日産のエルグランドは高級ミニバンっていうけど本当?高級ミニバンの代表格を徹底解剖します!

日産自動車が製造・販売している「エルグランド」は高級ミニバンの代表格です。そんなエルグランドも一筋縄ではいかない歴史がありました。そこで、歴史も踏まえてエルグランドがどんな車かご紹介します。

エルグランドとはどんな車でしょうか

エルグランド(ELGRAND )は、日産自動車が製造・販売するワンボックス型のミニバンです。製造は初代と2代目が日産車体湘南工場で、3代目は日産車体九州となっています。日本国内での販売のほか、E51・E52型は香港/マカオとシンガポールにも輸出されています。E52型から前後意匠を刷新、また全長・全幅を拡大し2011年からクエスト(RE52型)としてアメリカにも輸出を開始しています。

【初代:前期】エルグランド誕生から初めてのマイナーチェンジまで。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

1997年5月にグレードは最上級から7人乗り「X」、8人乗り「V」、最廉価「J」という構成で、「エルグランドが誕生しました。「X」のみ本革・サプラーレコンビシート、オートスライドドアなどが設定され、「J」を除いた全グレードにはツインモニターTV・ナビゲーションシステムがオプション設定されました。「V」はミドルグレード、最廉価は「J」となっていました。また、前後席のウォークスルーを可能にする「スーパーマルチシート」を採用しています。

当初は、ローレル販売会社が「キャラバン・エルグランド」(CARAVAN ELGRAND)として、スカイライン販売会社が「ホーミー・エルグランド」(HOMY ELGRAND)として販売を行っていたため、同じ車種で車名が分けられるという珍しい状態となりました。エルグランドのエンブレムは、キャラバン・エルグランド」が赤、「ホーミー・エルグランド」が青となっていました。なお、エルグランドはキャラバンとホーミーのミニバンタイプとして登場したという名目もあったということもいわれています。

1998年1月には、ラルゴやセレナで人気を博したスポーティーグレード「ハイウェイスター」が初めて設定されます。「V」をベースにし、専用メッキグリルやエアロパーツ、本革/サプラーレ/トリコット地の専用シートなどを装備していました。同時にオーテックジャパンから、当時の日産の社長車として話題となった「ロイヤルライン」がエルグランドをベースとして発売されました。4人乗り、新車価格695万円というエルグランドよりもさらに上のグレードとなり大変な話題となりました。

1999年8月、セレナ初のマイナーチェンジを行います。ディーゼル車はエンジンをZD30DDTi(直4DOHC・170PS・3,000cc直噴インタークーラー付ターボ)に変更し、約25%の燃費向上と、静粛性の向上が図られました。外装については、バックドアフィニッシャーを透明アクリル化し、リヤコンビランプ周辺を黒に変更しました。同時に車名がバラバラでわかりづらかったこと受け止め、「エルグランド」に統一し、エルグランドのエンブレムはこれを機に赤と青から白に変更となりました。

【初代:後期】レッドとブルー。この体系も前期で終わりです。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

2000年8月に2度目のマイナーチェンジが行われました。ガソリン車はエンジンを変更し、サスペンション取付部にクロスバーを設定し、剛性アップを図ったことで乗り心地と操舵安定性を高めています。またフロント周りのデザインを一新し、高級感やワイド感を高めています。また、グレード体系を一部変更し、最廉価グレードの「J」を廃止する代わりに、最上級グレードの「X-リミテッド」を新設しました。

8月29日 - 国内登録累計20万台を記念した特別仕様車「メモリアルセレクション」を発売しました。これは「V」をベース多種設備を増強しています。同時に同仕様の「ラウンジパッケージ」装着車を寒冷地仕様(ヒーター付ドアミラー、ワイパーデアイサー、大型バッテリー)等を装備した期間限定車「バージョン-S」を発売しました。なお、この期間限定車は2001年12月末までの期間限定販売となっていますした。

【2代目:前期】真のエルグランドとして再スタートを切ります。

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2002年5月、先代を引き継いで2代目として誕生しました。初代同様にテラノ系のプラットフォームを流用しているのですが、後輪のサスペンションがマルチリンク式の独立懸架に変更されています。先代は当時日産のRV車に多く採用されていた後輪ドラムブレーキであったが2代目からは全車4輪ディスクブレーキを採用するなど変更箇所は多く、運動性能を向上させています。なお、スライドドアは両側スライドドアとなりました。グレード体系は「V」・「VG」・「ハイウェイスター」・「X」・「XL」の5グレード体系となりました。中期型は8年にわたって販売され、国産乗用車の中ではロングセラーモデルとなりました。

2003年5月には、70周年記念特別仕様車「V 70th」を発売しました。「V」をベースに、助手席側リモコンオートスライドドアをオプション設定に追加とし、併せて、一部改良も行い、ボディカラーはブラックとダイヤモンドシルバーメタリックを追加し、「VG」と「ハイウェイスター」にカーウイングス対応TV/ナビゲーションシステム(DVD方式)のオプション設定を追加しました。

2004年4月7日 - カーウイングス対応TV/ナビゲーションシステム(DVD方式)、バックビューモニター、ステアリングスイッチなどを装備した特別仕様車「V NAVIエディション」・「ハイウェイスター NAVIエディション」を発売し、中期型に移行します。

【2代目:中期型】ハイウェイスターを中心に改良がなされます。

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2004年8月にマイナーチェンジを行いここから中期型となります。フロントデザイン、リアバンパー、ランプ類等のデザインをそれぞれ変更し、リアコンビネーションランプはテールランプとブレーキランプが分離され、ブレーキランプはLED化されました。グレード体系を整理し、「V」を廃止、「VG」の4ドア車も廃止となったことで全車5ドアとなりました。
同年12月に、ライバル車種のトヨタ・アルファードが車両価格、燃費、税制面で有利な4気筒・2.4Lエンジンの設定が功を奏したため、ミニバン2.5Lクラスでは唯一となるV6仕様のVQ25DE型を搭載した2.5L車を追加しました。グレード体系は3.5L車のマイナーチェンジ時に廃止となっていた「V」と「ハイウェイスター」の2グレードを設定しています。

2007年6月に、「3.5L ハイウェイスター」をベースに、グレー本革シート(一部合成皮革使用)、専用ブラッククオーツ調パネル、カーウイングスナビゲーション(DVD方式)&ツインモニターシステム等を装備した10周年記念特別仕様車第2弾「3.5L ハイウェイスター スタイリッシュシルバーレザー」を発売しました。しかしこのモデルは、2007年8月末までの期間限定となっており、わずか2ヵ月の販売となりました。

【2代目:後期型】3代目に引き継がれるグレード表記がここで誕生。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

2007年10月2代目後期型として最初で最後のマイナーチェンジを行います。「ハイウェイスター」のフロントグリルはセンターにボディ同色のラインを配した2段構造のデザインとなり、市販車初となるアラウンドビューモニターを同日発売の特別仕様車「350ハイウェイスター レッドレザープレミアムセレクション」に標準装備しています。カーウイングスナビゲーションシステムはHDD方式に変更となりました。また、グレード体系の見直しを行い、2.5L車は「250ハイウェイスター ブラックレザーエディション」を追加した3グレード、3.5L車は5グレードとなり、計8グレードとなりなりました。なお、グレード名に排気量を示す"250"や"350"を追加することで統一を図ることとなります。

2009年10月、2代目後期型最後の特別仕様車となる、「ハイウェイスター ブラックレザーナビエディションV」を発売。従来の「ハイウェイスター ブラックレザーナビエディション」のシートをスペシャルレザーシートに変更しました。併せて「250V」にフロントフォグランプを標準装備化し、「250V」・「350X」・「350XL」のヘッドランプインナーレンズの色味を変更するなど、全グレードで仕様装備の見直しを行いました。

【3代目:前期型】最新の安全装備が標準化され、安心安全な車へ。

2010年8月に約8年ぶりとなるフルモデルチェンジを行い、ここから3代目となります。プレサージュとの統合により、駆動方式がFRからDプラットフォームを用いたFFと4WD(オールモード4X4)になることで低床化と全高の抑制が図られ、車内が広くなり、乗り心地が向上しました。3.5L車は国産のハイブリッドを除くCVT車としては初の280馬力の大台を達成したことが大きな話題となりました。なお、本モデルより生産が日産車体から、その子会社の日産車体九州に移管されています。
外観は2005年の第39回東京モーターショーで出品されたコンセプトカー「アメニオ」がルーツとなっています。低床化によって2009年8月に廃止されたプレサージュに近いプロポーションへと変化しつつも、2段式ヘッドランプや大型フロントグリル、横一文字のリアコンビランプとガーニッシュなどに代表されるように、一目で「エルグランド」とわかるスタイリングとなっています。

2012年11月一部改良を行います。アラウンドビューモニターのカメラと超音波ソナーを利用した世界初の「踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)」を採用。これは駐車操作時にドライバーが誤ってアクセルを踏んでしまったときにソナーが壁・ガラス窓・他の車両などの障害物を検知することで自動的に加速を抑制するとともに衝突前にブレーキが作動して衝突回避又は軽減をアシストするというもので、併せて、駐車場の白線をカメラが検知することで自動的に加速を抑制して過度な加速を防止するというシステムです。さらに、ソナーが前方のクルマなどの車両周囲の障害物を検知し、渋滞や駐車操作などの低速走行時に脇見などの不注意でブレーキ操作が遅れて障害物に衝突しそうになると衝突の直前にブレーキが作動し、衝突回避又は軽減をアシストするという日産独自の安全システムが搭載されました。

【3代目:後期型】歴代のエルグランドの中でも最も「居心地のよい」車へ。

出典:http://www2.nissan.co.jp/ELGRAND/exterior.html

2014年1月にマイナーチェンジを行いここから3代目の後期型となります。「ハイウェイスター」・「ハイウェイスタープレミアム」でフロント周りのデザインが一新され、フロントグリルを大型化(日本国内における乗用車では最大面積)するとともに、全周をクロームメッキで囲むことで押し出し感と高級感を高め、ヘッドランプは力強いシグネチャーLEDポジションランプを備えた新デザインに変更されました。インテリアではメーターを大型化し、デザインを変更することで視認性を高めるとともに、中央には5インチカラーディスプレイ「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」を新たに装備します。室内高を高くしたことで室内での動きやすさも高めた作りに変えられました

このフルモデルチェンジをベースとしてこの後も一部改良が加えられて、現在のエルグランドとなっています。

日産・エルグランドといえば、日産・ホーミーの後継車としていち早く、国産Largeミニバン市場に参入した1台です。初代E50型、2代目E51型は、ミニバンとしては珍しいFR駆動でした。現行E52型にモデルチェンジした際、駆動方式をFFに変更しライバル車にも負けない居住空間を手に入れました。なのに、月販で4桁に届いていません。果たして日産・エルグランドにE53型開発計画は存在するのでしょうか?

エルグランドのスペック

出典:http://www2.nissan.co.jp/ELGRAND/interior.html

【エルグランド:350Highway STARPremiumの詳細】
■スペック(全長・全幅・全高):4,975×1,850×1,815(mm)
■最小回転半径:5.7m
■燃費(JOC08モード):9.4km/L
■排気量:3,498cc
■燃料:無鉛プレミアムガソリン
■定員:7
■最高出力(ネット):206kW(280PS)/6,400r.p.m

エルグランド:250Highway STARPremiumUrban CHROMの詳細】
■スペック(全長・全幅・全高):4,975×1,850×1,815(mm)
■最小回転半径:5.7m
■燃費(JOC08モード):10.8km/L
■排気量:2,488cc
■燃料:無鉛プレミアムガソリン
■定員:7
■最高出力(ネット):125kW(170PS)/5,600r.p.m

日産 エルグランドの中古車情報

日産 エルグランドは人気車種で今流行りのミニバンの中でも存在感のある存在です。競合車種は多くありますが、エルグランドはおすすめの一台です。そんなエルグランドは中古車でも多く流通していますので是非チェックしてみてください。

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まとめ

※イメージ画像

1997年の登場から今年で19年目になります。そんなロングランをしているエルグランドですが、これまで紆余曲折を経てきています。登場したときにすでに同じ車なのに販売店が違うということで名前が異なっていたことから始まり、様々なモデルが生まれ統合されていきました。現在では4グレードとなっていますが、エルグランドといえばライバルであるトヨタアルファードとともに「高級ミニバン」の代名詞となっています。次回のマイナーチェンジやフルモデルチェンジでどのような変化をもたらしてくれるのか、楽しみに待っていましょう。