ホンダアコードワゴンは逆輸入から始まり、車名が変わるという怒涛の歴史をたどってきました。

ホンダが製造・販売していた「アコードワゴン」は、1991年の誕生から2013の販売終了まで12年間をホンダのステーションワゴンをけん引してきました。そのアコードワゴンを徹底的に紹介します。

アコードワゴンとはどういった車でしょうか?

初代モデルは1991年に登場し、日本国内で開発してアメリカで現地生産が行われていたのですが、2代目はホンダのアメリカ法人で開発・生産され、日本、欧州、オセアニアなどで販売されました。3代目以降はアメリカでのステーションワゴンタイプが廃止されたため、日本で開発・生産となっています。構造的には3代目に設定されていたアコードエアロデッキとは異なり、5ドアのステーションワゴンとして開発されました。多くのステーションワゴンが収容力を重視して直立したテールゲートを採用する中、C、D両ピラーの中間付近からウエストラインに向けて斜めに傾斜したテールゲートのデザインが特徴的。このデザインはテールゲートのヒンジが車両後端から離れるため、テールゲートの舞い幅を小さくし、狭い場所での開け閉めが楽になるというメリットがありました。このデザインコンセプトは3代目まで維持され、4代目では一般的な直立テールゲートに変更されました。

【初代】HONDA OF AMERICA。逆輸入車として誕生。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%BC

1991年に登場し、日本では同年の4月に発売が開始されました。エンジンはF22A型のみで、4代目セダンをベースに日本国内およびホンダR&Dノースアメリカ(HRA)がデザイン・開発を、ホンダ・オブ・アメリカ・マニファクチャリング(HAM)が生産を担当していました。Bピラーより前をセダンと共用するため、基本的なボディサイズは国内の5ナンバー枠に準じており、室内幅もセダンと同じとなっています。しかし、ドアモールの厚さから全幅の差が付いています。ちなみにアメリカでは「アコードワゴン」、日本では「アコード・U.Sワゴン」と称されていたのですが、欧州およびオセアニアでは3代目のハッチバックである「アコードエアロデッキ」が好評だったため、名称が引き継がれ「アコードワゴン」となりました。
ステーションワゴンとしての基本装備はおさえられており、テールゲート部を低く抑え滑り止め加工をしたリヤバンパーや、外側にオフセットされたエキゾーストパイプなどを備えています。後席の前倒によるフラットな荷室の拡大が可能となっていたのですが、前述の傾斜したテールゲートとセダンと同じダブルウィッシュボーン形式のリヤサスペンションの荷室への張り出しが大きいことから、荷室の使い勝手がやや犠牲にされています。
日本向けには当初「2.2i」のみのモノグレード構成で運転席エアバッグ、サンルーフ、ブロンズガラス、アルミホイール、フォグランプといったものが標準装備という設定でした。外装はダークグレー、ダークブルー、ワインレッドの3色、内装にはベージュカラー・グレーベースのカラーが用意されていました。

1992年2月にマイナーチェンジが行なわれ、「2.2i」にABSが標準装備されました。同年6月サンルーフ、ABS、アルミホイール、フォグランプなどが省略された廉価版の「2.2i-R」が追加設定された。
日本国内でもスタイリッシュなステーションワゴンとして人気を呼び、約3年間での販売台数は3万8千台と大変な人気ぶりを示しました。そして、一時は数か月の納車待ちが発生したこともあり、一段旋風を巻き起こしました。

【2代目】海外製の日本車としては異例の売り上げを上げたグレード。

1994年2月に登場。当初、エンジンは初代と同じくF22B型のみの設定となっていましたが、後期型にはプレリュードに搭載されていたH22A型が追加されることとなります。このモデルもアメリカで開発・生産された3ナンバー専用ボディであったものの、アメリカ本国ではステーションワゴンからミニバンへと消費者の嗜好が変化し、アメリカでは売り上げがなかなか伸びなかったのです。反面、日本国内ではこのクラスのワゴンにしては比較的安価だった上、社外パーツも各社より豊富にリリースされたため、輸入車としては過去に例がないほどの異例の人気を博しました。
発表当時は「Vi」と「VTL」との2グレード構成で、全車に充電式キーレスエントリーが装備されていたのですが、米国仕様が電波式だったのに対し、日本仕様は電波法に抵触する懸念から赤外線式に改められたという経緯があります。

1995年9月に2代目としては初めてのマイナーチェンジが行なわれました。フロントグリルのデザイン変更(前期でボンネット中央先端に装着されていたHマークがグリル内へと変更)やリアサイドマーカーの標準化を実施し、全モデル運転席SRSエアバッグを標準装備という設定となりました。バンパーの変更により全長が+10mmの4,780mmとなり、VTLからアルミホイールやクルーズコントロール、助手席SRSエアバッグなどを省いた中間グレードの「ViX」が追加されました。以後、このViXがもっとも販売比率が高くなります。

1996年9月に2回目のマイナーチェンジが行なわれ、フロントグリルの格子がメッキからカラードになるとともに、ボディーカラーにソラリスシルバーが追加されました。また、全モデル前席SRSエアバッグを標準装備し、ViXにはプライバシーガラスが標準装備となりました。同時にDOHC VTECエンジンのH22A搭載の「SiR」がそれまでの最上級グレード「VTL」に代わり追加されました。これにより、クルーズコントロールの設定車が消滅しました。SiRの専用装備として、フロント大径ブレーキや専用ヘッドライト、専用アルミホイール、ブラックカラーの専用シートが設定されました。

【3代目】日本での生産に移行し、正式に「アコードワゴン」に。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%BC

1997年9月に登場。このモデルから日本国内での生産・専売となり、正式に「アコードワゴン」となりました。またセダンには姉妹車のトルネオがありましたが、トルネオにはワゴンが設定されることはありませんでした。エンジンはF23A型のみであったが、1999年の「SiR」グレード追加にあたって、H23A型が追加されました。どちらもハイオク仕様となっています。トランスミッションは、ATがゲート式4速ATにマニュアルモードが付いたSマチックのみ設定され、HIDが標準装備とされました。
スタイリングにおいてリアガラスが緩やかに傾斜しており、他のモデルよりラゲッジルームの積載容量は少なくなっています。車体サイズも、5ナンバー枠の車体をフェンダー形状による増量で3ナンバー枠に拡大しているため、3ナンバーの他のモデルより車体が小さくなっています。型式はCF6/7(F23A 搭載車)、CH9(H23A FF)およびCL2(H23A 4WD)となっており、H23A搭載モデルは剛性向上の目的でハブとホイールが従来のPCD114.3/4穴から114.3/5穴に変更され、以降の代ではすべてこの規格を採用しています。

【4代目】ラゲッジスペースがぐんと広くなりました。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%BC

アコードより1か月半ほど遅れて2002年11月に登場した。エンジンはすべて新開発のK24A型となり、アコードセダンやオデッセイアブソルートに搭載されている200PSと、エリシオン(2.4L)やCR-Vに搭載されている超低排出ガス仕様の160PSの2種類のエンジンが搭載されました。違いは排気口が両出しが前者(グレード:24T)、右側のみのものが後者(グレード:24E)となっています。
スタイリングを大幅に変更し、ハヤブサをモチーフに設計されたウイングルーフを採用し、先代の反省を生かし、後方部も傾斜式からごく普通の直立式に変わっています。さらにリアシートが可倒式となっており、カーゴスペースがかなりふえました。ステーションワゴン初の電動式リアテールゲートが採用され、ヘッドライトは鋭く、セダン同様ドアミラーウインカーを標準装備となっています。リアコンビネーションランプは従来の台形風から丸型重視の横長のテールランプと変更されています。トランスミッションは全グレードSマチック付きで、先代のゲート式からストレート式となり、先代の4速から5速になりました。また、「24T」と「24T・エクスクルーシブパッケージ」にはオプション設定でHondaインテリジェント・ドライバーサポート・システム(インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール・レーンキープ・アシストシステム)が装備できるようになっています。
また、欧州では「アコードツアラー」として販売されており、日本には設定のない6速MT車やN22A型(i-DTEC)エンジンを搭載したモデルも設定されている。
2004年10月21日にグレード整理が行われ、「24E・エクスクルーシブパッケージ」が「24E・プレミアムパッケージ」に変更となり、新たに最廉価グレードとしてK20A型を搭載した「20A」(型式 CM1)がラインアップされた。
2005年11月24日にマイナーチェンジが行われた。「24T」シリーズはアコードセダン同様の「タイプS」となり、「24E」シリーズは「24EL」となった。

【5代目】アコードワゴンは”アコードツアラー”へ。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%BC

5代目の欧州仕様(アコードツアラー)は、2007年9月に行われたフランクフルトモーターショーにコンセプトモデルが出展され、2008年6月より販売されることが発表されました。日本では折からのステーションワゴンの販売低迷もあり、生産終了がささやかれていたのですが、セダンと同様でフルモデルチェンジが行なわれました。名称は、登場から4代目まで17年間使われてきた「アコードワゴン」から、欧州仕様と同じ「アコードツアラー」へと変更されました。ここで「アコードワゴン」の幕を下ろし、「アコードツアラー」として生まれ変わります。

ベースモデルであるアコード(セダン)は「アキュラ・TSX」としてすでに投入されていて、ツアラーの方も2010年秋頃にアキュラブランドにて「TSXスポーツワゴン」として投入されました。「ニッポンを面白い方へ連れて行け」というコンセプトの元開発されました。この代では、室内幅を拡大するべくボディを先代比で80〜90mm拡幅しました。また、専用の片側スポット溶接設備・工程を導入し、ルーフとピラーとの結合効率を向上させています。シャシーは低重心化を図ったほか、フロントピラーは4代目ホンダ・オデッセイと同様に高張力鋼材を多用した構造を採用し、太さを先代ワゴンから18%スリムにすることにより視界が向上しました。

安全性の向上としては、サイドカーテンエアバッグなど6つのエアバッグや、車両挙動安定化制御システム(VSA)と協調し車両の挙動を安定させる操舵力アシスト機能(モーションアダプティブEPS)などの安全装備を全グレードに標準装備となりました。併せて、自己保護性能と相手車両への攻撃性低減、歩行者傷害軽減を性能を従来より向上したボディを採用しました。先代と同様に、高速道路での運転負荷を軽減する車速・車間制御機能(ACC:アダプティブ・クルーズ・コントロール、先代のIHCC)をオプション設定し、車線維持支援システム(LKAS)を一部グレードに標準装備としました。

初のフルモデルチェンジから販売終了まで。

2008年12月、アコードツアラーとしては、初のフルモデルチェンジが行なわれました。エンジンは、8代目アコード同様に全車プレミアムガソリン(ハイオク)仕様のK24A型に統一し、グレード体系もアコードと同様のものとなっています。

2011年2月にマイナーチェンジが行なわれ、2.4L車は新たな専用装備を追加し「Type S」・「Type S・アドバンスパッケージ」に絞り、新たにレギュラーガソリン仕様のR20A型を搭載した「20TL」・「20TL・スマートスタイルパッケージ」のラインナップを追加しています。

そして、2013年3月には、日本国内での販売が終了し、公式ウェブサイトも削除されました。しかし、海外では引き続き販売されています。

まとめ

※イメージ画像

アコードワゴンについてご紹介しました。初代のHONDA OF AMERICAの逆輸入車の衝撃はすごいものでした。そして5代目のアコードツアラーに至るまで大変な人気を博した車種です。今でも中古車市場では取引されていますので、参考になるとうれしいです。