「初心者講習」ってどんな講習?気になる概要をまとめました【対象者、通知書、受講期間、所要時間、手数料を教えます★】

初めて一般道を運転したあの日、あまりの交通の煩雑さにビックリしたのではないでしょうか? 教習所のコースと違い、公道はあまりにも安全運転を妨げる障害が多すぎます。運転初心者による交通違反や事故が急増した1980年代、対策として導入されたのが、初心運転者期間制度です。その期間中に違反点数が3点以上累積したら「初心者講習」を受講することになりました。果たして、どのような講習なのでしょうか?

【初心者講習とは】初心者が免許取消にならないための講習。受講しないと再試験!?

自動車学校に通学して1ヵ月、ようやく運転免許証を取得したアナタ! うれしいですね。ハッピーですね。ルンルンですね! そんなうれしい気持ちで運転するからでしょうか? 運転技術がまだ未熟なためでしょうか? はたまた、一般道の交通が混合交通で煩雑だからでしょうか? 運転免許取得後、1年間は事故が多発し、1980年代初頭には社会問題にまでなっていました。そこで対策として、1985年に初心運転者期間の制度が設けられました。

初心運転者期間の運転者には違反点数制度が2つ適用されます。それが「初心運転者期間の違反点数」と「通常の違反点数」です。
「初心運転者期間の違反点数」は、初心運転者期間が終了すると消滅します。一方、「通常の違反点数」は初心運転者期間が終了しても残り、行政処分の根拠となります。

「初心運転者期間の違反点数」が累積3点を超えると、運転技能・知識の「再試験」を受験し、合格しないと免許取消になります。しかし、その「再試験」を回避する方法があります。それが、公安委員会から通知される「初心運転者講習」(通称「初心者講習」。以下、通称で記します)を受講することです。

【まとめ】
●運転免許取得後、1年間を「初心運転車期間」と呼びます。
●初心運転者期間に違反点数が累積3点を超えると、「再試験」を受けます。不合格だと免許取消です。
●「初心者講習」を受講すると再試験に合格した扱いとなり、免許取消処分が免除になります。

【断固拒否!】「初心者講習」受けないとどうなる?

違反点数が免許停止の「6」にならない限り、「初心者講習」を受講しなくても運転はできます。これは違法でもなんでもありません。

しかし、初心運転者期間が終わると、運転技能・知識の「再試験」を受講しなければなりません。この試験に不合格の場合には、免許取消となります。もし自動車を運転して違反点数が3点以上になったのなら「普通自動車免許」、大型バイクを運転中に違反をしたのなら「大型二輪免許」が取り消されるのです。

仮に「普通自動車免許」と「大型二輪免許」を所持していたとして、「普通自動車免許」が取り消されても「大型二輪免許」は取り消されません。

【What's 再試験?】不合格・受験拒否は免許取消!

再試験では、運転に関する学科と技能が問われます。原付免許では学科のみです。再試験の対象者は以下のとおりです。

●初心者講習を受講しなかった者
●初心者講習を受講後に累積3点以上の違反を犯した者
●初心者講習受講後に1回3点の違反に加え、もう1度違反した者

再試験に不合格の場合や、再試験を受験しなかった場合には、該当免許が取り消されます。
ちょっと、コワいですね。なんとか免許取消にならない方法はないのでしょうか?
そんな都合のいい方法...あります! それが「初心者講習」を受講することです。

「初心者講習」を受講することで、運転に必要な技術と知識が身に付くため、確認のための再試験は必要ない、とされ免除となります。

【もうかよ?!】行政処分通知を受け取っている場合は?

免許を取得して1年未満で違反点数3以上というのも、なかなかの強者というかチャレンジャーというか...(苦笑)さて、「初心者講習」と「運転免許停止などの行政処分」、「違反者講習」は、別々の根拠に基づく制度です。当然、複数の講習を受講する必要も時として、出てきます。対象となる講習は全て受講しておくに越したことはありません。

すでに免許停止処分の通知を受けている方は、「停止処分者講習」の受講が可能ですので、なんとか免停期間が短縮されるようがんばってください! 無事、免停期間が終了したら、ご褒美に(?)「初心者講習」が受講できます。「初心者講習」を受講し終えたら、免許取消にはならずに済みますね。

「違反者講習受講通知書」を受け取っている方は、まず「違反者講習」を先に受講して免停処分を免れた上で「初心者講習」を受講し、免許取消処分を免責してもらう必要があります。人気講習の二大巨頭「違反者講習」と「初心者講習」を両方受講できるチャンスです! こんな好機、逃すわけにはいきませんね(笑)通知書を受け取ったら、期限内にどちらも受講する必要があるので、すぐに通知書記載のお問合せ先に連絡しましょう。

【延長タイム】免許停止期間分、初心運転者期間・延長

そもそも論ですが、「初心運転者期間」とは何が何でも「免許取得後の1年間」なのでしょうか? もし免許取得後、免許停止90日の処分が下されたら、バスケに例えれば、「道路」という「コート」には、免停90日分参加できないですね。この参加できない期間も、初心運転者期間に含まれるのでしょうか?

答えは「ノー」です。免停期間分は初心運転者期間と認めません。そのため、同じ日に免許を取得した方が初心運転者期間が終了しても、免停90日処分を受けたアナタだけにはまだ、特別大サービス(?)で90日間の「アディショナルタイム」が与えられます。

【Who?】初心者講習の対象者は?

出典:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/kousyuu/kousyuu06.htm

大人気講習の「初心者講習」ですが、誰でも受講できるわけではありません。受講資格が必要なのです。受講資格を持つ方だけに、公安員会は招待状を送っています。えこひいきですね(笑)では、どんな人が「初心者講習」を受講しなければならないのでしょうか?

●普通・大型二輪・普通二輪・原付のいずれかの免許を取得して、初心運転者期間にある方
●累計違反点数が3点以上の方
●1回で3点の違反に加えもう1度違反を犯し、違反点数の累計が4点以上になった方

大人気講習ではありますが、受講資格は持ちたくないですね。初心運転者期間は免許取り立てホヤホヤなのですから、必要以上に安全に、慎重に、冷静に運転しないといけませんね。

【なんとっ!】初心者講習を受講できない人もいます!

初心者講習は免許取り立てホヤホヤの、若葉マークドライバーにとっては一種のセーフティーネットです。免許取消の危機から救ってくれるチャンスです。でも、中には初心者講習を受講する資格が与えられない人もいるのです。それは、

●すでに初心者講習を受講したことがある人
●免許停止処分中の人

初心者講習を受講すれば免許取消は免れますが、このチャンスは1度っきりです。また初心者講習では一般道路を走行する路上講習を行うので、運転免許が有効である必要があり、免許停止処分中の方は処分終了後の受講となります。この場合、受講可能期間が免許停止期間分、延長されます。

【合算なし!】初心者運転期間の違反点数は免許ごとでも...

あなたが普通運転免許と普通二輪免許を、同じ日に取得したとします。そして、初心運転者期間内に自動車運転をして、2点の違反を犯し、オートバイを運転中に同じく2点の違反をしたとします。この場合、普通運転免許と普通二輪免許のそれぞれの違反点数を合算すると4点ですね。違反点数が3を超えたので、初心者講習を受講...とはなりません!

「初心者講習」はあくまでも「各」免許の違反点数が3を超えないと、受講資格がありません。「初心運転者期間制度」の違反点数は、各免許の点数によって講習受講が通知されるのです。ですので、もし普通自動車免許で累積4点の違反をし、普通二輪面鏡で累積2点の違反ならば、「初心者講習」を受講するのは、普通自動車免許の違反に対してだけとなります。

「初心運転者期間制度」では違反点数は合算はされないものの、通常の違反点数制度では、1個人が所有する全免許の違反点数が合算されます。上記の例の場合、合計で6点となるので、所有する全免許の免停となります。

「初心運転者期間制度の違反点数」と「通常の違反点数制度」は、ちょっとややこしいですね。大切なことは、交通ルールを守り、安全運転を心掛けることですね。

【通知&期限】初心者講習の通知書と受講期間の密接な関係

【知っておこう!】初心者講習の通知書のいろは

運転免許を取得して、ルンルン気分で友達とドライブに出かけ、一時停止違反で捕まって、左折禁止で捕まって、横断者がいるのに横断歩道で停車しないで捕まって...1日のうちでこれだけの違反をして、ことごとく捕まるのもアンラッキーな話です。これだけで違反点数は累積3点になりますね。すると、公安委員会から初心者講習への招待状「初心運転者講習通知書」が届く羽目になるのです。

●いつ頃、届くの?
各都道府県の公安委員会ごとに様々ですが、おおむね違反点数が3点に達した日から1ヵ月程度とされています。恐怖は、ある日、突然やってくるのです。

●どうやって届くの?
その恐怖は「配達証明郵便」で届くのです。

●1度配達されたけど、受取り忘れてしまった。再配達はあるの?
ありません。「初心運転者講習通知書」は1度しか発送されないのです。もし受取忘れたら「再試験」が待っています。免許取消の確率がグンッと跳ね上がりますね。

「1点の違反キップが3枚集まったのに、1ヵ月経っても通知がこない!」
という場合、最寄りの公安委員会までクレー...もとい、尋ねてみるとよいですね。通知書を見逃している可能性も考えられます。

【いつまで?】初心者講習の受講可能期間

さぁ! 違反点数をためにためて3点になり1ヵ月が経ちました。いよいよ郵便局が「配達証明郵便」で、待ちに待った「初心運転者講習通知書」を届けてくれました。ワクワクですね!(笑) でも浮かれて(?)ばかりはいられません。初心者講習には受講できる期間があるのです。それはいつまでか、というと、

●初心運転者講習通知書を受け取った翌日から【 1ヶ月以内 】です。

ちょっと急ですよね。でも、これには深いワケがあるのです。それは

違反を起こした運転者に、なるべく早く安全運転に関わる技術と知識を、再度習得してもらうため

です。よちよち歩きを始めたばかりの赤ちゃんドライバーに対する、公安委員会の親心ですね。

なお、「初心者講習」は「違反者講習」と並ぶ超人気講習です。予約が殺到しており行列ができています。「初心運転者講習通知書」を受け取ったら、すぐにスケジュールを確認して、5つほど希望日を決めて申し込みましょう。希望日に講習が開催されていれば良いのですが、「初心者講習」は必ずしも毎日行われているとは限りません。くれぐれも期限ギリギリになってからの予約は避けましょう!

「やむを得ない理由」で期限までに受講できない!

とはいえ、1ヵ月以内は急ですね。「やむを得ない」理由で受講できないことだってあります。その「やむを得ない」理由は、しっかりと道路交通法第三十七条の四で以下のように定められています。

●海外旅行をしていること
●災害を受けていること
●病気にかかっている、又は負傷していること
●法令の規定により身体の自由を拘束されていること
●社会の慣習上又は業務の遂行上やむを得ない緊急の用務が生じていること
●免許の効力が停止されていること
●前各号に掲げるもののほか、公安委員会がやむを得ないと認める事情があること

以上の理由よって初心者講習が受講できない場合、その理由を証明する書類なども準備する必要があります。診断書、入院証明書、パスポート、出入国記録、罹災証明書などですね。

「僕のやむを得ない理由が規定されていない...」
しょげかえることはありません。上記以外の理由でも「やむを得ない事情」として認められることがあります。まずは最寄りの公安委員会に、気軽に問合わせしてみるとよいでしょう。

出典:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/menkyo/kousyuu/kousyuu06.htm

なお、「やむを得ない」理由で受講可能期間中に受講できなかったと認められた場合、その理由により受講できなかった日数が受講可能期間終了後に充当されます。もし、初心者講習をきちんとした理由で受講できなかったら、すぐに公安委員会に相談ですね。

【いつ?どこで?】初心者講習受講日と受講場所

配達された「初心運転者講習通知書」には「受講日」と「受講場所」が記載されています。東京都の場合、どちらも指定されています。何とかして指定日に指定場所で初心者講習を受講しましょう。
もし受講日と受講場所の指定がない地域であれば、早めに受講申し込みを行いましょう。

どんなカリキュラム?初心者講習の内容と各受講の所要時間は?

各都道府県により多少の差はありますが、初心者講習は概ね、以下の内容を実施します。1度の講習で大体6人から15人が参加します。実車講習の際は、3人以下のグループが指導官の指示により交代で運転します。

●普通・大型二輪・普通二輪免許の初心者講習内容と各講習の所要時間(東京都の場)

・学科(講義)、および運転適性検査 1時間
・実技(コース内) 1時間
・実技(路上) 1時間30分
・路上運転の検討会 30分
・危険予知訓練(講義等) 2時間
・効果測定等 1時間

講習全体の所要時間は、およそ7時間です。

●原付免許の初心者講習内容と各講習の所要時間(東京都の場)

・学科(講義)、および運転適性検査 30分
・実技(コース内) 50分
・実技(路上) 30分
・路上運転の検討会 10分
・危険予知訓練(講義等) 1時間20分
・効果測定等 40分

講習全体の所要時間は、およそ4時間です。

【How much?】講習手数料はおいくら?

初心者講習の講習手数料は、免許種別、都道府県により異なります。東京都の場合は以下のとおりです。

・普通免許 15,250円
・大型二輪免許 19,800円
・普通二輪免許 18,750円
・原付免許 10,500円

他にも、公安委員会からの通知状発送料(概ね1,000円程度)を徴収する都道府県もありますので、詳しくはお手元に届けられる「初心運転者講習通知書」をお確かめください。

【まとめ】運転に自信がない!そんなときは

初心者講習のまとめ、いかがでしたでしょうか? 運転技術の習得は、免許を取得し公道を走るようになってからが本番です。公道には多種多様な車両や歩行者がいます。動きもバラバラ、速度もバラバラです。さらに始末が悪いことに交通ルールを守らず、自分勝手な運転をしている車両もいます。そんな環境の中で安全運転を行うのは、初心者には至難の業といえ、軽微な違反に追い込まれる場合もあります。
もし、運転技術にイマイチ自信がもてないのなら、交通ルールを破るよりは「運転免許取得者教育」を受講してみてはいかがでしょうか? 「ペーパードライバー教育課程」というものがあり、運転に不慣れな方も参加できます。納得のいくまで練習してから、公道を運転してはいかがでしょうか?