【ホイールサイズ】がドレスアップの決め手!

車のお洒落は足元から…「インチアップ」と「ツライチ」でスパルタンに決めるには、まず初めに自分の車のホイールサイズを知る必要がありますね。そこから「あと何cm外側に出したい」とか「あと何cm外径を大きくしたい」といったサイズ変更の目標値がわかってきます。そこからリム幅やオフセットなど計算して理想にあったホイールサイズを見つける必要がありますね。そのために今回はホイールサイズの見方をご案内します。

フェラーリに学ぶお洒落なホイール学

初めにスーパーカーの代表格フェラーリの過去と現在のフラッグシップカーから、いわばファッション・ショーに出るようなスーパーモデルからファッションについて学んでみましょう。ボディスタイルもさることながら足元もバッチリきまっていますね。さすがのフェラーリも1970年代のホイールデザインではレトロ感が出ていますが、現代のファッションはホイールサイズは大きくタイヤの扁平率が低いのがトレンドと言って差し支えないでしょう。そしてグラマラスにホイールハウスいっぱいまで張り出したフラット面のボディとの一体感もスタイリッシュですね。

出典:http://www.boldride.com/ride/1974/ferrari-365-gt4-berlinetta-boxer

1974年型 フェラーリ365BB
タイヤサイズ
(F/R)205/70VR14直径66.8cm

40年前のフェラーリ、現在の国産軽自動車くらいの外径サイズ

出典:http://www.motortrend.com/news/bmw-snags-chief-engineer-from-ferrari/

2014年型 フェラーリ・ラ・フェラーリ
タイヤサイズ
前:265/30 - 19 直径64.1cm
後:345/30 - 20 直径71.5cm

タイヤの幅と扁平率こそ違うがレクサスLXと同等の外径サイズ

出典:http://www.rssportscars.com/galleries/ferrari-f80-adriano-raeli-render-2/photo-6

フェラーリF80・コンセプト
タイヤのスペック不明(もはやタイヤと呼べない…)ホイールの外径は推定でフロントで21インチ、リヤで22〜23インチくらいありそうです。

お洒落になるには自分のスタイルを知ることから

自分のスタイルを測ってみよう

さあ「インチアップ」と「ツライチ」でライザップの様に自分の結果にコミットするには、まずは自分のスリーサイズ…間違い!ホイールサイズを知ることから始めましょう。そのためにホイールの各部の名称とその特性を理解しておく必要がありますね。

出典:http://www.tirewheel-size.com/size/tire/

タイヤサイズ表記例:215/45R17  87W

まず前提としてノーマル車でメーカー標準タイヤ&ホイールが装着されていたとします。そこでタイヤかもしくは運転席のドア内側に貼ってあるタイヤの仕様表でホイールの「リム径」を確認します。上の画像でどの数字かというと前から3番目「17」です。この場合下の画像でみると一番下のタイヤを装着しているということですね。ここで出てきた「リム径」というのがホイールサイズを表している言葉です。単位はインチ(1インチ=2.54cm)になります。このタイヤに装着されているホイールの「リム径」は17インチ=43.18cmの直径です。

出典:http://www.tirewheel-size.com/size/tire/

注:自家用車の運転席ドアの内側に貼ってあることが多い。

出典:http://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/base/size.html

次にタイヤハウスと標準タイヤとの関係について確認です。ここは下の画像のA・B・Cの寸法を4輪とも測っておきます。測定作業は精度が高いことに越したことはありませんが、左右で多少の誤差が出てもあまり現段階で気にする必要はありません。多少の時間と手間はかかりますが自分の車のことを知っておくのは大切ですし、何よりホイールサイズはもちろんメーカーやデザインを選ぶ基準にもなります。特に中古を手に入れようと考えている場合は「自分の車に合わなかった」という最悪の事態を防ぐ為にも自分で測って確認しておいたほうが無難です。

image by 筆者

今度はにホイールの「オフセット」の検討やワイドタイヤ化するときを考慮して確認しておく寸法です。下の画像の様に車を上から見た状態でステアリングをフルロックするまで回すと、進行方向の後ろ側がタイヤハウスに接触する危険性があります。上の画像でいうAの部分がステアリングを切って最も狭くなる場所です。その状態での距離も左右とも測っておきましょう。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

アッカーマン・ジャントー機構
回転半径の中心からみた内側のタイヤはの回転半径は外側のタイヤの回転半径より小さいので実操舵角が大きくなる様な機構になっている。

そして最後の寸法確認です。コンパスで10cmの円を描いてハサミで切り取った型紙を用意します。なければ空き缶でもコースターでも何でも構いませんが真円で10cmに限りなく近いものを探して用意して下さい。そしてホイールの中心点にその型紙の中心でを合わせて見ます。その際に型紙の外周が全てのボルト穴の中心を通って均等に隠しているかをチェックします。ボルト穴の中心外側にが7mmくらいずれているか20mmくらいずれているか誤差の確認をしておいて下さい。

自分のやりたいオシャレの方向性を決めよう

ホイールの「リム径」とホイールハウスをタイヤの関係性がわかったので、いよいよ自分のなりたいファッションスタイルを決めていきましょう。

(1)ノーマルタイヤをそのままでホイールのみ交換
(2)タイヤの外径を変えずにホイールのインチアップと扁平率の低いタイヤに交換
(3)タイヤを外径を変えずにホイールのインチアップと扁平率の低いワイドタイヤに交換
(4)タイヤを外径を大きくしてホイールのインチアップと扁平率の低いタイヤに交換
(5)タイヤを外径を大きくしてホイールのインチアップと扁平率の低いワイドタイヤに交換

いずれもボディと「ツライチ」にすることを前提にすれば、選択肢として上記の5パターンに収まるのではないでしょうか?「引っ張り」とか車高を落とすという方法も考えられますが、今回はあくまで「ホイールサイズ」のみでオシャレにこだわってみたいと思います。

知っておきたいオシャレの注意点

ホイールとタイヤ交換には結構な出費が伴います。後で後悔しない様に先ほどの5パターンでそれぞれの注意点を挙げておきます。

(1)「ツライチ」にすることでキングピンオフセットが広がるのでハンドルが重くなることが考えらえます。パワステのハズだからあまり気にはならないと思います。
(2)上と同じ理由でハンドルが重くなることと扁平率を下げることによる乗り心地に硬さがでることが考えられます。
(3)ホイールハウスへの干渉がなければタイヤのワイド化によってキングピンオフセットを標準戻せる可能性があり「ツライチ」で「インチアップ」も出来て乗り心地以外ディメリットがないと考えられます。
(4)ハンドルの重さとスピードメーター誤差と重心位置が上がることによる安定性に対するマイナスが考えられます。
(5)スピードメーター誤差と重心位置の高さのディメリットが考えられます。

※(4)(5)については駆動輪のタイヤの外径が大きくなることによって中間加速は少し鈍りますが、トップギアで最高速が伸びるというファイナルギア比を落としたのと同じ状態になります。

オシャレをするのに何かを少し我慢するってことは大切ですよね。ちなみにフェラーリが乗り心地が良いことはありませんから。でも格好良いんです。

さあホイールサイズをチェックしよう

ホイールの各部について知っておこう

出典:http://www.enkei.co.jp/caution/size/

図(1)ホイールの正面図と断面図

ここでオシャレに欠かせない「ホイールサイズ」の3大要素は以下の通りです。

(1)リム径…インチアップはリム径アップのことです。(タイヤの表記にもありました。)
(2)リム幅…ワイドタイヤはリム幅で決まります。
(3)オフセット…ツライチはオフセットとリム幅で決まります。リム幅の中心線からハブ取付面までの距離のこと。
中心線より外側なら「インセット」
中心線上なら「ゼロセット」
中心線より内側なら「アウトセット」

下の画像がオシャレ3大要素を表記した、一般的なホイールサイズ表記になります。
オフセットは()内に数字表記される場合と±の記号がついた場合があります。その後に続く数字はタイヤを固定するボルト穴数です。最後の数字がP.C.D(Pitch Circle Diameterの略号)ですが、これはホイールの中心点からボルト穴の中心点と通る円を描いた時の直径を表しています。(直径が114.3mm)

P.C.Dはデザインには影響しないホイールサイズの一つです。しかし同じボルト穴5個のホイールでもP.C.Dが114.3mmと115mmの直径差0.7mm(半径0.35mm)の違いを肉眼で判断するのは難しいと思います。国産の場合は100か114.3、4WDの場合は139.7が標準的な寸法です。なかにはダイハツの様に110だったり、輸入車は120(BMW)、112(ベンツ)、115、107、154とメーカーや車種によってバラバラです。これが自分の車と合っていないと装着出来ないので必ず確認が必要です。

出典:http://www.enkei.co.jp/caution/size/

ホイールサイズ表示形式

気になるのが数字で表されていないアルファベットの「JJ」についてです。リム幅の後ろに表記されているアルファベット「JJ」はリムの先端「フランジ」部分の断面形状について表しています。鍛造ホイールだと丸くカールしてある様になっている部分ですね。下記の図と表で確認してもらうと分かりますが「B」と「J」の寸法差は3.5mmありますが、「J」と「JJ」の違いは0.5mmしかありません。ほとんど製造精度誤差くらいのレベルなの「J」と「JJ」によるホイールの寸法等に対する影響は無いに等しいので気にしなくても大丈夫です。

出典:http://www.rakuten.ne.jp/gold/craft-web/benkyo/wheel/wheel1.htm

図(2)フランジ拡大図及びフランジ規格表

好みのデザインを探そう

いよいよ自分のお気に入りのデザインのホイールをネットや雑誌等で見つけて寸法表を見てみましょう。

出典:http://auto-wave.co.jp/guide/car-tips/car-tips-wheel/1702

スポークタイプ…今のトレンドですね。ブレーキキャリパーの冷却にも有利です。

出典:http://auto-wave.co.jp/guide/car-tips/car-tips-wheel/1702

メッシュタイプ…ホイールデザインの王道。普遍的な人気です。

出典:http://auto-wave.co.jp/guide/car-tips/car-tips-wheel/1702

ディッシュタイプ…ボティとの一体感でスッキリ見せたい人には最適です。

代表的な3つをご紹介しましたが、この他にも「フィンタイプ」「ワイヤータイプ」「スピナータイプ」などデザインの特徴を表す表現で色々なデザインがあるりますね。

安全基準と車検基準

JWL(Japan Light Alloy Wheel )
乗用車用の軽合金製のホイール基準。
それなりの強度が無いと走行してはいけない(車検に通らない)という、日本独自の基準です。3ナンバーや5ナンバーなどの乗用車の場合はこちらの刻印が無いアルミホイールは車検に通らないので必ずチェックをして下さいね。

安全基準のプチお得情報

《その1》
ランクル・タンドラの1ナンバーでもJWLで車検が通る様になりました。
車両総重量3.5t以下で、かつ最大積載量が500kg以下の場合はJWLでOKになりました。
(ランクルの場合は基本的にJWLで大丈夫。)

《その2》
ランクル・タンドラ・ハイエース(バン・ワゴン)はSAE J2530でOK。
また、10人乗りまでの乗用車と総重量4,540kg以下の貨物車に関してもSAE J2530があれば、JWL・JWL-T の刻印が無くても車検に通るようになりました。
ランクルの1ナンバー・3ナンバー、タンドラ、ハイエース(バン・ワゴン)は基本的にSAE J2530が刻印されていれば車検に通るようになります。

《その3》
同じくアメリカの規格:DOT-T
今までは運輸支局内ではJWL-Tと同じ基準として見ていましたが、今後は車検に通らなくなる可能性もあるようですので注意が必要です。

車検についても考えておこう

車検を受けるには安全基準を満たしているJWLの刻印がある事。これが基本ですね。

《車検に通らないドレスアップ》

①ホイール及びタイヤがフェンダーよりはみ出している。「はみ出し」という判断は下の図を参考にして下さい。
②曲や割れがあり走行に支障をきたす物。
③スピンナーなど突起物があるもの。
④その車の純正タイヤセット外径サイズが超えてしまう物
⑤ワイドタイヤ化やインセット等が合わずにサスペンションやホイールハウス内部等に干渉するもの。

オシャレが自分の我慢で納得出来る範囲なら良いとは思いますが、車検が通らない様な状態だと「整備不良」で免許証に危険が及ぶのでここも注意が必要ですね。

出典:http://page.freett.com/heartmax/wheel/wheel2.htm

車検時の「はみ出し」についての判断基準

さあ「インチアップ」や「ツライチ」を自分で決めてみよう

ここでチェックポイントで使った図を元に出来るだけホイールサイズを大きくする例をご紹介しておきます。
《ノーマル仕様》
タイヤサイズ:205/65R15
ホイールサイズ:15×8JJ(35)5-114 3
《計測寸法》
A:70mm(実操舵角フルロック時:40mm)
B:30mm
C:50mm
《オシャレ目標》
(5)タイヤを外径を大きくしてホイールのインチアップと扁平率の低いワイドタイヤに交換
《デザイン》
メッシュタイプ
《車検対応》
車検時にはノーマルに戻すことにする。

計算開始。

ノーマルの外径チェック

205mm×0.65×2=266.5mm
15インチ×25.4mm=381mm
266.5mm+381mm=647.5mm

C寸法を20mmくらいにしたい。

647.5mm+30mm=677.5mmに外径寸法アップ!

次は「ツライチ」目指してタイヤのワイド化です。
外側のB寸法は30mmあります。ここでフェンダー内部の厚みを考慮して外側に20mmのワイド化で「ツライチ」に近づけます。

今度はタイヤハウス側のワイド化の検討です。
ハンドル直進状態でA寸法70mm
フルロック状態のA寸法40mm
フルロック状態でタイヤのショルダー部が70mm-40mm=30mmは内側に近づきます。
ここで外径のサイズアップによる内側への移動距離が大きくなることを想定して20mmの内側へのワイド化を検討します。
今回は内側と外側のワイド化の寸法が等しいのでタイヤの中心位置がノーマルと変わらないのでホイールのオフセットの変更はしないで済みました。

ここで内外合わせて40mmのタイヤのワイド化をします。ノーマル205mm+40mm=245mmのタイヤ幅に決定しました。

ここからホイール幅が導き出されます。245mm÷25,4mm(1インチ)≒9.5インチとなりました。

そしてタイヤ幅も増えたので,ここでフェラーリ並みに扁平率を下げて30%に設定してみましょう。
245mm×30%=73.5mmに決まりました。

最後にタイヤの厚みを2倍した147mmを最初に設定した外径寸法から引き算します。

677.5mm-147mm=530.5mm
530.5mm÷25.4mm(1インチ)≒20インチのリム外径が決定しました。

これで作業完了!

ホイールサイズ:20×9.5JJ(35)5 -114 3
タイヤサイズ:245/30R20

現在のフェラーリのフラッグシップモデルと同等のスペックになりました!

写真はイメージです。計算したホイールサイズやタイヤサイズとは一切関係ありません。

今回は極端な例でご紹介しましたがいかがでしょうか。ホイールサイズを中心にドレスアップを検討してきましたが、実際はブレーキキャリパーに合わせたHiディスクタイプやリム形状のリバースタイプだったり自分のイメージや機能に合うホイールサイズを見つけるのは色々な要素がまだまだあって楽しいですよね。
今回の自分の車に合わせる(確認する)ポイントをご紹介することが、新品でも中古でも購入の際に判断基準の助けになれば幸いです。

それから女性の場合ならカー用品店に行けば車種別のホイールサイズ適合表が置いてあるのでデザイン重視でスタッフに相談してみるのもオススメです。