないな…」と諦めてしまい、再び駐車場探しに向かいます。それは時間の無駄になりますよね?

ところがスズキのツインは極僅かなスペースさえあれば、殆どの駐車場に停めることができます。これは狭い路地のところでも紹介したように「コンパクトボディ」にあります。一般的な駐車スペースであれば、頑張ればツイン2台停められるほどコンパクトです。そのため他の車が「この駐車スペースは無理だな…」と諦めてもツインなら「おっ? この駐車スペース開いてるな…。ラッキー!」と言って余裕で駐車できるのです。

(4)今では考えられないほど低価格の軽自動車

「新車の軽自動車…値段が上がったな…」読者の中にはそのように感じている人もいるのではないでしょうか? 現在の軽自動車はグレード・オプションによって異なりますが「えっ? こんなにお金がかかるの?」と驚くほどの金額になります。下手すれば新車でコンパクトカーも購入できますし、中古であれば型落ちしたスポーツカー・セダンも余裕で購入できる金額です。

ではスズキのツインはどうだったのでしょうか?

スズキのツインは発売された当時なんと「49万円~139万円」と言う値段だったのです! 「オプションも何もいらない!」と感じる方なら車両本体価格が「49万円」だったのです。今では考えられないほど低価格ですね! オプションを付けたとしても100万円を超えるかどうかですので、今の軽自動車も少しは見習って欲しい価格です!

(5)ガソリン・ハイブリットモデル共に燃費が良い

現在発売されている軽自動車は非常に燃費がよく、荒い運転や乱暴な運転をしなければ普通に運転して1Lあたり20~25kmぐらいは走るでしょう。昔の軽自動車ではさすがにその燃費を出すのは難しいです。しかし、その難しいを克服した車があります。それがスズキのツインです!

2005年2月の最終モデルのガソリン車の燃費は「10モード/10・15モード燃費:26.0km/1L」2004年6月の最終モデルのハイブリット車は「10モード/10・15モード燃費:34.0km/L」になります。車体が軽いと言うのもありますがツインに「ハイブリットモデル」と言う強みがあるためここまでの燃費が出せたのです。そのため燃費を気になさる方でも乗れる軽自動車になります。

スズキのツインはここがいただけない!

(1)外装・内装共にチープに見える

車は意外と人に見られています。通りすがりであっても外装・内装を即座に確認し「良い車だな…」と感じたり「安っぽくて大した車に乗ってないな…」と思われたりもします。スズキのツインは? と言いますと残念ながら外装・内装共にチープに見えます。最低グレードになると外装は「手抜き?」と感じるほどただ単に鉄板を打ち付けたような感覚です。内装に関しても「後から自分で取り付けるから大丈夫」と言う人であれば問題ないが、もし予定が無い場合は非常に安っぽいです。そのため外装・内装を気にされる方はあまりおすすめできません。

(2)最小回転半径が短いためにペダルの位置に違和感を感じる

読者の中で車を所有されている方は、MTであれば写真のように配置されていると思います。ATであっても基本的に変更は無くアクセル・ブレーキが踏みやすい位置にキープされていることでしょう。ところがスズキのツインはペダルの位置に違和感を感じるのです。と言うのも先ほど紹介した「最小回転半径」が短いことが原因になっています。

最小回転半径が短いと言うことはホイールベースが短いと言うことです。その影響でタイヤハウスが足元を圧迫してしまい、結果として一般のペダル配置では無理になるのです。ここでスズキはどうしたのか? 今も昔も変わらない技術的・考え方も変態なスズキはなんとペダルの位置を左寄りに変更したのです。ATであればそこまで苦労しませんが問題なのがMTです!

写真のペダル位置が左寄りになったら皆さんはどう感じますか? 多くの方が特殊なペダル配置にてこずり、エンストの嵐が吹き荒れることでしょう。このように最小回転半径が短いのは確かに良いですが、反対に運転をし辛くしていることも忘れないようにしましょう。

(3)最低グレードには殆ど何も付いていない

現在の最低グレードは良くできていますので「最低グレードだから何も取り付けていません!」と言うことは殆どなくなりました(ただしトヨタの86RCのように例外もあります)そのため外装や内装もチープではなく「本当に最低グレード?」と感じるほど至れり尽くせりになってきました。しかし! スズキのツインは購入者を至れり尽くせりで甘やかすような真似はしません!

例えば「2003年1月」に発売された最低グレード「ガソリンA」こちらは車両本体価格「49万円」と低価格で購入できる車です。ですが付属品が殆ど何も付いていません。カーナビ? CDプレーヤー? そんなものありません。エアコン? それなら窓を開ければ全て解決です! 自動ドアロック? 自分で鍵を閉めれば問題なし! 助手席にエアバックがない? それは助手席に人を乗せるのが悪い! 

等の言うように考えたかどうかは分かりませんが、スズキのツインは購入者を甘やかさないように殆どのオプション品が無いに等しい状態になっています。そのため現在の最低グレードと比較すると天と地の差が出てしまいます。今の最低グレードに慣れてしまった方が中古車でスズキツインの最低グレードを購入すると、ショックで夜も眠れなくなるかと思います。

(4)ATのエンジン音がやかましい

車にエンジン音を求める方であれば特に問題はないでしょう。しかし、車のエンジン音がやかましいと感じる方はスズキのツイン、特にATのモデルはおすすめできません。と言うのもATは3速しかないからです。スズキのツインは意外と変速が早く、40~50kmの速度になると3速になっているのです。それ以上の速度を出そうものならエンジンを酷使するしかありません(ちなみにMTは5速になっています)

すると内装はエンジン音を遮るような特殊素材をふんだんに使っているわけではありませんので、とにかくエンジン音が車内へと侵入していきます。「これを求めていた!」と言う方であれば最高の車ですが、多くの方からすれば「やかましい!」と感じるでしょう。

時代を先取りしすぎたスズキのツイン

軽自動車でハイブリットに挑戦!

先ほども少し触れましたが、スズキのツインには開発陣が何を考えたのか「ハイブリット」と言うモデルがあります。私見ですが当時、プリウスのような燃費に優れた車種が登場しましたのでスズキの開発陣も「ハイブリットを出せば売れる!」と考えたのでしょう。実際に取り付けたのはスズキのお家芸「二輪」から引っ張ってきた「二輪用MFバッテリー」をハイブリットカー向けに改造したものです。「これで売れること間違いなし!」と考えていたかは分かりませんが、現実はそう甘いものではありませんでした。

当時は「軽自動車=安い」の考えが定着していた時期です。今のように「高額でも購入します!」と言うユーザーは殆どいません。発売当初のハイブリットモデルはなんと「139万円」最低モデルと90万円近い差があります。そのためハイブリットを出したものの殆ど売れず、2005年2月に販売を終了しました。

センターに置かれたスピードメーター

読者の皆さんが所有している車の多くは、このようにメーターが「運転席側」に装着されていると思います。これは今でも殆ど変わらず続けられてきたことですが、当時のスズキは他のメーカーとは違った方向に進んでしまいました。なんとスピードメーターを「真ん中」に付けてしまったのです。今で言うところのちょうど「カーナビ」「オーディオプレイヤー」を取り付ける位置です。一部の方には好評でしたが、大多数には受け入れられず、その結果が残念な販売数に現れていると感じます。

静かに市場から姿を消したスズキ ツイン

スズキのツインはコンパクトな車体と燃費の良さ、そして低価格と言うところで他社との差別化を図ってきました。しかし、残念ながらスズキのツインにもとうとう幕が閉じる時がやってきたのです。まず時代を先取りしすぎた「ハイブリットモデル」こちらは2005年2月に販売が終了となり早々に姿を消しました。続いては「ガソリンモデル」です。

こちらも奮闘していましたが思ったように売れず2005年6月に生産終了。そして2005年9月30日には販売自体終了することになりました。2003年1月22日に販売をスタートしてから約2年間。非常に短い期間ではありましたがスズキのツインは市場から姿を消しました。現在、スズキからはツインの後継車となるモデルは出ておらず2005年9月30日をもって完全に消滅したのです。

ツインの中古車情報

すでに販売終了しましたので中古車で探すほかありません。中古車のリンクを貼っておきますので是非チェックしてみてください。

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最後に

最後になりますが、スズキは現在多数の軽自動車・コンパクトカー・SUV等を市場に投入しています。「名車」となっている車も多数ありますが、スズキのツインのように「迷車」になる車も販売していたのです。もし現在であればツインのハイブリットモデルが出れば売れそうな気配もしますが、果たしてスズキはツインの後継車を出すのでしょうか? 今後のスズキの動向が気になります!