【日産 レパード】あぶない刑事「タカ&ユージ」の愛車といえばレパード

レパードといえば、大人気刑事ドラマシリーズ「あぶない刑事」で大活躍した「F31型」が思い浮かびます。今も専門店で取引されるほどの「レパード」の魅力に迫ってみたいと思います。

「日産 レパード」とは

1980年から登場した「日産 レパード (LEOPARD)」 は、日産自動車のが1999年まで製造し販売していた高級パーソナルカー(ハイソカー)です。ブルーバードの上級グレードの直列6気筒エンジンを搭載したモデルの後継車種として、1980年10月に日産の新規車種として登場しました。

1thモデル

車両開発は、「旧・プリンス自動車工業」を拠点にスタートしました。北米向け「G910型 マキシマ」の直列6気筒「L24E型 エンジン」を搭載モデルがベース車両となっています。ブルーバードの上級グレードの後継車種になるために販売は、ブルバード系列の日産店の取扱車種として1980年10月に発売されました。CM出演は「永遠の若大将 加山雄三」でした。キャッチコピーは前期型が「パワーエリート」後期型が「鋭く挑む、華麗なる豹」としていました。

F30型レパード 前期型

「F30型 レパード」の前期型は、1980年10月の登場からから1982年8月までとなっています。特に前期型は、スタイリングデザインが国産初採用のもので注目されました。

ボディデザイン

ボディタイプは4ドアハードトップと2ドアハードトップでした。スタイリングは、リアウインドウに使われたベンドグラスやCピラーとリアフェンダーを面一としないデザインが採用されました。これは、キャビン後端の幅を狭め、Cピラーの後ろを絞り、ボディー全長にわたるショルダーラインを際立たせたデザインでした。5ナンバーサイズのため、前後の絞りは小さく細長いスタイリングとなっています。また、「日産・チェリー」店取扱車種の姉妹車として「日産・レパードTR-X(トライエックス)」も設定されており、レパードが「異型ヘッドライト」なのに対し、「TR-X」は規格型の「角型4灯ヘッドライト」を装着していました。

F30型 グレード設定

グレードは「GX」「SGX」「ZGX」で、エンジンは、1,770cc 直列4気筒 SOHC(Z18型)、1,998cc 直列6気筒 SOHC(L20E型)、2,753cc 直列6気筒 SOHC(L28E型)の3タイプを設定していました。
1981年7月には、1,998cc 直列6気筒 SOHCにターボを装着した(L20ET型)を追加しています。また「業界初」の燃費計やフェンダーミラーワイパーを装備していたことも特徴です。

F30型レパード 後期型

画像はチェリー店向けのレパードTR-X後期型です

1982年9月にマイナーチェンジが行なわれ「後期型」になります。「ラジエーターグリル/テールライト」が変更され、AT車はオーバードライブ付の4速ATに変更されました。また2,753cc 直列6気筒 SOHC(L28E型)搭載モデルは廃止されました。1984年6月に2,960cc V型6気筒 SOHC ターボ付(VG30ET型)の「300ターボグランドエディション」が追加されました。エンジンの最高出力は、230PS/5,200rpm、最高トルク:34,0kgm/3,600rpmを発生しています。また60扁平タイヤにメッシュタイプのアルミホイールを装着していました。

F30型「300ターボグランドエディション」主要諸元

エンジン:2,960cc V型6気筒 SOHC ターボ付(VG30ET型)
最高出力:230PS/5,200rpm
最高トルク:34,0kgm/3,600rpm
トランスミッション:5速MT
駆動方式:FR
サスペンション:F ストラット R セミトレーリングアーム
ブレーキ:F ベンチレーテッドディスク R ディスク
全長:4,630mm 
全幅:1,690mm 
全高:1,355mm 
ホイールベース:2,625mm
車両重量:1,280kg

2thモデル

1986年2月にF31型にモデルチェンジし、レパードに車名を統一して2ドアクーペのみのラインナップとなりました。また、R31型のスカイラインと基本設計を共用し開発されました。ラインナップは「アルティマ(VG30DE)」「XS-II・XS(VG20ET)」「XJ-II・XJ(VG20E)」の3タイプです。グレード名の由来としてアルティマは「究極」ULTIMATE(英語)からとった造語で最上級グレードです。「XS」の意味は、「X」は未知にチャレンジするという意味、「S」はスポーツ、「Ⅱ」は 上級車の意味です。「XJ」の「J」はジュエリー(宝石)のもつ高級感を 指しています。

ボディデザイン

ボディデザインは、クラシカルなデザインで、リアピラーからホイルハウスにかけて数字の6を描くようなバランスの取れたデザイン「エアフロー・フォルム」が特徴となっています。コンセプトは「アダルトインテリジェンス」で派手さは無いが知的で大人のためのプライベートクーペを表現してデザインされました。

インテリア

インテリアは、航空機のコックピットをイメージしたものでエレクトロニクスメーター、オーディオなどを組み合わせたデザインです。助手側も運転席と同様のデザインでグローブボックスがセットされたインパネデザインです。また高いダッシュボードはフロントガラスへの映り込みを抑えるソフトな材質がさいようされています。

パワーユニット

エンジンは全てV型6気筒を採用しています。前期型が「VG30DE型(3L V6 DOHC/185PS)」「VG20ET型(2L V6 SOHC ICジェットターボ/155PS)」「VG20E型(2L V6 SOHC/115PS)」の3タイプです。サスペンションはR31型スカイライン同様にフロントがストラット、リヤがセミトレーリングアームです。

マイナーチェンジ後の後期型は「VG30DE型」は200psとなったほか、「VG20ET型」に替わり「VG20DET型(2L V6 DOHC ICセラミックターボ/210PS)」「VG30DET型(3L V6 DOHC セラミックターボ/255PS)」が搭載されました。

F31 後期型

1988年8月にマイナーチェンジが行なわれました。「アルティマ V30 ツインカム ターボ(VG30DET)」「アルティマ V30 ツインカム(VG30DE)」「XS V20 ツインカム ターボ(VG20DET)」「XJ V20E(VG20E)」となり各グレードのエンジンスペックが向上しました。また前期型の全面ブルー液晶の「グラフィカル・デジタルメーター」は廃止され、アナログのホワイトメーターになりました。AVシステム、サンルーフ、本革シートが「アルティマ V30 ツインカム ターボ」に標準装備され、その他のグレードにはオプション設定となっています。アルティマ専用装備であった「スーパーソニックサスペンション」が、「XS V20 ツインカム ターボ」にも採用されました。また「4G4のダークブルー色」は、R31スカイラインGTS-Rの専用色「ブルーイッシュブラック BG8」と同様のものです。1989年には輸出仕様でコンバーチブルの設定もあったF31型をベースにした「インフィニティ・M30」が発売されました。またF31型をベースにオーテックジャパンとイタリアのカロッツェリア・ザガートと合作した「オーテック・ザガート・ステルビオ」も発売されました。

「あぶない刑事」シリーズでも大活躍

大人気TVドラマ「あぶない刑事」といえば「F31 レパード」を思い出します。使用されていた「F31型」をリスト化してみました。
1:テレビ版「あぶない刑事」および「もっとあぶない刑事」では、「レパード3000アルティマ(ゴールド2トーン/前期型)」が使用され、ナンバーは「横浜33も54-17」で「コールサインは港303」でした。
2:映画「またまたあぶない刑事」は、「レパード3000アルティマ(ゴールド2トーン/前期型)」が登場しナンバー「横浜33に47-53」で「コールサイン港3」です。
3:映画「あぶない刑事」では、「レパードアルティマ(ダークブルー2トン/前期型)」が使用されていました。ナンバーは、「横浜33も54-19」で「コールサイン港3」でした。
4:テレビ版「もっとあぶない刑事」、映画「もっともあぶない刑事」には、「レパード 3000アルティマツインカムターボ(ダークブルー2トン/後期型)」が登場しています。ナンバーは、「横浜33の45-05」で「コールサインは港302」です。
5:映画、シリーズ最終作「さらばあぶない刑事」でも「レパード3000アルティマ(ゴールド2トーン)」が登場しています。

F31型「アルティマ V30 ツインカム ターボ」主要諸元

エンジン:2,960cc 水冷 V型6気筒 DOHC 24バルブ セラミックターボ(VG30DET型)
最高出力:255PS/6,000rpm
最大トルク:35,0kgm/3,200rpm
トランスミッション:4速AT
駆動方式:FR
サスペンション:F ストラット R セミトレーリングアーム
ブレーキ:F/R ベンチレーテッドディスク
全長:4,805mm 
全幅:1,690mm 
全高:1370mm 
ホイールベース:2,615mm
車両重量:1,520kg

3thモデル

1992年6月に車名を「レパードJ.フェリー(LEOPARD J.FERIE)」として登場しました。スポーツ性が影を潜め、フェラーリやマセラティにも使用されているイタリアの「ポルトローナ・フラウ製(表皮のみ)」の本革シート(シート価格は約80万円)をオプション設定するなど高級車としての材質にこだわったモデルです。

上品な仕上げのパワーユニット

エンジンは、シーマ用の4,130cc V型8気筒 DOHC (VH41DE型/270ps)と2,960cc V型6気筒DOHC(VG30DE型/200ps)の2タイプで、トランスミッションは電子制御の4速フルオートマチックが組み合わされています。VH41DEモデルには、サスペンションシステムに「Super HICAS」が装備されています。また日本車としては初めて、助手席にSRSエアバッグを標準装備しています。

3thモデル「レパードJ.フェリー」主要諸元

エンジン:4,130cc V型8気筒 DOHC (VH41DE型/270PS)
トランスミッション:4速AT
駆動方式:FR
サスペンション:F マクファーソンストラット R マルチリンク
ブレーキ:F/R ベンチレーテッドディスク
全長:4,880mm 
全幅:1,770mm 
全高:1,390mm 
ホイールベース:2,760mm
車両重量:1,650kg

4thモデル

1996年3月に「レパード」にモデル名を戻して登場しました。Y33型セドリック/グロリアをベースとして開発されました。そのためにボディは4ドアハードトップのみで、ドアアウターパネルやインストゥルパネルの形状はY33型系セドリック/グロリアと共通となっています。

前期型

グレードは、トップグレードの「XV-G」「XV」「XR」「XJ」が設定されました。エンジンは「VQ30DET/270PS)」「VQ30DE/220PS)」「VG30E/160PS)」の3タイプに、足回りは「セドリック/グロリア」のグランツーリスモと同じ仕様で、上級グレードには「XV-G」と「XV」には「電動SUPER HICAS」仕様もありました。

後期型

1997年10月にマイナーチェンジしています。「XV-G/XV(VQ30DET)」「XR(VQ30DD)」「XJ(VQ25DE/VG20E)」「XJ-four(RB25DET)」のグレード設定になりました。「XR」には、新開発の直噴式エンジンVQ30DD型が搭載されました。「XJ-four」は、「RB25DET型」エンジンを搭載し「4WD」システムでした。マルチAVシステムの画面が6インチ4:3ブラウン管から7インチワイド液晶となっています。ステアリングやホイールのデザイン変更が行なわれています。また運転席キーオフ後作動パワーウインドウや照明付バニティミラーなども装備されていました。

4thモデル 主要諸元

エンジン:2,987cc 水冷V型6気筒 DOHC 24バルブ ICターボ(VQ30DET型)
最高出力:270PS/6,000rpm
最大トルク:37,5kgm/3,600rpm
トランスミッション:4速AT
駆動方式:FR
サスペンション:F マクファーソンストラット R マルチリンク
ブレーキ:F/R ベンチレーテッドディスク
全長:4,895mm 
全幅:1,765mm 
全高:1,425mm 
ホイールベース:2,800mm
車両重量:1,630kg

日産 レパードの中古車情報

現行の車種がありませんから中古車で探すことしかできませんが、すでに15年以上の月日も経っていますので購入を考えている場合はしっかりと現車確認をしてから購入をしたいところです。下にリンクを貼っておきますので是非チェックしてみてください。

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まとめ

「日産 レパード」は、当初から最新技術を投入され、ボディデザイン、インテリアデザインともに時代の先端を担ったモデルです。特に1thモデルや「F31」は、今でも魅力的なクルマとして人気があります。